北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

滝野公園の蕎麦打ちイベント

2006-09-30 23:35:34 | 蕎麦打ち
 この週末は南区の滝野公園で蕎麦打ちです。多分今年参加する最後の蕎麦打ちイベントでしょう。

【滝野公園蕎麦打ちイベント】
 朝5時半に起きて6時には家を出発。7時前には滝野公園に着いておりました。

 滝野公園は1年2ヶ月ぶりでしょうか。今はコスモスが咲き乱れていて、朝の現場ではSTVの中継車が朝のテレビ番組に映像を流してくれていました。
 公園は秋の花盛りです。

    *   *   *   * 

 さて蕎麦打ちイベントは滝野公園の中心ゾーンのカントリーハウスというところでやっています。

 イベントの内容は、手打ち蕎麦体験とかけそばの販売です。今日は朝に美唄にいる北海道蕎麦研究会のメンバー7人と女性が3人駆けつけてくれてイベント全体を仕切ってくれました。

 こうなると私も手伝わずにはいられません。なにしろ滝野公園でこのイベントを始めたのはかくいう私なのですから。

 そういうわけで、手伝ってと言われるまでもなく裏方で参加する意欲満々なのです。

 湯沸かしや出汁にかけ汁などの準備をし、手打ち蕎麦体験ができるように机を並べたりという準備も、もう6回目ともなると参加する側も慣れたものでてきぱきとこなしてゆきます。

 蕎麦提供は11時からということですが、蕎麦の準備もしなくてはならず、8時過ぎからは蕎麦打ちに汗をかきました。

 あまり時間がないので今回は2kg玉に挑戦です。「掛け蕎麦だから少し太めに打ってくださいね」という茹で係からのオーダーを受けはするものの、「それでも少しは細い蕎麦を食べさせたい」という自分の好みもついつい出てしまいます。

 大きな玉を細く打とうと思うと、蕎麦の生地を薄くしなくてはならないために扱いが大変難しくなるのですが、それでもあまりに太い蕎麦は出したくない、というのが私の蕎麦打ち魂です。

 今日の滝野公園は、朝方は晴れていたのですが上空の雲の動きが速く天候が変わりそうな予感。案の定、昼前からやや強い雨がざーっと降って、お客さんの出はそれほどでもありませんでした。

 私は2kgを二つこなして、メンバーでとりあえず12kgで120人前ほどを打っておいたのですが、実際にお客さんに出た量でそれくらいだったようです。

 実際は、打った蕎麦の残りが少なくなった段階で焦って4kgほど打ち足したのですが、それは使わず仕舞いでした。そういう場合はスタッフに振る舞えばよいのであって、イベントを側面から支援してくれた、公園を管理する財団の若い人たちに大いに食べてもらいました。

    *   *   *   * 

 手打ち蕎麦体験の方も盛況で、お子さん連れの若いご夫婦が多く参加してくれました。一応子供の参加条件としては小学校4年生以上としているのですが、本人は打たなくても、一緒に小さいお子さんがついて来た場合などは包丁を使うので慎重に指導しなくてはなりません。

 明日はどうやら快晴の予報ですから、秋の花を求めてたくさんのお客さんが来ることでしょう。かけ汁は今日のうちからたっぷりと仕込んでありますから、300食までの汁は大丈夫です。

 問題は蕎麦が間に合うかどうかでしょうか。

 明日のイベントが、一応私が参加する蕎麦イベントの最後の予定です。そば粉は美唄の「牡丹種」ですから幻の味。

 中には朝一番でやってきて、「昨年も食べたかったのに売り切れで心残りでした。なんとしても今年は食べたかった」といったご夫婦もいたそうです。

 いろいろなところで実は期待されていたりするものです。

 明日も頑張ってますよ。
 
 
 
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同質という幻想

2006-09-29 23:43:06 | Weblog
 外は涼しくても、室内が変に暑い今日この頃。風が室内を抜けないんですな。
 
【同質という幻想】
 ある人が言っていたのですが、「そもそも教育というのは、何かの考え方や知識を与えて感化するということを目的にしているはずですが、そのことと思想教育や内心の自由の侵害がごちゃごちゃにされているのではないでしょうか」ということになるほどと感じ入りました。

