北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

大したことのない蕎麦の話

2006-09-22 23:52:59 | Weblog
 心地よい気温の季節となりました。大雪山連邦からは初雪の便りも聞こえてきました。
 行楽、収穫、読書…と様々な秋がありますが、食欲の秋は楽しみの一つです。各地の新そば祭りは見逃せませんぞ。

【たいしたことがないとは何だ!】

 若手で昼飯会をしていたときの話。

 道内の交通事故は多いのか少ないのか、という話題になって、都道府県別では交通事故死者数が多く、事故が起きたときの死亡率が高く、それはそれで大変なことです。

 しかし道路延長あたりの死者数など、同じ条件で並べてみると国内順位はぐっと下がるので、数字というのは事実だけれどもその裏側をきちんと読み解かないと間違えやすいものだ、という話で落ち着きました。

 すると一人から、「かつて道内の交通問題の権威の先生が入院をすることになったそうで、血管にカテーテルを入れることになったんだそうですよ」
「ほうほう」と一同。

「そのカテーテルを入れる処置には医療上のリスクがやはりあって、それを医師が患者である先生に説明したんです。そのときに『なかには医療リスクもあるのですが、だいたい【5千人に一人】くらいですから心配には及びませんよ』と言ったんですって」
「うんうん」

「そうしたらその交通問題の先生が『君!北海道では年に5百人が交通事故で死んでいて、確率的に言うと1万人に一人なんだ!それを大変だ!と言っているのに、5千人に一人が対したことがないとはなんだ!』と医師に説教を始めたんだそうですよ」
 居合わせた一同は「いやな患者に当たったねー」と大爆笑。

「ところでそんないやな患者に当たるリスクって何人に一人かな?5千人に一人だったらたいしたことがないのかな?」でまた爆笑。

 日本人もリスク管理という感覚をもう少し鍛えた方が良さそうですね。


    *   *   *   * 


 さて明日は浦臼町の鶴沼公園で「ぼたんそば収穫祭in浦臼」が開かれます。

 ぼたんそばというのは、「牡丹(ぼたん)」という蕎麦の品種のことです。牡丹種は、倒れやすく穂の中で完熟度合いに差があったり、実がこぼれ落ちやすいなど栽培上の難点が多くて栽培農家泣かせでした。そこで、道内ではそれらを品種改良した「キタワセ」という品種が栽培面積を増やしてきました。

 最近ではそれらの蕎麦の弱点を更に改良したホロミノリという品種も登場し、今年の幌加内新そば祭りではホロミノリが食べられるというので話題になりましたね。

 ホロミノリは私も幌加内の新そば祭りで食べてみましたが、味はキタワセとさして変わらない印象でした。栽培する側からの都合なのでしょう。

 浦臼町では、今や希少となったこの牡丹種をあえて栽培して、この時期の新そばとして提供をしているのです。牡丹種には昔ながらの蕎麦の味がするというので、そば通を自認する人ならば見逃せないイベントと言えるでしょう。

 会場は各地の手打ち蕎麦の会がテントを広げて自慢の蕎麦を売っていますから、各地の蕎麦を食べ歩くのが魅力です。

 もちろん私も急遽参戦して裏方で打ちまくっています。なにしろこのような蕎麦のイベントは、家庭では絶対に食べきれないような1.5kg~2kg(15~20人前)の量の蕎麦を打ちまくることが出来るのですから、最高の練習の機会なのです。

 この時期は蕎麦打ちは各地のイベントへ参加して遠来の蕎麦打ち仲間の同窓会のようになるのですが、集まると打ち手の少なくて困っている蕎麦の会の応援に回ることもしばしばです。
 でも、

 今年は浦臼町の蕎麦の会の応援に回ることになっていますから、ご来場されたときは浦臼町の蕎麦を食べてみてください。

 集合は朝6時で、そこからはテント村の裏にある倉庫風の建物の中で打ちまくっていますから、打っているところを見たい方はこちらへどうぞ。

 開場は朝10時のはずですが、天気が良ければ大混雑になりますし、テント前に長蛇の列が出来ることもしばしばです。

 帽子をかぶってお越しください。
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