北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

年度の変わり目に心機一転

2020-03-31 22:56:10 | Weblog

 世の中はコロナウィルスの蔓延で騒然としていますが、気がつけば今日は3月31日という会計年度の最終日。

 明日は年度が代わって、様々な組織での人事異動があったり価格改定があったりする一つの節目です。

 職場での仕事も前年度の〆を終えて、この9か月間にわたって担当してきたことの通信簿が示されているような気がします。

 課題やさらなるステップアップへの道筋もいろいろと見え始めていて、どこにいても課題は見つかるものだなあと思います。

 
 しかし課題を解決するにはあちこちでかけて大勢の人に何度も会わなければいけなくて、それが今はコロナウィルスのために多くの制限がある状態。

 社会は動きを止めても時は止まらないので、時の利を逃しかねない状況にじりじりしています。

 時の利といえば、オリンピックが1年延期されたことで今年という時を逃すアスリートも多かろうと思います。

 こういう時にどのような準備をしているか、準備ができているかどうかが、解き放たれるときの差になってくることでしょう。

 まずは手を洗ってウィルス感染を防ぎ、落ち着いて冷静になって、やるべきことを見据えて準備をする。

 明日からは新しい令和2年度が始まります。

 気持ちを新たにいたしましょう。

 

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志村けんさんの訃報 ~ 強運の持ち主も不健康には勝てず

2020-03-30 22:25:58 | Weblog

 

 新型コロナウィルスに感染して入院していた志村けんさんが亡くなりました。

 大人気だったドリフターズから荒井注さんが脱退し、その代わりにずいぶん若い人(志村さん)が入り、あれよあれよという間にお茶の間の人気者になったその時代をリアルタイムで経験している世代の私。

 なんとも残念な限りでご冥福をお祈りいたします。

 志村さんがウィルスに感染し入院したと聞いても、心のどこかで「あれだけの著名人で運のよい人だから、すぐに治って退院してくれるだろう」と思っていただけにショックです。

 芸能人として成功するような強運は、こういうところでは発揮されず残念です。


    ◆


「成功する芸能人は運が良い」というのは私の思い込みなのですが、そう思った原型は1985年8月12日に群馬県御巣鷹山に墜落した日航123便墜落事故をうすぼんやり覚えているからです。

 この日航123便では歌手の坂本九さんが搭乗していて亡くなっているのですが、その一方で、明石家さんまさん、アナウンサーの逸見政孝さん、稲川淳二さん、ジャニー喜多川さん、少年隊、当時の焦点のメンバーなどが、乗るはずでしたが様々な事情のなかで搭乗を回避して事故を免れていたのだそうです。

 坂本九さんは残念ですが、その一方でこれだけ多くの有名人が難を逃れているのも事実。

 志村さんなら再び画面の中に姿を見せてくれるものと思っていたのですが、やはり高齢と積年の喫煙・飲酒習慣が悪さをしたでしょうか。

 結局自分の健康を守れるのは自分自身でしかありません。

 志村さんの訃報をもって、残された我々への戒めとしたいものです。

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送別は焼き肉パーティ ~ 春の北海道らしく行こう

2020-03-29 19:49:42 | Weblog

 

