リベルテールの社会学

生きている人間の自由とは、私の自由と、あなたの自由のことだ。そして社会科学とは、この人間の自由を実現する道具だ。

資本論体制内視点の具体例

2024-09-07 13:24:45 | 賃金・価値・権力
 こんにちは。おあつうございます。東京地方、せっかくしばらく涼しかったのにね。土曜ご出勤の方は電車空いてるからましかも。 
 今は花の端境期のような。道端にはまだ少しヒルガオは咲いてるけど、一戸建ての庭には花がない。タマスダレくらい。チョウはアゲハやシジミチョウが飛ぶんだけど、つる植物なんかの小さな花に寄るくらいだから可哀そう。トンボは何食べてんのかねえ、、蚊ならいい奴。暑さの減少で最近蚊が増えてきて。
 なんてゆう牧歌的な話をおいて、この暑さで小松菜さえ芽を出しても「溶けて消える」んだってさ。困ったものだ。ほうれん草はあきらめてるけど、小松菜もなくなっちゃあ夏の葉物が摂れない。今年はもういいけど、来年再来年と、、、
 若人は野菜なしで生きてけるからいいけどね、40過ぎると体が欲する。
 
 「新米の価格、軒並み上昇 生産コスト上昇や需要の高まりが影響」(朝日新聞デジタル)なんてニュースが。
 そりゃあおめでたいことで。実は生産者の言い値だってさ。(読売新聞オンライン)
 嘘なんかつかないで上げたいときは正々堂々と上げろよ。500年前からうそばっかついて。
 みんなで嘘をつくから労働者の給料も上がらない。

 さて個人ニュース。
 去年話に出したユニクロのトランクス、きつい。え、バングラディシュ製? およそわたしよりウエストの小さい奴なんかガキだけのはずですが、タイ製BVDなんかよりずっときつい。タイはデブれてもうブルジョワ国家なんだねえ、、バングラディシュ人民に米を! 日本人ではこりゃ穿(は)けないだろうと思うのですが、文句ないのか、まあゴムですから延びるのも時間の問題とはいえ。

 ニュース。
「昭和の時代、戦争はいつも隣に 昭和天皇記念館、改修費募る」(朝日新聞)。松任谷由実が金出したんだってさ、でかい写真入り記事。
 松任谷って、まったく関係ない人ね。交友関係ググったら、桑田佳祐、沢田研二、今井美樹、一青窈、槇原敬之、、、みんな見事にまったく関係ない。一度も歌ったことがない。
 荒井由実だけは乗っけてもらった自動車内で聞いてたけどね。なんでも若い時だけ、っていうのも淋しいね

 これは書くだけ。
 アメリカで「大谷翔平に死球…左腕の妻が怒りの投稿 脅迫やアカウント乗っ取り…誹謗中傷を訴え」妻発言「MLB選手の妻に対して殺害や、6か月の赤ん坊に対して誘拐の脅しをしても大丈夫だと思っている人はやめてください。」(Full-Count)
 ほらストレス社会はどこでも一緒でしょ、という確認。わけわかんない白人崇拝者とか、まだ生きてるからね。君の時代は終わったんだよ。

 さて、今日のお耳よごし、隈のお料理教室番外。「こんなレシピってあり得ない」
 「茶碗蒸し レシピ 電子レンジ」でググると
 1 150ml 電子レンジ(600W)で2分10秒加熱し
 2 150ml 200wのレンジで2つ同時に7分加熱します
 3 600Wで30秒加熱し200Wで6分加熱、取り出して状態を確認し、火が通っていない場合は1分加熱します
   、、、って検索後を上から並べただけ。
  
  さて、何がありえないんでしょう? 器がみな「耐熱容器」と指定するだけ。
  浅いのでやったら 600W 1分数十秒で爆発。2ケ目は深めので500Wで恐る恐るして1分数十秒で多少液体っぽいけど終了にしました。
  茶碗蒸し容器ならそう書けよ、って、1ケ150mlじゃ足りないと思うんだけどね。
  (ちなみにレンジ温泉卵もすぐに爆発するのでやりません、お湯が簡単。うちのレンジ、力が強いのかねえ、、)
 
 なにしろIHに替えたもんで蒸しものには苦労します。
 それと焼き物も苦労。グリル、両面なんだけどぜんぜん焼けない。火は通るけど、こりゃ蒸し器だ。安全だけどね。年は取りたくないものです。
 なお、光熱水費はガスから電気へ差引安くなったままです。 


 夏前に、副題の【体制内視点】について、その理論の効用から説明したところです(2024-06-22)。でついでに、【体制外視点】についてもその効用から説明して、5月に書いた概念的把握批判に続く、としました。で、本論書いてて、もっときっぱりと具体的に書かないとわからないか、と思い直し、具体的に「資本論」視点の批判。

