まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

観戦記・バファローズ対マリーンズ@京セラドーム大阪(EZ DO DANCEからの「しゃかりきコロンブス」)

2023年05月01日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

世間は大型連休に突入。私も、仕事とのやり繰りがいろいろある中で、4月29日に日帰りで関西に出向き、神仏霊場めぐりと合わせてバファローズ対マリーンズ戦を観戦する予定にしていた。28日~30日の3連戦は「帰って来たオリ達デー」ということで各種イベントがあり、前売りの先着購入でオリジナルメッセージタオルが配布されるという。

・・ところが、こういう予定を入れた時に限って何かあるもので、直前になり、どうしても29日は出社ということになった。代わりに当初出社予定だった30日を空けることができたが、京セラドームのチケットは売れ行き好評で、上段席でも通路側の空きとなると三塁側からの観戦となった。それでもいいからと30日の早朝、広島を出発する。

午前中は京都市内での神仏霊場めぐりを行い、いったん天王寺まで南下し、再び大正に向かう。この道中についてはまた別に書くこととして・・・。

マリーンズ戦の生観戦も久しぶりである。今季から声出し応援が復活したことで、マリーンズファンのあの熱狂的な声援を目の前にすることができる。もっとも、諸般の事情によりジャンプ、指笛は禁止とのことだが・・。

まずはマリーンズのスタメン発表。先発は種市である。

そしてバファローズのスタメン発表。このアナウンスを務めるのは、TRFのリーダー、クリエイトであるDJ KOOさん。TRFかぁ! 「EZ DO DANCE」がリリースされたのは1993年のこと。当時大学生の私も、(こう見えても)カラオケで熱唱したことがあるぞ。あれから30年、DJ KOOさんも還暦を過ぎたそうだが、その盛り上げ方は往年そのままで、懐かしく感じる。ある意味、「KANSAI CLASSIC」のノリにも近いのだが、スクリーンの演出その他はあくまで現在のものだ。

試合前には、BsGirlsとM☆Splash!!との共演もあった。

そして「オリ達デー」ということで、両チームのファンによる綱引き対決も。終始優位に進めたバファローズファンの勝利で、さて実際の試合もこのように快勝となるかどうか・・?

さらには始球式、DJ KOOさんが登場する。背番号は、TRFのデビュー30年ということで「30」。野球経験はないとのことだが、見事にノーバウンドの投球を見せてスタンドも沸く。最近は落語好きとしても知られているし、ええおっちゃんやなと思う。

・・前置きが長くなったが、試合開始である。

バファローズの先発は中11日で山岡。4月はローテーション編成の都合、あるいは多くの先発投手陣の見極めもあり、間隔を空けての登板が目立つ。そんな中でも細腕繁盛記に期待だ。まず初回は2者連続三振の後、角中に内野安打を許すが井上を打ち取って無失点。

1回裏、1番に復帰した茶野が種市からヒットを放つ。宗の内野ゴロの間に二塁に進み、続く中川がセンター前に放つ。これで幸先よく1点先制。続く森が併殺に倒れたが、接戦続きの3連戦でまず先制は大きい。

続く2回裏も杉本のヒット、頓宮の二塁打で無死二・三塁と追加点のチャンス。しかし、紅林が三振、宜保が内野ゴロ、若月がフライで無得点。下位打線とはいえ、ここで点が取れるのと取れないのとではこの後の展開も変わりそうだ。

案の定、3回表、先頭の佐藤が二塁打を放ち、その後一死一・三塁となってルーキーの友杉。ここは山岡がミスショットを誘ったが、犠牲フライとなって1対1の同点となる。

中盤は山岡、種市とも安定した投球を見せる。バファローズベンチも何とかしようというところだが(三塁側のこの位置からだとベンチの様子もよく見える)、種市を打ちあぐねる。その中、5回には紅林のセンターへの当たりを藤原がジャンピングキャッチする好プレーも出る。3連戦2試合とも拮抗した展開らしい。

5回裏終了後。ここでDJ KOOさんが再びグラウンドへ。流れるのはもちろん「EZ DO DANCE」!!。よく考えれば30年前のナンバーで、この日スタジアム、少なくとも私の周りにいる観客の半分はまだ生まれていないのではないかと思うが、何かの時に耳にしたことはあるのでは。さあ、これでバファローズもノッて行けるか・・・(という発想も現在ではおっさんなのだろうが・・)。

6回裏、先頭の茶野がセンター・藤原の落球で出塁し、宗のヒットで無死一・三塁とする。ここで中川がこの日2本目となるタイムリーで待望の勝ち越し点を挙げる。2対1。さらに頓宮のタイムリーで3対1とリードを広げる。

7回表からバファローズは継投に入る。ブルペンから平野、ワゲスパック、宇田川が外れる中、2番手で登場したのはコットン。

しかし一死から安田の二塁打、中村の死球でピンチを迎えると、ポランコの当たりはセンターへのタイムリーとなる。中嶋監督から物言いがつくも、軍配通りホームインが認められ3対2とマリーンズが詰め寄る。さらにマリーンズのチャンスが続くが、コットンが何とかしのいで1点差でチェンジ。

7回裏のバファローズの攻撃は、マリーンズ2人目の西村の前に無得点。

8回表、マウンドにはルーキーの曽谷が上がる。先日1軍デビューしたばかりである。

その曽谷に対して先頭の平沢がヒットで出塁。続く友杉のバントは曽谷のところへ。一塁へ送球しアウトの判定となるが、井口監督から物言い。ビデオ判定の結果、今度は軍配差し違えでセーフ。これで無死一・二塁となって中軸を迎える。

ここでマリーンズは次の角中にもバント。これも決まって一死二・三塁となって迎えるのは井上。ここで曽谷は降板し、吉田に交代。

井上の打球はセンターへ。犠牲フライには十分で、3対3の同点となった。残念ながら山岡の勝ち投手の権利は消滅。ベンチの雰囲気も何だかなあ・・という感じに見えなくもない。

8回裏のバファローズはマリーンズ3人目のペルドモからチャンスを作るも無得点で、9回表は山﨑颯が登板。無難に三者凡退として、チームのサヨナラ勝ちを待つ。

その9回裏だが、今季マリーンズに復帰した澤村が簡単に三者凡退として、延長戦に入る。大変な試合になった。

10回表はイニングまたぎで山﨑颯が登板。ブルペンに他の投手もいる中で、12回までかかると想定しての続投だったのだろう。先頭の藤原にヒットを許すも、この日キーとなっている友杉、角中を打ち取って無失点。

10回裏は益田が登板。二死から中川が二塁打を放ってサヨナラのチャンスを作るが、代打のシュウィンデルが凡退。

11回表には小木田が登板。12回まで行くことを見据えればこの起用なのかなと。先に書いたように平野、ワゲスパック、宇田川を欠き、山﨑颯に2イニング投げさせる起用は昨年終盤と比べると苦しい事情である。そしてマリーンズは二死一・三塁として打席には佐藤。さすがに厳しいかと思ったが、内野ゴロに打ち取ってマリーンズの得点を許さない。やれやれ・・・。

11回裏。マリーンズのマウンドは小野。抑えパターンの投手を使った後だけに何とか凌ぐしかない。二死となり、迎えた紅林がセンターへの大きな当たりを放つ。フェンス直撃の二塁打とサヨナラのチャンスを迎える。続く宜保は死球で出塁。まあ、同点からのサヨナラなので一塁を埋めて守りやすくする形になっただけだが・・。

ここで打席には若月。チャンス時の出囃子は光GENJIの「パラダイス銀河」。光GENJIって・・デビューしたのはぎりぎり「昭和」である。昭和から平成への移り変わりの時で、TRFよりも随分前のこと。私も当時中学生だったな。当時の同級生女子の間で圧倒的な人気の光GENJIだったが、30年以上を経たメンバーの現状となると・・・(まあ、人生いろいろですな)。

極端にいえば、「パラダイス銀河」は若月が生まれるより前のヒット曲。しかし昭和の風情を漂わせる若月の当たりはライトへ。平沢の頭上を越え、文句なしのサヨナラヒットとなった。二塁付近ではしゃぎ回るバファローズの選手たち。マリーンズとの3連戦を2勝1敗として、これでマリーンズと並んだ首位タイで4月を終えることとなった。混戦のパ・リーグだがまずはうれしい限りである。

お立ち台にはサヨナラ打の若月とともに、この試合でプロ初勝利となった小木田が上がる。山本、山﨑颯、宇田川らと同じ1998年生まれだが、あえて「小木田世代」と呼ばれる投手。ブルペン陣も厳しい中、思わぬところでうれしいスポットライトを浴びたことで、この先も大事なところで起用されるようになってくれればと思う。

