北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

大ヒット中の映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」のロケ地は、昭和が息づくあの町か!

2017-09-30 22:56:22 | Weblog

 

 映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」を観てきました。

 強盗めいた盗みを働いた若者三人組が、一時の隠れ場所として選んだのが、今や空き家となっている「ナミヤ雑貨店」。

 昭和45年頃からの昭和の時代、この雑貨店には日用品が置かれているほか、子供たちが集って駄菓子を買いに来る、そんなお店です。

 ここの店主だった波矢雄治(西田敏行)は、長年、手紙で寄せられる様々な相談に手紙で回答をしてきました。

 この三人組が逃げ込んだ夜に、シャッターの向こうから身の上相談の手紙が寄せられるのですが、明けてみるとそれは過去からの手紙で、表に回っても誰もいないという不思議な夜となります。

 3人組がいたずらに回答をするとそれは過去につながって、昔の人の相談への回答になっています。

 そうして過去の人たちとの繋がりはやがて今の三人組の思わぬ形で繋がっていることが次第にわかってくる一夜の不思議な時間が過ぎてゆきます。

 劇中歌として山下達郎の作詞作曲による「REBORN」という曲が使われていて、このドラマを象徴するような歌詞がまた生きています。

 伏線の回収も上手に収められていて、昭和の街並みや風景も懐かしくて、何度もホロリとする映画になっています。東野圭吾さんの原作がしっかりしているからでしょうね。

 ロケ地となったのは、大分県の豊後高田市。地元の紹介ビデオでもこの映画にちょっと触れています。こう見せられると豊後高田市に行ってみたくなりますね。

 私は楽しく観られました。

【昭和の町へおかえりなさい ~ 豊後高田市】
 https://www.youtube.com/watch?v=x7Vel_-gi40


          ◆  


 映画の後は義父母の家へ行って、ブドウ狩りをしてきました。
 
 種なしにするホルモン処理をしていないので、デラウェアにも種がありますが、今年も甘くておいしいブドウができました。

 秋ですねえ。

 

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青春のエピソード

2017-09-29 23:56:56 | Weblog

 高校時代の同期が集まってお酒を囲んで、楽しいひと時を過ごしました。

 高校時代の思い出に花が咲きましたが、一人がこんな当時の思い出を語ってくれました。

「同期のなかでも5本の指に入る美人のA子さんがいただろう?彼女が席替えで俺の隣に座ったことがあったんだ。そうしたらある日、その子が英語の時間に先生から質問をされたんだけど、その子が答えられなかったんだ」
「へえ」

「その授業が終わった後に、周りの男たちからすごく文句を言われたよ。『なんで答えをささやいてやらなかったんだ!彼女に恥をかかせることはなかっただろう』ってね」
「はは、なるほど」

「でも、彼女にもプライドがあるだろうし、軽々しく答えを教えるのもどうかと思ってさ」
「青春だなあ(笑)」

 
 高校にいた時には、一度も会ったことも話をしたこともない同期生ですが、それでもこうやって大人になれば、「あいつを覚えているかい?」ということが酒の肴になります。

 当時はワルぶっていてちょっと怖かった奴が、今はにこやかな親父になっていたり、かわいらしかった女性が度胸あるおっ母さんになっていたりして、卒業以来40年と言う年月は人を確実に変えています。

 来年は同期生が還暦になる年なので、11月に集まって記念に飲もうということになっています。

 月日の経つのが早く感じられます。

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現場女子のタオル

2017-09-28 23:55:55 | Weblog

 

 あるオフィスを訪ねて、打ち合わせをし終えて帰ろうとすると、「そうだ小松さん、ちょっと待ってください」と、相手の方がタオルをプレゼントしてくれました。

「何ですか、これは?」
「これはですね、『現場タオル』と言って、現場で働く女性たちにとって使い勝手の良いタオルはどんなものだろう、という疑問から生まれた、女性用のタオルなんです」

