北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

ネットを使うことは勉強なのか

2014-09-30 23:49:41 | Weblog

 もう7~8年は使っている電気炊飯器の内蓋が先週の金曜日に壊れてしまいました。プラスチック製の部品が経年劣化で割れてしまったもので、これがなくてはご飯が炊けません。

「こんなに古い型式の炊飯器だから、もう電気屋さんへ行っても部品はないかも。買い換えよっか」という妻。
「壊れたのは内蓋だけなんでしょ?ネットで探せばないかねえ」
「うーん…じゃあ探してみる」

 電気炊飯器の型番で検索を掛けてそれに対応した内蓋…と探してみると、「あ、あったわ。型番は同じじゃないけど、この炊飯器で使える内蓋だって」見事に楽天のサイトで我が家の炊飯器に適合する内蓋を見つけました。

「お父さん、楽天会員だったよね。ネットで注文しておいてね」

 金曜日の内に注文すれば良かったのですが、いろいろあって土曜の夜にネットで注文。日曜日に「本日発送いたしました。明29日~30日に到着予定です」というメールが届いて、現物は月曜日の昼に届きました。

 本体2,800円に送料が500円。たった3千円の部品がなければちゃんとご飯が炊けないのですが、それでも実質二日でなんとかなるのが今の日本社会なのです。

 これはインターネットというインフラに加えてネットで検索をしてカードで購入するという情報リテラシーを身につけていないとこのような利便は享受できなかったわけで、いつの時代も勉強というわけです。


      ◆  

 
 しかし必ずしも最新のハイテク機器を使えるようになるということが勉強することを意味するわけではありません。

 ハイテク道具の教祖とも言える、iPhoneを作った故スティーブ・ジョブズは、自分の子供たちにiPhoneやiPadを使わせなかった、という記事が世間を驚かせました。

 しかしそこにはしっかりとした哲学があっての判断で、何でもかんでも新しいものに飛びついて知っていることが必ずしも良い訳ではない、という彼の意思に考えさせられました。

 本当の勉強とは何か。夜はモニターやスクリーンを閉じて語らいの中に幸せを探してみてはいかがでしょうか。

 


【スティーブジョブズはなぜ子供たちにipadを使わせなかったか】
 http://www.ccore.co.jp/plus/jobs/

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大きな声で聞こえるように

2014-09-29 23:45:08 | Weblog

 職場内での技術研究発表会を行いました。

 全道の職員たちが普段忙しく仕事をしながらも、気がついたことやその立場にいるからこそ経験できる話題を提供して意見交換をするものです。

 我々が携わる仕事には様々な技術発展がありますが、仕事の中で一所懸命にそれについて行かなくてはなりません。

 しかし特に電気通信を巡る話題はその進歩のスピードが速く、ついて行くことは用意ではありません。しかも自分自身の業務で担当すれば真剣に学ばなくてはいけませんが、仕事人としての人事異動で全ての領域をまんべんなく体験できると言うことは稀なことです。

 他人の経験や悩みを共有することで、少しでも自分自身の知識レベルや問題解決能力が向上することを期待します。

 公務員も最近は、勝手に育つことを期待してばかりではいけなくて、人材育成と言うことに戦略的に取り組むことで職員の能力向上スピードを上げなくてはいけないという危機感が強くなっているのです。

 今回の私からのリクエストは、「発表を聞いたらしっかりと良い質問をして欲しい」ということでした。

 発表する人だけがプレゼンテーションの良い練習になるとか、(当たってしまってアンラッキーだ)というような事ではいけません。さらに発表が当たらなかった人もただ聞くだけの時間になったり、さらには(当たらなくてラッキー)などと思うことのないように、内容を聞いてしっかりと質問をするという形で会に参加して欲しいと言うことです。


        ◆   


 話題提供の方法は、パワーポイントを使ったプレゼンテーションという形です。
 
 一人10分~15分程度の時間でスライドを駆使して伝えたい図や文章を示して、自分の考えを伝えます。

 考えを伝えるためには、「何を伝えたいか」という全体の構想がまとまっていなくてはなりませんし、適切な時間配分でしっかりと通るように声を発しなくてはなりません。

 ともすると、緊張のために時間を大幅にオーバーしたり予定より短くなったりする人もいます。それはそれでご愛敬、最初のうちは仕方がないのですが、それを練習でいかに上手になるかには回りからのサポートも必要です。