 まずは、資本主義下にある労働者にとって「経済」が意味するものは、自分が働く行為であり、その対価として呉れるという賃金であり、その賃金をもって買う消費物資の動きです。
 彼の毎日の思いは以下です。

1 私は経営者の下で好きでもないのに働かざるを得ない。
2 ここを首になったら次が見つかるまで飢えていなければならない。
3 ここで経営者は働いている私よりカネをたくさん持っている。

 これが通常の賃金労働者の規定性です。
 当り前? 実際当たり前なのですが、いま何をいっているかというと、 
 まず第1に、彼は資本論的労働者ではない、ということです。彼は資本論的搾取の対象者一般ではない。ラーメン屋の丁稚奉公者であり、コンビニのアルバイトです。資本論がいうところのルンペンプロレタリアです。私は昭和の人間なので「よくいうよな」と思います。
 ついで第2に、資本論には労働者の不満の理由の契機がない。本来、不満な労働をせざるを得ない労働者が思うことは、「なぜわたしは私の労働ができないか?」です。
 答えは、わたしはなぜか自分で生産手段を持っていないからです。
 これではもちろん、クビになってはいけないのは当然です。
 こんな手近な「生産手段の強奪」を知る契機が、資本論のどこにあるでしょうか? いいえありません。エンゲルスが「空想から科学へ」というパンフレットで強調するまで、マルクスは知らぬそぶりです。
 第3に、さすがに経営者が労働者の労働した結果のおこぼれで生活していることはかろうじて分かるところですが、それさえも「資本家はなんら不正なことをしていない」というわけです。正式の契約で買った労働力を使っただけだ、というわけです。びっくり。

 さてしかし、労働者の日々の思いはただの事実認知を越える。
 彼は日々を過ごすその1日1日に、彼にとっては大事な昼食の喜びを除いて、特別の思いを抱く。
 つまり第4、なんでこんなにしてまで儲けなきゃいけないんだ?  あるいは給料を稼がなきゃいけないんだ?
 たったこれだけの思いが、彼の人生を規定する。
 しかして、先生というと喜ぶ学者が嫌う、「人間の感情」問題です。
 資本家はくやしいが「資本家範疇の行為」しか、してはなりません。労働者はくやしいが「労働者範疇の行為」をするしかありません。「本当は誰も首にしたくないんだ」「本当はこんなインチキの商品を売っちゃいけないんだ」。人間は自己の賞賛と優越にかかわらず、経済学的規定性に沿った行動を続けなければなりません。つまり、自己の周りの「彼にとっての人間たち」を裏切る行為をしなければならない。人間にとってこんな悔しいことはないのですが、先生なる者は、中高年マルクスと同様に、この気持ちが理解できない。あるいはこの感情を科学が表現しようなどと思うこともなく、ましてやそれが学者の仕事だとも思わない。

 この感情のポイントは、一部疎外主義者がいいたがる、搾取される存在という自己認識などではありません。そんな認識には怒りもなければ力もないのは、労働者一般は身に染みてご存じのこと、知らぬは前衛主義者ばかり。
 そうではありません。怒りは裏切りや憎しみからのみ生ずる。すなわち同じ会社の仲間、同じ資本家の仲間、同じ労働者の仲間と思っていた者たちとの葛藤です。
 力は憎しみや協働からのみ生まれる。すなわち、彼らも我らも同一的行為集合体なのだ、という認知、あるいは「階級的事実認知」と、そうであることの歴史的意義、すなわち賞賛と優越の喚起です。

 もちろんこんなことはいくら天才とはいえ20歳のエンゲルスならわかっていたことです。19世紀初頭の「空想社会主義者」はみなわかっていたことなのではないか? いかに流行らなくなっても人々はその理論を伝えていかねばなりません。政府が歓迎し官立大学で教えられる経済学ではなく、人民の人民による人民のための経済学は、これに相応する社会学研究者が、この歴史的状況の中、で伝える使命があるのです。


(注)
 なんちゅうと、「資本論は人間を範疇としてしか扱ってないから」とかいうやつがいるでしょう。たとえば鈴木鴻一郎の話は前書きました(2018-09-15)。
 2回書いてもしょうがない。
 「あほか。範疇としてしか書かない、と決めるのは「筆者」だよ」とだけ言っておきましょう。
 
 それより問題は、書けば書くほど悪口が増えること。世間の奴らはケツの穴が小さいから売れなくなる。
 お前のことだ? はい、わたしは世間の典型をもっとうにして。
 まあ、マルキストに嫌われるのは本望だが、エンゲルシアン(エンゲルス主義者)とはお友達でいたいね。本論のこれからの課題は、どう悪口を気づかなくさせるか、で。
 


コメント
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