 よく見ると、タオルの中央の部分はガーゼ生地で、両端の方がパイル地になっています。

「これだと何が違うんでしょうか?」
「女性ってお化粧をしているので、汗を拭くときに男のようにガシガシ拭ったりせずに押しつけて汗を取るんだそうです。ところが全部パイル地だとごわごわして首に巻いても汗の吸い取りが悪い。そこで首に巻く部分をガーゼ地で汗を吸いやすくして、さらに端のパイル地ではハンカチのように押し拭きができる、という優れモノなんです!」

「なるほど!アイディアが詰まってますね」
「まさに現場で働く女性のアイディアとニーズが詰まった、女子力発想の現場グッズですよ。私はこれがすっかり気に入ったので、販促グッズとしてこれを配っているものですから、どうぞお持ち帰りください」

 そう言って、ブルーの現場タオルを一枚もらってきました。

  
 後でネットで調べてみると、重光商事というところで販売しているもので、色は6色あるようです。

 なかなか味わい深いタオルで、アウトドアにも良いかもしれません。

 ホームセンターへ行ったらぜひご覧になってみてください。

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頼まれごとは喜んで

2017-09-27 23:45:14 | Weblog

 

 私の場合、割と安請け合いをする質なので、いろいろな依頼や頼まれごとが舞い込んでくることがあります。

 同じように頼まれごとが多い人の中には、「また俺かよ!」とやや不満げに言う人もいますが、私はそういう頼まれごとは「ありがたい」と思うようにしています。

 誰かに頼みたいと思った時に、自分のことが頭に浮かんでくれた、ということは、「任せて大丈夫」という一定の評価があるからでしょうし、無理だと思ったら頼みには来ないはずです。

 そしてどうしてもやらなくちゃいけない案件であれば、周りから「いやいややっている」という風に見られるよりは、楽しげにやっているほうが、頼んだ方も安心するでしょう。

 
 同じように、出さなきゃいけないお金だったらすぐに出す。

 どうせ行かなきゃいけない検査や病院だったら、すぐに行く。

 しなきゃいけない電話だったら、思い立った時にすぐにかけてしまう。

 
 どうせやらなきゃいけないんだったら、さっさとやってみて成功か失敗かを見極めて、次の対応を考える方が建設的です。

 だらだら先延ばしをしてうまくいく事なんて、ほとんどないのではないでしょうか。


 例外的に、仕事上、「クリンチ」という、相手がいてその場で結論を出してほしくないときに時間稼ぎの技を使うことがありますが、それ以外の場面では後回しにして良いことってまずないと思います。

 せいぜい、「自分もこれだけ悩んで出した結論だから、信じて進もう」という、自分自信が納得するための時間ってありそうですが、それも結論を出したのなら、行動は迅速にした方が良いですね。

 時節柄、様々な頼み事、頼まれ事が増える時期です。

 頼まれないよりは、頼まれる自分でいたいものです。

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4時間飲み放題!?

2017-09-26 23:25:02 | Weblog

 

 十勝に住む大学の友人が出張で札幌へ来るというので、大学の同期を集めて懇親会をしました。

 会場はススキノにある某居酒屋チェーン店で、飲み放題のプランを注文して一同が集まりました。

 この居酒屋は飲み放題メニューの中に日本酒の銘柄が多く揃っているのがウリの一つで、まあ美味しい日本酒を大いに楽しみました。

 平日という事もあって、それほどお客が多いわけではなく、話も弾んで6時から始まった飲み会の、予定の2時間はあっという間に過ぎ、3時間もすぐに超えました。

 ところがそれでも頼めばお酒が出てきます。

「あれ?時間はまだ大丈夫か?」
「頼んでみて出てくるんだったらいいんじゃないか(笑)」

 おお、頼んだらお酒が出てきます。

 
 ついに3時間半を超えたところで心配になって、お酒を出してくれている男性の店員さんに「時間がかなりオーバーしていますけど、大丈夫なんですか?」と訊いてみると、声をかけられた店員さんは「ええ、まあ、うちはルーズにやってますから(笑)」との答え。