 事前に練習を見てあげて、時間の長短を指摘したり話すスピードが速いとか声が小さいなど、気がついたことをどんどん伝えてあげることで本人が気をつけるべき事が段々明らかになって行きます。
 トレーニングこそが大切です。


        ◆    


 今日の発表会では、それなりに質問も多く積極的な姿勢が随所に見られたのですが、気が付いたことは、質問する側に声の小さな人がいたこと。

 発表者には大きな声で分かりやすく話しなさいと言う指導はしてきたつもりですが、なんと質問をする側にそんな指導が伝わっていなかったようです。

 どんなときでもちゃんと相手に聞こえるように話す、という基本的なことも着実に伝えてゆかないと伝わらない。その一つ一つの手間が大切だということです。

 人材育成と一口に言いますが、根気のいる仕事です。


   

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日は二度とないのです ~ 映画「アバウトタイム」

2014-09-28 22:56:10 | Weblog

 映画「アバウト・タイム」を観てきました。

 主人公ティムは、21歳になったときに父親に呼ばれ、ある秘密を打ち明けられます。それは彼の家系の男子は過去に戻るタイムトラベルができるという能力があるということで、ただし未来には行けなくて、行けるのは自分の過去だけという制約付き。

 最初は混乱したティムも、その能力が使えるようになると日々の暮らしの中で失敗をしたことを、ちょっとだけ時間を戻してやりなおすことができるようになっていきます。

 もしも自分の人生でこんなことができれば何をするでしょう。そう、もちろん恋人のゲットです。

 自分が言ったことで嫌われたなら、それを言わずに別なことを言ったら…。出会った場所が悪ければ、違うところで出会っていたら…。何度でもやり直しができるなら何度でも違った挑戦ができるのです。

 この映画、過去に戻って以前とは違った行動をとるので結果としての未来(=現実)が変わってしまうのですが、多分結果の異なるパラレルワールドに導かれて自分はそこで生きるということなのかな。まああまり細かいことは気にしないことにしましょう。

       ◆   

 ロンドンで働くようになった彼の前に偶然にメアリーという素敵な女性が現れます。もちろんティムは彼女に一目惚れ。

 ところがうまくいきかけた恋の進展も、彼が時間を戻して人助けをしたために出会わなかったことになってしまうというトラブルに。

 そんなドタバタもなんとか必死でカバーしながら、彼は時間旅行のやり方を習得してゆきます。

 言わなければ良かった一言、親しい友人のミスをなかったことにしたい、家族の不幸は避けるようにアドバイスしたい…など、時間を戻してやり直したいことってたくさんありますね。
 
 でもそれができないから諦めていることも、できるようになったために余計な心労に繋がることだってあるかもしれません。

 映画の後半で、主人公のティムは人生の岐路に立たされます。一度選択をしても失敗だと思ったら過去に戻ればよい、というようなことでは解決できない問題です。

 何度でもやり直してうまくいく人生と、どうなるか分からない結果を悩みながら一所懸命に物事を決めてその結果を甘んじて受ける人生のどちらに価値があるのでしょう。

 二度とない今日という日を真剣に生きることは素晴らしいことだということを感じて、最後は涙が止まりませんでした。

 CGたっぷりの大スペクタクルばかりじゃなく、たまにはこういうほのぼのしんみりするような映画も良いですね。


 
【アバウト・タイム公式ホームページ】 
 http://abouttime-movie.jp/
  

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

プライドを捨てる儀式~「致知」10月号より

2014-09-27 23:51:46 | Weblog

 月刊誌「致知」の10月号に、かつてのイエローハットの社長であり現在は日本を美しくする会相談役の鍵山秀三郎さんと新宿調理師専門学校校長である上神田梅雄さんの対談記事が載っていました。

 対談のタイトルは「日本の次世代に託す夢~泥を肥やしに花は咲く」というもので、人生の艱難辛苦を乗り越えて夢を実現させるための心得について興味深い話が繰り広げられました。

