昨日まで楽しんだトマムでのリゾート。
天気はあまりよくなくて山頂も見えないくらいだったのですが、思い出作りの一環でゴンドラに乗って山頂の雲海テラスまで行ってみました。
スキーを履かずにゴンドラに乗るなんて、多分初めてじゃないかな。
山頂までは時間にして15分ほどで到着。
案内板を見るとそこから徒歩で300mほどで背の高い椅子に座る「クラウドバー(cloud bar)」や空中を歩く感覚の「クラウドウォーク(cloud walk)」があるはずです。
しかし下から見ても山頂が見えなかったように、山頂に来てみてもやはり何も見えません。
今日の天気では、と諦めて今回は雲海テラスで休憩を決め込みました。
こちらには、ここならではの「雲」「雲海」「霧氷」をテーマにしたメニューがあって写真映えのするドリンクやチョコが大人気。
妻が注文したのは「雲海コーヒー」で、ホットコーヒーに雲の形をしたマシュマロがついてきます。これをコーヒーに溶かすとカフェラテのような感じで甘い感じのコーヒーに早変わり。
一方私が注文したのは「霧氷ホット」で、こちらは細い針のような飴を集めてボールのようにした飴細工がホットコーヒーのカップに乗って出てきます。細い飴が霧氷のように研ぎ澄まされた印象を与えてくれます。
こちらもなんとかこの飴細工をコーヒーに溶かそうとしましたが、パリパリと割れてきてなかなかうまくコーヒーに沈んでくれません。
針のような飴細工がトレイの上に落ちてなかなか食べにくいのですが、これもまたここならではの面白い演出です。
娘と婿さんは「雲ソフト」を頼んだのですが、ソフトクリームと言うと縦に長い印象なのが雲らしく太いクリームがコーンの上に横にぼてっと乗っているので、早く食べないとどんどん落ちてくるようでこれまた食べるのに苦労していました。
眼下に雲を眺められる雲海は晩夏の頃に出やすいそうですが、夏の雲海、冬の霧氷、そして雲と、ここならではの観光ポイントを生かしたメニューは、わざわざここに来てみたいという強い思いを抱かせます。
雲海テラスには、往復2千円をかけてゴンドラに乗ってお高いコーヒーをわざわざ飲みに来るのです。
取ってつけたようなネーミングやレシピではなく、今まさにここならではの特徴を生かしたものとして仕上げられれば、多くの観光客の憧れに訴求してヒットすることでしょう。
ただ、その土地柄や「今のここ」にあるポテンシャルを見つけるのは簡単ではありません。
ここを唯一無二、他のどこでもない時と場所となるようにするにはどうしたら良いでしょう。
「今のここ」に慣れてしまった自分には見えないものを、別な角度で見てくれるヨソの人に学ぶのも一つの知恵です。
いろんな知恵があるものですよ。