北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

利尻島は富士の島~利尻富士、これでもか

2015-05-31 21:49:46 | Weblog

 昨夜の夕方のフェリーで利尻島へ渡り、昨夜は利尻富士が間近に見えるペンションで一泊しました。

 夜半からしとしとと雨が降り出して、朝食の頃には土砂降り。(予報では晴れるといっていたけれど利尻富士が見えるようになるかな)と不安な面持ちで宿を出ましたが、途中からぐんぐん晴れ間が広がって、見る見るうちに青空に。

 映画「北のカナリアたち」の撮影ロケ地などを巡りながら反時計回りに島を一周ドライブを進めました。

 沓形港の近くの沓形岬公園を見学していると、なんと利尻町の保野町長さんに遭遇。
「あらら、もう盲腸は大丈夫なの?」

「いやいや、その節は式典を欠席したりして大変ご迷惑をおかけしました。もう大丈夫です。今日はまたどうされましたか」
「いやちょっと観光施設の不具合を見て回ろうと思いましてね」

 そんな話をしている頃には利尻富士が山頂の姿を現し始めました。

「じゃあ時間もあるので利尻山見返公園へ行ってみよう」と車を走らせて山の懐深くへ登って行きさらに展望台までもう十分の山道を登ると、ハイマツ林越しに大きな山の姿が見えました。これは雄大です。


 次はオタトマリ沼からの利尻富士。風が強くて湖面が波立っているため逆さ富士は見られませんでしたが、銘菓「白い恋人」のパッケージや袋に使われている利尻富士はここからの写真ということで、記念に一箱買っちゃいました。

 お土産屋さんは二軒ありますが、どちらのソフトクリームも味わいが違いつつ美味しくいただきました。やっぱり牛乳がいいのでしょうか。


       ◆  


 お次は姫沼からの利尻富士。ここも湖面が穏やかならば逆さ富士が見えることで風景写真愛好家の良ポイントですが、湖面はともかく残雪も美しい利尻富士をまた違った角度で見ることができました。

 湖を一周するとこの時期の野草がそこここに咲いていて清々しいハイキングが楽しめました。


 最後はフェリー乗り場からの利尻富士。鴛泊港のフェリー乗り場も実は山が近くて眺望がすばらしいのです。
 六月のウニ解禁直前の週末。今日はまだフェリーに乗る車は少なかったのですが、いよいよ明日からは離島観光も一気に賑やかさを増すことでしょう。


 今回は素晴らしい天気に恵まれた旅となり、およそ観光ポイントと思われるところを片っ端から見学して回ることができました。

 次はいよいよ山登りや釣りなど島でのアクティビティを楽しみたいものです。島に近い稚内という地の利を生かさない手はありませんね。
 

 お昼に入った沓形の町の定食屋さんのメニュー表。「ファンタとか」が笑えました。 これも旅の良い思い出です。

 

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礼文島は花の島

2015-05-30 23:47:17 | Weblog

 朝一番のフェリーで礼文島へ向かいました。薄曇りながら不思議なほど気温が高く、行楽日和としては申し分ない一日です。

 着任の挨拶をした後にフェイスブック友達になった礼文町の小野町長さんに「早速礼文島へ渡りますが、見どころのお勧めはどこでしょう?」とお尋ねしたところ、「それなら桃岩展望台コースとレブンアツモリソウの群落でしょう」という情報をいただきました。

 どちらも確かに礼文島観光では欠かせないコンテンツ。まずは桃岩展望台へと向かいます。

 徒歩で頂上へ向かう園路沿いには少しずつ花々が咲き始めていたのと、花を目当てにしてトレッキングを楽しむ団体がいることに驚きました。

 丁度桃岩展望台へ向かう駐車場のところにカラフルなウェアに身を包んだ若い団体がいました。植物愛好団体と思い「どちらからですか?」と訊いてみると、「地元の花ガイドクラブです~」という若い女性からの返事。