「世界の常識として、大人でも子供でも『既に持っている思想』を強制的に変えさせることは人権侵害になりうるでしょう。しかし発達段階にあってまだ思想が固まっていない子供たちには『適切な指導を行うことは構わない』ということが言われているようです。それが世界の大人の共通認識だと言えると思うのです」
「しかし日本では愛国心教育などが問題になっていますよ」

「そこなんです。そこがおかしいのは『愛国心を強制すること』は論争の対象になるのに『父母や祖先を大事にしましょう』ということは論争にならないでしょう?」
「そういえばそうですね」

「ですから、そこで本来問題なのは適切な指導=強制をするかどうかではなくて、その中身に対して大人達のコンセンサスが取れているのかどうか、ということなんですよ」
「なるほど、教育には一定の強制がつきものというところまでは共通認識として、その中身についての議論と一定の方向性を定めることが必要なんですね」

「そうなんです。そう考えた上で、なお日本という国は、『同質という幻想』が強いことが問題なんです」
「同質の幻想…とは?」

「それは『皆が自分と同じ考えをもっているはず』とか『自分と同じ考えを持つべきだ』と漠然と思っている現象です」
「確かに私にもそういうところがありますねえ」

「極端な話、『日本人はお米が大好き』と思いがちですが、大嫌いな日本人だっているはずです。『落とし物は警察に届けるべきだ』と多くの人が思っていると思いますが、外国ではごく普通の『落ちているものは拾った自分のもの』と思う日本人だっているはずです。でもそういう考えの人に『おまえは間違っている!』と言ってしまうのではありませんか?」
「ええ、あると思いますね」

「でしょう?私たちは日本民族ということでなんとなく同じアイデンティティを持っているような気がしてはいませんか?国の中の民族性や考え方、価値観がバラバラな国なんか世界にはたくさんあるんですよ」
「本当ですね。アメリカだってそのようです」

「そんなところでは、民族も多様ですし、当然見た目、言語、宗教、風習などが異なる人たちが同じ国の中でなんとか折り合いをつけながら生活しているんです。そんなところで、『あなたも私と同じ考えをお持ちでしょうね』などということは全くの幻想に過ぎないと言うことは容易に想像がつくでしょう」
「確かに。しかしそれではどうやって地域が一体となったり、国として力を結集すると言うことが出来るのでしょうか」

「問題はそこです。私はモラルとルールを区別すべきだと思うんです」
「モラルとルール…ですか」

「そう、モラルは個人の内面の問題で、それは他人から強制はされないんです。しかしそういう多様な人が人と接して生きて行く上で最低限必要なことは【決められたルールは守る】ということなんです」
「なるほど」

「日本人はなぜか、モラルを同質に保とうとはするのですが、逆にルールは少しくらい守らなくてもなんとかなる、と思いがちなのではありませんか」
「うーん…」

「自分の思想信条に合わないルールは守らなくても良いと思ってはいませんか?どこかに絶対的な価値があって、それに合致していれば多少はルールを破ることも構わないと思ってはいませんか?」
「…」

「本当にそこにより高い価値があって、ルールが違っているのならばルールを変えなくては駄目なんですよ。教育の面でも、子供達のモラルや個性を大事にするということがあってもよいけれど、万引きや援助交際は個性ではありません。それは社会のルール違反なんです。殺人事件が起きたときに、その対応として良く学校が『これからは命を大切にする心を育てたい』とよく言いますが、そうでしょうか?大事なことは『社会で生きて行く上では行動の上でルールを守れ!』というメッセージを伝え、それを徹底することなんです」
「そう、そうなんですね」

「モラルを語るのであれば、ルールを守ろうとする心を育てるということが大事なのではありませんか。それは各家庭内での門限なども同じなんです。家庭内のルールを守るということをこそ、家庭教育では大事にして欲しいものです」

 久しぶりに教育談義で熱く語る方に会いましたが、なるほどと考えさせられることが多かったのです。

 どうでしょう?私たちは仲間が同じマインドを持つことに安心感と共感をもちますが、その反動として異なるマインドの人を排除したりしてはいないでしょうか?

