北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

北海道の洪水被害

2016-08-31 23:39:16 | Weblog

 願いに反して、またもや北海道では台風による大きな被害が発生してしまいました。

 全道各地から様々な情報が寄せられ始めていますが、豪雨によって堤防が決壊して濁流が市街地を襲っています。南富良野町の幾寅地区でも空知川が破堤して多くの民家が水につかる被害が出ました。

 この幾寅地区。幾寅駅はかつて高倉健、広末涼子主演の映画「鉄道員(ぽっぽや)」のロケ地になりました。私も映画を見てぽろぽろ泣いて、このロケ地を見に行った思い出があります。あの地域はどうなったことでしょう。

 見慣れた風景が災害で変わり果てた姿を見るのは辛いなあ。


 さらにJRも、網走方面へ向かう石北線のみならず、今度は釧路方面へ向かう石勝線も川を横断する橋が流されて不通状態になっています。

 臨時バスで代行される乗客も大変ですが、この時期は農作物の輸送に力を発揮するJRが使えないとなると、相当な打撃です。

 しかも北海道から運ぶだけではなく、北海道へ持ってくるのも物流の役割ですから、これが寸断されると北海道への荷物も滞ってしまいます。正常をいかに多くのインフラや人々の営みが支えているか、そのありがたみがわかります。

 一日も早い復旧と復興を祈りたいものです。

  

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台風のせいで

2016-08-30 23:16:06 | Weblog

 

 札幌も台風のせいか、むしむしとして暑い日が続き、夜になっていよいよ雨が降ってきました。降水帯が函館近辺のみならず道東にも及んでいるようで、もうこれ以上台風被害が出ないことを祈ります。

 さて、ある会合で網走から来た知人が台風被害の状況を教えてくれました。

「オホーツクでは玉ねぎ畑が大規模に冠水していて、相当な被害が出ています」と地域の状況が心配そう。

 重ねて、「今まではJR貨物で玉ねぎを出荷する『玉ねぎ列車』があって、これが一日二本走っていたのですが、それが今は一日一本になり、しかもこの雨で列車が止まっています。トラックでの輸送に切り替えてはいるものの、トラックも運転手も不足気味で困っています」とのこと。

 今年は佐賀県で玉ねぎが不作らしく、玉ねぎの高騰が心配されていますが、一大玉ねぎ産地のオホーツク地区でも被害を受けたとなると、この秋の玉ねぎの値上がりがいよいよ心配です。
 
 また余談として、「北見地域では、住民が数年前の断水のトラウマなのか、断水を心配してスーパーにペットボトルの水を買いに走り、水が売り切れたという話も聞きました」とのこと。

 平時には何も思わなくても、有事は突然訪れます。難しいことではありますが、有事の際を想像した備えを確保しておきたいものです。

 台風は東北を横断して日本海側に抜けたようです。台風一過で明日は晴れると良いのですが。

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わが町の付加価値を高めるために

2016-08-29 23:50:53 | Weblog

 今日は私がお世話になった掛川市から、市議会の環境産業委員会の皆さんが札幌を訪れてくれました。

 掛川を離れたのはもう12年も前ですが、当時から在籍していた議員さんたちもいて「会おうよ」ということで、わざわざ声をかけてくれたのでした。

 今回の視察は主に農業関係の団体や先進事例視察という事ですが、掛川もお茶では日本有数の産地なので、ぜひそのポテンシャルを生かすような気付きがあると良いですね。

 個人的にはこの5月に掛川市を訪ねて、お世話になった榛村元市長さんにもお会いできたのですが、市議会議員の皆さんからも多面的な掛川の話を聞くことができて楽しい時間でした。

 お茶で言うと、「最近は掛川のお茶の紅茶もあるんですよ」というので驚き。「しかしそういうことを私自身が知らないというのでは僕自身も不勉強ですが、情報発信をもっとした方がよいかもしれませんね」

 数多ある自治体のどんぐりの背比べから、自分たちをいかに注目させるか、いろいろな工夫をしてほしいと思います。

 傍から見ると掛川なんて、新幹線駅があり、かつての東海道の宿場町であり、木造のお城があり、山之内一豊が十年間も城主だったり、お茶の有数の産地だったりと、多くのネタに満ちていて羨ましい限り。しかし市の中に入ってしまうと、それらの特質も当たり前に感じられてしまって、どう売り出したり付加価値を付けたりしたらよいか、という事がわからなくなってしまいがちです。