そして若月である。今の気持ち「しゃかりきコロンブス」と表現した。この意図するところはいろんな解釈があるだろうが、TRFで昔を懐かしんだ後に、さらに昔、昭和から活躍の光GENJIで結ぶことになるとは・・・まさに「しゃかりきコロンブス」だ。

これで4月を終え、5月からはペナントレースのエンジンも本格的になるだろうし、5月末からは交流戦も始まる。仕事のしがらみもいろいろあるが、ビジターも含めて、観戦できるところは足を運ぼうと思うのである・・・。

コメント

観戦記・バファローズ対ファイターズ@大阪(序盤で球場を後に・・・)

2023年04月10日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

4月9日、バファローズの本拠地開幕6連戦の6戦目である。前日まで8試合を終えて4勝4敗。まあ、ぼちぼちといったところだろう。今季の公式戦初観戦ということで京セラドーム大阪に向かう。この9日の試合、前日8日は別の札所めぐりを行ったうえでの大阪入りである。その紀行文はまた改めて書くことにして・・。

元々公式サイトにて1塁側上段の席を確保していたのだが、行く直前になり、チケットのリセールサイトにて下段席の空席があるのを見つけ、別に購入した。まずはこちらの席に向かう。

今季、公式戦開幕に合わせてバックスクリーンが大型化された。これまでスクリーンの両側に固定した広告がかかっていたエリアも新たにスクリーンとなり、映像演出の幅が広がった。

この試合は「大阪観光局デー」と銘打たれている。2025年の大阪関西万博も含めて大阪の魅力を発信しようという観光局の活動が紹介された。始球式には観光局の溝畑理事長が登板。何か、金色のマントを羽織ってますが・・。

スタメン発表。バファローズの選手紹介では拡張したスクリーンをフルに使っている。昨年の育成ドラフトで入団し、開幕直前に支配下を勝ち取った茶野がこのところ1番に定着している。昨年の宇田川といい、茶野といい、育成入団から活躍する選手も少しずつ出てきてチームへの刺激になっている。

改めての始球式には岡田圭右さんの滑り芸。

バファローズの先発はニックス。ローテーション通りなら前週投げた山岡のところだが、前日の村西、そしてこの日のニックスといい、いろいろ試してみるところだろうか。それとも、山岡に何かあったか。ニックスは広島でのオープン戦でも先発したのを観戦しており、その時は3回を投げて1安打無失点だった。オープン戦2試合は無失点の掘り出し物、公式戦ではどうだろうか。

その立ち上がり、先頭の矢澤に四球を与え、続く松本もライト前のヒットで無死一・三塁となる。

そして清宮がライトへ豪快は一発を放つ。これでいきなり3対0となった。

どよめきが残る中、続く4番・野村もバックスクリーンに飛び込む一発。清宮、野村の連続本塁打で4対0。おいおい、全然あかんやないか。

さらにこの後も2つの四球(一人は牽制球でアウト)、マルティネスの二塁打もあって二死一・二塁とチャンスを続けられるが、9番・石井を打ち取って何とか4点で終える。

1回のバファローズの攻撃前、先に座っていた下段席から、元々購入していた上段席に移る。写真を撮るのに防球ネットが邪魔をするのイラっとしていたのに加え、1回表に2本の本塁打が飛び出し、さらにたまたま後ろの列に座っていたグループ客の会話が耳障りだったので(騒がしいというのではなく、口調とか話の内容で)。

やはり京セラドームではこの位置のほうが、グラウンド全体を見渡せるし、防球ネットも気にならない。

1回裏、ファイターズの先発はルーキーの金村。ルーキーながら公式戦早くも2試合目の先発である。

先頭は茶野。スタンドからは、過去の流用ながら選手別の応援歌が流れた。先に入団し、1軍にも出場している選手でも汎用の応援歌の選手が多い中、早くも個別応援歌である。それだけ起用に応えていることで応援団も反応したようだ。そしてこの打席でも思い切りのいい打撃で早速ヒットを放ち、反撃開始である。

さらに太田、森が連打で続き、無死満塁のチャンスを迎える。さて、初回の4点から何点取り返すか。

しかし、4番・頓宮は力のない内野フライで何も動かず。続く杉本にはタイムリーが出て1点返すものの、中川、宗が凡退してつながらない。今季はヒットは出るもののあと1本が出ず残塁となる場面が目立つ。

2回表、ニックスは松本に四球を出すが、後続を打ち取って無得点とする。この後立て直せるか。

3回表からは山岡が登板。これはどういう意図だろうか。ニックスは当初から3回くらいまでの予定で、その一方で第2先発として山岡も準備していたのかな。シーズンの最初だからいろいろ試す意図があったようで、結局WBC後の山本、宮城の調整もあって9試合で9人が先発した。そして改めてふるいにかけるのだろう。

山岡の投球練習を見届けた後、いったん買い物で席を立ったが、売店で並んでいるとスタンドから歓声が伝わって来る。そしてファイターズの得点時のテーマ曲が聞こえて来た。モニタを見ると万波に本塁打が出たようだ。これでこの日は清宮、野村、万波というファイターズ若手のクリーンアップの本塁打揃い踏みとなった。

席に戻ると上川畑、マルティネスの連打でさらにチャンスが広がっていた。二死二・三塁となり、矢澤がセンターへタイムリーを放つ。これで7対1と大差がついた。

3回裏、バファローズはクリーンアップの打順だが金村の前に三者凡退。

その時、「今日はもうええか」と私はその場で席を立ち、球場を後にした。今思うと、途中経過でボロ負けだからテレビのチャンネルを変える感覚だった。

これまで負け試合は見慣れており、これまでどういう試合であっても9回裏のゲームセットまで観戦してきた。しかしこの日に限っては自分でもあきらめが早いというか、しかも序盤で席を立った。野球は最後まで何が起こるかわからないし、長いシーズンの中にはこうした試合もある。真のファンならどんな展開でも最後まで応援するべきで、途中で席を立つとはあるまじき行為だと非難する方もいらっしゃるだろう。ただ、この日については最後まで観戦しても精神衛生上よろしくない・・という何かのサインが出たのだと思う。

そのまま新大阪まで移動し、15時17分の「のぞみ71号」広島行きに乗る。

そして広島に着いたのが16時42分。新幹線ホーム、そして在来線ホームには、カープの赤いユニフォーム、帽子に身を固めた人たちがあふれていた。この日カープはマツダスタジアムでのジャイアンツ戦で、見事にジャイアンツを3タテした。列車は非常に混雑したが、カープが勝った後なので乗る人たちも上機嫌である。その中、広島にあってはアウェイの存在でいらだつ私・・。

このファイターズ戦は、7対2でファイターズが勝利し、カード勝ち越しとなった。7回途中まで投げた金村にプロ初勝利がついた。ファイターズで「金村」といえば元エースの金村暁の名前が浮かぶのだが、今後それを塗り替える活躍ができるか。

一方のバファローズは、「信長の野望」に出てきそうな名前の茶野篤政が3安打を放ち、パ・リーグの打率トップに立った。スポーツ紙の記事によると、この日始球式に登場した岡田圭右さんは、茶野に対して「新たな”T”(Tea)が出ました」とコメントしたようで。

次の生観戦は5月の予定。その頃にはどうなっているだろうか。すみません、次はちゃんと最後まで観戦するので・・・。

コメント

WBC日本代表、優勝おめでとう

2023年03月22日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

アメリカとの決勝戦は仕事のため生中継を見ることはなかったが、昼前に3対2で日本勝利の一報があり、ともかく優勝おめでとう。

私の勤務先企業は「侍JAPAN」に協賛しており(その割には、社員として何か恩恵があるわけではなく)、バファローズファンとしては山本、宮城、宇田川、山﨑颯の4人、そして昨季まで在籍していた吉田が決勝ラウンドに選出されたことでうれしかったが、いかんせん一部マスゴミのはしゃぎように閉口して、試合の中継も見ることはなかった。予選を通過するとますますその度合が高くなり、他にも報道すべき出来事がいろいろあったにも関わらずWBC一色だったので、この数日は朝はテレビをつけない日が続いていた。この対応、コロナ禍初期にいろんなコメンテーターとやらが不安を煽り立てた時以来である。

・・・あ、でもよく考えればその後の五輪や、W杯、そして感動押し売りの甲子園の話題になるとチャンネルを変えたり、テレビを消していたな。プロ野球と大相撲の時はそうでもなかったから、典型的なアラフィフおっさんの行動パターンですな。

