まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第13回四国八十八所めぐり~道後温泉のひととき

2017年12月05日 | 四国八十八ヶ所
石手寺のお参りを終えたところで、今回の松山市内5ヶ所めぐりはこれで終了である。時刻は10時を回ったところだが、お参りを終えるのを待っていたかのように雨が降りだす。間の悪いことに折り畳み傘は荷物とともに松山市駅のコインロッカーの中である。まあ、傘なしでもいけそうなくらいの量なので我慢する。

これから残り時間は完全な観光ということで、石手寺の前で白衣を取り、まずは道後温泉に向けて歩く。途中道路沿いに祠と弘法大師像がある。日切大師という。日にちを切ってお願いすると叶えてくれるそうだ。

1キロほどで温泉街に入り、立派なホテルも並ぶ。例えばバスツアーで来るような団体遍路などは、このようなホテルにも泊まるのだろうか。また一方ではユースホステルやゲストハウスもあり、バックパッカーには人気である。私も大学に入る前初めて松山に来た時には道後の松山ユースホステルに泊まった。初めてのユースホステルであり、その後、学生や社会人に成り立ての頃は何ヵ所か利用していたが、最近はすっかりご無沙汰している。旅のスタイルが変わってしまった。

伊佐爾波神社にも参拝。長い石段も、この日は金剛杖のおかげで苦にならず上っていく。11月26日、こちらも七五三のご祈祷を受ける家族連れが目立つ。

道後温泉の本館に着く。やはり松山の名所ということで国内外の観光客で賑わう。最近、別館ということで「飛鳥乃湯」というのがオープンしており、どちらに行こうか迷ったが、ここはやはり建物が重要文化財の本館だろう。階下の神の湯と休憩所つきのコースを選ぶ。

久しぶりの昔ながらの浴槽である。何も足さない、何も引かないシンプルな造り。私の四国めぐりでは松山の湯として駅前の喜助の湯を利用しており、わざわざ道後まで入りに来なくても・・とすら書いたことがあるが、やはり歴史あるここは来てよかった。

湯上がりに2階の休憩所で浴衣姿で涼んでいると、そとから何やら歓声、そして太鼓の音が響く。何事かと障子を開けて欄干に出ると、外ではスポーツウェア姿の男子たちが並んでいる。その中には四国アイランドリーグの愛媛マンダリンパイレーツの選手のユニフォーム姿も見える。マラソンでも始まるのかと思ううちに合図で一斉に走り出す。これは「道後温泉一番走り」というもので、道後温泉本館前から湯神社までの250メートルを走り抜けて、「一番桶」を目指すというもの。西宮戎神社の福男選びのようなものか。これが第6回ということで、距離やスタート時刻は回ごとにいろいろ変えているそうだ。

湯上がりに外に出ると前の通路が開けられている。今から女子の頂上決戦ということで、せっかくなのでスタートの瞬間を見る。湯神社には行かなかったのでどのようなゴールの雰囲気なのかは見られなかったが、これから道後のイベントとして定着していくことだろう。

さて時刻は11時を回り、早いが昼食とする。松山市内での食事はとりあえず最後となるので、何か松山らしいものをと思う。そんな中で本館前のアーケードに入ると、すぐのところに「魚武」というのを見つける。表に「愛媛を食べつくせ!」というキャッチコピーがある。

ここで瀬戸内の刺身、じゃこ天に鯛めしがセットの御膳を注文。松山市のことで、鯛めしといえば、ぶっかけご飯の南予風と、鯛釜めしの東予風の両方があるが、ここは釜めしを選択。できるまで時間がかかるということを理由に、道後の湯上がりとして道後ビールをいただく・・・いや至福の味。鯛釜めしもしっかり鯛の風味を感じることができた。

さてここから松山城に向かう。最初はこの記事は帰りのバスに乗るまでのことを一気に書くつもりだったが、道後で昼から一杯やるところまでで長くなった。だらだら引っ張って申し訳ないですが続きはこの後の記事で・・・。
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