 外の目や声を生かして自分たちの価値をさらに高めてくださいね。


          ◆ 


 一例として、日本で最古の木造の公会堂が大日本報徳社にありますが、ここでの二宮尊徳さんの思想や物語を数多くの言語でWi-Fi発信して、世界の様々な国の人に伝えるなんて面白いのではないかと思います。

 こちらから訪ねて行って伝えるのではなく、わざわざお金と時間をかけて向こうからやってきてくれる外国人によき道徳・経済思想を伝えてお金をもらうなんて夢のある話です。

 自分たちの価値にもっと気が付いてほしいなあ。

 市議会議員の皆さん、またいつかお会いいたしましょう。

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日本復活のカギは「生産性の向上」しかないみたいです

2016-08-28 18:55:04 | Weblog

 ある勉強会で、デービッド・アトキンソンさん(以下「アトキンソンさん」)の講演を聞きました。

 デービッド・アトキンソンさんは、1965年イギリス生まれ。オックスフォード大学で日本学を専攻し、卒業後は世界的な証券会社に入社。的確な分析で「伝説の金融アナリスト」として注目を浴びましたが、42歳の時にゴールドマン・サックス証券会社を退社。

 日本文化を深く学びたくて京都に家を建て、茶道に没頭していたアトキンソンさんですが、軽井沢の別荘が隣り合わせだったという縁で、小西美術工藝社に関わるようになり、経営に携わります。

 小さな工芸品から日光の建造物をはじめ、国宝、重要分解材まで漆工芸の修理を幅広く請け負う小西美術工藝社ですが、アトキンソンさんが驚いたのは経理も在庫管理も丼勘定で経営が不安定だったこと。そこで独自の感覚で経営を改革し、生産性を高め利益を一気に拡大したのでした。

 歴史的文化財の修理・復元なんて、ともすると日本人ならば、「気合と浪花節でやれ!利益は後からついてくる」なんて言いそうなものですが、『そういうふわふわした感覚が正しい経営の目を曇らせている。ちゃんとしたまともな経営をしてちゃんと儲けて社会に貢献しなくちゃだめ』というのがアトキンソンさんの主張です。

 【身勝手な日本人が、日本の国宝をダメにする(東洋経済ONLINE)】
 http://bit.ly/2bQDk35


          ◆  


 アトキンソンさんは日本での経験を踏まえて『新・観光立国論』を著すなど、辛口ながら日本シンパとして応援をしてくれているので、彼の意見は傾聴に値します。

 今日の講演では、まず日本のGDPを取り上げました。
「日本はかつて世界第二位の経済大国と言われていて、国ごとのGDPは中国に抜かれて現在は世界三位になりました。しかしながら今でも皆さんのうちの多くは、『まあそういうがまだ日本は世界の経済大国だ』と思っているかもしれません」

「しかし日本には1億二千万人の人口がいるからこその500兆円のGDPといえます。人口一人当たりのGDPで言うと、日本は世界26位で先進国中最下位、アメリカの五十州と比較しても49位の州と同程度です」

「最近は日本人がノーベル賞を取ることが多くて誇らしいのですが、それも人口一人当たりのノーベル賞で比べると、日本は全体で40位、科学部門のノーベル賞で比較しても29位です。人口の少ないイギリスはもっとノーベル賞をもらっています
 ※人口1千万人あたりで日本は1.76個(科学部門で1.52個)
 ※イギリスは17.3個、化学部門では12.5個」

「日本の経済力や国力の潜在力はこんなものではないとかねがね思っていますが、それを真に発現させるには、生産性を上げるしかありません。生産性の低い部門を残しているから日本は先進国でも最低の経済成長率しか上げられない。これを脱却して経済成長しなければ、少子高齢化がいよいよ進んだ時に配分するだけのお金が稼げないことを意味します。『必ずしも経済成長なんてしなくてもいいんじゃないか』という意見は全く間違いです」

 アトキンソンさんは「人口が減るからといって移民を入れるというのはこれも全く間違いです」と言い切ります。「貧困をそのままにして、今いる国民の生産性を上げずに移民を入れるというのでは本末転倒です」


         ◆  

 アトキンソンさんのキーワードは「生産性の向上」です。

「日本は効率性をきちんと考えていない。日本型経営とか日本型資本主義というのは、人口が激増していた時代にマッチしていたやり方ですが、人口が減少局面に入った今、それと同じことをしていたのでは国は衰退します」