WBCで日本代表が優勝したところで、渋谷のスクランブル交差点で騒ぐ連中もいなければ、道頓堀に飛び込む輩もいない。それだけ、一部マスゴミが騒ぐ一方で世の中は冷静に受け止めているのだろう。

選手たちはそのまま帰国の途につき、それは熱狂的に迎えられることだろう。そして国内組、アメリカ組それぞれが、レギュラーシーズンに向けて準備に入る。WBC効果で、プロ野球の観客も増えることだろう。

ひそかに、楽しみます・・・。

コメント

オープン戦観戦記~カープ対バファローズ@マツダ(3月19日は最後までもつれる展開に・・)

2023年03月19日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

NPBの開幕前ということで、17日にNHK広島でカープ関連の番組をやっていたのだが、確かに選手に期待するのはわかるが、出演者が揃いも揃ってカープの優勝を予想するという構成に、まあ、NHKといえども地元局となるとそうならざるを得ないのだろうが、何といいますか・・。

そして18日、19日は広島でカープ対バファローズの2連戦である。18日は仕事のため行けなかったが、2対1でバファローズの逆転勝ち。そして19日、現地にて観戦である。マツダスタジアムでのカープ戦ということで、アウェイの雰囲気を楽しみ、そしてカープに勝つことを願うばかりである。

オープン戦ということで内野席はネット裏も含めて自由席(下段と上段で値段は違う)である。そうすると、良い席は早い者勝ちである。どのくらい前に行けばよいか見当つかないが、開門の11時少し前にマツダスタジアムの正面ゲートに着く。開門を待つ人で結構な列ができている。早い人は何時くらいから並んでいるだろうか。

エントランスには今季就任した新井監督のさまざまな姿が並ぶ。

三塁側ベンチの少し上の場所に陣取る。マツダスタジアムといえば開放感、臨場感を楽しんでもらおうと、防球ネットはバックネット裏の最小限だったのだが、このオープン戦に合わせて、内野席の結構な範囲にネットが張られた。ファウルボールが観客に当たってケガをする事故が毎年130件ほど発生しているとのことで、やむを得ない措置とのこと。打球の行方への注意は何度もされているが、飲食したり、最近はスマホでさまざまな情報をリアルタイムでチェックしながらということで、どうしても打球から目を離すことが多いという。ネットがあるとグラウンド内の撮影に苦労するのだが・・。

グラウンドではバファローズの試合前練習中。ちょうど森がゲージの中で打球を飛ばしているところ。

ルーキーの内藤もここまで1軍に帯同している。「内藤鵬」って、力士みたいな力強さを感じる将来の大鵬、もとい大砲候補。このまま開幕1軍につなげることができるか。

試合開始が近づくと下段席の中央よりはほとんど埋まるくらいになった。このオープン戦からは鳴り物応援、スクワット応援も復活しており、スタンドの声援も大きなものになるだろう。

守備練習も終わり、ベンチ前での声出し。

スタメン発表。バファローズの先発捕手は若月で、森は4番・DHでの出場である。そして先発は新加入のニックス。オープン戦は2試合目の登板で、先発は初めてである。山本、宮城がWBC出場中のため先発ローテーションをどうするかだが、1週間前の12日に先発した黒木、そして18日に先発した山下、そしてこのニックスも候補に挙がっている。年俸2000万円の「掘り出し物」と言われているそうで・・。

この日の冠試合スポンサー企業からの花束贈呈と、両監督によるメンバー表の交換。新井監督の姿を現役時代含めて生で観るのは何年ぶりだろうか。

カープの先発は九里。カープの先発陣は森下が故障で抜ける中、大瀬良、床田に続くこの人の役割は大きい。

初回、先頭打者は野口。その初球を振ると、打球はそのまま伸びて右中間スタンドに入る。先頭打者初球本塁打、これ以上ない先制で、私も驚いた。

続く西野が粘って四球で出塁。中川、そして森と倒れ、打席には杉本。ここで西野が盗塁を決め、さらに坂倉の悪送球で三塁まで進む。しかし杉本の打球はショートライナーで追加点ならず。

さて、バファローズ先発のニックスだが、先頭の秋山、野間と続けて空振り三振に打ち取り、西川も一塁ゴロで三者凡退とする。上々の立ち上がりだ。

ニックスは2回もマクブルームから三振を奪い、デビッドソンにはチーム初安打となる二塁打を許すも後続を退ける。

3回表、一死から野口がこの日2本目となるヒットで出塁。そして西野にも連打が出て一・二塁とする。さらに、九里の暴投で一・三塁として中川。この場面、中川は投ゴロ、そして三塁走者の野口が本塁に突入してタッチアウト。ゴロならスタートというサインだったのだろうが、飛んだところが悪かった。中嶋監督が物言いをつけるも、軍配通り。続く森の当たりも一塁へのライナーで追加点ならず。

ニックスは3回も田中、大盛から空振り三振を奪い、3回まで1安打、5奪三振の好投。外国人枠の関係や、先発といえども何イニングくらい目途となるかはわからないが、結構期待できそうだ。

一方、九里も1回、3回とピンチを招いたもののそれ以外は安定した投球を見せる。この投手を見ると、どうしても広島の不動産会社のCM(吉本新喜劇の諸見里大介さんと共演の「アイシュタイル」・・・もとい「アイスタイル」)を連想する。

4回からは2人目の小木田が登板。順調に二死までとったが、マクブルームに死球を与える。そして続く坂倉がライトに同点となる二塁打を放つ。さらにデビッドソンが二遊間を抜くタイムリーを放ち、2対1とカープが逆転する。球場の雰囲気も一気に盛り上がる。

5回は近藤が登板。大盛に四球を与えるも秋山、野間を連続三振に打ち取り申し分ない結果。5回裏を終わったところでスタンドでは、ビールの売り子さんも一緒に参加する「CCダンス」である。これも今季から復活のようだ。そして、一塁ベンチ前では新井監督がテレビのインタビューに応じている様子。この試合は広島テレビが中継で、解説は野村謙二郎・元監督だった。

6回裏は阿部が登板。マクブルームからの打線だったが三者凡退と危なげない内容。

カープの九里は予定では6回までだったようだが、志願して7回にも登板。バファローズも何とか追いつきたいところだが、二死からゴンザレスが死球で出るもののあと1点が遠い。結局九里は7回まで投げて失点は野口の先頭打者本塁打のみ、3安打、四球1、死球2ということで、新井監督は開幕2カード目となるマツダスタジアムでの開幕戦の先発を明言したそうだ。

そして7回裏、バファローズのマウンドはワゲスパック。ところがこの日は今一つで、先頭のデビッドソンに四球、続く途中出場の上本に死球。一死後、大盛がセンター横への二塁打を放ち、3対1と点差を広げる。

そして秋山のところで代打・松山。内野ゴロの間にもう1点入り、4対1とカープがさらにリードを広げる。さすがに、この日はダメかなあ・・。さらに途中出場の田村にも四球を出したことでワゲスパックは降板。漆原がおそらく予定を前倒す形で登板となり、西川を三振に打ち取って何とか食い止める。

栗林がWBCの日本代表に選ばれながら故障で離脱となったこともあり、リリーフ陣をどうするかが課題のカープ。8回は2人目としてケムナが登板。先頭の代打・福田がヒットで出塁し、続く野口のところで内藤が代打で登場した。ここまで三振が続く中、久しぶりのヒットでうれしそうな表情を見せる。さらに途中出場の小田が四球を選んで無死満塁。

ここで紅林がレフトへの犠牲フライを放ち、4体2とする。しかし続く森がまたもライナーで二死、太田も凡退して、結局無死満塁ながら1点しか取れなかった。今季も打線はこんな拙攻が続くのかな・・。

4対2のまま、9回表に入る。カープのマウンドにはリーグ3連覇時の守護神・中崎が上がる。曾澤とのベテランバッテリーだ。栗林がいない分、この人の復活も待たれるところだが、何か「劇場」のにおいがしないでもない。果たして、先頭の宗が初球をライトに弾き返して出塁する。

続く代打・大里の時にパスボールがあって宗は二塁へ。そして大里がセンターへのタイムリーを放ち、4対3とする。育成2年目、何とか支配下選手を勝ち取ろうとこちらも正念場である。さらに石川が高いバウンドの内野安打で続き、福田の送りバントで一死二・三塁、一打逆転の場面を作る。9回になってしびれる場面となった。しかし続く渡辺は遊ゴロ。三塁走者の大里が三本間に挟まれてアウト。

