どうしたら減らせるか

2019年05月30日 16時37分06秒 | 国を憂う
登戸でまた悲惨な事件が起きてしまった。こう多くなってくると、そろそろ真剣に「どうやったら減らせるか」の対策を立てないと明日は自分が直接か間接的かの被害者にならんとも限らない。「うちに限ってそんなこと」「だれかが対策考えるだろう」と他人事として見てるのでは被害者になることを容認してるようなものじゃないだろうか。
確かに「やった個人」が100%悪い。でもそれで「薄気味悪さ」が消えないのがこの種の事件の本質。「死刑」を望んで殺害に及ぶ人間だって出て来てるんです。「監視」、「刑罰」では抑えきれない、人間社会そのものがその内側に生み、貯えてきた「癌」のようなものが原因なんじゃないでしょうか。だとすると「自分がこうして生きてる事自体がそういう社会癌の発生源になってるかもしれない」と想像し、考えることが必要なんじゃないでしょうか。要するに「自分事」だと思うんです。

朝日新聞に新潟青陵大学の碓井教授がこう書いてらっしゃる。
  「疎外感や強い被害者意識から、自分の人生を終わりにしよう、周りも道連れにしようと思って、
   無差別殺傷事件を起こす事例が多い。死刑になってもいいと思っているから、刑罰を重くしても
   事件を防ぐことはできない。気の長い話だが、社会の中で絶望を感じる人を減らすしかない。」

その通りだと思う。それじゃ「絶望を感じる人」はどうやったら減らせるの? 考えなきゃいけない社会問題用語は既に蔓延してる。
 「格差社会、非正規、ロストジェネレーション、ひきこもり、超高齢化社会、多様性、寛容、スピード化、効率化、道徳・・」
結局今語られてる社会現象のひとつひとつが「人間が絶望を感じる」こととどうからんでるのかを捉え直すことじゃないだろうか。
30年で変化させた事象はその解消に30年かかる が僕の信条です。
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4 コメント

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ほんとに最後の (kanou37)
2019-05-30 19:39:42
一行で、がつんとくるね。こうして、60代が終わろうとしていますが、途方もないニュースばかりでね。やはり自分たちもその中で生活しているので、それらのニュースに動揺していてはいけないし、かといって、関係ないとは言えないし、その距離感がうまくつかめない。むしろ、若かった頃の方が、それが出来ていた気がします。
 岳さんにはこの件について、あおってしまったみたいで申訳ない。30年かかるか‥ちっと、無理だね。やれることしか出来ないし。今度の白州はいつかな。薪割りとか、掃除とか、体動かしていた方がいいね。そうそう、女房に頼まれて、梅の木に脚立で登り6キロちょっと梅をもぎました。今年は早い。庭にぼとぼと落ちてくる。バランス崩し、危なかった。
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あおられた なんてない ()
2019-05-31 07:25:28
kanou37君 おはよう。 「あおられた」なんて全く思ってない。
前にも書いたけど、現代人は「感じない、想像しない、考えない」人が多くなってると思ってる。それがこんな事件の「真の原因」なんだとも考えてる。 こういう昔あった暖かい(今ではウザイのかもしれないが)人間関係を取り戻さないかぎり、この種の事件は減らないよ。
何かにつけ、この想いを書き続けていこう と最近強く思うようになったのよ。
ジョン・レノンが「イマジン」で歌ったのもこんなことだったじゃないか。想像しろよ ってね。
庭の木々の剪定を少しずつ進めてる。僕も脚立に乗ったりしてるけど、だんだん「ひやッ」が多くなってるのは事実。お互い気をつけましょう。人への迷惑の前に自分が傷むからな。白州は来週です。また草刈りかと思うとちょっとうんざり。
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どうしたらいいか? (でん)
2019-06-01 10:20:57
減らすことは可能と思う。けれど絶滅は無理だろうなあ。では減らす策は?
隣人に関心を持つことでないだろうか。身近なところでは家族。同居人。そして、近隣の人々。我々マンション住まいなら、会って挨拶をするのは、当たり前と思っていたが、なのにしない人、出来ない人がいる!僕は気長に誰にも挨拶を続けています。一軒家はどうしているのだろう?
家を出ると、すれ違う人にも記を配っています。ほとんど問題なくすれ違いますが、自分が何か違和感を感じる場合はそれとなく気を配ります。
乗り物に乗っている時も同じ。
「カリタス」とは「愛」なのかな。愛の溢れる社会にできないのかな。岳さんがいつも言うよう一人一人が色々な機会に物事の本質を考え話し合う社会になってほしい。
岳さんを中心にいろんなことを話し合う場になればいいね!
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「ひとつ思いやる」ことでしょうね ()
2019-06-01 23:36:22
でんさん 遅くなりました。 あれから垣根をやって昼。食後またやって、どうにか完了。さらに藤のつんつん伸びたのを切って本日完。風呂入って歌練に行って、9時半に戻る。 大坂なおみの負けるのを見て、やっと今です。
今日はごちそう様でした。と言ってもまだ頂いてません。明日頂きます。
ご夫婦共凄い文化人ですね。うちの「がらっぱち夫婦」と大違いでした。こういう方、夫婦も存在するから世の中面白いんだと思います。またお土産もってお越しください。
そうですよね、ご近所同士で「挨拶」しなくなったし、社会人としてのマナーも無くなってる。質問されてる「一軒家」と「マンション」 差は無いんとちがいますか。 生活してる個人の意識の問題ですよ。地域の自治活動に参加してると、「マイペース」「ご近所関係無い」で生きてる人が多くなったように思います。「みんなと、みんなの中でお互い様で生きてる」ってことを解ってもらえるように「生き方を見せる」ことでしょうかね。 同じ日本人同士がこうなんですよ。 ここにこれから外人が入ってきます。 まともな社会の維持なんて無理にきまってるじゃないですかね。権力者が一番解ってない。
「こういうおじさんがいるから綺麗な街なんだ」を解ってくれるようにコツコツ日々ちいさな努力です。
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