北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

道新花火大会~今年は良かった

2015-07-31 23:45:39 | Weblog

 今日の昼から札幌へ帰り、今日から来週一杯は夏休みをいただくことにしました。

 今日は道新花火大会ということで、札幌では妻と娘夫婦に孫と待ち合わせて皆で豊平川河川敷へと向かいます。今夜は少し南風があって絶好の花火日和です。

 花火の始まりは7時40分からですが、一時間ほど前から会場に入ったので割りと良い場所を取れました。

 花火は全部で三部構成。スターマイン系の華々しいものと打ち上げ系の単発系ですが、よく見ていると花火は年々微妙に進化していて、今まで見たことの無いような花火が少しずつ増えています。


 面白かったのは「サマースノーマン」と題したプログラムで、夜空にくっきりと雪だるまの形が浮き上がりました。

 私は気づかなかったのですが、妻は「胴体に三つのボタンも見えたよ」とのこと。

 こういうところにも様々な技術革新の片鱗がうかがえますね。


 この道新花火大会、昨年はあまりたいしたことが無くてちょっとがっかりした記憶があるのですが、今年はナイアガラの仕掛け花火をやめてその分を打ち上げのほうに回したようで、フィナーレは花火のボリューム感もたくさんあって感動的。
 周りからも多くの完成と拍手が沸きあがりました。

 しかし生後6ヶ月の孫は、花火が上がるたびにおびえて泣き通し。花火の映像にも孫の鳴き声がずっと入ってしまいました(笑)

 それにしても今年のプログラムは良かった。来年も期待しています。

【2015年道新花火大会フィナーレ】
http://youtu.be/zlmf6xcWle0

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新しいネット宿泊ビジネス ~ airbnb

2015-07-30 22:11:04 | Weblog

 札幌では蒸し暑い日が続いている、とテレビで放送がありましたが、どうやら今年の稚内もここ数日は例年になく蒸し暑いらしいです。

 といっても最高気温は26℃程度なもので、それでも暑苦しく感じるのは75%という高い湿度のせいでしょうか。

 幸い稚内は風が強いので、窓を少しでも開けておくと風が室内を通り抜け涼しさを感じることができます。

 夜ともなると、部屋が暑いからといって窓を開けているともう寒いくらいの風が入ってきます。稚内の夜の涼しさというか、寒さは半端ではありません。

 
 釧路にいた時も思いましたが、本州の猛暑で暑さのために死ぬくらいだったら、移住とは言わないまでもせめて北海道、それも道東か道北に一定の期間避暑に来ればよいのです。

 仕事がある人は休みが取れないにしても、老親を涼しいところに移して少しでも楽にさせるという仕組みはどうでしょう。もっともこの時期、宗谷地域も観光のオンシーズンということで、なかなかホテルや宿は取れないし、取れてもお値段が少々お高い価格になっていたりします。

 行きたくても宿がなかなか取れない…、というそんなニーズにネットで答えつつあるのが「Airbnb」というネットサービスです。

 全国の地方都市には空き家や貸しても良いという空いた住まいが結構多いはずです。供給者さえいるのであれば、それを借りたいという人と結びつければビジネスになる、と考えたのがこのAirbnbというシステムです。

 元々はアメリカの企業家が考えたもので、自分の借りている家の居間に、3名が泊まれるエアマットレスを備えて自家製の朝食を提供することで、居間を小規模宿泊施設(B&B=bed & breakfast)にするというビジネスを始めました。

 これを会員登録性のネットビジネスに仕立て上げて、多くの投資を募りビジネスは急拡大。今や会社は百億ドルの企業評価額になったと言います。

 このビジネスの肝は、建物や寝具もなにも持たずに部屋を提供したいというニーズと部屋を借り受けたいというニーズをとマッチングさせるだけのことなので、一切在庫を持たなくて良いということです。

 建物を抱えてしまってこれを埋めなくてはいけないとばかりに部屋を安売りしたりするような苦しみを感じる必要はありません。ニーズとニーズをネットで結びつけるだけ。まさにネット時代が生み出したニュービジネスと言えるでしょう。

 しかし全てが善良な貸し手と借り手というわけでもなく、当然様々な軋轢やトラブルも生み出します。

 まず既存のホテルや旅館はこれで宿泊客を奪われてはたまりませんので、当然大きな議論を呼ぶことでしょう。責任を持って安全に人を宿泊させるための資格や最低限備えておかなくてはいけない要素は何でしょうか。

 また所有している自宅ではなく大家さんから借りている家だったら、当然賃貸契約に違反するかもしれません。

 さらに借主や貸主もなりすましやネット上での詐称やトラブルがありえます。犯罪の温床になったりもするのでしょうか。

 
 これはまさにネット時代の、既存の枠組みに対する破壊的なイノベーションと言えるでしょう。しかし安全性や確実性を担保する代わりに高い宿泊料を強いられる旅に一石を投じて、民間人同士の触れ合いや出会いを演出する新しい化学反応を呼び起こすのかもしれません。

 既存の業界に配慮して全部がダメなのか、繁忙期で宿泊希望者があふれてしまう季節に限って認められるのか、それとも安い旅を誘発して新たな旅行スタイルとしてどんどん進めるのが良いのか、いろいろと議論を呼びそうなシステムです。

 もはや国内に限らず海外からも多くのインバウンド観光客を受け入れようという日本において、わが国社会はどこまでこれを受け入れられるでしょうか。

 わが宗谷管内でも安い一夜の宿を提供して触れ合いを増やす起爆剤になるのかもしれません。皆さんはどうお考えですか。


【おかえりなさい~aribnb】 https://www.airbnb.jp/

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新国立競技場もそうだけど~良い建築ができない理由とは

2015-07-29 22:49:41 | Weblog

 先日、道内の大手建設会社の社長さんとお話しをする機会がありました。先方の社長さんは建築畑出身の方でしたが話の流れで、2020年東京オリンピックに向けた新国立競技場の話で大いに盛り上がりました。

 実は建設通信新聞という業界紙がありますが、この6月16日付の『建設論評』といういわゆる社説のようなコーナーにこの新国立競技場を巡る話題で大変興味深い視点が指摘されていたのを私自身とても興味深く思ったのです。

「ははあ、どのような記事でしたか」
「それが『クライアントの不在』という題でした。今回の新国立競技場では、誰がこのデザインを決め予算案を作ったか、予算の膨張を誰が認めたのかなど、様座ざまな問題が出て世間の不興を買いました。しかも責任の所在がどこにあるのかが未だに曖昧なままです」

「はい」
「この論評ではそれを『典型的なプロジェクト管理の失敗』と断じた上で、この問題の根源を『クライアントの不在』だと言っています」

「なるほど」
「本来建築は発注者との緊張関係のもとで成り立っていて、設計者や施工者はクライアントの考えや意思をくみ取った上で自らの考えや意思を伝え、対話しながらプロジェクトを進めます。建築のプロセスは与件→設計→施工という単純なモノではなく、クライアントが手強いほど考えが深まり意思が試され仕事の質が高まるというものだ、と言っています。
 クライアントが個人であれ組織であれ、こういう形でともかく実体があればよいのですが、この論評の筆者は『1990年頃からその空洞化が急速に進行し、無名なものになった』と言います。マンションは規格化され、事務所ビルは賃料最大化の道具であり投資家の収益源でしかなくなった。最近はモニュメンタルな建築物でさえ誰になにを訴えるのかを吟味することなく、建設すること自体が目的化している、と」

「確かにそういうところがあるかもしれません」
「筆者は、こうした事態を憂い、『建築が社会的に意味あるモノとして存在するためには、リアルなクライアントを取り戻さなくてはならない』として、二つの提案をしています。
 一つは『個々の建築案件ごとに建築委員会を組織し、それがクライアントの役割を担うような組織化』をすること、そしてもう一つは『都市のコミュニティなどが前面に出て都市整備全体の制御下に置くこと』というものです。いずれにしても、責任はどこにあるのか、困ったら誰と相談すれば良いのか、という実体が見える形にしなくてはならない、という強い思いが見て取れるのです」

「大変に興味深い記事ですね。考えさせられるところが大です」


 日本の場合、ともすると特定の個人が突出したリーダーシップを発揮してプロジェクトをリードしても、強権的だとか豪腕とか言われますし、それが万が一失敗すればすぐに責任論に繋がるようなネガティブな評価をしがちです。

 誰かにリーダーを委ねず、その代わりに責任者が見えないという社会システムの是非が問われるのかもしれません。

  

