まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第20回中国四十九薬師めぐり~下関から山陰へ回ろう

2022年11月17日 | 中国四十九薬師

場面は変わって中国四十九薬師めぐり。

前回、10月10日に下関の第31番・東光寺を訪ね、ようやく山陽側の札所を回り終えた。そして次は長門市にある第32番・向徳寺である。いよいよ、札所めぐりは後半の山陰側に移る。札所は全部で49ヶ所だから山陰側のほうが数は少ないのだが、まだまだ難所も控えている。もう少し、時間がかかりそうだ。

第32番・向徳寺の次、第33番・円政寺は萩の武家屋敷群の中にある。当初は、2ヶ所を一度に回ろうかと考えていた。向徳寺へのアクセスが公共交通機関では不便なので、クルマで下関からぐるりと日本海沿いにたどることを考える。ただ、2ヶ所を一度に回るとなると日帰りでは厳しい感じだ。ならば長門または萩での宿泊も考えたが、泊まりたいと思わせる手ごろな宿泊施設がなかった。まあ、お金を積めば名湯・長門湯本で1泊は可能なのだが・・。

一応、中国四十九薬師めぐりでの中国一周のルートは、「○○のはなし」に乗ったことで東萩まではつながっていることもあり、今回は長門の向徳寺はマイカーで目指すことにして、萩の円政寺は別の機会とした。そのぶん、円政寺については萩の町並み見物とも組み合わせたいし、山口県内のローカル線とも絡めてみたい。

ということで、広島からいったん下関まで行き、国道191号線を基本として長門市まで行き、油谷半島にある向徳寺を目指す。そして、クルマで移動するメリットを活かして北長門の人気スポットもたどってみよう。昨今インスタ映えのスポットとして人気の角島大橋、元乃隅稲成神社にも行くことにする。

そして、まずは下関を目指すのだが、国道2号線をベースにひた走ることにする。ふと、山陽線の鈍行乗り継ぎとどちらが早く着くか競争してみようという気になった。JR最寄りの西広島の始発は6時ちょうどで、岩国乗り換えで6時44分発の下関行きは、10時01分に下関に到着する。「下道」を走ることでどのくらいの時間で着くか。感覚的には同じくらいの所要時間だと思うが・・。

11月3日、文化の日。晴れの特異日である。

本来なら西広島駅のロータリーを6時ちょうどに出発すべきなのだろうが、支度でドタバタしたために自宅を6時ちょうどに出発した。まあ、近くの高須踏切では警報音が鳴っていたので、ほぼ同時スタートとしていいだろう。まだこの時点では夜が明けていない。

後は、列車ダイヤと国道2号線の勝負である。西広島バイパスの効果もあり、宮島口まではクルマがリードしていたが、その後岩国着までの間に山陽線が逆転した。

山陽線の下関行きが岩国を発車した10分あまり後にクルマは岩国駅近くの国道2号線と国道188号線の分岐にたどり、その後は国道2号線から県道15号線、欽明路道路を走る。JRの山陽線は柳井経由で南へ遠回りするが、欽明路ルートは徳山までショートカットする。

途中、並走する岩徳線の列車を追い越す場面もあった。

ショートカットしたので徳山近辺では列車を逆転した。その後は列車、クルマともに同じようなペースで走る。国道も信号待ちの時間がそれほどないところだし、列車も途中各駅に停まるが駅間距離が長い分スピードも出す。新山口時点でもほぼ同時刻のペースでそれぞれ走っている。

国道は防府バイパス、小郡バイパス、再び一般道、厚狭埴生バイパス、小月バイパスと続き、長府までは数分クルマのほうが早く到達した。ここで山陽線は山側に入り新下関、幡生と経由し、クルマは周防灘沿いに壇ノ浦を経由する。ただ、ここでクルマのペースが落ち、ちょうど関門橋を遠くに見るところで10時01分、山陽線の列車が下関に着く時刻を迎えた。

下関駅への到達は山陽線に軍配があがったが、こちらは関門橋を見上げる壇ノ浦古戦場に着き、関門人道トンネルの駐車場にクルマを停める。下関駅へは列車の勝ち、下関駅から関門海峡の観光スポットへはクルマの勝ち・・ということで、この勝負、引き分けということでいいだろう・・。

さて、壇ノ浦である。今回は関門人道トンネルで九州へ・・とはせず、このまま周防灘から響灘に回って山陰側を目指すが、自宅を出てから休憩なしで来たのでここでしばらく休む。。

源義経、平知盛の像が出迎える。前回の中国四十九薬師めぐりでは、下関の唐戸市場まで来たが関門橋は遠かった。

関門人道トンネル入口横に売店があり、朝食も早い時間だったので、こちらであご出汁のうどんをいただく。この辺りまで来ると味付けも九州にかなり寄って来る。

唐戸市場と関門橋の間にある赤間神宮や春帆楼(日清講和記念館)は結局通過して、下関駅前に到着。ここから国道191号線に入り、ようやく山陰側に入る。時刻は10時半を回っており、この先あちこち立ち寄る時間が取れるかどうか・・・。

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