 私も陥りがちな日本人の思考回路にがつんと一撃を食らったような気がしました。

 皆さんはどう思いますか?
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北海道の秋の味覚~米がうまいぜ!

2006-09-28 23:10:01 | Weblog
 夕べは午前様だったのに朝一番で打ち合わせがあって、早起きをして出勤しました。眠い~。
 
【北海道の秋の味覚】
 うちの奥さんが、よそったご飯を食べる私に「なにか変わったことに気付かない?」とにやにや笑っています。

 ご飯も何気なく食べていると気付かないもので、「え~?なんだろ…」というと、「ふーん、やっぱり気付かないんだ。お米を変えたのに…」とやや不満そう。
「あー、もしかして…」と答えを言う前に、「おぼろ月にしたんだよ」と正解の発表です。

 言われてみれば確かにこのもっちり感と箸ですくったときの重さは道産米でコシヒカリを超えたと言われる『おぼろ月』の感触です。

「あ~、あったんだ」
「うん、売ってたよ。5kgで1790円」
 
 このお値段を高いと思うか安いと思うかは価値観の問題ですが、私はもっちりした炊きたてが食べられるならおぼろ月を食べたいと思います。

 おぼろ月の米の袋には道内のいくつかの産地のブレンドであるという表示がされていますが、一応は今年の新米です。もう新米の季節なのですね。

 お昼に作ってくれるお弁当のご飯の量が少し増えたような気がするのはそのもちもちした感触からくるのでしょう。

 秋は収穫の秋。北海道の味覚を堪能しましょう。

 そうそう、週末の土、日は滝野公園のセンターハウスでまたまたお蕎麦を打っていますよ。

 自分が所長の時に始めたイベントですから、手伝えるときには手伝うつもりです。限定300食というふれこみですから、お早めにどうぞ。
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スカッと爽やかにまいりましょう

2006-09-27 23:58:12 | Weblog
 今日は前線が北上して、札幌も午後から雨模様。北海道の東部はかなり強い雨が降ったようで、この時期の災害は勘弁して欲しいものです。

 今日は久しぶりの大変な午前様なので書き込みができず、一日遅れで書いております。
 
【スカッと爽やか】
 我が職場である北海道開発局では、国道の整備や管理を行っているのですが、それらの一環としていかに道路利用者に利便を提供出来るか、ということを常に考えています。

 道路利用者が車を運転しながら、あるいは休憩をしているときに周辺の様々な情報を提供するというのもそんな活動の一つです。

 特に道路が事故や災害で通行止めになったりしているような情報は、素早く道路利用者に伝えることで無用な混乱や時間のロスを避けることが出来るでしょう。

 情報提供の手段は様々ですが、少しでも多くの情報提供手段を持つことができればそれだけ受け手の側も情報を得やすくなるのは当然です。

 そんなわけで、様々な媒体との連携を模索している我々なのですが、今回はなんと休憩の友とも言える自動販売機との連携を果たすことが出来ました。

 お相手は「スカッと爽やか!」でお馴染みのコ○・コーラボトリング(株)さんです。

 連携する中身は、小樽やニセコなどのある後志(しりべし)地域の道の駅に設置してある○カ・コーラ社の自動販売機です。

 この会社の自動販売機には機械の上部に電光掲示板を設置してあるものがあって、ここに普段は自社の宣伝文句が流れているのですが、ひとたび災害や事故があってそれが道路管理者に伝わってきたときにはその情報が電光掲示板に流されるという仕掛けなのです。

 私も知らなかったのですが、コ○・コーラ社ではCSRと呼ばれる企業の社会責任を果たすことに熱心で、様々な社会貢献の取り組みを行っています。

 中でも面白いのは自治体との「災害時における救援物資提供に関する協定」というもので、これは災害時に行政からの要請に応じて在庫の飲料水を提供してもらったり、『災害対応型自動販売機』を設置して、災害状況や避難情報を提供したり、遠隔操作で製品を無料提供する機能ももたせたりしているものです。

 いただいた広報誌には「社員の行動基準」という項目がありました。

 ・私たちは、常に「さわやかさと潤い」を届けます。
 ・私たちは、生活者やパートナーとのコミュニケーションを大切にします。
 ・私たちは、一人ひとりが爽やかな存在になります。
 ・私たちは、時代の変化に適応し変革を起こし続けます。
 ・私たちは、「環境に、地域に優しい」企業活動を実践します。
 ・私たちは、良き「企業市民」として社会に貢献します。

