まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

交流戦首位決戦!オリックス対広島

2014年05月24日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

交流戦が始まって今年で10年。今年もパ・リーグ各球団の実力を見せつける時がやってきたということか。

そんな中でほぼ毎年、年中行事のような形で観戦に訪れているオリックス対広島戦。大阪、神戸、そして広島と回っているが、いずれも熱戦を楽しむことができた。今年のオリックス主催は神戸の試合である。この2チームがそれぞれ首位として激突する・・・この展開を何年待ち焦がれてきたことか。ゲーム差は僅差であるが、よくぞここまで持ってくれたものだと思う。

Dscn6931ほっともっとフィールド神戸に現れる。内野、外野ともに入場を待つ長い列ができている。ただその多くが赤いユニフォームやらハッピやらをまとったカープファン。例年大阪や神戸の試合でも大勢のファンが訪れ、甲子園のようにビジター応援エリアが限られていたり全席指定だったりというのがないので、関西だけでなく広島方面からも大勢、気兼ねなくやって来れるということだ。何だか、どっちのホームゲームに来たのやら。

Dscn6934 私はファンクラブの特典での指定席引換券を使ってのライブ指定席での入場である。神戸の1階席はフェンスも低く実に見やすいところである。

Dscn6939 ちょうどカープの打撃練習中。若手のトスバッティングをする新井コーチ。すっかり赤いユニフォームも似合うようになってきた。

Dscn6940 そして野村監督。ちょうど一年前の今頃は「監督辞めろ!」という声が結構挙がっていたのではないかと思う。カープ史上最悪の監督だの、「ノム犬」だの。それがスルスルとCS進出争いに割って入り、第一ステージでは勢いのまま阪神を粉砕した。それが自信になったか、今季はここまで首位をキープ。そうなると「今の主力は野村監督が育てた」「さすが打撃理論にはすばらしいものがある」などということで持ち上げられる。生粋のカープファンの方にお聞きしたいのが(が拙ブログをご覧になっているとは思わないが)、果たして野村監督の手腕をこのまま認めちゃっていいものだろうかということ。

Dscn6952 たまたま食べ物を買いに通路に上がったところでテレビカメラを見る。人だかりの向こうにいるのは、「首位対決」ということで国営放送の夜のスポーツニュースに出ている杉浦アナウンサーである。「今日は首位対決です!」というカットの撮影のようである。やはり成績がいいと東京からわざわざ来てくれるんですな。

Dscn6956 Dscn6986一方のオリックス、前日の試合で故障したヘルマンはベンチ入りしていないようだ。またDH制がないということもあってか、ペーニャもスタメンから外れることが多い。先発大瀬良に対してどのようなスタメンを組むか。

Dscn7000 結局はヘルマンが外れたものの1番から6番まで左打者をズラリと並べてきた。久しぶりに4番に入ったのはT-岡田。やはりこの選手が機能しないと。こういう「純国産打線」というのを見るのもいつ以来だろうか。一方のカープはミコライオが帰国中ということもあり、エルドレッド、キラに次いでロサリオもスタメンで登場。打線のテコ入れを図る。

Dscn7018 さて見どころの一つが、今季初登板となる八木が何回まで持つかというものである。6回以降は比嘉、馬原、佐藤達、平野佳と並ぶだけに5回までは行ってくれるか。初回はロサリオに安打を許すものの2三振を奪いなかなかの立ち上がり。

Dscn7029 1回裏、糸井が四球を選び、続くT-岡田のところで盗塁。これが悪送球を誘い一気に三塁へ進む。ここでT-岡田がうまく合わせてセンター前へ。まず大瀬良から1点を取る。

Dscn7050 Dscn7052 2回、キラ、小窪の連打でチャンスを作り、石原がレフト線へのタイムリー。レフトスタンドからネット裏にかけての「宮島さん」の大合唱。やはりカープ打線も勢いがあるかな。続く大瀬良を打ち取ったところで早くも八木が降板。5回どころか2回も持たなかった。これはまた今日も乱戦モードかな。

Dscn7060 ここで登板したのはマエストリ。こちらはベタンコートの不振で一軍登板のチャンスが回ってきたところである。二死二・三塁のピンチでの登板だったが、1番菊池を三振にとって同点でしのぐ。

Dscn7066 2回は原拓也、安達の連打と伊藤の犠打で勝ち越しのチャンスをつくる。今年はパの主催試合でも投手が打席に入るということだが、マエストリがそのまま打席に入る。彼の打席などなかなか見られるものではない。豪快な空振りも披露してくれたが結局は見逃し三振。

Dscn7068 ここで1番に戻り平野恵がライトにきっちりと運び3対1と勝ち越し。ホームなのに数では少ない(ライトスタンドの3ブロックほどまで赤いカープファンが進出してきた)オリックスファンも盛り上がる。

Dscn7071 圧巻は4回裏の攻撃。安達の二塁打の後、伊藤がライト前へ。安達は一旦三塁で自重するが、ライトのロサリオがボールをお手玉して後逸する。それを見て安達はホームイン。4対1となる。この後二死一・二塁となって糸井の当たりは二塁への内野安打。菊池の送球をキラが捕ることができずベンチ前に逸れる。これでランナー2人が還って6対1。

Dscn7076 そして仕上げはT-岡田の打った瞬間にそれとわかるライトへの本塁打。見事に4番起用に応えてくれた。大正ドームの5階席で観戦していると、彼が打席に入るたびに「Tー!! お前の、ホームランが、見たいぞー!!」と声援を送る人がいるのだが、その人は今日は来ていたか。結局大瀬良はこの回で降板。これまで5連勝と勢いに乗っているルーキー、これまでで最も結果の良くない登板となってしまった。

八木が降板した時は「さすがに今日は広島のものかな」と思ったが、打線の爆発、マエストリの好投、そしてカープにとっては痛い守備のミスが重なった。マエストリは6回途中まで投げ、中山につなぐ。さすがにこの大差となればいつもの中継ぎ・抑えはお休みだろう。

Dscn70877回表は「それ行けカープ」が流れる。レフトスタンド、三塁側はもちろん、ネット裏でもジェット風船が並ぶ。さらにはライトスタンドの一部と、一塁の指定席エリアにも赤い風船が躍る。私も歌わせていただく。

Dscn7092 一方の7回裏には「SKY」が流れるが、今日について言えばカープファンの勝ち。

Dscn7097 序盤の点の入るシーンから一変、中盤以降は両軍の投手の好投もあり得点は入らない。最後までカープファンのテンションが下がることはなかったが外国人クリーンアップも不発で、8回から登板の岸田がそのまま投げ切り8対1でオリックスの勝利。私の交流戦での対カープ戦の観戦は通算して7勝4敗。2012年までは両チームが交互に勝つという展開だったのだが、昨年はオリックスの2戦2勝、これで現在4連勝となった。

Dscn7113 Dscn7119 カープにしてみればやはり交流戦は鬼門なのか。これで4戦全敗。まあ、ソフトバンク、オリックスという好調のチームとの対戦ということもあったが、「首位といっても所詮セだし・・・」などといらんことを言われかねない。また明日から立て直しである。

6月の広島での対戦にも訪れる予定である。その時もぜひ再び「首位対決」として観たいものである・・・。

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