二死となり、さすがに追い上げもここまでかと思われたが、続く小田がフルカウントまで粘った末、ライト線へのタイムリー二塁打を放つ。これで2人が生還し、5対4と逆転する。やはり「劇場」だった。よし、これでまたもカープに勝つことができる・・・。

9回裏も漆原が続投する。また、2人目の捕手・石川に代走が出たことで9回裏は指名打者を解除し、森がマスクをかぶった。シーズン中にもこうした起用はあるのだろうか。

カープ最後の攻撃は上本から。遊撃への深いゴロを紅林が追いついて一塁へ投げるも、送球が少し浮いたのと、上本のヘッドスライディングで内野安打となる。続く田中がバントで送り、大盛は凡退。

二死三塁として松山に打席が回る。ここを抑えれば勝利だったのだが・・しぶとくレフト前に放って5対5の同点とする。こちらのベテランが2打点と気を吐いた。新井監督も交代となった松山を祝福する。

あと一死というところで漆原は降板。2回イニングまたぎをしたから仕方ないかもしれない。代わりに本田が登板し、続く田村を三振に打ち取り、結局5対5の引き分け。9回表まではこのままバファローズの敗戦かと思い、逆転して喜んだのもつかの間、最後は痛み分けのような形になった。現地観戦としては終盤熱が入ったことで満足。

私のオープン戦観戦予定はこれが最後である。さて公式戦、どのようなメンバーで開幕を迎えるのかが楽しみだが、もう少し中軸に当たりが出てくれれば・・・。

コメント

オープン戦観戦記・バファローズ対ファイターズ@京セラドーム大阪

2023年03月13日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

このところ情報番組でもっとも取り上げられているのが野球のWBCである。連日、大谷、ヌートバーといったところの活躍が話題をさらっている(地味に、レッドソックスの吉田もいいところでタイムリーを打っているし、山本も好投を見せたがあまり取り上げられないなあ)。

私も野球観戦は好きだし、日本代表の活躍を願っているのだが、実は中継そのものは見ていない。開始時間も遅いので仕事が終わって帰宅してもまだ試合は続いているのだが、メディアのああいう騒ぎ方(ニッポン!!ニッポン!!というノリ)が好きではないのだろう(サッカーのW杯やオリンピックなども同じ理由。特に、2021年の東京五輪については、テレビのニュースがその関連になるとテレビを切っていたくらいだ)。

そんなひねくれた感のある私だが、WBCの陰には隠れているが、プロ野球もオープン戦真っただ中で、シーズンの開幕は楽しみにしている。そして、バファローズ戦を大阪でせめて1試合だけでも観戦しようと、3月12日に行われたバファローズ対ファイターズ戦に出向いた。

2022年のクライマックスシリーズ以来の京セラドーム大阪である。この日は午前中に神仏霊場の札所めぐりを行った後で、球場入りしたのも試合開始に近い時間だった。コンコースには、2022年に日本シリーズで勝利し、ペナントを手にした全員の記念写真がデカデカと飾られている。改めて、日本一になったのだなと実感する。

オープン戦ということで、普段は購入しにくい1階のグラウンド近くの席に陣取る。まあ、この試合では上段席が閉鎖されていたのだが・・。ちょうどスタメン発表が始まったところだ。先攻のファイターズは1番にドラフト1位の矢澤が入る。この日クリーンアップは万波、野村、清宮といった若手。そして先発捕手でバファローズからFA移籍した伏見がコールされると、一塁側からも拍手が起こった。

一方のバファローズ、この日は池田、元の若手が1・2番を組み、4番には新外国人のゴンザレス、そしてFA移籍の森は5番で先発捕手である。

さて、今季からはコロナ禍からの応援ルールも緩和され、鳴り物、声出しでの応援が解禁になった。これまでもあらかじめ録音された演奏やコールが流れることはあったが、やはり生演奏?のほうが迫力あるし、グラウンドの動きにもよく合っている。なお、ジェット風船の使用は引き続き禁止とのこと。コンビニのゴミ復路もそうだし、米子の吾左衛門鮓のカット用のプラスチックナイフも資源保護のために削減される時代だ(前の記事を参照のこと)。あれこそプラ資源の無駄遣いだし、人の唾液の飛散そのもの、これからもずっと禁止にしてほしい。

試合開始。バファローズの先発は黒木。これまで中継ぎで活躍し、手術で一時は育成契約となったが昨季に復活。そして今季は先発に挑戦で、ここまで順調に来ている。森とのバッテリー、まずは先頭の矢澤をはじめ、三者凡退であっさりと抑える。

ファイターズの先発は上原(広陵高校出身)。こちらも初めての開幕ローテーション入りに向けてアピール中で、池田、元、そして安達を難なく退ける。

試合が動いたのは2回裏。ゴンザレス凡退後、森が左中間への当たりを放つ。落ちたところがよかったのか、森は一気に三塁まで進む。

続く杉本がレフト前のタイムリーで1点先制。一塁上で、両手で胡椒を挽くポーズを見せる。WBCで日本代表ベンチがやったことで一気に知られた「ペッパーミル」。このポーズ、今季のペナントレースのいたるところで目にしそうだ。ならば、その胡椒でもってラーメンをすするとか、そういう続きのパフォーマンスがあってもいいかな。

3回表、先頭の上川畑がチーム初安打で出塁し、打席には伏見。一塁側からも拍手が起こるが、この打席では併殺打。

4回裏には、前の打席で退いた杉本に代わって出場の育成契約・茶野が打席に立つ。茶野篤政って、「信長の野望」で出てきそうな名前だが、徳島インディゴソックスからの入団である。上原からヒットを放ち、こちらは支配下登録に向けてのアピールである。なかなかしぶとそうだ。

5回表から、バファローズの捕手は森に代わり石川。齋藤とのトレードでバファローズに移った選手である。バファローズに森が来て、それを見据えて伏見がファイターズに移籍し、それもあってか石川がトレードでバファローズに。そして、ファイターズにはドラゴンズで捕手としての登録経験もあるアリエル・マルティネスが入団・・・。

6回表、黒木は先頭の上川畑に四球を与え、続く伏見は強攻で内野安打で無死一・二塁とする。一死後、矢澤がタイムリーを放って1対1の同点とする。するとここで黒木はマウンドを降りる。この時は「手当のため」との放送があったが、結局そのまま漆原に交代となった。ネットニュースによると、脚がつったための降板とのことだった。大事には至らなそうとのことだが、何せプロで先発が初めてのシーズンである。無理しないに越したことはない。

そして登板の漆原。この投手も心中期するものはあるだろう。一時は抑えとしての構想もあったのだが、いろいろあって不本意な成績が続いている。

緊急登板とはいえ、続く五十幡がライトへのタイムリー三塁打を放ち、2人が生還する。3対1。そして万波にタイムリーが出て4対1となる。レフトスタンドも盛り上がるところだ。

6回裏、ファイターズは3人目の福田俊が登板。一死二塁後、ゴンザレスの代打で出たのはセデーニョ。ベネズエラ出身の育成選手で、背番号も121番だが、風格からすると先ほどのゴンザレスよりも「当たれば飛ぶ」ロマンありそうな選手である。構えも「全球ホームランを狙う!」という、そしてフルスイングの空振り三振も、古き良き時代の外国人選手らしい。この選手には、かつての近鉄系の外国人選手に使われたあの応援歌を使ってほしいなあ。

セデーニョの次の石川が食らいついた当たりでタイムリーを放ち、4体2と詰め寄る。さらに茶野が2打席連続のヒットでつなぐが、追加点とはならなかった。

レフト側ではラッキー7の声援が流れるところ、7回表には比嘉が登板。三者凡退に抑える。

一方の7回裏ではライト側からダンスタイムだが、ファイターズは昨年活躍の北山が登場し、西野がヒットで出塁するも併殺でチャンスをつぶし、三者凡退。

8回表は、2022年の日本シリーズ胴上げ投手のワゲスパックが登板。昨年在籍した外国人選手の中で唯一今季もプレーする選手。危なげなく三者凡退とする。

8回裏、ファイターズのマウンドにはメネズ。一死一塁でセデーニョに打席が回るが、今度は三塁ゴロ。石川のヒットでチャンスを広げるが結局無得点。なかなか追加点といかないのが厳しいところだ。

9回表は平野が登板。バファローズの後半に登場する投手がいろいろいる中で、この日はワゲスパック~平野の予定ということだろう。野村に死球を与えたが、続く清宮を併殺に打ち取り、シーズン同様の無事な投球だった。