 お二人はそれぞれの道を究められた方ですが、いわゆる道の半ばでは随分といじめられたりひどい目にもあったようです。

 しかしそれは「プライドを捨てる儀式なのだ」と鍵山先生はおっしゃいます。「プライドを捨てる儀式」とは一体どういうことでしょうか。


      ◆  


鍵「…私は苦労をしてきたことが悪い方に向かう人と善い方に向かう人がいると思っていますが、上神田先生は後者ですね。苦労を肥やしにされた」
上「それはやっぱり母の影響が大きかったです。父は昼間から泥酔していることは度々で、そのことを諌める母が殴り飛ばされる晩など、もう怖さで眠れませんでしたね。顔が傷つき腫れた時でも、毎朝変わらず黙々と家業をしてくれていました」

鍵「素晴らしいお母様ですね」
上「そういう母の忍耐強く健気な生きざまを見て、『母さんを泣かせるような人生を歩むわけにはいかない』という思いを幼いころから強くもっていました。中学生あたりから、粋がって不良の愚連隊をする輩を見ても『おまえら、ぐれる暇があっていいなあ』って冷やかに眺めていたんです。
 小学校しか出ていない母でしたが、活学といいましょうか、生きる実践から得た人生の知恵をことあるごとに授けてくれました。
 『他人の目はごまかせても、神様が見ている。それよりも何よりも自分の心は絶対にごまかせないんだ…』『他人様に会ったらちゃんと挨拶してお辞儀をするんだよ』『屁理屈を言わず、ハイという返事一つでいい』など、これらの教えが自分の人生の肥やしになっていると感じています。
 鍵山先生は私より二十年先輩ですから、もっとご苦労されたのではないですか?」

鍵「私は戦時中の昭和二十年に岐阜県へ疎開しました。戦前父はお金に相当余裕があったものですから、人に頼まれては山や田んぼを買っていたんですね。で、疎開してきたときに慣れない百姓仕事を始めたわけです。
 ところが隣の人が、本当はうちの方にも水をよこすようになっているはずなのに、自分のところでせき止めて、どんどん川下へ流しちゃうんですね」
上「ああ、意地悪を」

鍵「しょうがないから私は毎日のようにはるか坂の下から川の水を桶に組んで担いで上がりました。子供が肩で担ぐ程度の水が全く用をなさないことは知っていながら、それでも一所懸命運んだんです。
 後になって気付いたことですが、そこで私が掴んだものは何かというと、『大きな努力で小さな成果』ということですね。それに耐えられる精神力ですよ。あの隣の人が意地悪をしたがゆえに、かけがえのないモノを体得することができたんです。
 これは私にとって必要な一つの儀式だったと思っています」
上「なるほど、儀式ですか」

鍵「よく自我を捨てろって言いますよね。そのために座禅をやったりしますが、三年やったところでなかなか捨てられるものじゃありません。ところがありがたいことに、私の場合は人に冷遇されるという洗礼を受けたことによって、つまらないプライドを捨てることができたんですね。それを持ち続けているといつも不満ばかり言います。
 ところが、一度つまらないプライドを捨てて、目の前の対象に無心で打ちこんでゆくと、全く別の新たなプライドが生み出される。すると以前と同じ境遇にあっても、不満は消えていくものなんですね」


       ◆  


 自分のプライドがずたずたになっても、本当に捨て去って新たなプライドを作り上げるというのは実に強い精神力です。

 しかし、神様はその人に何か仕事をさせようとするときは必ずその前に試練を与える、という人生の理が分かっていれば、きっとその試練を乗り越えることに希望が湧くことでしょう。

 それをしらないばかりにふてくされたり自暴自棄になったりする人は多いのだと思います。

 若さには賞味期限があり、人生には限りがありますが、それを精一杯生きるために、試練や苦労に心を折らないように
こころを鍛えておきましょう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ワイン天国北海道~鶴沼の広大なブドウ畑

2014-09-26 23:45:40 | Weblog

 先週旧丸瀬布町のキャンプ場へ行く途中で、浦臼町の鶴沼ワイナリーに立ち寄りました。

 酒蔵などを巡るスタンプラリーの「パ酒ポート」でスタンプを集めている関係で、キャンプ場への途中にあるこのワイナリーに立ち寄れたのです。

 浦臼町は、国道275号線を使って旭川へ行くときに良く使う路線ですが、国道を走る限り田んぼばかりが目立ってブドウ畑は見ることがありません。

 なので浦臼ワインと言うのは名前は知っていても景色とうまく結びついていませんでした。

 
 浦臼ワイナリーは、国道275号から西側の山の中へどんどん入っていく中にありました。

 途中で陣内ファームとの分かれ道を過ぎてなお山へ向かって行くとやっとブドウ畑が見えて来て、それがどんどん広大になっていきます。

 その先にぽつんとワイン販売所が見えてきますが、ブドウ畑の広さとはちょっと不釣り合いなほどこじんまりしたウッドハウスです。

 鶴沼ワインは、ここのブドウを使って小樽にある北海道ワインで醸造が行われています。

 ブドウ畑は面積が約450ヘクタールにもなり、1972年からブドウの栽培実験を開始して、1980年に製品第一号を出荷し今日に至っています。

 海外の格安ワインがコンビニなどで簡単に手に入るようになり、価格だけなら輸入ワインの方が安いのですが、地元産のワインをもっと知って楽しむことこそ、海外からの観光客などにも訴えかける産物になる近道に違いありません。

 北海道は海産物、農産物だけではなくワイン大国にもなれる大地です。

 

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

飲んで食べて笑って~小料理屋で寄席をどうぞ

2014-09-25 22:54:52 | Weblog

 知り合いの小料理屋さんで落語の寄席を開くというので行ってきました。

 ススキノのはずれにある「蕎麦屋大節(たいせつ)」さんの人呼んで「たいせつ寄席」。

 このたいせつさんからはいつも美味しい蕎麦粉を売ってもらっていて、先日我が家で開いた釣り&蕎麦パーティで使ったのもこちらから分けてもらった美瑛産の蕎麦粉でした。

 やはり「蛇の道は蛇」。プロが調達する蕎麦粉はそれなりのルートで入ってくるので美味しいホンモノが手に入ります。素人が自宅で旨い蕎麦を食べようと思えば、いかに美味しい蕎麦粉を入手するかが最大の要素なのですが、それには美味しい蕎麦屋さんと付き合うのが一番というわけです。

 さてたいせつ寄席、以前から誘われていたのですがなかなかタイミングが合わなくて行けずにいたもので楽しみにしていました。

 会では道内を中心に落語活動を続けている笑生十八番(しょうせいおはこ)師匠をトリに、茶会屋楽志さんの漫談と月の輪熊八さんの落語という三人による共演。

 演目は熊八さんが「お神酒徳利」、十八番師匠が「井戸の茶碗」というもので楽しめました。


   【月の輪熊八さん】

 


  【笑生十八番師匠】

 寄席を文化と捕えると、飲食禁止の会場で聴きこむという感じですが、小料理屋でやるとなれば飲んで食べて笑ってといういろいろな楽しみ方ができます。

 十八番師匠は参加者全員の名前を、寄席文字で書いてプレゼントしてくれました。こういう心遣いも嬉しいですね。

 聞けば、札幌市内でもいろいろな小料理屋さんでこうした寄席を開いているそう。美味しいものと笑いで大いに楽しみましょう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

爺さんのおんぶ

2014-09-24 23:40:23 | Weblog

 以前はそれほどでもなかったのが、最近の孫は娘である母親に甘えたい時期に入っているようです。

 出かけている最中でも「抱っこ」と母親に抱かれることを求め、父親ではだめ。父親が抱っこするからと、母親から引き離そうとするとぎゃんぎゃんと泣きわめいてお手上げ状態になってしまいます。
 レストランで食事をする時も母親の膝の上を選んで座るので、食事もゆったりとはできません。

 ジジババも少しはサポートしようといろいろ試みているうちに、どうやら爺さんである私のおんぶが気に入ったようで、「どれ、おんぶするかい?」と言うと母親から離れて私におぶさって喜んでいます。

 もっとも最近は歳のせいか肩が上がらなくなり、背中に腕を回すのでも実はヒイヒイ言っています。

 娘夫婦と孫が近くに住んでいる間だけでも支えの足しをしてあげたいと思いますが、つくづく子育て真っ最中は大変だなあと思います。

       ◆  

 最近は結婚・妊娠がどんどん高齢化する傾向にある一方、高齢化すると妊娠しにくくなるとか、卵子も若いうちの方が良いというようなちょっと脅かすような医学的な見解も流布しています。

 一方で特に働いている女性の場合はいつくらいに結婚していつ妊娠・子育てをするかということと、職場組織の中で自分自身のキャリアプランをどう考えるかということとの選択に悩む人は多いでしょう。

 しかし娘夫婦の子育てを見ていると、子育てというのは本当に体力の必要な作業なのでできるならば若いうちの方が良いとつくづく思います。

 政府は人口減少に歯止めをかけて出生率を上げたいと言いますが、若い人たちに結婚や出産子育てをしたくなるような社会的誘導方法なんてあるのでしょうか。

 まずは子育てをしても身内や社会がちゃんとサポートしますよ、という安心感を届けるのが一番なのじゃないでしょうか。

 近くに住むジジババとしてはおんぶだけではなくいろいろなサポートをしてあげようと思います。
 
 せめて身の回りの人口だけでも増やすのが自分ができる第一歩なのです。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

旧丸瀬布町の旅 ~ ちょっと大人の旅をする

2014-09-23 23:45:44 | Weblog

 今回は旧丸瀬布町のいこいの森オートキャンプ場で二泊してきました。

 北海道生まれで北海道育ちの私ですが、実は旧丸瀬布町周辺の遠軽や生田原、白滝などの位置関係は頭の中で曖昧でした。しかも市町村合併で遠軽町となったことで、特徴ある地域を頭に入れるのに苦労します。

 オートキャンプ場もオートリゾート関係の仕事をしていた時に見学をしたことがありましたが、それでも位置関係はどうもはっきりしません。

 今回、旭川紋別自動車道を使って現在の終点である丸瀬布ICを利用したこと、そして近くを流れる武利川で釣りをしたことで印象的な思い出ができて、位置関係がようやくはっきりしました。やはり印象の強い出来事がないとだめですね。


    ◆


 キャンプ場から武利川上流へ車を走らせると滝が二つあるとのこと。

 滝が好きな妻に誘われて滝めぐりをしましたが、まず最初は落差28mという山彦の滝。


   【山彦の滝 木々も少し紅葉しています】

 なかなか風格のある滝で信仰の対象になっているようですが、滝つぼの裏側に歩いて行けて多くの参拝者が訪れているようです。

 またこの滝からは山道を500m歩くと鹿鳴の滝が出てきます。

 こちらは岩にぶつかりながら水が落ちていて様子の違う二つの滝が近くに見られて趣きのある散歩となりました。


   【鹿鳴の滝は水が岩をつたいます】


       ◆  


 滝を眺めた後はそのあたりから武利川へ降りて行きフライフィッシングに挑戦。瀬があって大きな淵もあり渓相は実に美しいのですが、川底の石がヌルヌル滑って歩きにくく、魚も一向に出てくれません。

 浮かせるフライがダメならと沈むフライもやってみましたが、どうにも反応が薄くちょっとがっかり。

 しかし快晴の初秋の空に木々も色づき始め、思い出に残る川になりました。


  【渓相は素晴らしい!あとは魚がいればなおよし】


       ◆  


 魚の反応がないのでポイントを変えようかと車で移動している途中に「マウレメモリアルミュージアム」という看板を見つけて立ち寄ってみました。

 
 平成16年に大正5年以来87年の歴史を経て閉校となった武利小学校の校舎を利用して博物館にしているもので、「口と足で描く芸術家協会」を紹介してそうした人たちの絵を展示してあるコーナーや、化石や飛行機と船の模型など理科の展示コーナーなどがありました。

 少子化と人口減少によりこの先全国で小中学校の廃校が増えてくることでしょうが、地域の太陽と言われる学校が失われることの落胆は地域にはさぞ多いことでしょう。

 ミュージアムと言っても入場料は無料。確たる収入がないなかで、このような事例が全国にそのまま通じるとは思いませんが、学校を利用した地域活性化の様々なアイディアが試されてくることでしょう。

 

      ◆

 

 折角知らない土地を訪れたなら、少しはその地域から何かを学ぼうと思うと面白い出会いがあるものです。

 いこいの森の中にはかつての森林鉄道の機関車である「雨宮21号」が動態保存されていて大人500円で場内のコースを乗ることができます。


   【実際に動く蒸気機関車 最終便は客車を格納する場面も見られました】

 鉄道ファンなら知っているのかもしれませんが、乗ったことはありますか?