          ◆  
 

 次に、では新国立競技場の建設が間に合うのかという話になりました。

 私が「工期がないと言っても日本の技術者なら最後はがんばるのではありませんか。夜間まで含めた三交代でやれば与えられた日数の三倍使えることでしょう」

「しかしそれだと施工費も高くなりますね。それにそもそも一年間に300億円から400億円をたたく(=執行する)ということが本当にできるのか、と思います」

 私は施設の完成までを時間資源で読み取ろうとしましたが、先方の社長さんは執行できる施工能力という肌感覚で不安を述べられました。

 建築畑ご出身の方らしい見方だと思って目からウロコが落ちました。新国立競技場には、世間を納得させる形でデザインが提案されて、オリンピックの会場としてその役割を果たしてほしいものです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

酒場放浪記の酒場詩人、吉田類さんが稚内へキター

2015-07-28 23:44:00 | Weblog

 BS-TBSで月曜九時から放映されている「酒場放浪記」の案内人が酒場詩人と呼ばれる吉田類さん。

 北海道ではこの吉田類さん責任監修の旅ガイド「旅人類」が創刊されたのは今年の3月のことでした。

 この第二弾になる「旅人類vol.2」が来年の春先目指して現在企画進行中。今度の舞台は旭川以北ということで稚内や利尻・礼文の離島での酒場や景勝地を歩んでいる姿を取材して歩かれています。

 今日までの二日間を利尻・礼文の二島をめぐり、今日は稚内市内の酒場を探訪しつつ、夜にはロシア風居酒屋「ペチカ」にて関係者による懇親会が開かれました。

 実際にお会いした吉田類さんはとっても気さくな方で、記念写真やサインの申し出に来やすく応えてくれて皆大感激。周りからの質問にも丁寧に答えてくださいます。 

「類さんは実際のところどれくらいの頻度でどれくらいのお酒を飲んでいるのですか?」
「一日で番組を三本取ったりすることもあるわけですよ。そうなると一日に二升飲むこともあって、それが連続で十日くらい続いたこともありますよ」

「そ、そんなに飲んで朝は大丈夫なんですか?」
「逆に、私は原稿を頼まれることも多いので、頭を休めて文章が書けるのは飲んだ翌日の朝しかないんです。朝は四時くらいに起きてそこで原稿を書くということが多いんです」

 いやはやものすごい酒豪です。

 今夜はペチカにて出されるロシア料理やロシアのビールなどを堪能しつつ「旅人類vol.2」用の写真を撮りまくっていました。

「スチール写真って緊張するしなかなかOKがでないのよ。動画で撮ってくれた方がよっぽど気が楽ですねえ。シナリオもないしただ思うままに喋っていればいいから。まあ覚えていなくて後から思い出せないってことも多いんですけどね(笑)」

 テレビ番組そのまんまの類さんでした。


       ◆ 


 北海道を旅したくなるように、との思いが込められた「旅人類」についてはどのような感想をお持ちでしょうか。

「僕はね、本当に北海道が好きなんで、ここに一人でも多くの人が来たくなる、実際に来てみたという人が増えることを本当に願っていますよ。創刊された旅人類って全編カラーの写真でボリュームもあるし、中身も充実していますよ。あれが800円(+税)だというんですから破格の値段ですよね。本だけ見ればもっと値段を高くしても良いくらいだけれど、そうじゃなくて一人でも多くの人がこの本を手にしやすいと思う方が大事だと思ったので、そういう値段もありでしょうね」

 いやあ、内容をどんどん充実して北海道を単なるガイドブック以上のクオリティで多面的に紹介してほしいと思います。

 類さんは実は山が好きだということなのですが、「山は身長180センチで体重は65kgとかそういう体つきでないと登れんのです。でも今は体重が増えちゃったから早々難しい山はいけないんですよ(笑)」と苦笑い。

 よくよく話を聞けば、ここペチカで懇親会をする前には市内の別な居酒屋で取材の一環で常連客達に囲まれながら一杯引っかけていたのだそう。

 本当に底なしなんだと実感。ぐるり巡ってもう一度稚内をお訪ねくださいね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

稚内の異国情緒~ロシアを身近に感じるひと時

2015-07-27 21:56:33 | Weblog

 サハリンのユジノサハリンスクからロシア民族音楽アンサンブルチームの"ルースキー・テーレム"が稚内にやってきました。

 彼らは7月18日から8月17日までの一か月間にわたって稚内に滞在して、各地でロシア民族音楽と舞踊を披露しています。

 今夜は市内の副港市場の一階サハリンコーナーでミニコンサートが開かれたので職場の有志で演奏を楽しんできました。

 今日は四人の女性が民族衣装に身を包んでロシア民謡や日本でも馴染みの歌を披露してくれました。

 ♪月曜日は市場へ出かけ~♪でお馴染みの「一週間」や「カチューシャ」、日本語で「恋のバカンス」などを披露してくれて会場からはヤンヤの喝采です。

 メンバーの一人アンドレイさんが演奏している楽器、「なんという楽器でしょう?」と訊くので「アコーディオン!」と言うと、「残念、バヤンというロシアの楽器です」とのこと。

 確かに見るとアコーディオンに見られる鍵盤がなくて代わりにボタン群が見えます。アンドレイさんはこのボタンを使って伴奏から速弾き独奏まで自由自在に操ります。

 最後は希望者が集まっての記念写真サービスも。これが市内各所で無料コンサートを開いてくれるというのは嬉しい限り。

 我々職場の一団はロシア民謡を楽しんでからすぐ隣のロシア風居酒屋「ペチカ」にて大いに気勢を上げました。

 稚内の今日はちょっと暑くなりましたがそれでも最高気温が24℃。夏休みは稚内でロシア、サハリンとの交流を楽しんではいかがでしょう。

 異国情緒溢れる稚内です。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

豊富町のホッキ祭りと浜頓別町の100kmマラソン

2015-07-26 23:20:25 | Weblog

 宗谷の短い夏はいろいろなところでのイベントが重なります。

 今日はまず豊富町で開かれた「ホッキ祭り」を見学。ホッキとは北寄貝のことで、北海道の特産の貝なのですが、鮮度を保ったまま遠くへ運ぶことができないために、東京でもなかなか生の刺身は味わうことができません。

「遠くまで送るとなるとちょっとボイルして送れば、なんとか甘みを残して食べられるようになりますが、新鮮な刺身というわけにはいきませんねえ」とはホッキに詳しい地元の古老。

「ホッキ貝の即売も今年から十個入りの袋でお一人様四袋まで、ということにしました。格安での販売なので、そうしないとすぐに売り切れちゃって変えない人が続出したものですから」
 確かにすれ違う人たちは皆重そうなホッキの入った袋を抱えておりました。

 さらに「ホッキにも暖流と寒流の違いで、黒ホッキと茶ホッキという会の色が違うものがあるんです」と言う。

「どっちがどう美味しいんですか」「私等は寒流の茶ホッキなのでこれが美味いと思っていますがね(笑)」

 ホッキに違いがあるなんて知りませんでした。もっと宣伝すれば良いと思うのですが。


 祭りで人気のイベントが、「ホッキのつかみ取り大会」。これは制限時間十秒以内にマジックハンドでホッキ貝をつかめばもらえるという、やって損のないイベント。

 制限時間十秒とはいかにも短いのですが、それでも皆さん上手なもので3~4個をゲットして満足げ。知り合いの新聞記者の方も取材に来ていて挨拶をしたところ、「このホッキつかみ取り大会くらいしかホッキ貝を写真に取れる芯がないんですよ。袋に入ったホッキ貝はあってもそれでは記事になりにくいん物で(笑)」

 会場ではエゾシカ肉を販売するサロベツベニソンのブースも出ていて、シカ肉ソーセージやサイコロステーキに人気が集まっていました。一応ホッキ祭りだけどこれくらいはいいよね(笑)


       ◆   


 ホッキ祭りの会場を後にして次は昨日も訪れた浜頓別で、北オホーツク100kmマラソンの現場を見てきました。

 わが職場からもボランティアとして給水地点でランナーのお世話をするスタッフが参加しているのでその激励とイベントの様子の見学です。

 途中ですれ違うランナーは、気力充実して目に力のある人もいればその一方で足を引きずったり苦しそうな顔をして走っている人もいて、皆さん気力を振り絞っての激走。

 いくつかの給水ポイントを訪ねてみると、「ボランティアがランナーを支えるのは当たり前として、そのボランティアスタッフを支える支援スタッフがいて、巡回しながら『氷はありますか~?』と確認してくれたりお弁当を配って歩いたりしていました。ボランティアを支える仕組みも考えられているなあ、と感心させられました」とのこと。

 
 ゴール近くで浜頓別の菅原町長さんにお会いすると、「100km先頭の選手は今年で四連勝でした。記録も昨年より伸びていて実力が頭抜けていますね」とのこと。
 
 総じて気温が低めになった今日の浜頓別。雨も混じりましたが総じて走りやすかったのではないでしょうか。

 ゴール付近で丁度50kmの一位の選手がゴールへ飛び込んできました。待ち構えていた関係者の拍手に迎えられて満足とホッとしたような表情が印象的でした。

 コースの途中では地元の町民の皆さんが待ち構えて旗を振りながら声援をする姿が目に入りました。これこそおもてなしの度合いが日本でも指折りに評価されているウルトラマラソンの力の源ですね。