 …という六項目が掲げられていますが、私が唸ったのは三番目の「一人ひとりが爽やかな存在になります」というものと、最後の「良き『企業市民』として社会に貢献します」という下りです。

 社員たる者、一人一人が爽やかな存在になるのだ!という存在の有り様に対する明確なメッセージがしっかりと書かれています。

 書いたからといって全員がそうなるとは限らないはずですが、この会社から給料をもらう限りはこの社風を是としてそれに近づこうとすべきであるという強い意志が感じられます。

 そして、良き「企業市民」として社会に貢献します、ということは、企業人でありながら、市民としても地域の社会にしっかりと貢献するという意思表明です。

 お役所といわれる多くの公務員の社会で各人の有り様に対するこのような明確なメッセージを発しているところがあるのでしょうか。

 当然のことなので書いていないということもあるかもしれませんが、「どうあるべきではない」という否定形から入るのではなく、「このようにあれ」という表現はメッセージ性を強く感じますね。

    *   *   *   * 

 さて、そんな面白いコ○社ですが、知人から「その会社の方と飲むけど来ませんか?」というお誘いがありました。私も「自販機で情報提供をしようということに取り組む企業人とは、一体どんな人なのか」と思って、飲み会に参加させてもらいました。

 こちらの7名に対して先方からは3名の方が参加してくださいましたが、なるほど爽やかな皆さんで、気持ちも熱い!なるほど、これは負けてはいられません。

 こうなればこちらもこの熱さを迎え撃つための最終兵器として「伝説のスーパー(ギター)プレイヤー」と呼ばれる同席したH君を投入して圧倒する作戦を展開し、移動したカントリー系居酒屋での演奏三昧。

 お店で演奏していたグループを交えての、夢のようなコラボレーションのひとときを過ごすことが出来たのです。

 あまりに楽しみすぎて、タクシー乗り合わせで帰り家に着いたのは既に2時過ぎという久しぶりのスーパー午前様となってしまいました。

 これほど時を忘れるほど熱くなれる会も久しぶりで本当に楽しかったのです。

 企業人との心のネットワークも良いものです。定例の飲み会がまた一つ増えたようです。

  
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安倍内閣誕生~北海道はどうなる?

2006-09-26 23:26:03 | Weblog
 今日もすっきりした青空の一日。この時期北海道は高気圧の通り道になることが多く、爽やかな日が続きます。
 
【安倍内閣誕生】
 国会は午後の本会議で安倍晋三さんを総理大臣に選出し、すぐに阿部総理は組閣に取り組み、夕方には阿部内閣が誕生しました。

 内閣の顔ぶれもがらりと変わりましたが、平均年齢は小泉政権最後の第三次小泉内閣と同じなのだとか。まあ若い人から経験豊かなベテランまでがバランス良く役割を担っているのが自然だとは思います。

 これだけ人前に出ることを訓練された国会議員の皆さん達でも初めて入閣する人は緊張気味のよう。初心を忘れずにこの国を立派に導いていただきたいものです。

 今回の入閣組では、厚生労働大臣に柳沢伯夫さんが就任されました。柳沢大臣は選挙区が静岡三区という静岡県中部の地区です。この選挙区には掛川市も含まれていて、柳沢さんのご自宅も掛川にあって、ごく身近に感じられる方です。

 以前掛川へ遊びに行ったときに、駅で友人達とたむろしていたところを柳沢先生が新幹線に乗るために通りかかり、「柳沢センセー!」と呼びかけると苦笑いしながら改札口へ入っていったのを思い出しました。
 
 地方都市では住民と国会議員の距離も近いような気がしますね。

    *   *   *   * 

 わが国土交通大臣には公明党の冬柴鐵三さんが就任されました。前職も公明党の北側大臣でしたが、北側大臣には日中韓観光大臣会合を北海道で開いて頂くなど、観光や北海道を随分大事にしていただきました。