9回裏、ファイターズのマウンドは長谷川だったが、バファローズ打線は途中出場の渡邉(現役ドラフトで加入)にヒットが出たものの、併殺で無得点。4対2でファイターズ勝利。オープン戦とはいえ、やはり買ったほうが気持ちよかったのだが、それよりも、序盤に先制したもののその後は何だかつかみどころがなかった試合のように見えたのが残念だった。

まあ、仕方ない。昨年日本一になったとはいえ、まだまだ発展途上のチームだと思うし、今季は吉田が抜けてしまったし、山本、宮城、宇田川がWBCの日本代表で抜けている中で、残留組がどれだけアピールするかである。今季、何試合ホーム・ビジター含めて観戦できるかだが、難しいとされるリーグ3連覇に向けてどれだけがんばれるか、引き続き応援したいものである・・。

さてこのままJR大正駅まで向かい、広島への帰途に就く。新大阪駅の乗り換え口は結構賑わっており、駅弁や構内コンビニにも長蛇の列ができている。また、構内のみどりの窓口、みどりの券売機にも長い列ができている。当初、新大阪からは「のぞみ」に乗るつもりで指定席を押さえていたが、このタイミングだとそれより先の18時06分に発車する「みずほ613号」に乗車する。

新大阪始発だが自由席に座れるか気になったが、実際にホームに向かうと、乗車口に列はできていたが、自由席なガラガラといっていいくらいの乗客しかいなかった。発車前、「指定席・グレーン席は満席です」「自由席のお客様は座席に荷物を置かず、棚の上か足元に置いてください」としきりにアナウンスしていたが・・。

そういう状況なので、新幹線内では「飲み鉄」。まずは、紅ショウガ天で一献・・・。

コンコースの駅弁売り場に結構並ぶ中、今回のお供は「神戸中華焼売弁当」。焼売の弁当といえば横浜の崎陽軒「シウマイ弁当」、そして鳥栖の「焼麦」が有名で、鳥栖の「焼麦」はこのブログでもたびたび登場するが、中華といえば神戸も黙っていない。神戸の駅弁の名店・淡路屋の一品で、神戸でのバファローズの試合でも販売されているところだ。焼売、ザーサイ、エビチリ、麻婆豆腐などが特にビールに合う。中華料理の弁当という点でいえば、焼売がメインの横浜、鳥栖を押さえて日本一ではないだろうか。

なお、同時に柿の葉寿司と、富山のますのすしも買い求めていた。こちらは翌日にいただいたが、ますのすしには、安心してください、(プラスチックのナイフが)入ってますよ・・・。

コメント

バファローズ日本一おめでとう!!

2022年10月30日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

オリックス・バファローズが日本シリーズ第7戦に勝利して、4勝2敗1分で見事日本一となった。

「バファローズ」という名前のチームが日本一になるのは初めてということで、近鉄からのファンである私も感無量である。いや~、不思議な感覚だ。

第7戦は太田の初球先頭打者本塁打から始まり、杉本の当たりを塩見が落球するエラーもあり、前半で5対0とリード。最終戦にしてはムードの差か、あっさり決着がつくのかなと思った。しかし終盤、スワローズが村上のタイムリー、オスナの3ランで一気に追い上げる。またまた緊張させられる場面だが、比嘉が後続を断った。

9回のマウンドにはワゲスパック。最後、三振を奪った時にグラブを大きく放り投げたところはさすがアメリカ人だなと思った。

で、歓喜の胴上げである。現地のファンたちはない一層、至福の光景を目にされたことだろう。

これまで試合展開、選手起用などでいろいろボヤいたこともあったが、これまでの頑張りがようやく報われた、結実した、長くファンをやっていてようやくこの日が訪れたことで忘れられないシーズンとなった。

そして、この瞬間から来季のペナントレースが始まる。パ・リーグの他チームも今度は打倒バファローズを目指して戦力の充実を図るだろうし、バファローズも油断できない。さらにレベルの高い戦いが観られるのを楽しみにしたい。

ともかく、選手、監督、関係者、そしてファンの皆さん、おめでとうございました!!

コメント (2)

うわ〜、王手かけてしまいましたぜ・・・

2022年10月29日 | プロ野球(バファローズ・NPB)
日本シリーズ第6戦は再び神宮球場に移しての試合。バファローズが3対0で勝利して、日本一に王手がかかった。

私はこの日は九州西国霊場めぐりのため福岡を訪ねており、福岡市の東に投宿。早めの一献をすませて、試合中盤からはホテルの部屋にてテレビ観戦だった。現地観戦の皆さん、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。

その中で山﨑福の無失点投球(それにしても、今季公式戦ではビジターのみで勝利という変わった投手)で試合の流れを引き寄せ、杉本のタイムリーを呼び込んた。

その後のリリーフ陣は完璧だった。平野が先で山﨑颯が後だったのは何か意図があってのことかな。

いや、正直ここまでの展開になるとは思わなかったが、ここまで来れば全員で日本一を勝ち取ってください。

・・明日は九州での予定を切り上げて、試合開始に間に合うように帰宅しなければ・・・。
コメント

バファローズ2連敗

2022年10月23日 | プロ野球(バファローズ・NPB)
・・・したも同然。
もう、このシリーズは1勝もできずに終わり。
コメント

観戦記・クライマックスシリーズファイナル第4戦・その2(接戦の末、サヨナラで決着!)

2022年10月19日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

10月15日、クライマックスシリーズの第4戦を京セラドームにて観戦。ここまで、アドバンテージを含めてバファローズが3勝1敗と日本シリーズ進出に王手をかけているが、前日の第3戦は千賀の好投もあり、ホークスが勝利。第4戦の先発はバファローズが山岡、ホークスが和田である。

本人の故障もあるが、山本、宮城といったところが台頭する中でやや影が薄れた感もあり、山岡のこの試合の先発に「大丈夫か?」というネットの声もあった。そのため、ビドル、山下といったところを登録し、ブルペンを厚くした。ただ、ここでかつてのエースの意地、細腕繁盛記を見せてもらいたいものだ。まず初回、2三振を奪うなど三者凡退の上々の立ち上がりである。

一方ホークスの先発は和田。バファローズとしても苦手なほうの投手である。大観衆の中、バファローズも三者凡退である。

序盤戦は両先発投手が持ち味を出した。山岡は3回までの一回りを一人のランナーも出さない好投を見せる。不安視された立ち上がり、最高の結果である。

3回裏、先頭の頓宮が四球で出塁。その後二死となって迎える福田がファウルで粘る。そして11球目、一塁ゴロに終わったかと思ったが一塁の中村がファンブル。福田の執念か、二死一・三塁とチャンスが広がる。ここで宗に回るが凡退、先制のチャンスを逃す。私が陣取ったエリアはちょうどバファローズファン、ホークスファンが混在するエリアで、ホークス側への歓声も大きい。ピンチをしのいだ和田への拍手が送られる。

4回表、一死から打席には周東。その打球が山岡の左足を直撃。打球は遊ゴロとなったが、山岡は治療のためにいったんベンチに下がる。中嶋監督が心配になってベンチ裏に向かうのも見える。

スタンドも不安の様子がただようが、数分後に再びマウンドに上がって大きな拍手となる。しかし、直後の牧原が両チーム通して初めてのヒットで出塁。柳田も続いて二死一・三塁となる。急に大ピンチとなったが、デスパイネを打ち取って何とか先制点を防ぐ。

そして4回裏、先頭の中川がチーム初安打で出塁し、打席には吉田正。その2球目を振り抜くと打球はセンターへ。そのまま伸びて、上段席に飛び込んだ。センターのあの位置となると、飛距離はどのくらいになるだろうか。これで2対0、勝てば日本シリーズ進出のバファローズに大きな先制点が入った。スタンドの盛り上がりは最高に。

通常の試合なら勝ち投手の権利を取りに5回表も山岡が登板しただろうが、こうした試合ということでバファローズは継投に切り替え、早くも宇田川が登板。山岡の4回無失点というのはチームにとっても大きかった。リリーフ陣が強固なだけに、逆算して5回からでも継投に切り替えられるのは大きい。宇田川も期待に応えて5回を簡単に三者凡退とする。

5回裏、先頭の紅林がヒットで出塁。続く若月がバントするも、和田が二塁へ送球してアウトとする。しかしここで和田がベンチに退く。守備の際に足を痛めたか。

結局和田はそのまま降板となり、大関が登板した。このシリーズでは苦しい投球が続く中、この場面でもあえて登板である。ここは福田、宗と打ち取り、追加点を許さない。

6回表、宇田川が回またぎでの登板。この回も2三振を奪うなどホークス打線を寄せ付けない。これで7回から山﨑颯、ワゲスパック、阿部(または平野)という流れができた。俄然、スタンドもバファローズ優位の雰囲気が強くなった。それにしても、シーズン後半になってここまでパワーボールを投げるリリーフ陣が揃い、計算が立つようになるとは。シーズン当初では考えられなかったことである。