 コロナウィルスを蔓延させてはいけないと、外出自粛ムードが続いています。

 気温はなかなか上がらないけれど天気は良い今日の札幌。

 最低気温はプラスなので家の周りの雪はどんどん解けてゆきますが最高気温は6℃とのことで、まだ外はひんやりとした感じです。

 それでもせっかくの天気なので、今日は車庫を開け放して焼き肉パーティをすることにしました。

 パパっと用意をして近くに住んでいる娘夫婦にも声をかけ、昼から炭を起こし、まだ陽の高いうちから一杯飲み。

 風が吹くと寒いのですが、コロナ対策としては換気が第一なので外気を受けながらの焼き肉です。

 実は、ニューカレドニアで結婚式を挙げた次女夫婦は、本来挙式後に中国へ帰る予定だったのですが、コロナウィルス騒ぎで中国へ行くことができませんでした。

 そのためしばらく日本滞在を余儀なくされたのですが、日本には家もないため二人して我が家で暮らすことにしました。

 ところがその後中国はもちろん、本社のある神奈川県に行くきっかけもなくずっと我が家で暮らす日々が続いていました。

 それがさすがに年度の変わり目とあって、4月以降は本社近くのマンスリーマンションに移るという予定になりました。

 それで今日は一緒に過ごす最後の週末ということで、焼き肉パーティに及んだもの。

 なにかあればすぐに焼き肉やジンギスカンをするという北海道らしい送り方のつもりです。

 ところが昨今は首都圏の方がコロナウィルス禍が拡大しているところで、首都圏に送り込むというのは心配が募ります。

 落ち着かない日々が続きますが、気持ちだけはしっかり持ち続けましょう。

 

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スペイン旅行のキャンセル手続き終了 ~ 代金は全額返金、会社の誠意も伝わりました

2020-03-28 23:09:56 | Weblog

 GWに予定したスペイン旅行のその後。

 とっくの昔にもうスペイン旅行は諦めていて、残る問題は予約した飛行機代金が戻ってくるかどうかだけ。

 バルセロナへ向かうために、2月に予約したフィランド航空便は、先日既に航空会社から『日本への便は当面東京発着に限定する』という方針が示されていました。

 私の予約した飛行機は新千歳発の便だったので、この便は欠航という事。

(ああ、もう飛行機が欠航と言うことはキャンセル料はかからずにキャンセルできるな)と思ってはいたのですが、申し込んだサイトをパソコンで見てみるとまだ『キャンセルは自己都合ならほとんどお金が戻らない』というような表示になっています。

 旅行会社もキャンセルの嵐で、まだ1か月以上先の客の事まで考えていられないのだろう、と思って、特にせっつくようなこともしていなかったのですが、今日ふと携帯のメールを見ると、その旅行サイトから『欠航のお知らせ』というタイトルのメールが入っていました。

 開いてみると、私の予約した便が(コロナ騒動のために)欠航になったのでキャンセルまたは便の変更ができます、というお知らせです。

 キャンセルをして返金をしてもらおうと思いましたが、携帯上で"キャンセル"を選んで私と妻の二人分のチェックボックスと、旅行保険にもチェックボックスを入れると、返金総額の欄に既に支払った金額が表示されて、あとは送信するだけ。

 やがて「航空券キャンセル」と「旅行保険キャンセル」のメールが来て、これにてキャンセルと返金申請は終了です。

 実はパソコン上でこの旅行サイトを開いて、自分のアカウントでなんとか返金の手続きをしてみようと思ったですが、なかなか目的のページにたどり着けなくて困っていました。

 それが、私の登録メアドをスマホにしていたために、携帯に欠航の知らせが来てそれとともに携帯でのキャンセルの手続きまで全てスマホで行えたのです。

     ◆

 ここで感心したことが2点ありました。
 
 一つ目は、まだ1か月以上先の客に対して飛行機欠航の連絡とキャンセル・変更の手続きを促してくれるという旅行サイト側の誠実な姿勢です。

 何百人もいる顧客に対して煩雑な作業がまだまだあるのだろうと思いつつ、デジタルによる情報処理で迅速な連絡と対応が可能になっています。

 素晴らしい効率化の成果とはいえ、こちらからの要求にこたえるのではなく、旅行サイト側から欠航の情報提供とそれに伴う手続きを促すあたり、非常に迅速な情報処理と返金を厭わない会社の姿勢が見て取れました。

 今回は『Trip.com』というサイトでのやりとりでしたが、誠実な姿勢には好感が持てます。機会があれば次もここなら使ってあげたくなります。

     ◆

 感心したことの二つ目は、この情報のやり取りとキャンセル手続きがスマホで簡単にできたこと。

 正直なところ、キャンセルなどの複雑なやりとりはパソコンの方が便利なんだろうなと思っていたのですが、パソコンよりもスマホの方があっさりとできてしまったのです。

 いまやスマホを介してどれだけ便利なツールを提供できるかが企業の魅力に直結するということを改めて感じました。

 もう時代はパソコンよりもスマホなのです。

 
 いずれにしても、無事に旅行費用のキャンセル手続きも終わり、スペイン旅行は夢と消えました。

 さて、本当に行けるのはいつになることか。

 

