リベルテールの社会学

生きている人間の自由とは、私の自由と、あなたの自由のことだ。そして社会科学とは、この人間の自由を実現する道具だ。

感想数件

2018-08-18 14:15:32 | 断片
 こんにちは。お盆休みはどこもひどかったようで。東京地方も山好きには最悪とも言えそうでした。毎日1回、山は土砂降り。今日明日は炎暑も収まったので、正社員代替で休めなかったバイトの方はしっかり休んでくださいませ。
 と思って買い物に出たけど、やっぱ日差しは暑い。と思って家に帰ったら家の中のほうが暑い。ちょっと熱があるか。
 
 本日はお盆週間なので、変わったニュースもないですね。
 皆様と同じ感想ばかりなので、一言づつ。
 
 まずはめでたい出来事。「「踊る阿呆」が市長に勝った」(現代ビジネス)阿呆踊りですね。おめでとうございます。役人ばらが何をしやがるんでえ、というところ。民間に任せると入場料が減るんでいやだったそうですが、祭りはムダ金を使うためにあるという基本さえわきまえない。
 
 次。サマータイム、IT業界が「やだやだ」と。政治家なんかカネ遊びしか知らないんだから、もっといわないとわかんねえよ。ほんと2000年問題のときもひどいもんだったし。SE系、みんな立って壁に寄りかかって寝てたよ。政治屋はIT屋なんか兵隊だと思ってやがる。とはいえ、金になるのも否定できないから業界経営者としては大きな声はあげられないのだよね。
 
 次、全日本剣道連盟の「居合道」部門で、商談じゃない昇段に裏金。「事実上、金で段位や称号を買うシステムだった。実力だけで合格した人はほとんどいないのではないか」と証言した。全剣連は「慣習は事実」」と認めたと。(産経デジタル)代金は数百万円だと。ああ、情けない。なにが「伝統の武道」か。まさに「恥知らずの日本」の武道だ。

 「山中で男児を発見したのは、ボランティアで捜索に加わっていた大分県の尾畠春夫さん(78)だった。」(ハフポスト)偉いねえ。年寄って魚屋を閉めたあとのボランティアのプロだって。ほら山根明だって悔い改めればまだ輝けるぞ。ほんと、しんぷるに褒めたい。だからといって、60歳過ぎたら会社勤務はムリだから。同僚が迷惑。
 
 感想ばかりで役に立たないね。最近気づいたのですが「湿潤療法」。傷を湿らせ続けて治すやつ。昔、ほんとかよと試してみましたが全然直りゃあしない。なんだうそか、と思ってましたら、娘(大人)が「いや直りは幾分早いし後がつかない」というんだね。ええーーと思ったけれど、ふと気づきました、「かさぶた状態は治ってない」という認識なのだね。知ってた?
 かさぶたでいいじゃんか、というか、かさぶたでいいなら乾かしたほうが絶対早い。
 ま、知らない若い方むけの情報。どうせ年寄りはどうやったって直りゃあしないし。
 
 で、結局本日は感想。
 なんだかの借りた本の後ろにあったその出版社の目録から、漫画の代わりに借りた
「吉本隆明1968」鹿島茂。吉本隆明という人は以前から私の理解の範囲をはるかに(下方向に)超えておりましたが、これでやっとわかりました。下層中流階級の出身と規定すべき心性で、超自我の所有者に激しい憎しみを抱いていた人のようです。私のような超自我者にはわからなくて当然のもよう。それを教えてくれて、いい本じゃないかね。実は鹿島という著者の言うことも理解不能ですが、鹿島氏には吉本のことが手に取るようにわかるもようです。私も吉本が自分と関係ないことが知れてうれしい。
 しかし、このわからなさ加減はブント転向者の姫岡玲治のわからなさと同じ匂いがする。二人ともおんなじなんじゃないかねえ。いずれにせよ関係がない人種です。
 これはお互い様で、鹿島によるとインテリは「思考が日本の社会の現実構造と対応されることなく」論理が追求されるんだそうです。へえそうかい。あれもこれもが日本の社会の現実だということがわからない、自分ひとりの人生が正しいのが下層中産階級というもののようだ。彼は町人には農民のことも分かっていたとおっしゃるのさ。うそをつけ。
 ところが、本人が本当にいいたいことなどわからなくとも吉本は偉いのです。それが「思想」というもの。
 本人は全実存をかけてしゃべっても、聞いてる人間は時代に合う一部しか聞いてない。自分に関係があるところだけ聞く。間にメディアが入れば、メディアが選択してくれるからその一部が増幅される。いやはや。それが思想です。その結果、吉本が戦後昭和を代表する思想家の一人であることには何の変わりもない。それも、もう過ぎたことだけどね。後には、それをそのとき聞いた(それによって変化した)人間以外は、何も残りはしない。しかし、それが思想の価値です。
 というわけで時代にそぐわぬ私の本はとりあえず売れやしないさ。ま、それでオッケー。わたしゃ思想家でなく科学徒だし。日本人、幸せってことでそれはそれでいいやね、とりあえず。
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