 なるほど、こういう人たちが花観光のガイド役をやって多くの観光客を受け入れる一つの魅力になっているに違いありません。

 島を巡りながら観光バスを降りて観光する人たちを見ていると、ガイドさんが常に咲いている花の説明をしています。礼文島が花の島であるということを強調し、質の高いコンテンツ化する努力を垣間見た気がします。

 それにしても桃岩って大きいなあ。ちょっと独特な風景です。


      ◆ 


 礼文島の最北端である須古頓岬へ向かう途中でレブンアツモリソウの群落地を訪ねることができました。ずっと憧れていたレブンアツモリソウとの初対面です。

 アツモリソウはラン科の多年草ですが、礼文島にあるアツモリソウだけが白または薄黄色と可憐な感じです。

 群落地には次から次へと観光客が訪れてきて、立派なカメラを持った人が多いこと多いこと。

 そんなカメラマンたちが、木道から身を乗り出すようにして近接写真を取ろうとして頑張っている様子はなんだか滑稽でもあります。

 管理人の方に伺うと、「今年は雪が少なかったこともあるけど花の時期は早いですね。今日などは最高の部類ですし、この先は少なくなるかもしれません」とのこと。

 レブンアツモリソウって野草の中でも花が大ぶりで特徴があるので、見たい人は大勢いると思うのですが花の咲いているピンポイントの時期に礼文島に来られる人は少なくて、憧れの花で終わっていることが多いもの。

 せっかく稚内という至近の距離にいるという利点を最大限に活かした今日のレブンアツモリソウ探訪となりました。


 礼文島って道路が島の西側にはほとんどなくて島を巡ることにハンデがあるのですが、それを花探訪のトレッキングを提案することで逆手に取った戦略。  

 礼文島は「花の島」なのです。

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北海道の価値創造その2

2015-05-29 22:13:31 | Weblog

 次期の北海道総合開発計画策定に向けた地域ヒアリングの機会である「価値創造パートナーシップ会議」ですが、今日は残りの三名の皆さんのお話です。


 四人目に話されたのは、アトピー性皮膚炎治療のために子供さんと一緒に旭川から豊富へ移住し、湯治客が気楽に立ち寄れるカフェを開いた堂脇聖美さん。また平成15年からは湯治で滞在する人たち向けのシェアハウスをオープンし、当時療養客へのサポートに力を尽くしています。

 堂脇さんはかつて肌が荒れていたために、入れたお茶を飲んでもらえなかったことがあったのだそう。それが今では豊富温泉での湯治によって劇的に改善し、カフェを営めるようになったのですが、「昔を思うと、夢や希望がなかったのが、今は当時もっとも対極にあると思った世界が身近なものになりました」と温泉の効用に本当に感謝しているとのこと。

 しかしその一方で、周りには移住してでも湯治を続けたいと思っても、地域に住んで仕事があるのかとか、そもそも住む家がどこにあるのかすら分からないという、移住のための適切なシステムが欠けていました。

 堂脇さんはそんな移住への第一歩としてシェアハウスを営むことにして、今では本州から四人の女性が住んで湯治をして健康を取り戻しつつあるそうです。実は今日の会合に出席するにあたってお子さんが熱を出したという連絡が来たのだそうですが、「シェアハウスに住んでいる方が『いいよ、預かっておいてあげる』と言ってくれたのでここにこれました」と言っていました。
 今後は湯治客や移住希望者への仕事サポートが必要だ、というのが一番の希望でした。

 

 次は前利尻町立博物館学芸課長の西谷榮治さん。西谷さんは利尻島史の近現代史を研究し、利尻らしさを次世代に繋げる活動に取り組んでおられる歴史家です。

 興味深かったのは江戸時代の朝鮮人漂流者たちの記録から利尻島の様子がうかがい知れたことで、様々な資料からこうした歴史を独自の活動で掘り起こされています。

 また、捕鯨船に紛れて日本への密航を計画し、利尻島に漂着し、見つかって長崎へ移送された後はオランダ通信使に英語を教えた日本で最初の英語教師であるラナルド・マクドナルド。
 彼を顕彰する意味で、利尻高校で英検二級・準二級合格者を選抜してアメリカへ短期派遣する事業も行っています。