 この先もよろしくお願いしたいものです。

    *   *   *   * 

 それにしても、北海道からは中川昭一さんが党の役についてしまったために、大臣がいなくなってしまいました。

 道州制はこれからどうなるのか?北海道開発はどうなるのか? 道民自らが自立することが必要と言われてはや幾年。

 道産の人工衛星が成功するなど、新しい機運も出始めています。気持ちも新たにがんばりたいものです。 
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種まきの時期

2006-09-25 23:28:24 | Weblog
 一日中透き通るような、雲一つない青空の一日。遠くの山並みまでよく見えました。
 
【種まきの時期】
 注目の高校生ドラフトで、駒大苫小牧の田中投手への交渉権は楽天が手に入れました。

 道内の反応は「楽天?うーん…残念」という人が多く、やはりもう少しメジャーな球団で活躍する姿を見たいと思っているのでしょう。

 私も「田中君は楽天だったらがっかりしたり、もしかしたら行かないということがあるのかな」と思ったのですが、その後のインタビューでは「チームがどこであっても自分がやる野球は変わらない」「球団が出来て何年も経っていないチーム。そのなかで歴史を刻んで行けたらいいと思う」と極めて前向きな答えが飛び出しました。

 気持ちはもうすっかりこの道でプロとして生きるんだ、という決意がみなぎっていました。立派なものです。

 楽天ならば、日ハムと同じパリーグなので札幌ドームでの対戦試合もありますから、いつか故郷に錦を飾ってくれることでしょう。

 そのほかにも全国から有望な若者がそれぞれの運命に導かれて各球団との出会いを果たしました。いま種が蒔かれた彼らの、数年後の活躍に期待しましょう。


    *   *   *   * 

 一方で自民党は安倍総裁の下で党三役も決まり、新しい顔ぶれによる党運営へのスタートを切りました。党三役はぐっと若返った印象で、同じ日に行われた民主党の方が旧態依然としているように見えてしまいます。

 こうしてみると、華やかな第一線で活躍出来る時間の短さを感じます。

 社会では、長年に亘って経験を積み人脈を形成し、信頼を受け、そしてときには時代の後押しによってようやく活躍の場を与えられるのです。

 しかしそれもあくまでも手段なのであって、ようやくそこから何事かをなす資格を与えられ、自分の信念を果たすことができるのです。

 一方、ずいぶん長く第一線で活躍していたように思う人でも案外在任期間は短くて、武部幹事長も在任期間は二年ということです。与えられている時間は案外短いものです。

 しかし人には与えられた運命や分限、役回りのようなものがあって、種を蒔く人、肥料を播いて草取りをする人、そして収穫をする人はそれぞれが違う人になることもあるでしょう。

 しかし誰かが種を蒔かなくては収穫は出来ず、誰かが蒔いた種はしっかりと育て、収穫の時期には種を蒔いてくれた人に感謝をするという時代のバトンリレーもあるのです。

 後々のことを見据えて、自分は今何をすべきかを真面目に考えたいものです。

 さて自分はどんな種を播いておきましょうか。
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浦臼の蕎麦イベント

2006-09-24 23:49:49 | Weblog
 今日も快晴で暖かい一日。行楽とイベントの秋には最高の一日となりました。
 
【ぼたん蕎麦収穫祭in浦臼】
 例年のことながら、浦臼でのぼたん蕎麦収穫祭は、道央でのこの時期の蕎麦関係一大イベントです。

 道内も近隣を中心に、名だたる蕎麦同好会、愛好会の皆さんがこぞって参加して、自慢の蕎麦を食べてもらうイベントです。

 おまけに使うそば粉は今や幻さえと言われるようになった牡丹種ですから、例年ぼたん蕎麦を求めて蕎麦好きな方がたくさん訪れるのがこのイベントです。

 私にも「手伝って~」という声がかかり喜んで参加したのです。

    *   *   *   * 

 イベントは朝10時の開始ですが、とにかくそれまでの間に蕎麦を打ちためておかないとお客さんを待たせてしまうので、朝早く現地に行って蕎麦を打っておかなくてはなりません。