 大会に参加した全てのランナーと、大会を支えてくれた多くの関係者の皆さんに心から敬意を表します。お疲れ様でした

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

浜頓別の北オホーツク100kmマラソン前夜祭

2015-07-25 22:54:09 | Weblog

 明日はいよいよ「第5回北オホーツク100キロウルトラマラソン」の開催日。

 今日は浜頓別に参加するランナーも集結し、明日の大会に向けた前夜祭ならびに歓迎の催しが開かれました。

 今年の参加者は約593名で、男女を合わせて100kmを走るのは407名、50kmを走るのは186名。100kmを走る人の方が多いのですね。

 毎年参加する人も多く、そういう人の挨拶は「ただいま」です。

 菅原町長は挨拶で「消滅自治体の一つとして扱われていますが、浜頓別は消滅しません。農林業も水産業も基盤がしっかりしているので安心して毎年参加してください」と笑いながら歓迎。

 多くのエントリー者がいますが前夜祭への参加は自由。なにしろ100kmマラソンのスタートは朝5時ですから自分の体調をコントロールするのも大変だと思います。

 100kmを走ろうという剛の者になると朝2時に起きてそこで食事を取り、食べたものが走っている間にエネルギーに変わるタイミングを計るのだそう。

 100kmにエントリーした知人がいたので訊いてみました。
「コースの途中にドリンクや軽食を提供してくれるポイントもあるのじゃないですか」

 すると彼は、「確かにありますけど、走っていると途中で食べたものを胃が受け付けなくなることもありますからね。だから走る前に十分な時間を取って食べておくんです」

 今年は第5回ということで、100kmを今年で5回完走した人は、事務局に申請することで「ゴールドランナー」の称号が得られるのだそう。回を重ねるランナーには誇らしいことでしょう。

 明日の天気は雨が混じるかもしれませんが、気温は低めとのことで走りやすい天気になりそうです。

 日頃の練習の成果を発揮して完走を目指してほしいものです。


       ◆  


 さて今日の夕刻に開かれたこの前夜祭の会場に入る前は、浜頓別町内の小河川で釣りをしていました。

 自然あふれる渓流で、今日はヤマベが実によく出てくれました。20センチオーバーも4匹ほど出て釣りごたえがある一日となりました。

 深みのところで足を滑らせて転倒するというアクシデントもありましたが、まあご愛嬌。

 内地は梅雨も終わりを迎えていよいよ暑い日が続いていると思います。せめて写真で涼を感じていただこうではありませんか。

 道北の涼しさをお届けします。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いい大人なら知っておきたいこと~神事とは何をしているのか

2015-07-24 22:25:44 | Weblog

 

 地元建設業者の若手経営者と話をしていて、神棚の話から神事の話になりました。

「あなたも起工式や竣工式など節目節目で神事を執り行うでしょう。神事って何が行われるか知っていますか」と訊くと「そう言われると詳しくは知りません」とのこと。

「それはいけませんね。一度ちゃんと聞いておけば一生役に立つ知識というものです。建設業者ということもありますが、そもそもいい大人として神事をちゃんと知っておくというのは意味がありますよ」
「すみません」…ということで、神事について説明をしてあげることになりました。

 このことは以前のブログでも書いていたのでこちらを見ていただけると良いのですが、いざ事に当たって慣れていて堂々と振る舞える人と、はた目にも慣れていなくて見ている方が心配になってしまう人がいます。  
 
【神事とは何か】 2011-6-24 ブログ
 http://bit.ly/jBvdbn

 ある程度の立場になれば知っておいた方が良い大人の知識があるのですが、実はしっかりと勉強したことがないということは多いもの。

 昔の時代ならば周りにいる大人たちから自然に学べたのかもしれませんが、最近はまず周りの大人が知らないという残念なことになりかけています。

 決まった所作をぴしっと行えるとちょっと格好の良いものでもあります。

 気が付いた時に勉強しておくとよいことって多いものです。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お茶と林業と地方創生

2015-07-23 22:34:11 | Weblog

 