「生産性とはイコール給料のことです。海外先進国は人口は増えなくても給料を上げることで生産性を向上させている。しかし一人の経営者として考えた時に、『給料を上げろ』と言われたら生産性を向上させるしかない。それには株価をあげなくてはだめなんです」

「国の株価を上げようと思うと、国の中心の株価が上がらなくてはだめ。という事は東京、つまり上場企業の株価が上がらないとダメ」

 

「日本のバブル崩壊は相当なトラウマでず、だから株価が上がらなくても平気なのかもしれない。しかし海外でもリーマンショックなどバブル崩壊はありましたが、そこから企業は盛り返してちゃんと株価を上げている。それが日本はできていない」

「アメリカでは主要な株主は政府系金融機関です。そして株主として企業の株価が上がるようにプレッシャーをかける。そうすると企業は賃金を上げるしかないんです」
 
          ◆  


 アトキンソンさんがあげた生産性向上のターゲットの第一が「観光」。

「訪日外国人旅行者による宿泊、食事、物品購入等の観光収入を対GDPでみると、世界平均が1.61%であるのに対して日本はわずか0.41%、世界ランキング129ヶ国中126位と極端に低い数字となっている。これより低いのは戦争などで治安が最悪の国しかないんです」

 次にあげたのが新たな輸出。日本の農産品はもっと売れるのに、売り込みができる人がそれをやっていない、のだと。

「私の会社で言うと、日本産の漆は生産が1トンしかなくて、中国から50トンを輸入して使っている。品質や持ちが全く違うのに日本の漆が高くて売れない。日本の漆産業を復活させて、これを十年で中国からの輸入をゼロにしてやりたいと思っています(笑)」 

 アトキンソンさんが試算した日本の適正なGDPは770兆円なんだそう。それが500兆円レベルにとどまっているのは、生産性が相変わらず低いままだから。

 こういう文脈で語られているのが政府方針としての「生産性向上」であり「賃金の上昇」だということがわかります。様々な業種においても、どうやって生産性を向上させて、どう稼ぎ、業界の賃金をどう上げるかを考えるべきですね。

 生産性の向上は日本のこれからのキーワードなのです。


 ※ちなみにこちらも参考になりますよ。
 【「日本われぼめ症候群」の深層】  http://bit.ly/2brFx12 

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北海道に住む魅力を何時間語れるか

2016-08-27 23:28:27 | Weblog

 考えてみると一か月以上釣りに行っていなくて、もうストレスはピーク。

 数日前の大雨で道内の川はもうメタメタかと思いきや、道南の川筋近くの人に電話で聞いてみると、「大丈夫だよー、今日も明日も釣りになるよ」とのこと。もう、行くしかない!

 天気は快晴。朝六時に家を飛び出して目的の川まで直行です。

 川筋は車が走れる細い道が上流まで続いていて、先行者がいるかどうかが気になりましたが、幸い先行の車両はぽつぽつと三台ばかり。そこから先の上流には車の跡もなくて、釣り場所は確保できそうです。

 ポジションを確保すると道具の用意をしていざ川へ。川は普段よりはやはり水量が多く、川を横断するのにはちょっと苦労します。

 昨日返ってきた釣り竿は、短くしたのにキャストの距離が案外出る仕様に変わりました。しかしもともとが柔らかいロッドなので、釣れてもその力を吸収してしまい魚が当たった瞬間がわからないほど。なかなか面白い竿になりました。

 魚のほうは渋めな感じで"ここぞ"と思うポイントでもなかなか出てくれませんが、それだけに出てくれると嬉しいもの。私の釣果はイワナ三匹にニジマスが一匹、妻もイワナを二匹釣り上げました。

 朝八時半から釣り始めて川筋を上流めがけて釣行し、気が付いたらすぐに二時。車へ戻ったのが三時半くらいでしたが、時間が過ぎたという記憶がありません。

 全くあっという間の7時間で、この間トイレも水も食事もなし。アドレナリンなのかドーパミンなのかわかりませんが、人間が楽しみに没頭するときの力は実にすごいものです。

 今日一日で心底ストレスを開放して、自然のエネルギーをチャージできました。楽しかったー。


          ◆  


 今日の川は、大雨の影響もなく水は濁っていなくてまさに清流。しかしながらこの季節にして、もうその冷たさはウェアを通じて足に伝わってきます。

 暑さに参っている本州の人に味わわせてあげたいけれど、こればかりは北海道に来てもらわなくては、ね。

 そして、こんな素敵な時間を過ごすために要したものは、往復3時間ほどのドライブ時間とガソリン代だけ。高速道路も通らないし、釣りをするのにも料金はかかりません。

 北海道って「食と観光」で内外から注目されていますが、観光の資源って雄大な景色だけではありません。自然の豊かさって、味わい方を身に着けて、実際に味わってこそ心底わかることなんです。

 その味わいを知ろうとして初めて、ウェア、道具、旅行、宿泊、スキル習熟、ガイドなどの経済が回ってくる。「観光で経済を回す」とは大口の需要をドカンと満たすことではなくて、旅行者の関心の先にある地域ごとの魅力を受けてお互いが成長するようなサイクルにこそ将来性という未来があるのだと思います。

 まずは自分自身が北海道の魅力を大いに語れるように楽しんじゃいましょう。

 北海道に住んでいることの幸せを改めて感じた一日でした。

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釣り竿も直ってきたことだし…

2016-08-26 23:30:30 | Weblog

 修理というか、手直しを頼んでいた釣り竿が返ってきました。

 8フィートの3番(どちらかというと細い方)という太さの釣り竿だったのですが、長すぎるのと遠くへ飛ばすのにうまく力が伝わらなくて、ちょっと使えずにいてお蔵入りしていたのでした。

 それが釣りの仲間と話をしていたら、かつて釣りを習った先生筋のMさんに頼めば直してくれるよ」という事がわかり、手直しを頼んでいたのでした。

「ちゃんと釣り方を間違えなければ、3番でも50センチのニジマスを上げられるよ。ただし少しでも無理な釣り方をすれば折れると覚悟すること」と言われています。

 8フィートで四つに分かれる4ピースの竿が、6フィートで3ピースの竿になりました。短いので小さな渓流でのヤマベやイワナだったら使えそうなので早速試してみたいところ。

          ◆ 

 この週末、釣り仲間たちは今日から道南の秘境へ二泊三日の釣り旅行に行っています。

 釣りあり、渡河あり、宴会ありとうらやましい冒険の旅ですが、私は仕事が入ってしまって今回は不参加。

 ずっと釣りにも行けていなくてストレスもピークに。明日はちょっと遠くまで足を延ばしてでも川のせせらぎを聞きに行こうかな。そろそろ釣りのステージは秋の海釣りになりつつあります。

 

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こんなパンクがあるなんて!~自転車に乗るときは気を付けよう

2016-08-25 23:44:12 | Weblog

 

 悪天候の合間の晴れの日。いつものように自転車通勤をしようと自転車を取り出すと、なんと前輪がパンクしています。

 少しエアが抜けてきた気がしたので、昨日空気入れで強めに空気を入れたのですがそれが災いしたでしょうか。しかも2か月前に取り換えたばかりのチューブなので、(こんなに早くダメになるものかなあ)とちょっとショックです。

 仕事から帰ってきて、前輪だけを取り外して車に積んでいつもの自転車ショップへパンク修理を頼んできました。

「昨日空気を入れたんですが、朝見たらパンクしてました。リムの付け根からエアが漏れているんです」
「うーん、まずは見てみますが、やむを得ずチューブ交換になるかもしれないのでそれはご了承ください」
「いいですよ。でも新しいチューブなのでちょっとがっかりです」


 一時間ほど用を足してからチューブを取りに行くと、案の定チューブ交換という始末。

「このリムの根元部分が裂けてまして修理ができなかったのでチューブを交換しておきました 」
「それほど空気を強く入れ過ぎたとは思っていないのですが、なぜパンクしたんでしょうね」


 するといつも修理をしてくれるお兄さんがこう言いました。
「リムナットを強く締めませんでしたか?」

 リムナットというのは、タイヤの内側のリムから出ている空気入れ口を抑えるためについているナットのこと。

「ちょっと緩いかなと思ったので手で絞めておきましたけど」
「もしかしたらそれですね。これを強く締めすぎると空気圧で押されたときにチューブがリムとの間で傷がつくことがあるんです。あまり緩すぎるとぐらぐらしてしまいますけど、その中間くらいであまり締め付けすぎないくらいにする方がよいと思います」

「そんなことは初めて聞きました」
「タイヤによってはリムナットのない製品もあるんですよ」


          ◆ 


 よくよくネットを見ていたら、『リムナットは指で回して固定する。ペンチなどの工具で固く固定すると、リム穴内側の角によってバルブステムの根元のチューブに傷を付ける』という記載を見つけました。

 普通、自転車のような道具というものは"ネジが緩んでいるのは許されないもの"と決めつけていましたが、"少し緩いくらいがちょうどよい"なんてネジがあるとは思いもしませんでした。

 結局、チューブ交換費用約2千円を支払って修理完了。勉強としてはちょっと高いなあ。こんなパンクもあるなんて、皆さんも気を付けてくださいね。
 

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運転は恐ろしい~免許更新で思ったこと

2016-08-24 23:45:45 | Weblog

 今年は自動車運転免許の更新の年で、誕生日が近づいてきた今日、職場の近くの免許更新センターへ行ってきました。

 幸いにしてこの間無事故・無違反でおられたので優良ドライバーとして講習は30分の優良講習で済みました。

 さて、講習会では「わかる身につく交通教本」という冊子とともに、「北海道を安全に走るために」という冊子を渡されました。

 気になったのは「北海道を安全に走るために」という黄色い冊子のほう。何が書かれているかと表紙を開いてみると、重要項目が四つ並べられていました。曰く、

①交通事故死者は高齢者が多い
②悪質・危険運転者による重大な交通事故が多い
③シートベルト非着用者による死者が多い
④自転車がかかわる交通事故が多い

 やはり重大で死亡被害者が出るような事故に対する注意喚起に重きが置かれていますが、④の自転車に関する交通事故に対してページを割いているのはこれが最近の話題だからでしょう。

 特に自動車と自転車による事故は、自転車の被害者は重大な怪我や死亡につながる可能性が大きく、マナーや交通ルールもいよいよ厳格になってきました。

 冊子の中では自転車事故の累計資料が示されていて、一番多いのは出会いがしらの事故で53.3%だそうです。自転車の場合、乗る側の技量や交通意識が乏しい人が乗っていることも多いので、気を付けたいですね。

 また北海道では自動車の正面衝突による重大事故も多いのが特徴です。しかしこれはセンターにガードレールを設置することで大幅にそのリスクを軽減できます。

 道路設備の充実で事故を減らすことが可能なことって結構あるので、そういう目で道路を見てみてほしいところです。

          ◆  

 さて、講習では11分ほどのビデオを見せられますが、内容はスマホをしていて前方不注意による事故を起こしたドライバーのドラマでした。事故を起こして「ああ…、どうしよう…」と途方に暮れている運転者を見るとやはりぞっとするものです。

「あんな目には絶対会いたくない」

 30分だけど、恐怖と不安を呼び起こし、気を付けようという動機づけと戒めのためには十分な効果がありました。

 気を引き締めてハンドルを握ることにします。 
 

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道路の痛みも観光資源に?

2016-08-23 23:42:23 | Weblog

 

 以前、道外からの旅行者に対して道内特有の道路の傷み方を教えてあげたという記事を読んだ方から、こんなコメントを頂きました。

「ある観光のワークショップで話題にしたのですが、『凍上に起因するの亀甲クラック』や『低温と寒暖差に起因する横断クラック』なども観光のネタにならないでしょうか。どちらも北海道に特有の現象だとしたら、暖かい地方の方にとっては珍しくてそれだけで観光の対象になるかもしれないと思いますが」

 このような道路の痛みは事故などにもつながりかねないものですから、道路管理者としてはすぐ直すべき存在です。それは恥ずかしい状態であって、少なくとも道路管理者の側から誇らしげに自慢気に発信できるような情報ではありません。

 しかし、我々北海道に住む者としては非常にネガティブなことですが、ひとたび外の人から見るとそういうものでも価値があるというのが観光の不思議なところ。

 非常に自虐的ですが、自分たちの恥であってもほかの地域では見られない、この地域ならではの特質さえあれば観光としての話題になってしまう可能性があります。

 道路の痛みも、特定の場所がどうこうということではなく、「寒いところではこうなっちゃうんだって、見てみて」という情報ならば、寒い北海道ならではの地域の特性と言えるでしょう。

 そしてそれを面白く思った人が喜んでブログにアップするようにでもなると、後に続く人が出始めて独り歩きするようになり、そのジャンルの愛好家が集まってきたりするようになります。

 北海道内にいる者の視点ではその価値がわからないのが地域の資源性。道路管理者としては「痛しかゆし」ですが、北海道の観光コンテンツの一つとして案外面白い効果が期待できるのかもしれません。

          ◆ 

 しかしポイントは、「北海道の道路は傷んでいることがある」「傷んでいる道路とはこういうものだ」といった情報はあまりにも専門的過ぎて、普通の人には認識するのが難しいという事。こんなことを知っている方が不思議なほど専門的な事柄ですもんね。

 まずは、道路の傷みなどというコアな情報がもっと人々の口の端に上るようになるような情報発信が必要ということでしょう。

 道路が傷んでいるためにこんな事故やトラブルが起きているとかいった情報は、逆にこれから北海道を走ろうというドライバーやライダー、サイクリストたちなど観光客への良い意味で警鐘になるかもしれません。

 道路の傷み情報も馬鹿にはできません。しっかりした付加価値と意味を強く打ち出したいものです。

 

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カルシウム!もう一本ちょうだい!

2016-08-22 22:58:50 | Weblog

 前回ご紹介した患者指定献血の件。

 ブログでは「白血球の型が合わない人に求める」と書いたのですが、それは間違いで、やはり「白血球のもつHLA型ができるだけ近い人に献血をしてもらう」が正解でした。

 日本赤十字社のホームページには、「血小板を繰り返して輸血を続けると、血小板上にあるHLAに対する抗体ができて輸血された血小板がこわされて効果があがらなくなることがあります。
 このような患者さんにはHLAを適合させた血小板HLA適合血小板)が必要となります」
「血液センターでは医療機関からこのようなHLA適合血小板の要請があった場合、既に献血ルームで血小板献血の際にHLA検査及び登録に同意いただき、HLA検査をした方の中から適合する人を選び出し、メール及び電話にてご協力をお願いしています」と書かれていました。
 不勉強な記事を書いてしまってすみません。前回のブログも修正しました。


        ◆


 さて、そんなHLAの型の合う人なんて基本的に数が少ないはずですから、一度適合することがわかると、何度も献血のオファーがかかりやすいのは当然です。

 先週なかばはそんな患者指定献血の申し出が成立しませんでしたが、先週金曜日に再度電話が来て、やはり「週明けに血小板献血をお願いできないでしょうか」とのこと。

 幸いにしてそれほどの用件も入っていなかったので、今日のお昼に約束をして大通りの献血センターに行ってきました。

 大通りの献血センターって、昔は地下街を東に進んでテレビ塔の近くにあったのですが、三年前から北大通りの「石屋製菓・秋田銀行ビル」の12階に移動していました。知らなかった。

 
 大通り献血センターは最新の施設だけあって、洗練された室内デザインがなかなか素敵です。でももっと新しいと思ったのは、「ご自身で血液を採取する腕を洗浄して頂きます」と言われたこと。

 大きな洗面台があって自分で自分の腕を洗うのですが、それは「少しでも皮膚にある雑菌を取り除くためのリスク管理をさらにするようになりました」ということだそうです。どんどん時代は変化していますが、医療現場ではさらなる清潔さが求められていることを感じました。


         ◆


 さてこれまでに何度も受けていて慣れているはずの血小板成分献血ですが、ここで思いもよらない事態が発生。

 いままでもときどき、成分献血では唇がしびれるということがあって、予防のために用意されているカルシウム入りのドリンクを飲むことがありました。今回も事前に一本飲んで献血に臨んだのですが、工程の半分を過ぎたあたりで急に寒気がしたり吐き気がしたりと具合が悪くなりました。

 その様子に気づいてくれた担当の方が「具合が悪いようなのでここで中断しましょう」と献血を中止。原因を尋ねると、「成分献血の際には血が固まらないように採った血を体に返す際にクエン酸をいれるんです。それが血液中のカルシウムと反応するので体がカルシウム不足になって、耐性の度合いによって症状が出てしまう人がいるんです」とのこと。ネットでは案外良く知られた知識だったようです。

 初めてのことでちょっと驚きましたが、患者指定となるとまた要請がくることもあるでしょう。カルシウムを摂取するのをもっと早めるとか、しっかり睡眠をとるとか、対策を練っておきましょう。

 この社会はちょっとしたやせ我慢でなりたっていることも多いのだと思います。次も来ーい!

 

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