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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

マイナカード ~ 更新申請も発行もネット経由でスムースに

2025-08-22 21:25:13 | Weblog

 

 マイナンバーカード制度が誕生したのは2016年1月1日でした。

 この年私は稚内開発建設部で現役最後の年を迎えていました。

 マイナンバーカードは住んでいる自治体に発行申請をするので、このときに稚内市役所にマイナカードの発行申請をしたのですが、集中する事務量のために2016年3月末日までの稚内在勤中には発行してもらえませんでした。

 稚内での単身赴任を終えた後は札幌へ戻ってきましたが、申請は引き継がれるとのことでやがて札幌で発行されることとなりましたがずいぶん時間がかかったものです。

 そうやってようやく手にしたマイナンバーカードですが、今年9月の私の誕生日で10年間の使用期限を迎えます。

 更新手続きが必要になるということで、3か月前の6月に案内の封書が届きました。

 もともと、誕生日の3か月前になったら更新の手続きを始めようと思っていて手帳にもその旨を書き込んでいたくらいです。

 すぐに区役所に向かいましたが、夕方4時に訪れたところ市役所はその手の人たちでごった返していて、「どれくらいかかりますかね?」とコンシェルジュ担当の方に聞くと「おそらく2時間以上待たれることになると思います」とのこと。

 いやはや…。

 この際窓口にある順番カードをもらって2時間後にまた来ようかと思ったのですが、それも当てにならないようなので窓口での再交付申請を諦めました。

 更新手続きの説明書にはスマホ、パソコン、郵送による申請手続きができて、さらには「証明用写真機」でも申請ができるとのことで、窓口での手続きはおそらく一番手間と時間がかかる手続き方法です。

 早速パソコンでの申請に切り替えることにして、自分の写真を撮りマイナカードのサイトにアクセスして更新申請ができました。

 これならわずか15分ほどの作業で済むのですから効率的です。


       ◆


 そうやって6月に更新手続きを行ったマイナカードですが8月上旬に「準備ができたので受け取りにきてください」というハガキが届きました。

 受け取りの場所は区役所とされていますが当然ながら予約はできず、長時間待たされるのは確実です。

 申請の時には電子申請ができたのに…、と思ったところ交付は区役所のほかに札幌ならマイナンバーセンターがあると書かれていました。

 QRコードが貼られていて、こちらならば受け取り時間の日と時間が予約できるというのでやってみましたがなぜかうまくいかず、結局は電話で問い合わせをしたときに口頭で日時の予約ができました。

 札幌のマイナカードセンターは道庁赤れんが庁舎の東側にあるビルの一階で、予定の時間に訪れて順番待ちをして新たなパスワードと暗証番号を登録して新しいカードが発行されるまでは20分ですみました。

 6月に入ってから健康保険証としてマイナカードを使うたびに「カードの有効期限が迫っています。更新手続きを行ってください」という注意コメントがでてきたのですがそれもこれで解消です。

 結局更新手続きを始めてから手にするまで正味2か月かかりました。

 有効期限3か月前の更新手続き開始からすぐに始めないと、あっという間に3か月という期間が迫ってきて、どうしようもなくなって結局役場で長蛇の列の最後尾に並ぶという憂き目に会うことでしょう。

 社会の中で生きてゆくというのは面倒くさいものですが、一つ一つを丁寧に全うしていなくてはね。
 

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初めての家庭裁判所 ~ 後見人監督人選任申し立て

2025-08-21 22:58:48 | 後見人の話

 

 作業を進めていた父の任意後見人契約発効のための「後見人監督人選任申し立て」の書類を家庭裁判所に提出してきました。

 なにしろやったことがないもので、家庭裁判所のホームページを見ながら必要な何枚もの書式をダウンロードして作成、さらには不動産や銀行通帳など親の財産を洗い出してその資料を集めるなどかなり走り回りました。

 この後は家庭裁判所の調査官という方から連絡が来て、面談やら書類の中身のチェックなどを行うこととなっており、まだ苦労は道半ばではあるのですがまずは書類提出ということで悪戦苦闘も一区切りです。