 お世話になった掛川の榛村元市長さんから、お送りしたお中元のお礼の電話が来ました。

 最近のご様子を伺うと、「ここのところコーヒーや紅茶に押されてお茶の値段が下がって困っているよ」とのこと。

 お茶は消費量も下がっているのですが、お茶の消費は米の消費と関係するところが大きいため、米の消費が下がっている今日、ご飯の友としてのお茶はどうも分が悪い。

 ご飯とリンクしないところで健康ドリンクとしてのお茶は見直されている面もあるのですが、古来からの茶葉を急須で入れて飲むという伝統的なスタイルは減少しつつあるようです。

 日々新しいドリンクが登場して消費者の気を引こうという今日、お茶にどのような戦略があるのでしょうか。

 
       ◆ 


 榛村さんと言えば、林業会でもいまだに活躍されているので林業の最近の動向についても伺ってみました。

「最近は森林組合に若い人が入り始めたという話や、海外からの木も入りにくくなっているようにも聞きますので国内の林業には明るさがあるように思うのですがいかがですか」
「いやあ、まだ木の値段は上がらないね。最近は無垢の木よりもCLT(クロス・ラミネイテッド・ティンバー=直交集成材)といって、木の繊維が直角になって強度を増すようにして張り合わせるパネルが流行っているんだ」とのこと。

 これだと木目の美しさはなくなってしまうけれど、強度は無垢の木材よりも強くできますし、太い材を作ることもできます。

 これまでのように木造は三階建てまでというような規制も撤廃して技術開発によってもっと高層の建物もつくれるようなことになれば良いのかと思ったらそうでもなさそうです。

「そういう作り方だと太い材も安く作れるので木の値段が上がらないんだよ。まあでもその低い値段が海外での相場だと言われているんだけどね」

 
 良いものにはお金をちゃんと出す、ということに期待はできずやはり安くする努力が必要ということなのでしょうか。

 売れるものの品揃えが限られている地方都市は、地方創生と言われてもなかなか苦しいようです。

  

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

地域に信頼される人になろう

2015-07-22 23:51:36 | Weblog

 札幌の研修室で、新任の課長さんたちに対する研修講師をしてきました。

 テーマは「地方自治体から見た北海道開発局」というもので、地方自治体で国の諸機関を相手にした私の経験から、地方自治体からの信頼を得て共に地域で仕事ができる人材とはどういう人なのか、ということを中心に話をしたのです。

 我々転勤族にとってありがちなことは、転勤した先で地域に溶け込んで楽しんだりしようとせず、ただ住まいと職場を往復して貴重な2~3年を過ごすこと。

 地域に姿が見えず、今の転勤先を心の故郷として敬愛し理解し、存分に楽しむという姿勢がない人は、与えられている仕事を丹念にこなしていても地域の中で信頼され頼られることはありません。

 幼子が嫌な先生を嫌うのに理由はありません。ただ資質を見抜いているだけ。地域を愛していない人を地域の人は見抜きます。

 そんな人が信じられることはないし、一緒に仕事をしようという気にならないのも当然です。

 マザーテレサはこう言いました。「愛情の反対は憎しみではありません。無関心です」と。

 地域に無関心な人は地域に愛情を持っていないということです。

「今仕事をしているところに不満がありますか?今の赴任先は不幸せですか?」
 人は未来にも過去にも生きることはできません。今を生きるしかないのならば、喜び溢れて幸せに生きる方が良いでしょう。

 そうして地域のファンになり、地域での暮らしをたとえ離れてからでも宣伝してあげればよいのです。「僕は○○で暮らしていたけれど本当に良いところでした」と言えるほどに地元を味わえば良いのに。


 そして私が思う「地域に受け入れられる五つの人材像」はこんな感じ。
①好奇心を持って地域をめぐり知識を広げる、②地域に共感し、参加しおもしろがる、③地域に貢献し手伝う姿勢、④一目置かれる何かのある達人になる、⑤別れを悲しんでくれる友人を地元で作る

 こういう生き方ができればきっと転勤先は幸せな心の故郷になりますよ。

 
       ◆ 


 なんだか今日はいつもより力の入った講義になりました。

 最後に「なにか質問はありますか?」とせっかく時間を取ったのにだれも質問をしてくれなかったのは残念でした。質問は(絶対何か質問をしてやろう)と思って聞いていないとできませんからね。

 講義を終えて部屋を出ていくときに何人かから拍手がもらえました。そんなことは初めてだったのでちょっと嬉しく思いました。

 さてこれで自らのこれからの生き方が変わる人が何人出るでしょう?それが問題なんですけどね。
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする