・・・とは言っても、私がどこかに就職(転職)するために説明を聞きに行っているわけではないんですが。
現在あちらこちらの大学内で行われている就職説明会。私の勤務先企業も参加する中、同じ会社にあって私の所属する事業部というのがこれまで学生を相手にした説明というのを行っておらず、それがために「ウチの会社にはこういう分野もあるんだよ」ということをなかなかアピールできていないのでは・・・?ということで、今年の就職説明会には、そうした「事業部の姿」を伝えたいということで、おじゃまさせてもらっている。
とはいっても会社全体として話さなければならないことがあり、それらをこなした後、最後のほうの時間を少しもらって事業部の事業内容についてパワーポイントでさらさらっと説明するという程度。果たして、学生にはどこまでアピールできたかな・・・・。時間後の質疑応答は事業の内容というよりは、私のこれまでの社会人生活で得たことをアドバイスしてあげるのがせいぜいだったが。
後は大学の就職課(今では「キャリアセンター」という言葉が一般的だそうな)の方と名刺交換を行い、少しでも当社を希望してくれる学生さんを待っていますということで、事業部の売り込みである。特に理工系学部など適性があるかなと思うのだが、理工系の学生というのは独特の動きをしているということもあるようで、少しでもそちらのレールに乗らなければね・・・。
さて、そうした学生の動きを見るにつれ、私が就職活動をしていた15年前に比べて時代の流れを感じる。企業側の動きも早くなる一方で、「学生が企業訪問をする」前に「学内で開催されるセミナーに企業が参加する」というのもその頃にはなかった動きであるし、また大学の就職サポートもずいぶん手厚くなっていると思う。郊外にキャンパスを持つ大学が大阪なら大阪の中心部にサテライトのキャンパスを設け、学生はここを拠点にして就職活動にいそしんだり。
学生の皆さんも、こういう厳しい情勢を肌で感じているのか、企業研究というのは私の頃よりもしっかりしているように思えるし。一方で企業のほうも「良い学生を早く確保したい」という思いから、「企業そのもののアピール」にも熱心になっていると思う。
・・・ただ、いつの時代でも変わらないのは「学生と企業の縁」というものと、「自分がどういう仕事をしたいか」「何を基準として企業選択を行っているのか」という軸。これだけは昔と変わらないもので、やはり「その企業を選択して志望した要因とは何か」にブレがないかどうか。そこにブレがあれば、仮に縁あって入社できたとしても長続きすることは決してないだろう。企業側もその辺はしっかりと見ますわな。
現在の学生は「ゆとり世代」ということもあるし、マニュアル主義、画一的なものが浸透していることもあり、私の世代のように「一筋縄でいかない曲者が揃っていた」のから見れば物足りなく感じるところがある。ただ彼らとて精一杯人生を生きてきている。私の世代にはできない自己表現の仕方というのがあると思う。それをこの1年間で全力で出し切って、自己実現を達成してほしいものである。
久しぶりに学生たちの生き生きした姿を見て、逆に刺激を受けているアラウンド・フォーティー・・・・。