1914年の竣工以来、およそ100年にわたり日本の首都の玄関駅として大きな役割を果たしてきた東京駅の赤レンガ駅舎。国の重要文化財でもあるこの駅舎がおよそ5年の復原工事を経てリニューアルオープンしたのが2012年の10月のことである。
その赤レンガ駅舎をようやく見ることができた。東京に出張で出た折、新幹線を降り立ち、雪の舞う中でしばしその姿を眺める。
やはりこうして見ると威風堂々というか、丸の内のビル群ともよく溶け込んでいる。やはり東京駅はこうでなければ、と思う。前の記事でローカル線の厳しい現実のことを書いたが、こうした駅舎を見ると「日本の近代化において鉄道が果たした役割は大きい」と感じるものだから、現金なものである。