 実際に作業をしてみて、一人の個人の後ろ盾として後見人になるためには何を明らかにしなくてはならないか、というのが見えてきて法律や制度、書式を作成した官僚の皆さんの苦労が偲ばれました。

 一応現職の時は国家公務員として「法律」というものにある程度触れていたことがあるので、法律や制度が「何を目的にしているか」とかその目的を果たすために「何が必要か」「それをどう表すか」などにどう工夫をされているかに目が行きます。

 こうした法律の構成や仕組みなどを「建付け」と言います。

 もともとは建築用語で建具などの収まり具合のことを指していたのですが、それが転じて「制度や仕組みの整い具合・全体の構造」のような意味で使われるようになりました。

 世の中に、確かに生存しているのに正常な判断力がなくなってしまう人がいるという現実から、「では何が問題になるのか」と言えば、「本人の財産を守る」「契約の主体となる」などが考えられ、「その問題をどう解決できるのか」となると、本人の主体性を代わりに行う者が行うべきとなり、さらに本人の代理人が誠実にその業務を執行しているのかのチェック体制を整備するなど、様々な可能性に応えようという建付けに苦労していることが見て取れます。


 作成した資料は、「後見人選任申立書」、「受任者事情説明書」、「事情説明書」などから始まって、父と私の戸籍謄本、住民票(以上、本人確認)、本人の健康状態資料としての診断書と本人情報シート、さらに任意後見人契約関連資料と、財産目録とその裏付け資料、収支見込とその裏付け資料などかなりなボリュームです。

 人の価値は財産だけでは有りませんが、それでも今回の書式で財産目録や収支見込などを明らかにしておくことはもしも父に何かあった時の相続のための資料にも使えます。

 また、今後自分自身もこれだけの資料は終活の資料としても普段から作っておいた方が良いと思える資料です。

 身の回りをできるだけシンプルにしておくほうが良さそうだと改めて思ったことも良い勉強になりました。

 父親との任意後見契約に始まってその効力発効手続きと慣れない道を歩んでいますが、一度やってみると経験になります。

 もしも今後必要になりそうだという方にはアドバイスもできますね。

 いつかは自分も後見してもらわなくてはいけないときのための経験値が増えました。
 

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介護ヘルパーを使ったらどうですか

2025-08-20 22:34:56 | 介護の世界

 

 先日、月に一度のケアマネさんが実家を訪問してくれるときに同席させてもらいました。

 92歳になる母は最近、庭で草むしりをした後に脱水症状で倒れるなど、思うように体が動かなくなってきて、本人もだんだんにそのことを自覚し始めています。

「おかずを作るのも億劫になってきたよ」と気弱なことも言い始めるようになりました。

 家事ができなくなって認知症の父との暮らしが支えられなくなるということは、今のようにこの家の二人で住むということができなくなるということでしょう。

 そうなるとどこかの施設のお世話になるということが考えられるのですが、施設の空きを考えるとどこか良いところがあれば事前に見学しておくということもあるかもしれません。

 ケアマネさんにそのあたりのことを相談しようと思って同席したのです。

 
 で、今の両親の様子の聞き取りをしているなかで「施設利用なんてことはどうなのでしょう」と訊いてみました。

 するとケアマネさんは、「まあ施設に入られるとなると、集団生活ということになりますし今とは相当環境が変わりますよね。そうなると今のような自由な暮らし方はできなくなりますし、お父様の認知症が進むということも考えられます」とまだまだ頑張ってほしい様子。

 そりゃそうでしょう。

 我が国の老人介護の基本方針は「在宅介護中心の地域包括ケアシステム」ということです。

 それは「住み慣れた地域で最期まで暮らせる社会を目指す」というもので、高齢者が重度の要介護状態になったとしても、できる限り自宅や地域で暮らし続けられるようにすることが目標であり、そのために医療・介護・予防・住まい・生活支援を一体的に提供する体制が整備されています。

 社会全体としては、費用が掛かる施設介護は本当に必要な方のみの利用にとどめたいので、家で暮らせるならばなんとか周りの支援でそれを実現させたいのです。

 
 ケアマネさんは母に「どんな家事がお辛いですか?」と訊いてくれました。

 すると母は「料理で一時間も立ち仕事になるのが大変です。それに掃除も爺ちゃんは言ったところで手伝ってはくれないし、洗濯物を干すのも大変で…」といろいろと辛い家事を話し始めました。

「それならその部分にヘルパーさんをお願いするという手がありますよ」
「ヘルパーさん…」

「女性の方だと、他人を家に上げて家事をさせるということに抵抗があるかもしれませんが、要支援1のお母様と要介護1のお父様なら、週二回1時間ずつのヘルパーさん利用が可能です」
「料理をお任せするというのも…」

「料理も、材料を切るところまでやってもらって味付けは自分でやるとか、細かくお願いすれば1時間の範囲内でいろいろなことをやってもらうということもできますよ」


 すると母は、「実はおかずを作っても爺ちゃんがもうそれに手を付けないんですよ。見ていたらごはんとみそ汁しか食べないので、『ほれ、おかずも食べなさい』と口を酸っぱく言って、ようやく最後にちょっと箸をつけるくらいで…。作っても張り合いもないし…」

 どうやら父には認知症ゆえの偏食も出ているようです。

「でも作っても爺ちゃんが食べないならもう料理そのものをしなくてもいいんじゃないの?偏食も受け入れれば爺ちゃんとしてはそれで良いわけで」
「そんなご飯とみそ汁だけの食事もないだろうと思ってさ…」

 ケアマネさんは「それなら一人分の配食サービスを利用してみるとか、カレーなんかもレトルトを使うとか、あまり大量に作り置きしようと思われないのが良いのじゃないでしょうか」と考え方と行動を変えてはどうかと提案してくれました。

 私も「もう頭で考えても意欲がわかないとか体が動かないってこともあるよね。とにかく苦労している家事が何で、それさえ手伝ってもらって何とかなればまだここで暮らせるということを考えましょう。それにヘルパーさんを利用できるかどうかをまた相談すればよいし」と提案してきました。

 
 なにしろ父はお願いしても家事の面では全く役に立たないし、母も頭が思うようには体が動かないということをだんだん自覚してきているのですが、それに変化を伴うような踏ん切りをつけられないという状態のようです。

「家の中の家具も処分したいんだけどもうそれもできない。もっと早くやっておけばよかったよ。あんたもいらないものは早めに捨てておいた方がよいよ」

 大型ごみの処分などは手伝ってあげることもできるでしょう。

 しかし考えてみると私もいらないものの処分など、その一歩が踏み出せないでいることは多いものです。

 歳をとればその傾向はもっと顕著になるでしょう。

 他山の石として、やらなくてはいけないことはいまやることですね。 


 

 

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カラオケスナックでのボイストレーナー企画第二弾 ~ 今回のテーマは「高い音の出し方」

2025-08-19 22:36:54 | Weblog

 

 今日はいきつけのカラオケスナックでのボイストレーニング企画に参加してきました。

 札幌市内でボイストレーナーとして活躍しているNさんとスナックのママがある会合で出会って意気投合してこの企画が誕生。

 今回が4回目とのことですが、私の参加は前回に引き続いてのまだ2回目です。

 今回のテーマは「高音の出し方」。

 プロの歌手のオリジナルの音域にはどうしても届かなくてつい音程を下げて歌ってしまいますが、声の出し方をトレーニングすればもっと高い声が出るようになるかもしれません。

 今回の参加者は限定6名で、まずは皆好きな歌を歌ってからNさんからのアドバイス。

 目線を上げて顎を上手に使うことで、「音が当たるっている感覚があるんです」とのこと。

「声を出す」と言うことは簡単なようで、それを自分で操れるようにするにはそれなりのトレーニングがありえます。

 トレーニングをすることで、もう半音、もう一音自分の声が上にも下にも出るようになれば歌える歌の範囲が広がることでしょう。

 
 2時間のボイトレ企画では最後に講師のNさんがお手本の一曲を披露してくれました。

 GLAYの一曲をオリジナルキーで朗々と歌い上げられるともう拍手しかありません。

 カラオケの採点とかそういう枠を超えた上手さを見せつけられました。

 
 あるようでなかなかお目にかかれないボイストレーナー。

 本当にボイストレーニングを受けたらもっと歌が上手に歌えるようになるでしょうか。

 

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義父の新盆とマージャン

2025-08-17 20:12:53 | Weblog

 

 夏休みの最終日、今日は今年の3月に亡くなった義父の新盆の法事を行いました。

 札幌周辺は午前中に強い通り雨が降り、お墓では火を使えずに花を飾って手を合わせるのみで終了。

 義母の住む実家に親類縁者が集まって昼食と午後にお坊さんが仏壇にお経をあげるために来てくれるのを待ちました。

 義父の家には仲間とマージャンをするのに電動麻雀卓があるのですが、お経が終わった後で孫たちにマージャンをさせました。

 中3,中1、小5×2名の4人で、当然全員麻雀の経験がなく、ルールも手作りも分かりません。

 義兄と甥っ子と私の3人で子供らの傍について、ルールや手作りのポイントや役の説明などをしながらの4人マージャン。

 初めは全員が手をさらしながらゲームを進めて行きましたが、途中からは手を隠して真剣勝負の形になりました。

 皆、まだとまどいながらも「欲しい牌が来ない」「振るのが怖い」とゲームのポイントを味わえたようでした。


       ◆


 考えてみると我が家では父がマージャン好きだったので、私と弟は中学校の時から家族マージャンで鍛えられました。

 もう時効ですが、家族内で千点5円の勝負でした。

 
 今でも弟は札幌に帰省するたびに息子を連れて両親の元へ行きマージャンをしています。

 弟によると純粋にゲームを楽しんでいるようで、「今はもうお金はかけてないよ」とのこと。

 父も認知症が進んでいて孫である弟の息子の名前も覚えていないのですが、それでもマージャンになるとちゃんと勝負になるのだそう。

 もう点数は数えられないのですが、チョンボもせず調子が良ければ一人勝ちもあるといいますから、「三つ子の魂百まで」ですね。

 母も「日々の家事が疲れて疲れて…」と言うものの、週に一度木曜日に開かれる町内会のマージャン大会に父と参加するのが今の暮らしの最大の楽しみの一つになっています。

「そろそろ施設に移ることも考えたらどう?」と水を向けると、「施設に入ると外出できないところがあると聞くし、マージャンができないとなると楽しみもなくなるしねえ…」と生きがいの一つが失われることに抵抗があるようです。

 亡くなった義父も晩年一人のときは部屋にこもってファミコンのマージャンゲームに明け暮れていました。

 マージャンが打てる親戚や身内が来ると電動卓で楽しそうにマージャンを打っていたものです。

 麻雀って歳を取った時の楽しみのためにもある年齢になるまでにはできるようにしておいた方が豊かで楽しい時間が過ごせそうな気がします。

 今の若者って、マージャンを覚えるようなきっかけがあるのでしょうかねえ。

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ニセアカシアのひこばえ除去 ~ 公園ボランティアの続き

2025-08-16 23:31:23 | 公園ボランティア

 

 さて、後見人活動開始のための資料作りに疲れたであろう私はまた公園に来ていました。

 先日の公園縁辺部の草刈り作業の際にやり残した気になった作業があったのです。

 それは公園の樹木の「ひこばえ」の処理です。

「ひこばえ」とは、「孫生え(ひこばえ)」とも書かれ、古い幹にから特に根際から新しく生まれた芽を「孫」に見立てた表現です。

 ひこばえも、ただ根際から細い芽が伸びているだけなら罪がないのですが、この公園のひこばえはニセアカシアの幹から出ているものです。

 ニセアカシアはその小枝に鋭いとげがあって触ると危険なのです。

 マメ科の植物で成長が早いことから昭和40年代に植えることが流行って札幌市の街路樹としてよく使われたのですが、根が浅く強い風で倒れることが多く、やがて使われなくなりました。

 しかし年代の古い公園には当時植えられたニセアカシアがいまでも大木として残っており、緑陰を与えてくれるのは良いとしても、棘のある枝はちょっとやっかいものです。

 実際、落ちた枝で自転車がパンクしたり、子供たちが気がつかずに触るとケガをしかねません。

 しかしこのひこばえ、一応樹木なので先日草を刈ったようなナイロンワイヤーでは切ることができません。

 必要な道具は棘を扱える革製の手袋とマキタの電動のこぎりレシプロソーです。

 これでひこばえを抑え込みながら根っこの部分を電動ノコで切ってゆきます。

 切ったら長さを50センチくらいに切りそろえてビニールテープで縛ります。

 一番奥にあった緑色のかたまりも、灌木の植え込みかと思ったら古くて切り倒したニセアカシアの根から生えたひこばえの塊でした。

 もうこれも手を付けた以上切り取るしかありません。

 見渡す限りのひこばえを切って縛ったら二束になりました。

 後見人の書類づくりから逃げてきての単純労働作業ですが良い息抜きになりました。

 あとの心残りは木製遊具の木部の傷みだけになりました。

 さてさてこれらをどうするかは、土木センターと要調整です。

 公園がだんだん整ってきました。

 

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後見人手続き資料作成に疲れ果てる ~ これも大人の夏休みの宿題

2025-08-16 22:43:40 | 後見人の話

 

 大人の夏休みもいよいよ今週末で終わり。

 そこで公園ボランティアのほかにもう一つの宿題が父親の後見人活動開始の手続きです。

 この間、ケアマネさんから父親の日常に関する情報シートや通院している病院からの診断書などを作成し、親元を訪ねて銀行通帳やら不動産登記の書類などを集めて準備を整えて来ました。

 しかしいざ作成しようと思うと、ここから裁判所に対する一連の書類作成が必要になります。

 申立書などはひな形があるからいいものの、父の財産目録と収支予定表となると両親の日常の収支構造や支出構造をつまびらかにしなくてはなりません。

 じつはこの手の作業の究極は親の死後の財産相続なのだと気がつきました。

 もしも親が突然になくなったりしたら、相続を受ける子供は親が「どことどんな契約をしているのか」「どこにどんな財産があるのか」がわからず右往左往して大混乱に陥ることでしょう。
 
 いま作業している後見人活動開始の作業って実はそれらを先取りして行っているようなものです。

 財産目録と収支予定表を作成する中で、母親とずいぶん対話をして、「うちが契約してお金を払っている一覧は手帳のここに書いてあるからね」と母から手帳の一ページを見せられました。

 収支構造で言うと、幸いなことに両親は豆に家計簿をつけてくれているので月々何にいくら払っているかもわかります。

 そして実際にこれに着手してみると、「土地の登記簿がみつかってない」とか「電気代も生協と契約か」などいろいろなことがわかってきました。

 相続も後見人も実は必要なことって親との対話とコミュニケーションなのであって、財産を継ぐということではなく財産とその出入りを把握しておくことが一番大切なことなのでした。

 
        ◆


 しかしそれにしても実際に作業すると普段見知らぬジャンルの資料が次々に登場するので頭が焼けそうになります。

 収入構造で年金を調べても、父は国家公務員共済と厚生年金の二か所からの給付を受けていて、それぞれに税金や健康保険料が差し引かれています。

 年金の給付通知書を見れば年金給付段階で天引きされている税金等がわかりますが、人の年金の中身なんてまず見ることはありません。

 家計簿とカード支出を突き合わせて支出の構造も少しずつ明らかにして理解を深めます。

 そしてこれらが実に脳には負担です。

 脳はとにかく働くことが嫌いなので、負担が増して嫌気がさしてくるとそこから先を考えることを拒否しようとします。

 こちらもそれが分かっているのですが、脳が深い思考をやめてゲームやテレビに行動を移させようとします。

 ついついテレビをぼーっと見てしまうのは脳が働いていない時間で脳のおさぼり状態と言うわけです。

 
 そんなときに脳に良いのは実は単純作業です。

 深い思考を伴わずに手と体だけを動かす動作を繰り返すことは実は脳には楽な時間なのです。

 そこで私は初めて悟りました!

 なぜ最近になって公園ボランティアで草刈りをするようになったのか、ということです。

 実はこれは脳が疲れ果てて考えることを避けようとして私の興味を単純作業に導いた結果なのではないか。

 ボランティアなどというと崇高なことをしているように思われるかもしれませんが、実はこれは私自身の脳の巧妙な「おさぼり大作戦」だったのだと。

 そして私は今日も公園に出かけて樹木の手入れをしてきたのでした。

 知的な作業と単純な肉体作業には絶妙なバランスがありました。 

  →公園ボランティア第3弾に続く。

 

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父のマイナ保険証での初受診 ~ 顔認証って大丈夫?

2025-08-15 23:01:02 | 介護の世界

 

 今日は月に一度の父の診察日。

 だいぶ認知症の進んできた父ですが、送迎サービスの車に乗って病院に行けばなんとか点滴と診察を受けてお金を支払い、薬ももらってくることができています。

 しかし、8月に入って最初の診察日と言うことで、これまで使えていた後期高齢者用の健康保険証が使えなくなります。

 両親にマイナ保険証は取ってもらっているので、これを健康保険証として使うことができるはずですが果たして認知症の父がそれに対応できるでしょうか。

 それが心配だったので、今日は父を病院まで送って受付と診察まで見届けてやろうと思いました。

 病院まで送る車の中で父に、「爺ちゃん、銀行からお金をおろす4桁の番号って覚えているかい?」と訊いてみたところ、「4桁…?うーん、わからないな」とのこと。

 マイナカードで受信するには顔認証しかないようです。

      ◆

 病院について受付で担当の女性に、「一応父はマイナカードと資格証の両方を持っているのですが、どちらで受信するのが良いでしょうか。父は四桁の番号は思い出せないもので」と言うと、「どちらでも良いのですが、資格証だととりあえず一年は有効ですが来年はまた申請をして発行してもらうという手続きが必要になるようです。マイナカードがあるならそれでどうでしょうか」とのこと。

 おずおずとマイナカードを機械に挿入すると顔認証と暗証番号のどちらで本人確認するかを問われます。

 "顔認証"を選びましたが、機械が求める範囲に顔がうまく入らずやりなおし。

 受付の女性もこちら側に回ってきてくれて、「小松さん、もう少し離れましょう」と顔の位置を調整してくれます。

 これでうまくいって無事に本人確認ができました。

 あとは情報提供だとかいろいろ意向確認があるので全部「はい」で進んでゆき受付登録を完了することができました。


 あとは待合室で点滴の順番を待ち、点滴をしながらドクターの診察を受けます。

 行きがかり上私も診察室に一緒に入れてもらって診断を聞き届けましたが、大きな変化はなくまた引き続き薬を飲み続けるよう言われて診察は終了。

 父はまた待合室で点滴を続行していますが、ここで私の動向は終了。

 あとは1時間後の支払いと薬をもらうことになりますが、これは弟に任せてバトンタッチです。

 私は母の元へ戻って、後見人制度の書類について母とやり取りをするのと買い物サポートに向かいました。


 やがて点滴終了の頃に弟が病院に行ってくれたようで、電話が来て「行ったときにはもう支払いを終えて薬局もマイナカードで登録して薬をもらうばかりになっていたよ」とのこと。

 これからも一応一人で、マイナ保険証で受付をして支払い、薬をもらうということもなんとかやれそうだとうことがわかったのが収穫です。


      ◆

 
 それにしても父の記憶力は日増しに顕著に衰えています。

 母に「爺ちゃんは四桁の暗証番号も覚えていないってさ」と言うと、「えー? ちょっと前はちゃんと覚えていたけどね」と母は苦笑い。

 父はいろいろな動作をいちいち指示されないと何もやれないような感じがいよいよ強くなってきました。

 後見人手続きをいよいよ急がなくては。

 

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公園ボランティアの続き ~ 大人の夏休みの宿題ですな

2025-08-14 22:15:20 | 公園ボランティア

 学生時代に天井下地をつくるアルバイトをしていた時に、「見切り」という言葉を知りました。

 我々の後に続く天井張り屋さんが「見切り材」という部材を天井と壁が接するところに設置してゆくのです。

 建築における「見切り」とは、異なる建材の境目に使われる部材や工法のことで、建材の切り口を隠し見た目の美しさや隙間をなくして湿気や温度変化を防ぐ機能性を保つ役割をもっています。


                    【これが見切り材】

 家の中を眺めてみても天井と壁、壁と床の接するところに木製の部材を打ってあるのがわかると思います。

 アルバイトをしていた時には天井が壁と接するところの変化を上手に繋ぐ工夫があるのだ、と感心したものです。

 つまり世の中には「何かと何かが接するところのあしらいが大切なことがある」とわかったことは後々いろいろと役に立ちました。


       ◆


 そこで公園の草刈りボランティアの話です。

 公園の草は夏になって全面的に伸びてぼさぼさしているのですが、公園が見苦しくなる一番のポイントは公園と道路との結節点が草で荒れているところなのではないか、と思えました。

 公園が道路になるところを「見切り」と考えればここを整えることで公園は美しく見える。

 もちろん、全面的に草刈りができればそれに越したことはないのですが、一人で作業する一人工(いちにんく)の労働力には限界があるのでそれをどこに集中させるかを考えると公園の縁(へり)のところだと思いました。

 10日の日曜日に公園の西側の一辺約50mをやってみたのですが、①電動草刈り機で草を刈って、②熊手で集めて、③草ごみを袋に入れて、④集めきれなかった細かい草ごみをスイーパーで吸い込んで、⑤吸い込んだ草ごみを袋にいれる…、という工程をこなすのにちょうど2時間かかりました。

 またこれでちょうど電動工具の電池が80%くらいなくなる感じで、ちょうどよい作業量でした。

 
 私の担当する公園は3辺を道路に接し、残りの一辺は建物施設の敷地に接しているので、草刈りが必要なのは3辺で、今日は残った2辺を午前、午後に分けて行いました。

 一片を作業するとちょうどボランティアゴミ袋40リットルが一杯になり、また工具の電池がちょうど無くなるという感じで、一つの作業単位ということがわかりました。

 まあ、午前に作業したら一辺に2時間かかって疲れもあって休憩をとるのにも丁度良い時間です。

 気温の上がったお昼の作業を避けてこの間にスイカを買いにゆき、涼しくなった夕方に残りの作業を再開です。

 最後に残った一辺は草が今までやったところ以上に伸びていてゴミ袋に入れる量がぎりぎりになりました。

 それでも電動工具があるからこそ、2時間たらずで作業できるわけで、ボランティアと言えども志だけではなく、ちゃんとした道具や作業スキルがあったほうがよいと思えます。

 これも一つやり終えた大人の夏休みの宿題でした。


 

 

 

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今年の盆の入りは昨年亡くなった妹の誕生日でした

2025-08-13 23:04:08 | Weblog

 今日から盆の入りということで、世間では先祖のお墓参りに行くという方が多いことでしょう。

 実は今日は昨年9月に亡くなった妹の誕生日でもあります。

 そこで元夫であった方が「今日妹さんのお墓参りに行こうと思いますがどうされますか」と連絡をくれました。

 「私も弟一家も親もぜひご一緒したい」という意向を伝え、今日は妹が眠っている霊園の駐車場で待ち合わせをして墓参りに行ってきました。

 この時期にスーパーマーケットなどへ行くと、100ml入りなどお供え用の小さな缶ビールが売られたりしていますが、ビール好きだった妹ならそれでは物足りないだろう、ということで、350mlのビール6缶パックを持参して備えてきました。

 妹が眠る墓は霊園の園路のすぐそばにあり駐車場からも近くて便利です。

 認知症の進んできた父は「これは便利なところにあるなあ。私の墓もこんな便利なところがいいなあ」と言うので、周りから「もうつくってあるでしょ!」と突っ込まれておりました。

 まだ冷静は母は墓に手を合わせながら「あんたはちょっと逝くのが早かったねえ」と涙声。

 これも運命なのかと思う反面、やはり悲しみが募ります。

 妹は昨年の9月に亡くなったので、今年のお盆は「新盆」になります。

 身内や縁者が集まって、故人を偲び思い出を語ってあげるのも供養になることでしょう。


        ◆

 妹の墓参りを終えた後は参加者全員で昼食をとって、今度は我が家の墓参りに全員で行ってきました。

 両親と私と弟でお金を出し合って建てた墓ですが、身内の中での男手は弟の長男だけ。

 将来のことなどどうなるかわかりませんが、少子化のなかで多くの墓が墓仕舞いを求められる日が来ることでしょう。

 暑い夏の一日でした。


 

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