 集合は朝6時ということだったので、家を朝4時半に出発して浦臼町の開場となっている鶴沼公園へ向かいました。

 現地には今日のためのスーパーハウスという簡易部屋が用意されていて、中ではもう朝早く来た仲間が蕎麦を打ち始めています。

 挨拶をして仲間に加わるとそこからは例によってひたすら蕎麦打ち作業を繰り返すことになりました。幌加内でも目一杯打ったので、いろいろな感触がまだ手に残っていて、それらを確かめながら大玉をこなして行きました。

 2~3玉打ったところで、「朝ご飯食べてね」というまかない食の案内が来ました。こういうイベントの時は、参加者の食事を心配するというのもイベントリーダーの務めなのであります。

 そんなわけで今日の朝食はおいしいレトルトのビーフカレーです。レトルトといってもプロ用は素人の一食分とは訳が違います。二枚を合成した写真の上部をご覧ください、なんと17人前のレトルトカレーがあるのです。

 ご飯はガス釜で別途炊いているのですが、それに味を添えるのは袋を開けても自立するだけの量が入っているレトルトカレーなのでした。

 これだけの美味しいカレーがありながら、一杯しか食べられない小さな胃しかもたない自分を嘆きながら、カップに大盛りのカレーを食べたのでした。うーん、うまい!

    *   *   *   * 

 イベントが始まるともう戦争状態で、私の行動パターンは、とにかく気を利かせて人間が足りなくて混乱しているところへ駆けつけては足りない作業を補うという騎兵隊のような位置づけが多いのです。

 今日も朝は1.5kgの玉を6個ばかり打ち終えると、休憩後はお客さんが長蛇の列になっているのを見て盛りつけやら茹でにかかり切りになってしまいました。

 写真の下はテント内部にいるスタッフの側から見たお客さんの様子です。お客になると待つ側にしかいないので、また違った景色に見えることでしょう。

 蕎麦仲間と話していて話題になったのが先週札幌のさとらんどで行われたイベントのことでした。

「お客さんがたくさん来て儲かったでしょう?」という私に、「ぜんぜん。道内勢は全滅でしたよ」という意外な答えが帰ってきました。

「え?どうしてです?」と聞きかえすと「それは、蕎麦イベントではなくて、農業イベントの中の一部としての蕎麦コーナーということもあったと思うんですよ。だから焦点がぼけてしまったような気がします」
「へえ」

「それに、道外からも会津などから蕎麦店が結構来ていて、来場者が珍しがって道外の蕎麦をたくさん食べたみたいですね。だからこちらに目が向く頃にはお腹が一杯になってしまって、道内の蕎麦店が全然売れなかったんですよ」
「あらら、大変でしたね」

「随分赤字になっちゃったところもあるのじゃないですか。イベント参加者を近くの宿泊施設に泊めたりして準備したところも多かったですからね」

 私はツール・ド・北海道で参加出来なかったのですが、残念な結果に終わったようです。「それにくらべると今日は上出来ですよ。こうやって少しずつ赤字を埋めなくてはね」

 
 今日のそば研は全部で300食が出たそうです。もっとも隣のテントの浦臼手打ち蕎麦愛好会では680食を売り切ったということでしたから客待ちも長くなり、対応するのがなかなか大変そうでした。
 
 やはりご当地ということで地元の応援も根強いのでしょうが、メニューには地元で穫れたきのこを使ったきのこ蕎麦が大人気でした。

 私も試食させてもらいましたが、きのこも美味しいうえにきのこの出汁がたっぷり出たかけ汁も絶品でした。

 お客さんが切れたところで自分たちの蕎麦を試食して満腹、満腹。これだから蕎麦イベントは止められません。

 心地よい充実感の残る一日となりました。仲間と同じ時間を共有するイベントは最高ですね。 
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のんびりした一日

2006-09-23 23:04:42 | Weblog
 快晴、快晴。北海道の秋はこうでなくては。
 

【実家巡り】
 中川町でもらったカボチャを配りに妻の実家へ。

 カボチャを一個あげただけで、いくら漬けから果物類、梅干しなど、その他の食べ物をいただいて帰る。

 わらしべ長者顔負けの資産増大手法であります。妻の実家の父さん、母さん、いろいろいただいてすみません。

    *   *   *   * 

 スティーブン・キングの小説「ドリーム・キャッチャー」を観ました。彼の原作で代表的映画である「スタンド・バイ・ミー」風なイントロを感じさせつつ、「ええ?そういう映画だったの?」と驚かせる展開に。

 DVDのお楽しみ映像の中ではスティーブン・キング自らインタビューに答えて、「『なぜホラー小説を書くのか?』とよく訊かれますが、私はホラー小説を書いているつもりはありません。他の作家が書くものと一緒ですよ」とさらりと言いのけていました。

 実際彼が書くものは、ホラー的な発想をウリにするというよりは、そういう展開の中の登場人物の心理や人間的な行動に焦点を当てたものが多いように思います。

 しかし良くできているわ。スティーブン・キングも映画の出来には満足なのだそうです。

    *   *   *   * 

 明日は朝から浦臼でのぼたん蕎麦収穫祭に参加します。朝4時半に出発して集合は現地に朝6時です。

 毎年お客さんの多いイベントですから気合いを入れて頑張りますよ。北海道の蕎麦はうまいんじゃー! 
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大したことのない蕎麦の話

2006-09-22 23:52:59 | Weblog
 心地よい気温の季節となりました。大雪山連邦からは初雪の便りも聞こえてきました。
 行楽、収穫、読書…と様々な秋がありますが、食欲の秋は楽しみの一つです。各地の新そば祭りは見逃せませんぞ。

【たいしたことがないとは何だ!】

 若手で昼飯会をしていたときの話。

 道内の交通事故は多いのか少ないのか、という話題になって、都道府県別では交通事故死者数が多く、事故が起きたときの死亡率が高く、それはそれで大変なことです。

 しかし道路延長あたりの死者数など、同じ条件で並べてみると国内順位はぐっと下がるので、数字というのは事実だけれどもその裏側をきちんと読み解かないと間違えやすいものだ、という話で落ち着きました。

 すると一人から、「かつて道内の交通問題の権威の先生が入院をすることになったそうで、血管にカテーテルを入れることになったんだそうですよ」
「ほうほう」と一同。

「そのカテーテルを入れる処置には医療上のリスクがやはりあって、それを医師が患者である先生に説明したんです。そのときに『なかには医療リスクもあるのですが、だいたい【5千人に一人】くらいですから心配には及びませんよ』と言ったんですって」
「うんうん」

「そうしたらその交通問題の先生が『君!北海道では年に5百人が交通事故で死んでいて、確率的に言うと1万人に一人なんだ!それを大変だ!と言っているのに、5千人に一人が対したことがないとはなんだ!』と医師に説教を始めたんだそうですよ」
 居合わせた一同は「いやな患者に当たったねー」と大爆笑。

「ところでそんないやな患者に当たるリスクって何人に一人かな?5千人に一人だったらたいしたことがないのかな?」でまた爆笑。

 日本人もリスク管理という感覚をもう少し鍛えた方が良さそうですね。


    *   *   *   * 


 さて明日は浦臼町の鶴沼公園で「ぼたんそば収穫祭in浦臼」が開かれます。

 ぼたんそばというのは、「牡丹(ぼたん)」という蕎麦の品種のことです。牡丹種は、倒れやすく穂の中で完熟度合いに差があったり、実がこぼれ落ちやすいなど栽培上の難点が多くて栽培農家泣かせでした。そこで、道内ではそれらを品種改良した「キタワセ」という品種が栽培面積を増やしてきました。

 最近ではそれらの蕎麦の弱点を更に改良したホロミノリという品種も登場し、今年の幌加内新そば祭りではホロミノリが食べられるというので話題になりましたね。

 ホロミノリは私も幌加内の新そば祭りで食べてみましたが、味はキタワセとさして変わらない印象でした。栽培する側からの都合なのでしょう。

 浦臼町では、今や希少となったこの牡丹種をあえて栽培して、この時期の新そばとして提供をしているのです。牡丹種には昔ながらの蕎麦の味がするというので、そば通を自認する人ならば見逃せないイベントと言えるでしょう。

 会場は各地の手打ち蕎麦の会がテントを広げて自慢の蕎麦を売っていますから、各地の蕎麦を食べ歩くのが魅力です。

 もちろん私も急遽参戦して裏方で打ちまくっています。なにしろこのような蕎麦のイベントは、家庭では絶対に食べきれないような1.5kg~2kg(15~20人前)の量の蕎麦を打ちまくることが出来るのですから、最高の練習の機会なのです。

 この時期は蕎麦打ちは各地のイベントへ参加して遠来の蕎麦打ち仲間の同窓会のようになるのですが、集まると打ち手の少なくて困っている蕎麦の会の応援に回ることもしばしばです。
 でも、

 今年は浦臼町の蕎麦の会の応援に回ることになっていますから、ご来場されたときは浦臼町の蕎麦を食べてみてください。

 集合は朝6時で、そこからはテント村の裏にある倉庫風の建物の中で打ちまくっていますから、打っているところを見たい方はこちらへどうぞ。

 開場は朝10時のはずですが、天気が良ければ大混雑になりますし、テント前に長蛇の列が出来ることもしばしばです。

 帽子をかぶってお越しください。
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官邸特命室のスタッフ公募

2006-09-21 23:46:29 | Weblog
 日中は台風の吹き返しか、強風が吹いていましたが夜は穏やかになりました。
 週末の日曜日は浦臼町の蕎麦祭の応援です。天気はどうやら晴れそうで、お客さんもたくさん来そうですよ。

【挑戦者が変える】
 年に数回開いている、大学の先生を囲んでの飲み会に出席。職場からも何人かの同僚が参加していたのですが、飲んでいるうちに安倍総裁が公約したという「官邸特命室」が話題になりました。

 これは首相が行う重要政策を推進する「官邸特命室」を設置するための職員を全省庁から公募するというものです。

 資格は課長級と言われていますが、今でいうⅠ種の公務員ならちょうど私あたりの年齢層以上の者に応募する資格があるのです。

「締め切りは明日の午前中までで、すぐに選別されてこの土、日に東京で面接を行うようですよ」という厳しい日程。

 これまでも首相補佐官という形で各省のエース級が官邸に入るシステムはあるのですが、財務省、警察、厚生労働省…など出身省庁の枠があったり、それゆえに出身省庁の意向を首相に伝える強いパイプが期待されたりという意味で、官邸主導の政治にはなりきれていない、という批判もあったのです。

 それを今回は、安倍さんの首相在任中または政策課題の任務が終わるまでは出身省庁にはもどさないということですから、出身省庁とのしがらみをある程度断ち切って、首相の意向を受けてそれを支えるという役回りに徹することが求められているのです。

 仲間内の反応は、「やりがいがありそうだけれど、安倍さんに見込まれることが将来どういうことになるのか」とか「出身省庁に戻っても、これまでのような仕事につくことは難しいだろう」という弱気なものから、「初代官邸特命室補佐官という肩書きはいろいろに使えそう」という何を狙っているのか、というようなものまであって様々な意見が出ました。

 まさに、「いざ鎌倉!」というやつで、こうしたことに瞬間に反応するには普段から「もしそういうことになったら自分ならどうするか」ということを考えていることが必要です。

 心の準備が出来ているところへ声がかかるのと、心の準備が整わないなかで声がかかるのでは対応に自ずから差が出ます。

 しかし各省からはこの時とばかり、こぞって応募するサムライが多いことでしょう。「俺がやる」という意欲を持ち続けている者はたくさんいるはずです。
 これも適材適所や再チャレンジ社会という安倍さんのポリシーから来ているのでしょう。社会は挑戦者によって変えられるものです。

 さてどんな人たちが現れるのか。私は…うーん。

 
    *   *   *   * 

 突然高校時代の友人から電話がきて、二次会はそちらに。

 高校三年生の時のクラス会をしているという彼女とは、一年生のときのクラスメート。

 JR駅で合流すると、懐かしい人もいればおよそ初めて会う人もいましたが、紹介されるとたちまち共通の友人を見つけて納得、意気投合。

 もともとは旭川の高校卒業ですが、もう札幌に住んで生活をしている知人も多いのだとか。そんな札幌在住組で年に何回か集まっているのだそうです。知らなかった。

 それにしても、卒業後30年経っているのにたちまち昔の話題で話が合うという関係も面白いし、すぐ近くにいたはずなのに30年経って初めて会う友人もいるというのも面白いもの。

 友達は良いものです。
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