 さらに島へは本州の各地から移住してきた人たちが混在していて、今日なお残る祖先の文化を探し当てて、過去と未来を繋げるようなとりくみもされています。

 "利尻らしさ"を追求すると歴史に立ち返りますね。

 

 最後は(株)ホクユーストアー代表取締役の吉川勝さんですが、この方は96年にロシア人専門店を稚内に開いた他、サハリンへ玉ねぎなどの日本食輸出を手掛けています。
 食品の輸出を通じて北海道とサハリンの経済交流の懸け橋となる取り組みを熱心に行っておられます。
 
 今稚内ではハートランドフェリーが行っていたサハリン定期航路が今年で終わるということになっていて、いかに航路を継承するかが話題になっています。

 吉川さんは、「航路をそんぞくさせるだけではなく、いかにちゃんとサハリン側が求めるものを積み込んでビジネスにするかという視点が大切だ」と言います。

 しかも他の港ではなく、稚内港から出荷することが大事で、それはここからならば午前に出向して通関をスムースに行えば午後には市場に並べることができるという地の利があるからです。

「まあ何が売れるか、ということもありますが、今サハリンの人たちの平均寿命は61歳という低さです。我々の食でロシアをサポートするんだ、というくらいの気概があっても良いと思いますよ」

 
 稚内や周辺地域の人材を上手にマッチングして活かすことで、まだまだ眠っている地域の素材の価値を向上させることがいくらでもできそうです。

 短い時間でしたがとても勉強になりました。

「価値創造パートナーシップ会議」、次も開催されるようなら是非ご参加してみてください。北海道の可能性を感じることができますよ。

 

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北海道が新しい価値を生むために(その1)

2015-05-28 23:45:05 | Weblog

 次期の北海道総合開発計画策定の前段で、地域で活躍する人たちからの意見を聞こうという、「価値創造パートナーシップ会議」が稚内で開催されました。

 今回の会議のテーマは「人が輝く地域社会~"世界水準の価値創造空間"の形成に向けた環境整備、対流促進」というもので、サブテーマとして「地域資源の活用・対流の促進」が設定されました。

 このテーマに沿った形で地域で活躍する六名の皆さんにご参加いただいて、それぞれの活動についてお話を伺うことができました。


     ◆   


 まずは太陽光や風力による発電からできる水素を安全で容易に利用するための装置の製造・販売に取り組んでいる(株)フレイン・エナジー代表取締役の小池田章さん。
 
 小池田さんは、有機ハイドライト法という技術で水素を取り扱う技術を提案されていて、これにより水素をコンパクトで安全に運ぶことができるのだそう。
 特に北海道の場合、域際収支が赤字なのは一次産品を移出しても特に石油系のエネルギーを外から買わなくてはいけないことが大きな原因になっています。これを自前で賄える水素を利用することで外から買い入れるものが少なくなれば地域経済に大きく貢献することでしょう。

 
 次に地元稚内北星学園大学学長の佐々木正憲さん。佐々木さんは大学にまちづくりや環境、エネルギーなどを学ぶ地域創造学科をせっちするなど、地域に根差して地域に学び、地域を創造する大学運営を行われています。
 佐々木先生は、「本学は、人材を流出させない活動を建学の精神とし、大学は地域を元気にする最前線だ」とおっしゃいます。また大学で教え学ぶだけではなく、豊富町、利尻町、猿払村などと協定を結んで地域の教育水準を上げたいともおっしゃいます。地域にあって経済を担う場だけではなく学びの場を提供することで人材輩出と地域の元気づくりに取り組んでおられます。

 

 次は地元留萌の青果店に嫁いで鰊漬けなどの漬物作りで伝統の味を提供し、さらに留萌の冬のイベント「やん衆横丁」の開催に力を尽くしている(株)丸夕田中青果の田中美智子さん。

 田中さんは昔懐かしい鰊漬けを北海道のソウルフードだと考えていて、祖先からの贈り物として全国に広めたいとひたすら考えている方。ただ漬物のように重いものは人気があっても物流費が高くつくためにどうしても不利なのだそう。どういう工夫がありえるでしょうか。

