「梅切らぬバカ」を観る

2022年12月07日 18時00分07秒 | 映画・演劇鑑賞
座間ハーモニーホールが時々開催する「映画会」を午前中に観て来た。
加賀まりこ、塚地武雅主演の「自閉症」の息子を抱えた家族と社会の関係性を描いた映画「梅切らぬバカ」です。
ストーリーは調べもしなかったし、知らないで観た。興味は「塚地武雅」 彼が自閉症の男をどんな風に演ずるかなという興味だけで観ることにしたようなもの。僕もかみさんも彼を「素晴らしい演技者」と見てて、好きなんですよ。セリフ無くても、動きでその役を表現できるなかなかの役者ですよね。NHKの総合TVで年4回くらいやる番組で「LIFE」というバラエティー番組があるんですが、そこでの彼の演技がよくてね。
彼の演技はさすがでした。 自閉症の人をよく観察して研究したんだろうなを思いました。
そりゃ観るんですから、ストーリーも追っかけたし、何を言いたいのかは考えましたよ。
僕は日頃「社会には助けを必要としてる人が一定数いる。赤ん坊、高齢者、病気で普通の生活ができない人、さらに幼稚園生、学生だって教えるということで支援が必要。最近はこれまで隠れてた病で支援を必要としてる人達が見えるようになってきた。必ずこういう方が一定数いるのだから、しっかりした支援体制(場所、支援者)は社会が基本機能として準備すべき」と考えてるんです。それこそ「公助」だと考えてます。「自助」であってはいけない。
そういう体制って作られてるんだろうか? 充実する方向にあるんだろうか? どうも充実方向にはないなと見てます。保育士さんが給料が仕事に見合わないと辞めていってますものね。
まずこういうエッセンシャルワーカーを大事にせんといかんのではないか。社会も「一定数そういう方がいる」を共通認識にせんといかんのではないか。
結局この映画が言いたいのはそこなんだろうと理解しました。
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2 コメント

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僕も見た! (でん)
2022-12-08 09:33:25
これからまだまだ長い人生。自分のことと捉えてみました。今日もニュースで一人の住民の苦情で、公園が閉鎖されることになったケースが取り上げられました。そう、いろいろなケースに当事者意識で取り組まなければならないことを示唆された映画でした。

先ほど小川糸さんの八ケ岳についてのミニエッセイが日経に載りましたのでポストの入れて置きました。
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寛容と協調なんでしょうか ()
2022-12-08 14:31:36
でんさん この映画 終わり方が「突拍子もないな」じゃなかったですか? エンドロールが出てきた時、キツネに摘ままれた ような感じであっけに。
慌てて、この映画は何が言いたいのかな を考えました。
隠しっこ無しで、全員が実態を理解して、みんなで考えて、よりいい形を模索する、試行錯誤してみる それなんでしょうか。そこから寛容で協調してる社会ができるのと違うでしょうか。
頂いたエッセイは読みましたよ。
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