 実際に山からたくさんの原木を切って運び出した時は材木を引っ張るというよりも、重さで押されるのをいかにブレーキをかけるかの方に気を使ったのだとか。

 木材産業も低迷を続ける中、産業構造の変化と人口減少の町を活性化させるにはどういう手があるのでしょうか。

 地域の人たちは何で食うのか、医療・買い物・各種サービスの暮らしは大丈夫か、地元の楽しみは何なのか。 

 頑張っている丸瀬布の姿を見ながらいろいろと考えることが多くありました。


       ◆  


 帰ってきてから、SNSを見た丸瀬布の友人から「なんだよ、来てたんなら連絡くれよ」というチェックが入りました。

 次回は地元に住む友人とキャンプ場で酒を交わしながらじっくりと語りたいと思います。

 さて今回は、敢えて「旧丸瀬布町」と書きました。やっぱり遠軽町丸瀬布では思いが伝わらないと思ったからです。

 これもいろいろと地域を学ぶ良い旅だったと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

週末キャンプから帰還しました

2014-09-22 23:35:33 | Weblog

 皆さま、土曜日から今日の月曜日まで道東の丸瀬布で娘夫婦と一緒にキャンプをしておりました。

 ネットはおろか、テレビもラジオも繋がらない世界で時間を過ごしました。

 この時期にしては低めの気温の中でしたが、天気は上々。キャンプは気温が低い方が対応しやすいので楽しいひとときとなりました。

 快晴となった二日目の日曜日は、滝を見たりすぐ横を流れる武利川で釣りをしたりと充実した時間を過ごし、地域の歴史を少し学びました。


    【山彦の滝:落差28m】

 もちろん釣りもありましたがなかなか渋くて渓流を見て歩くばかりでちょっと残念。

 今日は丸瀬布を出発して、北見にある私と妻の本家の墓参りをしてから札幌のわが家へ帰宅。ひたすらドライブ三昧です。

 たまにはネットから切り離された時間を過ごすというのも良いですね。

 詳しくはまた別な機会に。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私の誕生日と長嶋茂雄さんの関係

2014-09-19 22:16:38 | Weblog

 無事に今年も誕生日を迎えられました。

 SNSなどで各方面からお祝いをいただきありがとうございます。これからも健康に留意して頑張りたいと思います。

 というわけで今年56歳になった私ですが、生年月日は昭和33年9月19日。この日に何があったか、ということを探してゆくとプロ野球界に燦然と輝く印象的な一日だったことがわかります。

 この昭和33年というのは読売巨人軍に長嶋茂雄選手がルーキーとして入団した年で、それまでの新人による打撃記録をことごとく塗り替える大活躍をした年。なにしろ並み居る先輩選手に混じって、本塁打王と打点王の二冠を獲得。

 打率は、大阪タイガースの田宮謙次郎と首位打者争いをくりひろげ、最終0.305で惜しくも二位となりましたが、最多安打で新人賞まで取るという華々しいものでした。

 さて、そんな長嶋さんですがまさに昭和33年9月19日に後楽園球場で行なわれた対広島戦では、鵜狩道夫投手から当時の新人記録となる28号本塁打を放ちました。

 ところが走塁の際になんと一塁ベースを踏み忘れて(!)本塁打を取り消されたのでした。

 この年長嶋さんは、打率0.305、37盗塁を記録しており最終のホームラン数は29本でした。

 プロ野球では「打率3割・本塁打30本・30盗塁」を「トリプルスリー」と呼んで、打って良し走って良しの偉大な選手の証なのですが、もしもこのベース踏み忘れによるホームラン取り消しがなければ、新人にしてトリプルスリーを果たしていたところでした。

 ベースの踏み忘れを見ていた広島の一塁手とそれを認めた審判も立派だといえるのでしょうが、まあそんなドジな長嶋さんのルーキーイヤーの一大エピソードを生んだのが56年前の今日この日だったというわけです(笑)。


        ◆  


 そんな長嶋選手には、伝説とも呼べるすっとぼけた発言が数多く話題になっています。

 大学の試験の時に英語の問題で、「"I live in Tokyo(私は東京に住んでいます)"
を過去形にしなさい」という問題が出たのですが、長嶋さんは、"I live in Edo(私は江戸に住んでいます)"と答えたそうです。過去形にするところをちょっと間違えたようです。

 
 「好きな四文字熟語はなんですか?」と訊かれた時には「長嶋茂雄です」と答えたとか。長嶋さんだから言える発言ですね。私はとても言えません(笑)。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする