北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

国営ひたち海浜公園開園30周年おめでとう ~ 茨城県の新名所になりました

2021-10-05 22:42:47 | Weblog

 

 茨城県ひたちなか市にある国営ひたち海浜公園。

 今や茨城県の中でも指折りの観光地として高い支持を受けているこの公園ですが、今日が開園30周年の記念日。

 開園日は、30年前の平成3年10月5日なのでした。

 なぜそれに気が付いたかというと、現在のひたち海浜公園事務所の所長であるK君が職場の後輩で、彼がわざわざ当時開園をしたスタッフに「今日が開園30周年です。これも先輩方のご尽力の賜物であり、感謝申し上げます」という丁寧なメールを送ってくれたからです。

 かくいう私こと、現役時代の平成元年4月から平成4年3月までの3年間をここひたち海浜公園事務所の調査設計課長として仕事をし、まさにひたち海浜公園の開園=誕生に立ち会うことができたのでした。

 K君のメールによると、「令和元年まで5年連続で入園者数200万人を超えるなど、多くのお客様に来園いただいています(令和2年度はコロナ禍で84.7万人)。また、茨城県の県政世論調査・ネットリサーチ調査の『知人に自慢したいもの・こと』では、4年連続1位となるなど、地域の誇りとしても認知していただくようになりました」とのこと。

 うれしくて涙が出ます。

 というのも、第一期開園は全体面積350haのうち西口と南口の間の70haを開園したのですが、当初はそれほど施設が充実していたわけではなく、見どころも少なかったから。

 プレジャーガーデンという遊園地的遊具が集まるエリアが数少ない客寄せの施設でしたが、当初予定した西口駐車場・南口駐車場が満杯になることはなく、地元の新聞には「こんなに広い駐車場がいるの?」と嫌味な記事を書かれたこともありました。

 しかし我々のような公園インフラは、他の種類の「作った時が一番状態が良くて、年数とともに劣化してゆく」インフラではなく、「作った時が始まりで、そこから年数とともに充実してゆく」という性格の施設なのです。

 今は季節にはネモフィラという青い花が一面に咲き、これからの季節はコキアという真っ赤な玉のような植物が一面に覆う「みはらしの丘」は、公園の大目玉施設ですが、第一期開園の時はまだ土をたくさん運んで山を作っている最中でした。

 おまけにここは戦後長く米軍の射爆場の跡地だったことから、敷地内に不発弾がある可能性があるということで、私の時は毎年少しずつ不発弾がないかどうかの調査を行っていて、たまに出てきた不発弾を自衛隊にお願いして爆破処理したりもしていたくらいです。

 その後、私の後輩の職員が何年もかけて少しずつ施設を充実させてくれたうえに、優秀な管理の部隊がやはり何年もかけて花や木を植えて風景を充実させてくれたことに心からの敬意と感謝を述べたいと思います。

 今や花の季節になれば、テレビ局がヘリコプターで上空から全景を撮影して全国に配信してくれます。

 ゴールデンウィークは常磐道は大渋滞で、「その原因はひたち海浜公園だ」と言われるようになりました。

 また、地元勝田駅から伸びる「ひたちなか海浜鉄道」も延伸事業が具体化し令和6年にはひたち海浜公園の目の前に新駅ができることになっているそう。

 このご時世に鉄道事業の延伸とは、地域への貢献は大きいものがありますね。

 さすがにコロナのせいで来場者も鈍っているようですが、緊急事態宣言の解除を待っていたかのように、真っ赤なコキアの見ごろは今月16日ころだそうですよ。

 外出を我慢していた人たちへのお出かけの受け皿として、存分にその役割を果たしてほしいものです。


 ちなみに豆知識を一つ。 

 国営ひたち海浜公園のマスコットは、野ウサギの「海(かい)くん」と「花(はな)ちゃん」で、開園と同時に行ったイベントに合わせて誕生しています。

 このカップルの名前、初めは海浜公園の「海浜」から「海(かい)くん」と「浜(はま)ちゃん」で行こうというときがありました。

 それが開園直前に当時の所長と二人で「女の子が浜(はま)ちゃんじゃあ、お婆ちゃんみたいですね」ということになり、ぎりぎりのタイミングで「花ちゃん」に代わったのでした(笑)。

 私の娘たちも開園以降何度もこの公園で遊び、「今でもテーマソング(「潮風のハーモニー」)が耳についているよ」と笑います。

 私も33歳の時の一大イベント。思えば青春だったなあ。

 国営ひたち海浜公園、開園30周年、おめでとう! 

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4 コメント

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Unknown (初めまして!突然すみません。)
2023-07-24 17:18:35
小学生の娘が、今夏休みの宿題で

海浜公園の歴史や

マスコットキャラクターの

海君と花ちゃんを調べているのですが


なかなか海浜公園に行っても娘が調べたい

情報がなく

カイ君と花ちゃんは、誰か生み出したとかわかりますか❓

コメントいただけたら嬉しいです。

よろしくお願いします。
海くん、花ちゃん (管理人)
2023-07-24 22:10:56
 初めまして。海くん花ちゃんですが、キャラクターデザインを誰が行ったのかは残念ながら記憶がありません。
 一つだけ覚えているのは、最初は海浜公園ということで、男の子は「海くん」で女の子は「浜ちゃん」にしようか、ということになっていました。

 それが当時の事務所長と話し合って「"浜ちゃん"ならお年寄りみたいだね、公園だからやっぱり"花ちゃん"のほうがいいのじゃないかな」というやり取りがあったことです。

 公園に流れている歌は、4曲くらいの候補の中から、一番明るい感じの歌で選ばれました。
 情報が少なくて済みません。あまりに昔の事なので、もう覚えている人も少なくなっていると思います。
 お嬢さんの宿題がうまく行きますように。
Unknown (コメントありがとうございます!!)
2023-07-25 20:30:21
海くんと浜ちゃんの件娘に伝えます!!

地元に住んでいるのに、海浜公園について詳しく無くて

今回色々調べて勉強になりました!

素敵な公園を作ってくれて、本当にありがとうございました。
unknown様へ (管理人)
2023-07-26 23:00:54
 お嬢様がひたち海浜公園について調べられているというUNKNOWN様

 開園当時の詳しい当時の資料があるかどうかをひたち海浜公園の建設事務所の方に訊いてみました。

 すると当時の実行委員会の資料があるようで、「海くん、花ちゃん」の名前は平成3年3月に募集をして、2689通の中からこの名前が選ばれたそうです。

 また公園に流れているテーマソングは「潮風のハーモニー」という曲で、作曲は樋口義高さん、作詞は中井ひろしさんとのことでした。

 いろいろな画像資料もあるのですがブログ経由で葉なかなかお渡しできません。

 ひたち海浜公園の建設事務所にご連絡して、「ブログをみて問い合わせたものですが…」と言えばこれらの資料をいただけるかもしれません。

 お嬢さんが大人の人にものを聞くというのは冒険かもしれませんが、夏休みの宿題が良い思い出に繋がることをお祈りしています。

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