追加点がほしいバファローズは6回裏、ホークス3人目の泉から中川、杉本(敬遠気味)が四球で出塁して一死一・二塁とチャンスを作る。

ここで安達を迎えたところでスタンドからはタオルダンスのチャンステーマが流れる。ちょうどライトスタンドが正面なのでその様子を見ると、中央で音頭を取っている「TOKYO応援団 50」のいで立ちに目が行った。おお、あれはバファローズの東京応援団の「50番先生」ではないか。私はかつての東京勤務時代、バファローズ戦観戦は外野応援席に入ることが多かったのだが、スタンドで音頭を取り、時には自虐的な口上で(まあ、チームも弱かったので)観客の笑いを誘っていた団長さんである。その時と比べればだいぶお年を召した様子だが、ここでぜひ追加点を。

しかし安達は凡退、二死二・三塁となって打席には頓宮。「50番先生」も見守る中、頓宮の打球はセンターへ。これはセンター牧原の頭上を越したかに見えたが、牧原が飛び込み見事にキャッチした。追加点とならずがっかりだが、ホークスとしてはここでの追加点はほぼ終戦を意味するだけに、ビッグプレーである。周りのホークスファンからはもちろんだが、一塁側、ライト側含めたバファローズファンからも大きな拍手が送られた。その昔の「This is プロ野球!!」という名実況が頭の中によぎる。

7回表、バファローズはパターン通り山﨑颯が登板。打席には先ほどファインプレーを見せた牧原が入るが、空振り三振。しかし続く柳田には力が入ったか四球。打席にはデスパイネで、ここでファウルとなったが自己最速の160キロが表示され、スタンドがとよめく。

このままデスパイネを打ち取るかと思われたが、さすが百戦錬磨の打者。ストレートを弾き返した当たりはそのまま左中間スタンドへ。これで三塁側、レフト側からこの日一番の歓声があがる。2対2の同点となった。同点のまま引き分けでもバファローズの日本シリーズ進出が決まるが、ホークスがここから試合をひっくり返すかもしれない・・という気分が出てきたのも確かである。ただ、ここは山﨑が気を取り直して後続を退けた。

7回裏、ホークスは松本が登板。ホークスとしては勝ち越された時点でほぼ終戦となるため、勝ちパターンを投入する。それもあって三者凡退。

そして8回表は山﨑颯が回またぎの登板である。宇田川もそうだったが前日の第3戦は登板しておらず、またこのまま延長に入ることも想定してのことだろう。宇田川、山﨑颯とも1回限定の投手ではなく、複数回行けるのもすごい。これでワゲスパックは延長戦、または(行われるとして)第5戦に回す余裕ができる。8回は危なげなく三者凡退。

ぜひとも勝ち越したいバファローズだが、ホークスの8回裏のマウンドには藤井。もしホークスが優勝していればMVPに選出される可能性があった投手である。簡単に二死として、吉田を迎える。ここで一発が出れば勝ち越しの大きな1点で、スクリーンにはマッチョの姿をした男性ファンらしき方も映し出される。

その吉田に対して藤井は敬遠気味の四球、続く杉本へはフルカウントとしたが最後はボール球を見送って四球。安達もしぶとくつなぐヒットで二死満塁となった。もうこれ、勝ち越しでしょ。

ここで頓宮の代打に西野が登場。クライマックスシリーズでは得点にも絡んでおり、勝ち越しへの期待も高まったが・・・結局は力のないフライで三者残塁。うーん・・・。

9回表は阿部が登板。一死から牧原がヒットで出塁し、打席には柳田。第2戦の9回にも同じような場面があった。そしてこの打席でも柳田は渾身のスイングを見せ、打球はセンターへ。一瞬ヒヤリとしたが、あと一伸びが足りずにセンターフライ。

その後デスパイネも打ち取り、2対2のまま9回裏に入る。先発した山岡も笑顔で守備陣を出迎える。打球が当たったことの影響はほぼないように見受けられた。

9回裏のマウンドにはモイネロ。まあ、彼しかない。もし延長になったら森、津森、そして復帰直後の又吉といった顔ぶれになるのだろう。そのモイネロに対して「50番先生」が持つ旗のごとく「執念」を見せられるか・・。「まだ負けたわけじゃありません! ただ負けそうなだけです・・・」という9回の口上も昔のことである。

一死から若月がヒットで出塁。そして福田も四球で続く。一打サヨナラのチャンスに期待の宗だが、一塁へのゴロ。二死ながら一・三塁となった。

打席には中川。引き続きサヨナラのチャンスということでバファローズベンチも身を乗り出そうという選手、一方で手を合わせて祈る選手、さまざまである。この日一番の緊張感がただよう。これまで再三のチャンスをつぶしてきたが、それも9回裏へのお膳立てだった・・となればいいのだが・・・。

そして2ボールから2ストライクとなり、5珠目。決して当たりは良くなかったが、中川の打球は三塁の横を抜けてレフト前へ。サヨナラタイムリーとなり、グラウンド、そしてスタンドは興奮の塊となった。まさかこんな形で試合が、そして日本シリーズ出場が決まるとは。

一通り盛り上がり、バファローズの選手たちがいったんベンチに下がった後で、三塁側ベンチからホークスの選手たちがグラウンドに登場した。今季最後の試合となったことで、ファンへのお礼の挨拶である。三塁側からレフト側に手を振り、一礼した後でそのままライト側、一塁側にも向かう。公式戦をまったく同じ成績となり、直接対戦の結果でバファローズ優勝となったが、クライマックスシリーズでも接戦を繰り広げた。今季通しての名勝負にスタンド全体から惜しみない拍手が送られた。また来年もいい勝負を見せてほしいし、私もチャンスがあれば福岡にも行きたい。

準備ができて、中嶋監督のクライマックスシリーズ制覇のインタビュー。吉田正の本塁打、中川のサヨナラタイムリーに対して「よく決めてくれた」として、2年連続の日本シリーズでの対戦となるスワローズに対して、「今年何とかやり返したい」と強い決意を示した。一塁側ベンチに戻ると、出迎えていた選手、スタッフたちを前にガッツポーズも見せていた。

そして表彰式。当初は予定されていなかったそうだが、やはり大阪のファンの前でクライマックスシリーズ制覇を決めたことで、改めて中嶋監督の胴上げが行われた。昨年、今年を通じて直接胴上げを見るのは初めてで、感激する。

まずは中嶋監督にクライマックスシリーズ制覇の優勝額が贈呈される。この後はMVPの発表で、第1戦、第2戦で活躍した杉本が表彰・・・と思いきや、第1戦、そして第4戦で本塁打を放った吉田正が受賞。杉本ががっくりとするのにスタンドからも笑いが起こる。

そして敢闘賞というべきパーソル賞には、「お前やろ」と選手たちから背中を押されて前に出かけていた宇田川・・・と思いきや、第1戦で好投した山本が受賞。こちらに対しては、宇田川を推すファンも結構いたようだが、まあ、日本シリーズでMVPを狙える活躍を期待しよう。

この後は選手たち、そして宮内オーナーをはじめとしたフロント陣、球団スタッフも交えての記念撮影。今季での勇退が決まっている宮内オーナー、ここは日本一での花道を飾ってほしいものだ。

最後にはクラッカーが一斉に鳴らされての祝砲で締める。球場内でこうした祝福の余韻に浸るのも何年ぶりだろうか。よきめぐり合わせに感謝、感謝。

まだ興奮冷めやらぬ中、ドームを後にする。さすがに大阪、東京とも日本シリーズの生観戦の予定はなく、今季ドームに来るのもこれが最後となった。この日の宿泊は西九条ということで阪神なんば線で移動。「ビジネスホテルアーバンティ西九条」はアットホームな感じの宿。線路とは反対側の部屋だが、大阪環状線の高架を行く列車の音が響く。線路側だとトレインビューの部屋だが、さすがに音が大きすぎるかな。改めて、テレビやネットのスポーツニュースを見て、この熱戦を振り返る。

翌16日は神仏霊場めぐりのため早朝から京都に移動する。その様子はまた改めて・・・。

コメント

観戦記・クライマックスシリーズファイナル第4戦・その1(・・というか試合前)

2022年10月17日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

パ・リーグのクライマックスシリーズファイナルステージはバファローズが1勝のアドバンテージを含めた4勝1敗でホークスに勝利して、見事に日本シリーズ進出を決めた。幸運なことに、その瞬間を現地で目にすることができ、とても感激した。改めて、その前後と合わせての観戦記を綴ってみる(またくどくどと長くなるが・・)。

10月16日、広島駅新幹線口から8時40分発の「グラン昼特急広島2号」に乗車する。JR大阪駅までは約5時間の道のりである。3列シートに腰かけ、これなら大阪までの道のりもゆったり過ごせそうだ。

驚いたのは、近くの席にバファローズ選手のピンバッジやら何やらをたくさんつけたトートバック持参で、リーグ優勝記念のパーカー着用、さらに「全員で勝つ!」のロゴが入ったタオルを目隠し用に持参していた女性が座っていたこと。これは間違いなくこの夜の京セラドーム大阪での試合観戦に向かういで立ちで、まさか広島から私よりもコアな方がバスに乗り合わせるとは思わなかった。ただ、変に声をかけるのも失礼と思い、ここは「勝てるといいですね。お互い応援しましょう」と心の中にとどめておく。

この日の高速バスは広島駅、バスセンター、中筋駅でそれぞれ乗車があり、合計21人と結構多めの乗客。広島インターから高速に入り、順調に東へ向かう。

車内にて、ペナントレース最後までもつれた優勝争い、そして私の行動予定?について振り返る。

バファローズの2位以上が確定した9月下旬に、クライマックスシリーズのファーストステージ、ファイナルステージの両方を想定してファンクラブ会員向けの先行予約が始まった。ファーストステージは9日(第2戦)、10日(第3戦)、そしてファイナルステージは15日(第4戦)を予約して、それぞれ席は確保することができた。ただし発券は順位確定後で、その時まで座席番号はわからない。

この時点では、もしバファローズが2位に終わればファーストステージを観戦するとして、ファイナルステージの福岡での試合のチケットは手元にない。まあ、当日までにどうにか手にできるかなと思い、15日~16日に福岡に行くことも想定していた。その場合は九州西国霊場、九州八十八ヶ所百八霊場めぐりいずれかの続きも行うつもりだった。一方、優勝してファイナルステージが大阪で行われるとして、15日~16日は関西での神仏霊場めぐりとして、次の順番である京都行きを予定した。その場合は野球観戦後の宿泊として、ドームに近い西九条にてホテルを予約した。

そして10月2日、史上初、まったく同じ勝率、勝利数ながら対戦成績の結果でバファローズの優勝が決まった。これで福岡行きはなくなった。九州の札所めぐりはまた日を改めて・・・。

12日からファイナルステージが始まった。第1戦はバファローズが山本の好投、杉本の押し出しとタイムリー、吉田正の本塁打などで快勝。第2戦も先発宮城から宇田川、山﨑颯、ワゲスパック、阿部という強力リリーフ陣が力を見せて連勝。これでアドバンテージを合わせて3勝0敗となった。第3戦に勝てばその時点で日本シリーズ進出が決定し、第4戦は行われない。

もしそうなると、15日に試合がない西九条に泊まる必要はなく、大阪まで高速バスで移動するとしても、そのまま京都に移動して札所めぐりを先行させ、そのまま泊まるよう別プランを予約した。市の中心部である四条烏丸近くでもたまたま部屋の空きがあった。大阪、京都いずれの宿泊も可能にしたが、前日の14日中であればそれぞれキャンセル料は不要だった。

で、14日の第3戦。ホークス千賀は海外FA権の行使が噂されていて日本最後の登板になるかもしれないという意識があってか、好投を見せる。その後の救援陣も含めてバファローズは得点できず、ホークスが1勝を挙げた。

これで15日の第4戦が行われることが決まり、15日の京都での宿泊はキャンセル。当初の期待通り、西九条での宿泊となった。ここまで、私がペナントレース、そしてクライマックスシリーズの勝敗によってどうにでも対応できるプランニングの結果である・・・(長々、ダラダラとした対応の連続だったが)。

・・・「グラン昼特急広島2号」は八幡パーキングエリア、吉備サービスエリア、淡河パーキングエリアでそれぞれ10分休憩の後、リニューアル工事中の中国池田から阪神高速で梅田まで走る。

JR大阪駅北の「うめきた」エリアも、新駅を含めた開発工事が進んでいて、2年前までに見ていた景色とはガラリと変わっていて驚いた。

大阪駅で下車し、大阪環状線で西九条に移動する。とりあえず荷物をコインロッカーに預けよう。この日の宿泊は「ビジネスホテルアーバンティ西九条」。これまで、このホテルがあることは知っていたが泊まるのは初めてである。西九条はJR、阪神が交わることで、梅田、難波、天王寺、USJ、尼崎~神戸と、各方面への移動に便利な立地条件である。昼飲みにはほとんど対応していないが、夜の部なら店舗は豊富にあり、私も大阪勤務時には西九条が「関所」だったこともある。

・・・阪神なんば線でドーム前まで移動。開場まで時間があるので、ドームに隣接したイオンモールの中にあるQBハウスにて散髪する。

さっぱりしたところで改めてドームに向かうと、さすがに両チームのファンが入り乱れている。バファローズの2連覇記念のロゴが壁にペイントされていて、多くのファンが撮影していた。

開場時刻となり、列が進むのに従って入場する。チケットだが、順位が決まって発券されたのを見ると、ブロックのど真ん中の番号だった。まあ、先行予約で番号指定不可だと、一人者にはこういう席が割り当てられるのだろうな。その後、チケット販売のサイトをこまめにチェックする中で、三塁側ながら通路側の席を見つけた。定価よりは高いが致し方ない。まあ、こういう展開なら三塁側にも多くのバファローズファンが詰めかけるだろう。当初割り当てられたチケットは同サイトに出品して、前日までに無事に買い手がついたので後ろめたさもない。

クライマックスシリーズからは外野席の上段も開放されていて、早い時間から客が集まっている。リーグチャンピオンのロゴが入ったカップの飲料など買い求め、試合開始を待つ。

グラウンドに選手も登場し、期待の拍手が起こる。ちょうどこの角度からだとバファローズのベンチの様子もうかがえる。

バファローズの先発は山岡。シーズン後半に調子を落としていたこともあり先発を不安視される声もあり、プロ登板なしの山下の先発も噂されていた。その中で先発を託したことで、意気に感じてくれるか。

そしてホークスの先発は大ベテランの和田。バファローズも苦手としてきた投手である。この試合も打線がてこずってしまうのでは?という懸念も声もあった。もしその通りになってしまいホークスが連勝となると、ファイナルステージの行方もまったくわからなくなる。

スタンド内に興奮と緊張が走る中、試合開始である・・・。

コメント

バファローズ、見事サヨナラで日本シリーズ進出!!

2022年10月15日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

バファローズの選手、監督、コーチ、オーナー、関係者の皆さん、そしてファンの皆さん、日本シリーズ進出おめでとうございます!!

第4戦まで回ってきたことで朝に広島を出発し、京セラドームの三塁側で現地観戦。試合も一進一退で、ちょうど両チームのファンが混在するところだったので余計に熱が入る展開だった。ホークスも必死の試合運びである。

そして9回に中川がレフト前へのサヨナラタイムリー! スタンドも総立ちでもう大騒ぎだった。

試合後のセレモニーでは中島監督の胴上げ。

そして、表彰式、記念撮影では宮内オーナーの姿もあった。

これで日本シリーズでは昨年に続いてスワローズとの対戦となった。阪急ブレーブス、オリックス・ブルーウェーブ、大阪近鉄バファローズ、オリックス・バファローズいずれも敗れた相手だが、今度こそ雪辱なるか。さすがに日本シリーズ現地観戦はできないが、しっかりと声援を送りたい。頼むで!!

コメント (2)

クライマックスシリーズ、参戦します

2022年10月14日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

そりゃ、ファイナルステージ3戦全勝(または2勝1分)でストレートでの勝ち抜けが理想ではあるが(スワローズがそうでしたな)、相手のあることだし、千賀投手だし、序盤のミスが失点につながったし、まあ勝負事なのでこういうこともあるだろう。

・・本音を言えば、15日の第4戦まで持ち越されたことで、私が予約したチケットも日の目を見ることになった。もし14日で決まったとしたら、関西の神仏霊場めぐりと合わせて15日の宿泊も京都に変更したところだが、これで当初の予定通り、観戦後は大阪での宿泊となった。

これで15日で決着がつけばよいが、どうだろうか。バファローズ先発は山下という声もあったが、ここは経験のある山岡が先発。一方のホークスは和田。ここで嫌な相手が出て来たな・・・。

コメント

おめでとう!バファローズ大逆転優勝!!

2022年10月02日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

信じられん!

まさに奇跡の大逆転優勝!!

2つの球場でバファローズ、ホークスが戦うことになったが、いずれも熱戦。BS中継を行ったり来たりしながら、やきもきしながらのテレビ桟敷だったが、最後は祈るように、そして「Wおう!」ができた。

シーズン当初はまったく優勝の気配もなく、マリーンズ佐々木に完全試合を決められるなど低迷していたし、打線も湿ったまんまだし、その中で夏場になって少しずつ上がって来たものの首位にいたのはわずか「20時間」だけ。

それが最後の最後でひっくり返すとはね・・・。

正式には「ひっくり返して」はおらず、バファローズ、ホークスともに勝率は同じ。かろうじて、直接対戦に勝ち越していたことで優勝したというところだが、「10.2」での優勝には変わりない。

まだまだクライマックスシリーズも勝ち抜く必要があり、昨年のようにすんなりとはいかないだろうが、また日本シリーズに進んでほしい。そしてぜひ「日本一」を!!!

ほんまおめでとう!ありがとう!!

コメント (2)

パ・リーグ優勝は最終143試合目で決着へ

2022年10月02日 | プロ野球(バファローズ・NPB)
いや、何ともすごい展開になったものだ。

1日、マジック1のホークスは所沢にてライオンズ戦。勝つか引き分けでホークス優勝ということで、私も仕事を終えて帰宅してからBS中継をテレビ桟敷観戦。この時は1対0でライオンズがリードしていた。

ライオンズの継投も上手くいって迎えた9回表、このままライオンズ逃げ切りでホークスの優勝は持ち越しかというところで出たのが、柳田の一発。前日の試合で負傷退場したのが嘘のようなえげつない当たりだった。これで同点。

このまま延長引き分けでもホークス優勝ということで、モイネロ、松本、そして11回は藤井と勝ちパターンの継投。しかし11回裏、ライオンズが山川の打った瞬間に行った当たりが飛び出る。サヨナラ2ラン。テレビの前で私も叫んでしまった。

さてこれでバファローズの逆転優勝に望みがつながり、パ・リーグ優勝争いはともに最終143試合目に持ち込まれた。バファローズは仙台でイーグルス戦、ホークスは千葉でマリーンズ戦、いずれもナイターである。イーグルス、マリーンズともプロの意地を見せてくるだろう。

バファローズが優勝するにはとにかく勝つしかなく、その上でホークスが負けた場合のみ仙台での胴上げとなる。確率としてはホークス有利だし、バファローズはイーグルスに分が悪い。厳しい状況には変わりないが、ここまで来たのだから選手たちには悔いのないプレーをしてほしい。

夜は、テレビ桟敷にて観戦〜祝杯があげられるよう支度しなければ・・・。
コメント

元西鉄ライオンズのエース・池永正明氏、死去

2022年09月27日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

2022年のNPBペナントレースはセ・リーグはスワローズが25日のベイスターズ戦でサヨナラ勝ちで優勝決定。そしてパ・リーグは26日を終えてホークスが何とか首位キープ、マジックを減らしているところである。あと1週間もすれば、ホークス、バファローズのどちらが優勝するか決まる大詰めのところで、それによって私の10月の行動もガラリと変わるところだが・・・。

さて26日、そのホークスの前に福岡に本拠地を置いていたライオンズの元エースだった池永正明氏が死去したと報じされた。

私は現役当時の姿は知らなかったが、初めてその存在を知ったのが、今から30年あまり前、高校時代に手にした「豪珠列伝」。文芸春秋の「ナンバー」に掲載された記事をまとめた一冊で、このシリーズはほかに「豪打列伝」、「魔球伝説」、「暴れん坊列伝」、「助っ人列伝」など、往年のプロ野球のスターたちを取り上げており、私が昔々のプロ野球史に興味を持つきっかけとなったものである。

池永正明氏は下関商業から西鉄ライオンズに入団。入団早々、その豪珠、投球術で頭角を現し、6年間で103勝を挙げるほどだった。同じ時期に西鉄に入団したのが甲子園優勝投手のジャンボ尾崎こと尾崎将司氏だったが、「こんなすごい投手がいるのか」と、早々にプロ野球での活躍をあきらめたほどだ(その後、ゴルフに転向して大成功するのだが・・)。200勝、300勝は早々に達成するものと思われていた。

しかし、球界を襲った「黒い霧事件」に関わったとして永久追放処分を受ける。池永本人は先輩投手からカネを預かったものの、八百長は否定している。彼の投球を見ている他球団の選手たちも「池永は八百長などしていない」と語っていたそうだが、結局、カネを返さなかったことが仇となり、永久追放となった。

「豪珠列伝」に掲載されたインタビュー記事は、処分から月日が経ってからのものだが、ナマで観たこともなく、またライオンズファンというわけでもない私も、「こんなすごい投手だったのか」と感心したものである。その後のライオンズには球団名が変わる中で東尾修というエースが育つのだが、もし池永がそのまま投げていたら、ライオンズの歴史、いやパ・リーグの歴史もいくらか変わった経緯をたどることになっただろうと思う。

その池永投手、一度だけナマで観たことがある。時はくだって2003年の11月。当時オフに行われていた「プロ野球マスターズリーグ」の試合である。福岡ドンタクズ対大阪ロマンズ戦が下関で開かれた。その試合で、当時まだ永久追放の身であった池永が登板するというので行ってみた。マスターズリーグは別に公式試合ではなく、稲尾和久氏をはじめとしたプロ野球OBたちによる池永復権への後押しということでその前から福岡ドンタクズに入団していたが、このたび故郷の下関での試合ということで先発登板となった。

スタンドには「池永復権会」「下関のエース」といった貼り紙が出て、復権を応援するシンガーソングライターのCDも発売されていた(「翼は折れても」というタイトルで、私も1枚購入したのだが、その後何度かの転居のうち手放してしまった。惜しかったかな・・)。

また、この試合も含めて、「池永がいたためにプロ野球生活をあきらめた」と言った尾崎将司氏も池永氏の復権のために大いに尽力した一人である。

スコアボードには手書きで「池永」の文字。

その当時だから50代半ばだと思うが、きれいなフォームだった。その当時は写真もそれほど撮っておらず、試合経過もよく覚えていないが、福岡チームからは「私ピンクのサウスポー」の永射投手が登板したり、イニング合間にグラウンドから投げ込まれたボールをキャッチしたり(投げた主はあの川藤さん・・)、そんなことは今でも覚えている。

2005年に池永氏の復権が認められ、その後は稲尾氏の後を受けて福岡ドンタクズの監督を務めたり、野球関連のイベントで姿を見せることはあっても、残念ながらNPBの監督、コーチという形でグラウンドに戻ることはなかった。まあ、そこはお互い心苦しくも致し方ないところはあったのだろうが、そのことで一層「伝説の人」になったと思う。

もっとも、伝説のOBといえども、歳を取ってから現代の世間の感覚について行けず過ちを犯し、「老害」と叩かれるようになるのも、「徒然草」のネタのようで嫌なものだが・・・。

下関出身の池永氏に対して、「あの時、『海峡』を渡らせなければよかったのだ」との関係者の証言も含まれたノンフィクションも読んだように思う。関門海峡というと、私個人としては現在中国、九州の札所めぐりをする中で、その間は近いものだという印象を持っているのだが、やはり「海峡」には近くて遠いものを感じさせる何かがあるなとも思わせる。

その下関からはこの夏、下関国際高校が甲子園の決勝に進んだ。池永氏も活躍を喜んでいたのかな。

謹んで、ご冥福をお祈りします・・。

(追記)この記事を書いてみて、いつかまたマスターズリーグを復活させてほしいなと改めて思った。今はこうしたOB戦もサントリーモルツ球団の試合くらいでなかなか目にすることはないが、かつて札幌、東京、名古屋、大阪、福岡の名前を冠したチームが日本各地で試合を行っていたのを振り返ると、大きな取組だったなと思う。上に取り上げた2003年11月の試合の前日には旧広島市民球場で福岡対札幌の試合があり、私も観戦している。両チームにカープOBがいたことで(札幌の監督は古葉竹識氏だった)大いに盛り上がったなあ。

・・・何だかこう書くと、ここに来て福岡のチームの後押しをしているようにも思うのだが、それはそれ、これはこれ・・・。

コメント