 それで安心してまた一杯追加でお酒を注文しましたが、ついに4時間になろうというところで、もう飲めなくなってようやく会はお開きとなりました。

 4千円のプランで事実上4時間も飲み放題になるなんて、ちょっと驚きでしたが、こんなこともあるのか、と喜んだ次第。

 しかし、もしかしたら店員さんが叱られるかもしれないので、敢えてお店の名前は出しません。

 今度また行ってみて、同じようなことがあるなら、大いにお店の宣伝をしてあげたいと思います。

 はー、さすがにこの日は飲みすぎました。

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二宮金次郎、海を渡ってブラジルへ行く

2017-09-25 22:24:50 | Weblog

 

 市内で打ち合わせをした後に、少しだけ北海道報徳社のオフィスを訪ねました。

 こちらには知り合いの方がいて、年に一度くらいお訪ねをして情報交換をしているのです。

「最近、私も積極的に二宮尊徳の遺徳について講演をする機会があるんです」と言うと、「それは良いことですね。地道に活動を続けましょう」と誓いを新たにします。

 すると、「そうだ、思い出しました。こんな話があったんですよ」と報徳にまつわるエピソードを教えてくれました。

「松沢さんと言う、今国会議員をされている方が神奈川県知事をされていた2008年に、彼は日系人ブラジル移住100周年記念としてブラジルを訪問しました。そして現地で日系移民の人たちから『私たちは報徳の精神でブラジル開拓をしてきた』と言われたのだそうです。そして、報徳の教えを広めるために、『ブラジルに二宮金次郎の銅像が欲しい』という願いが出されたのだそうです」
「へえ、そんなことが…」

「そこで松沢さんが、調べてもらったところ、小田原の報徳博物館に、廃校になった小学校から寄贈された二体の二宮金次郎の銅像があったんですって。それで一体をブラジルに送ろうという事になりました」
「なるほど」

「しかし当時の松沢さんはそれを県の予算で簡単に送ってしまうのではなくて、県民その他からの寄付を募って贈ろうというプロジェクトを立ち上げました。結果として8百万円以上の寄付が集まって、一体の二宮尊徳の銅像がサンパウロに送られたのだそうですよ」
「古き良き日本は、もう日本の本国ではなく、そこから離れたところでこそ息づいているのでしょうか」


 このときのプロジェクトの様子は、今も神奈川県のホームページに報告書として掲載されています。

 そこには、日系ブラジル人たちがどのような教育を受けて来たのかなどが記事になっています。

 二宮尊徳の報徳思想は、国を超えて、地域を発展させる精神的支柱になりうるのですね。

 混迷の日本を救う究極の東洋思想です。


【「二宮金次郎像、ブラジルに渡る」プロジェクト 報告書】
 http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/27365.pdf

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小さい秋みつけた

2017-09-24 23:06:00 | Weblog

 そろそろ夏野菜の季節も終わり。

 ベランダのプランター栽培のトマトも終わりかけ、庭に植えた野菜も枯れ始めてきたので、刈り取って整理をしました。

 かぼちゃを一株だけ試みに植えたのですが、夏の終わりころからうどんこ病に罹って、葉っぱが次第に白くなりとうとう全体が萎れてしまいました。

 収穫など無理で、残った葉を処理しようとツルを引っ張ると…、なんと小ぶりでかわいらしいかぼちゃが一つついていました。小さな秋を見つけた気分。

 まったく期待していなかったので、予想外の喜びです。

 かぼちゃは、収穫してすぐ食べないほうが良いといわれます。

 キュアリングと言って、十日から二週間ほど涼しい日陰に保管することでぐっと甘みが増すのだとか。

 とりあえず車庫に置いて、甘くなるのを待つことにしましょう。

 釣りも楽しいけれど、種を蒔いておけば収穫があるという栽培の世界も面白い。

 日常を意識して変えるのも良いけれど、日常から湧いてくる小さな幸せもいいよね。

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俳句がテレビ番組になるとは~プレバト!