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マスクが足りなくて手作りに

2020-03-27 21:12:25 | Weblog

 

 先日ある会社で人に会ったところ、その方は布製のマスクをしていました。

「布マスクなんですね」と言うと、「もう使い捨ての紙製マスクが手に入らないので窮余の一策です」とのこと。

 マスクを手に入れようにも何しろ自分の欲しいときのタイミングでは売っていませんもんね。

 今手持ちのマスクを大切に使わなくては。


 またこんな話も。

「会社の上からのお達しで、社員の半分は時差出勤をするように、と言われているんです」

 そろそろ北海道にはもうコロナも広がらないのじゃないか、という現状への慣れと安心感と油断のような雰囲気が生じつつあるような気がします。

 手洗いなどはしっかりやっているつもりですが、緊張感を高めるためにも、思い切り新しい発想の刺激を与えるのもよいかもしれません。

 東京とその近隣の県では週末の外出と移動の自粛要請が発せられていますが、感染元がたどれない事案が増えているということで、やや油断したのかな。

 いつだったかちょっと遠くへの出張があった際に友人から「そこまでどういう交通手段で行くの?」と訊かれたので、何気なく「え?会社の車を自分で運転していくよ」と答えました。

 すると彼は「あ、そりゃそうだよね。コロナ騒ぎでバスや電車なんかの他人が乗っているものには乗らない方が良いもんね」と納得の様子。

 こちらは何も考えていなかったのですが、確かに自分一人の車は一番安全な移動ツールに違いありません。

 一両で大勢を運ぶ都会の効率性は、ひとたび感染症のような事態に襲われると極めて危ない環境に早変わりするという脆弱性にあらためて考えさせられます。

 都会もぎゅうぎゅう詰めにして効率性を求めるにもある程度抑制的な『程の良さ』が考えられないものかと思います。

 都市公園などはそういう意味で、土地から最大限の利益を引き出そうとする経済活動に対するゆとり面からの答えなのです。

 さて、今回のウィルス騒動から人類はどのような歴史的教訓を得て、どのようなポストCovid社会を作れるのでしょうか。

  

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今も昔も、転勤と引っ越しは大変だ

2020-03-26 21:59:18 | Weblog

 

 いよいよ年度末が近づき、人事異動とそれに伴う転勤の季節となりました。

 公務員の人事異動はこの時期4月1日付ということが多いのですが、引っ越しや挨拶はこの4月1日になり辞令を受け取ることで決定した後に行われます。

 もちろん引っ越しの準備や引っ越し業者の選定などは行っているのですが、人事異動という事象が確定することがとても大切になります。

 ところがそのために、引っ越しは需要が一番高い4月上旬の引っ越しになってしまいます。

 そこで問題になるのが引っ越しの料金です。

 今の時代の4月の引っ越しとなると引っ越し業者が見つからないか、見つかってもとっても高い見積もりを見せられて困惑することが増えました。

 公務員の場合引っ越し手当は、役職や距離に応じて定額が支払われるシステムのため、引っ越し業者から法外に高い料金を提示されると、逆ザヤになりもらえる手当てに自分で不足分を補うことも出てきます。

 特に最近は引っ越し業界の人手不足も相まって、4月の需要が集中する時期はとても高い料金が提示されます。

 現役の後輩に「相変わらず追い銭を払わされるの?」と訊いてみたところ、「いえ、今年からかな、三社見積もりを取れば一番安い価格分の費用は出してくれるようになったと聞きました」という答え。

「それは良かったなあ。あれじゃあペナルティだもんね」

 そんな、道理に合わない制度はどんどん改善してほしいと思います。


     ◆


 引っ越しといえば、かつて東京へ転勤して横浜の大蔵省(当時)の官舎に入居したときの驚きが思い出されます。

 当時の大蔵宿舎は、『出るときは借りたときの形に戻して返却すること』ということが当たり前だったため、部屋に入ってみると、天井には差込口はあるものの照明器具がついていません。

 つまり自己負担で買い求めてつけなさいということ。

 また台所には20センチ角の穴が開いていて、そこには換気扇が付いていません。これもまた自分でホームセンターへ行って買ってこなくてはなりません。

 今はさすがにそんなことはないのかもしれませんが、公務員の厳しい処遇を痛感したものです。

 我が家もかなり長い間、天井の蛍光灯、ガス台、エアコンはもちあるきましたが、さすがにその宿舎を出るときには、次に入る人と連絡を取って換気扇を譲ってあげました。

 今の本州の官舎だったらエアコンくらいまでもついているのでしょうか。

 そんな処遇で、本省の連日のハードな業務に加えて国会対応のための待機や答弁調整などで残業が続く姿を目の当りにしたら、心が折れる人も出てくることでしょう。

 今の若者は転勤を厭うので軟弱だ、という声が聞こえますが、やはり転勤はかなりの負担です。

 若者への処遇をしっかりしてあげなければ、やはり耐えられないという人が出てくるのでしょうね。

 精神論でついてこられる人は多くはありません。 

 

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高速道路のゲートが開かない!

2020-03-25 22:52:42 | Weblog

 

 先日、高速道路を使って出張をした際のこと。

 職場へ帰るために高速道路に入りETCゲートを通ろうとしたところ…「ぐぬ…、ゲートが開かない!」

 普段はETCカードでスルー出来るはずのETCゲートが開きません。

 ETCカード差し込み口を見ると、普段は緑のランプが光るところがオレンジ色に点滅しています。

(あちゃー、外れてたー!)と思い、慌ててバックして再通過をしようとしたら係りの方が飛んできて、「カードが外れただけだと思いますが、一度通ってしまうとバックしても再認識はしないので、チケットを取ってください」と教えてくれました。

 もう後ろには次の車が来ていて、申し訳ないと思いながらチケットを取ってゲートを開けてもらいました。

「出るときはETCカードが使えますので、人のいるゲートから出てください」というアドバイスを背に、恥ずかしくて追い立てられるように本線へ。

(高速道路から出るときは忘れないようにしなくちゃ)と注意をしながら車を走らせて、降りるときには言われたとおりに一般のゲートから無事に降りました。

 どうやらどこかで車から降りるときに膝が当たってしまったようで、ただカードが外れていただけだったのですが、とんだうっかりです。

 実は会社の車のナビ画面が、ETCカードを挿入してあるかどうかが分かりにくいな、と思っていたのですが、案の定外れていたことに気が付かない失敗です。

 こういううっかりはいやですね。注意しなくては。

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オリンピックは1年延期かぁ ~ 困難に打ち勝とう

2020-03-24 23:22:44 | Weblog

 

 オリンピック東京大会が1年延期という報道がなされました。

 スポーツに詳しい友人は、「オリンピックは今まで中止されたことはあっても、延期されたことはないんです。それは"4年に一度競う"というのがこの大会のもっとも基本的なコンセプトですから」と述べて、延期に対しては否定的でした。

 しかし新型コロナウィルスの蔓延を受けて、アスリートへの負担など諸事情を検討したうえでの判断なので致し方ないでしょう。

 開催準備の真っただ中にいる担当者の皆さんには計画変更のために多くのご苦労があることと思いますが、改めて得られた準備時間を生かして引き続き立派な大会になるよう頑張っていただきたいところです。


 開催時期が猛暑の8月ということで、札幌に移されることとなったマラソン競技ですが、1年延期の中で開催時期がいつになり、マラソンはどうなるのかが札幌市民としては気になります。

 損をする人、得をする人、これらも様々な人生模様となるでしょうが、困難に打ち勝つ努力もまたスポーツの一面かと。

 まずはコロナに負けない社会でありたいものです。

 ピンチをチャンスに変えましょう。
  

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今シーズンのワカサギ釣りを振り返る

2020-03-23 22:26:27 | Weblog


 【ある日の金山湖の風景】

 

 さて、都会を離れて二泊三日の野遊びでしたが、思いのほか全身が疲れました。

 それほど重たいものを持ったりしたわけではなく、長い距離を走ったりしたわけでもなく、今回の野外の時間で体を使ったのはせいぜい近くの湖でワカサギを釣ったくらいなもの。

 こんなことで疲れが残るというのは、長い冬で長時間にわたって体を動かすスタミナが衰えているからでしょうか。

 そろそろ暖かくなってきたら、春の釣りめがけて体力増強に努めましょう。


 さて、今シーズンのワカサギ釣りももうそろそろ終了です。

 今年も遊ばせてもらった金山湖では、「そろそろワカサギの抱卵準備期なので資源保護のためにもワカサギ釣りはご遠慮ください」という報せが南富良野町より発せられている、という情報がありました。

 法律や条例に基づく権限があって「もうしないで」と言っているわけではなく、あくまでも「自主的な判断としてご遠慮願います」と言われているわけですが、こうした声には素直に従ってほしいものだと思います。

  氷も薄くなり始めているのでいろいろな意味でシーズン終了です。

     ◆
 
 さて今シーズンは近くてうれしいフィールドの砂川遊水池が凍らなかったことが響いて、シーズン通じて9日しかワカサギ釣りに出られませんでした。

 その9回で釣ったワカサギは、最後の1投が3点掛けで締めて1184匹。


  【今シーズン最後は3点掛け】

 もっとも釣ったのは、朱鞠内湖で一日に256匹でした。

 もっと上手な人たちに比べるとしょぼい釣果ですが、始めた当初に比べるとずいぶん釣れるようになったものです。

 一日100匹(一束)なんて夢のようでしたが、今ならそれくらい釣れることも増えました。

 このくらいの時が一番楽しいのではないかな、と思います。

 振り返ると道具が増えて重いのですが(笑)。

 さて、道具を手入れしてまた来年に備えましょう。  

 

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考えるな、反応しろ ~ 人はそれを「身体知」と言う

2020-03-22 20:41:59 | Weblog

 

 世間はコロナウィルス騒ぎがかまびすしいので、金曜日から二泊三日で下界を離れて野遊びに出かけていました。

 「コロナウィルスはアウトドアなら感染しにくい」というので、ウィルスが追いかけてこないような場所で、デジタルデトックスも兼ねて過ごしていました。

 今日の午後までなにかと体を動かしていてさすがに疲労も増していますが、それ以上に精神的なストレスから解放されて、清々しい気分です。

 さて、出かける前日にスポーツと身体論の専門家である友人から電話があって、思わず「へへへ、明日から野遊びに出かけるんです」と口にしたところ、「小松さん、まさに野遊び、アウトドアというのは"身体知(しんたいち)"の世界の事ですよ」と「我が意を得たり」とばかり、彼の身体論に話が及びました。

 彼曰く「現代社会は、知識と言うと勉強、勉強で頭にどれだけ知識を詰め込めるか、ということにこだわりすぎています。そういう本を読んだりして得られる知識は『形式知』と言うんです。それに対して、瞬間的に体が反応するというようなことがあるでしょう?それこそまさに『身体知』です。体に身について、考えなくてもできる、わかるということです」

「確かにそうですね。スポーツと言うのはそういう技能を学ぶことでしょうね」
「それを技能と矮小化して理解してしまっては考えが狭いね。身体知は『暗黙知』とも言われ、勘とか経験とか言葉では言い表せないようなことが分かるという概念です。最近は中高の学習指導要領でも『解説』の中でそれに触れているんですよ」

「いや、確かにそれはとても大事な概念ですね。あらゆる趣味やスポーツでも、ビギナーの頃には分からなかったことが経験と時間を重ねることでわかってくることがあるものです」
「でしょう?」

「釣りだって、始めた頃はどこに魚がいてどうやったら釣れるかさっぱりわかりませんでしたが、回を重ね経験を積むことでわかってくることが多く、それが実に楽しいと思うんです」
「いいですね。特に野遊びとなると自然と言うフィールドの中ですから、実に多くの刺激に恵まれた身体知の獲得でしょうね。せいぜい楽しんできてください」

 
     ◆


 ところで、件の友人がいつもさらに忠告してくれることがあるのですが、それは「体を動かすことの源は健康ですよ」ということです。

 「小松さん、健康こそが活動したり楽しむという事の源です。健康でなくては食事も遊びもスポーツも、何一つ満足に楽しむことはできません。食生活から始まって日頃の過ごし方をしっかり見直してくださいね」

 至極当たり前のことですが、わかっていてもできないのがまた人間です。

 気付いたときを大切にしましょう。

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