2017-09-23 23:32:11 | Weblog

 割とテレビっ子の私ですが、今最も気に入っている番組が、TBS系列で木曜日の午後7時から放送されている「プレバト」です。

 数年前は、「使える芸人は誰だ!?プレッシャーバトル」という番組名で、そこから「プレバト」という名前が一般化して今に至っています。

 番組の中身は、タレントさんたちに様々なテストを課して、その才能の度合いを一流の指導者が査定するというもので、司会はダウンタウンの浜ちゃんこと浜田雅功さん。

 様々なテストとしては、華道、習字、水彩画、料理の盛り付けなどがあるのですが、一番人気があるのは『俳句の才能査定ランキング』のコーナーでしょう。

 日本の独自文芸文化である俳句を、芸能人に作ってもらって、どれだけ素晴らしい俳句かを査定します。

 審査員は、俳人の夏井いつき先生で、評価の語り口に切れがあるので人気です。

 さらに、芸能人の作った俳句に点数をつけて査定をするだけでなく、添削をして「もう少しこうすると点数が上がったよ」と作者の意図を残しながら修正を加えてより良い俳句にして見せてくれること。

 素人でも、元の句をどうするとより良い句になるかが分かって、とても勉強になります。

 俳句をこれだけ興味深く視聴者の元に届けて、それが楽しいバラエティになっているという点で、素晴らしい番組だと思います。

 実力を認められたタレントさんは、梅沢富美男さん、フジワラの藤本敏史さん、東国原英夫さんなどは、段位を認定されていて、試験を受けて昇段・現状維持・降格というテストを受けるのも見もの。

 一見わかりにくい芸術才能を、こうやって発掘してゆくタレントさんも見事ですし、楽しく見られます。

 この番組を観ていると、俳句をやってみたくなること請け合いですよ。

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少子化の恐怖

2017-09-22 23:54:54 | Weblog

 仕事上、月一回発行している「舗装協会ニュース」という広報誌があります。

 基本的には会員向けの情報伝達メディアなのですが、半年ほど前から、内容を一般向けにして、発注者や一般の人にも舗装業界について知ってもらうような紙面づくりに切り替えてきました。

 その一つの試みが、「識者インタビュー」というコーナーで、道路にまつわる有識者や、建設産業に関わるような人たちへのインタビュー記事を始めたこと。

 月に一度、3千字ほどのインタビュー記事を書いているのですが、自分としては、道路が悪くて困っている人の話など、聞いていて面白い話題に触れられて、世間の一端を垣間見るようで、大変ですが楽しんでいます。

 そんな記事ですが、今回は北海道教育庁へ行って、工業高校教育について伺った記事を書きました。

 主な問題意識は土木学科の卒業生をもっと輩出してほしいということですが、高校再編などが行われていて、子供たちが工業高校へ行きたいと思ってもその希望以上に間口が狭くなっているのではないか、という疑問があったことです。

 教育庁の方の話を聞いていて、やはり認識が変わったのは、劇的とも呼べるほどの少子化の実態でした。

 教育庁の方とのお話です。

   ーーーーー------------------

小松「さて、始めに今回お伺いする前提なのですが、建設産業ではこの世界に就職をしてくれる次世代に担い手となる若者が少ないことに悩んでいます。そういう意味で、職業高校で一定の基礎知識を学んだ子供たちを社会に送り出す教育行政として、子供たちの数の問題や教育のについてどのようにお考えかを伺いたいのです。
 特に、建設産業に入ってきてくれる若者として期待されるのが、工業高校の卒業生ですが、昨今は高校の入試倍率が高くても学級減になっているのではないか、と懸念しています」


教育庁「分かりました。まず始めに、高校を取り巻く現状についてお話をしましょう。子どもたちの数が減っているのはご承知のとおりですが、ピークは昭和63年の92,222人でした。これが平成14年には61,714人(63年度の67%)になり、平成27年では約46,162人(63年度の50%)と半減しました。
 このことは、この広い北海道内にどのように高校を適切に配置していくか、ということも課題です。さらに社会の変化に伴って、『生徒の進路希望の多様化』や『学校の小規模化』といった課題も生じており、これらに対応することが求められています。

 お尋ねの工業高校の生徒数で言うと、子供たちの全体数が減っているので減っていますが、実は割合で言うと、この十年間ほとんど変わっていないのです。工業高校の定員に限って言うと、十年前に7.2%だった定員は、今年の数字で見ると7.4%になっていますし、現員で言うと、7.3%だったのが7.5%になっており、比率で言うと決して減ってはいないのです」

    ----------------------

 つまりは、圧倒的に子供の数が減っているので、土木を志す子供の数もこの道に入っている新規入職者も減っているのだと。

 その減り方が激しいことから、今後、どの業種にとっても若い人は採りづらくなるに違いありません。

 すると、これからは「条件の良いところ」や「魅力のある職種」に若い人が流れ込んで、社会を支える多くの業種で歪が出てくることが予想されます。

 大変な労働環境を我慢する必要はなく、いつでも辞めて次の職場へ移ればよい。

 水が低きに流れるように、人も流れて行きます。

 各業種とも、労働環境の改善は待ったなしです。
 

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水の味が分かるだって? ~ 利き酒ならぬ、利き水対決

2017-09-21 22:59:38 | Weblog

 

 発端はオフィスの中での世間話でした。

 職場の女性職員が、普段ペットボトルの水を買って飲んでいるというのですが、水道水で十分だと思っている私にはその気持ちが全く理解できません。

「ペットボトルの水なんて、水道水と全然変わらないんじゃないの~?大体味だって区別がつかないでしょ」

「え~、わかりますよ」
「わからないって」

「そんなわけないって。じゃあ、利き水をすればわかるんだね?」
「わかりますよ~、きっと」

 
 それなら、ということで利き水対決をすることになりました。

 やり方は、彼女が普段飲んでいるペットボトルの水と水道水をほぼ同じ温度にして、それぞれ茶碗に入れて三回飲み比べ、それぞれペットボトルの水と思う方を当てるという勝負にしました。


 すると彼女の方から提案があって、「もし私が買ったら、近くのケーキ屋さんの美味しいタルトをごちそうしてくれるのでどうですか?」とのこと。

「おー、大胆だねえ。それじゃああなたが勝ったら僕がタルトをおごるから、その代りあなたが負けたらあなたが買うんだよ」
「ええ、いいですよ。やったー、タルト!」「まだ早い(笑)!」

 そんなわけでいよいよ始まった利き水対決。一切のズルはなし、ガチンコ勝負で水の飲み比べをしてもらいましょう。

「じゃじゃーん、第一回目のテスト」「んー、右」
「じゃ二回目」「んーー、左」
「最後の三回目」「んーーー…、左!どうですか!」

 三回のテストが終わりました。
「ボトルの水は、右、左、左でいいのね?ファイナルアンサー?」
「イエス!」

「ホントにホント?いいのね?」
「いいです、ファイナルアンサー」

 

 

 

 

「……………… 正解!パーフェクト!くっそーーー!」
「やったー、あはははは」


 見事にしてやられました。完全に当てられました、完敗です。

「タルトですよ、タ・ル・トーーー」
「わかった、わかった、お金は出すから買ってきてくださいな」
「やったーーー」


 そんなわけで、今日の三時のおやつは高価なタルトになりました。トホホ…


          ◆  


 勝負に勝った女子職員は、獲得したタルトを食べ終わった頃に私の部屋を覗いて、「ごちそうさまでした」の後に、「専務、今度は何の対決をしましょうか?」と嬉しそう。

 おいおい、それってビギナーズラックで勝ったギャンブルにはまる素人そのものだよー(笑)。危ないぞ!

 

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