 また留萌の冬は長いので賑やかなイベントを作りたくて「ヤン衆横丁」を開催しています。「人との交流のためには自分が動かなくてはダメ」というのが信条だそうです。豊かな未来のためには実践あるのみですね。

 
 非常にアクティブな皆さんからの活動紹介は、聴いているだけでもワクワクしてきます。

 今日は3名分のご紹介ですが、明日も残りの3名のお話をご紹介します。とっても面白い時間でした。
 

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鍾乳洞に砂金に釣りにハチミツ。中頓別は結構ワイルドだ

2015-05-27 23:45:45 | Weblog

 昨夜は浜頓別でクッチャロ湖畔のホテルに宿泊。

 今日は今月一番の快晴の一日となり、ホテル窓から見る湖は湖面の青がとても綺麗でした。

 気温も13℃と上昇、前日は6℃でしたからかなり暖かくなりました。真夏日?どこのことですか。


       ◆  


 今年実施する現場の視察のために道の駅ピンネシリを視察。

 道の駅は数あれど、稚内にいてもなかなか行けないのが中頓別町の「道の駅ピンネシリ」。なにしろ札幌への通過地点ではありませんし、行こうと思って決心しないと行けない場所です。

 中頓別町って山奥の小さな村という印象しかないかもしれませんが、自然が良い意味で結構溢れているところ。

 地域を流れる頓別川は緩やかな勾配ですが釣りでは有名ですしカヌーもできるくらいの川です。

 中頓別鍾乳洞もあるしペーチャン川では砂金堀体験もできます。なかなかバラエティに富んだ観光ポイントがあるではありませんか。

 そして道の駅で目を引いたのが地元特産のハチミツ。花の咲く季節によって採れる蜜が違うのですが、今日はキハダとチシマアザミのハチミツがありました。

 試食させてもらったところどちらも癖のない自然な甘み。

「買っていく人にはどちらが人気ですか?」
「キハダのハチミツの方が売れるんですが、チシマアザミって北海道にしかない植物なのでこちらもお勧めなんです」

 中国産のハチミツが多い中で、自前の地域特産品としてのハチミツって珍しいと思い、両方を買いました。

 かつては養蜂体験もできたらしいのですが、やってくれた方が高齢になられて今は体験はできないとか。ちょっと他にはないワイルドさを感じられる中頓別町。絶対に釣りにいかなくてはなりますまい、うん。

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浜頓別の地域特性~いろんなことがあるものです

2015-05-26 23:46:33 | Weblog


 今日は午後から浜頓別で道路維持を担ってくれている業者さんたちと意見交換をしました。

 今年の冬を終えたところで除雪に当たっての課題や問題点、要望などについて上の立場の者たちが直接聞いて現場の現状について実態を理解しようという会合です。

 今日は現場を預かっている三社の現場代理人の方が参加してくれましたが、「担当区域の端っこに強風の時に吹き溜まる箇所があって改善してくれるとありがたい」とか、防雪柵の風通しを良くするような付帯除雪をちゃんとやらせてもらうと、防雪柵がしっかり機能する」などといった現場ならではの声には説得力があります。

 この地域では雪が降らなくても強風で積もっている雪が吹き飛ばされてドライバーの視界を遮る「視程障害」という事象が発生します。オホーツク海側では冬が厳しくなる頃に流氷が下りてきて海を覆うのですが、そうなると流氷の上に雪が降りそれが強風で吹き飛ばされ、雪が降っていなくても風が雪を舞い上げて交通を妨げることが時折あります。

 雪は降っていないのですが除雪に出なくてはいけないという状況になることがあるわけです。

 除雪の現場は、雪が何センチ降ったら出動するというような教科書通りにいかないことが現実にあるわけで、我々はそうした現実に対応するセンスが求められるのです。

 また地域で除雪を長くやっていると、様々な道路状況の情報が通常の情報ルートを飛び越えてダイレクトに入ってくるといいます。

「○○地区の坂が滑りやすくなっているよ」そう聞いたら、すぐに塩や砂を撒きに現場へ走ります。

「××地区で車が路肩に落ちていたよ」それっと現場へ向かうと警察より早く到着することもしばしば。誰が除雪や維持管理をしているかを地域の人たちが分かっているため、道路の情報は警察や我々の組織を経由するよりも早く届き、より迅速な対応ができるのだといいます。

 都会ではこんなことはないでしょうね。地域のつながりが近いところゆえの地域の特性です。

 
      ◆  

 

 除雪車を運転してくれる人材にも地域ならではの特徴があります。

 ここオホーツク海沿岸では、冬期に除雪車に乗ってくれるのは漁師さんが多いといいます。漁期が三月くらいから秋まで行われるとそこから手が空くので、除雪車に乗る仕事をしてくれるのです。

 農業地帯で農家さんが冬の除雪を担ってくれるところでは農繁期と農閑期がはっきりしているので、オペレーターさんの研修と言えば農閑期に受けようということになりますが、漁師さんたちは年がら年中漁期があるので結構忙しく過ごしています。

「研修を受ける暇がなかなかつくれなくて苦労しています」これもここならではの特徴です。

 
      ◆   


 先日、「ホタテのフライって案外食べたことがありません」と書いたところ、今日集まった地元の人たちから「嘘でしょう?」という反応が返ってきました。

「え?そりゃそうでしょ。新鮮だったら刺身だし殻付きだったらバーベキューで焼いて食べるとかそんな調理法しか思いつきませんよ。カキフライだったらわかるけど、ホタテフライは僕には珍しい存在です」

 するとある地元の方が「だって、地域にいると『獲れたよ、食べて』と言って20リットルの缶に一杯ホタテをくれるんです。最初は刺身や焼いたりして食べますが、同じ食べ方だとどうしても飽きてくるので、そんなときはフライにして目先を変えないと食べきれないんです」

 うーむ、なんとうらやましい。でも食べ過ぎて嫌いになっても困るしなあ。

 これもこの地域の地域特性と言えるかもしれません。贅沢なような、まあやっぱりほどほどが良いような。

 この次に来るときはがっつりホタテを食べたいものです。

 

 現場を巡っていて北見神威岬という突端を通りました。トンネルができる前はぐるっと回った旧道が残っているのと、道路から一段高いところをかつて国鉄興浜北線が走っていた跡があるとのことで、とても印象的でした。 

 今日の浜頓別は気温が7℃と寒く雲もずいぶん下まで下がっていました。次は天気が良い時に来ようと思います 

 

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外国人お笑い芸人「厚切りジェイソン」にマーケティングを見る

2015-05-25 22:37:57 | Weblog

 今お笑いの世界の外国人枠で人気急上昇中なのが、「厚切りジェイソン」という芸人さん。

 ピン芸人で日本一を決める「R-1グランプリ」で外国人として初めて決勝へ進出して注目を浴びています。しかもこの方は単なる芸人ではなくIT企業の役員という堅気な面もあるのです。

 この方の記事がマイナビニュースというサイトに出ていて、面白いと思ったのは「厚切りジェイソン」という名前の付け方でした。

 記事にはこう書かれていました。

「芸名の由来は、神奈川県厚木市在住であることと胸板が厚いことをかけて『厚切り』、これに本名の『ジェイソン』を合わせた。『厚切り』という言葉は『そんなに頻繁には出ないですけれど(ネット検索などで)引っかかる言葉だし、ほかの芸能人がかぶるものではない』のが決め手となり、『厚切りベーコンや、そういう(分厚い)ものを見たときにも思い出してほしい。マーケティング戦略な意味も入っています!』と熱弁するほど本人は気に入っているが、最初は『養成所でも事務所でもバカにされていました。反対されましたけれど、無理矢理決めました』と主張を通した」

 他との差別化のために「厚切り」という表現を押し通したというのですが、時々使うものの名前としては異色で、他にはない独特さが強い印象を与えています。

 地域おこしなどで、いかに自分たちを印象付けるかに苦労しているところは多いと思います。地元の産物を売ろうと思っても世の中には同じあるいは似たような産物があって、ライバルは結構多いもの。
 そのなかで、いかに自分を印象付けるかということは立派なマーケティングの領域です。ちょっと印象が強くってネットで調べてみるとちゃんと自分にたどり着いてくる。

 似たようなお土産を売るときにも名前一つで印象をつけ、他のライバルと上手に差別化することが人気を得る一つのポイントです。

 「厚切りジェイソン」という名前にとっても感心したのでした。


【[厚切りジェイソン]ブレークのきっかけはベッキーのツイート】

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稚内駅の中で稚内牛乳を飲む

2015-05-24 23:42:59 | Weblog

 今日お昼の都市間高速バスで妻が札幌へと戻って行きました。

 昨日の夕方に駅周辺を散歩したり周辺のお店などを見て回ったので、今日は中心部の観光はなし。

 稚内駅の中のお土産屋さんを物色した後は駅の軽食コーナ「キタカラCAFE」で、宗谷牛のハンバーグサンドとチキンサンドを食べました。

 宗谷牛ってなかなか食べるきっかけがつかめなかったのですが、こういう軽い形での提供は良さそう。そのうちバーンとステーキで食べてみたいものですが。

 飲み物は牛乳…と思ったらここでは稚内牛乳を提供してくれています。他の牛乳との味の違いとなるとなかなか分かりませんが、稚内ブランドの産物を売り出そうという志は良いですね。

 豊富のサロベツ牛乳も良いけれど、稚内牛乳もちょっと推していきたいと思います。

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たんぽぽや会津藩士の墓はここ

2015-05-23 22:42:38 | Weblog

 ずっと二週間看病のために稚内へ来てくれた妻の慰労のために、レンタカーを借りて宗谷管内をドライブしてきました。

 宗谷岬にある宗谷公園を訪ねてかつてこの周辺を守ってくれた東北武士の墓を見に行ったところ、高齢の方々の集団がお墓の手入れをしています。

「あのう、これはどのような活動なんでしょうか」
「はあ、私たちは稚内の福島県人会でして、ここには会津の藩士も眠っていることから年に一度こうして墓周辺の手入れをしているというわけです」

「そうなんですか、それは御熱心なことですね」
「昨年は会長さんが自分の家の庭からチシマザクラをもってきてここに植えましたが今年は丁度今二輪ほど咲いています」

「大変良い話を伺えてありがとうございました」
「どういたしまして。墓の横には 岡崎古艸(おかざきこそう)が詠んだ『たんぽぽや会津藩士の墓はここ』の碑がありますよ。丁度今の季節はたんぽぽがきれいですね」

 もう高齢の県人会の皆さんの活動には頭が下がります。人の絆は深いものがありますね。


       ◆ 


 宗谷岬では丘陵の高台でタンポポと利尻富士の取り合わせが綺麗でした。残雪とタンポポって春らしくていいですね。

 宗谷岬を後にして次は車を走らせてホタテで有名な猿払村の道の駅に到着。

 猿払村の最大の稼ぎの根源はホタテ。「猿払へ来たならやっぱりホタテを食べなくちゃ」と思わせる地元名物があるというのは素晴らしいことです。

 そんな訳でお昼は道の駅の隣にあるホテルさるふつでホタテフライカレーを食べました。ホタテって刺身や焼いたりしては良く食べますが、私の場合、フライで食べることって少ないので味が新鮮でした。

 もっと宗谷を食べ、味わい尽くさなくては。


 

 

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退院祝いでまずは乾杯

2015-05-22 21:41:01 | Weblog

 今日の午後、医師の先生と面談を終えて晴れて退院いたしました。

 退院に当たってはこれまでの病状とその変化について丁寧な説明をしていただきました。

 実は最初に診断をしたときに、虫垂炎かどうかの判断に迷いがあったのだそう。

「病状を多面的に見ずに一面だけのデータで思い込むと治療のアプローチが違ってしまいます。小松さんの場合、最初の診断したときに、エコーもCTも虫垂炎の疑いを示していたのだけれど、血液検査で白血球の数が上がっていなかった。この値が高ければ即虫垂炎と診断したのですが、その一点が引っかかり、ここが苦しかった。人間の体というのは教科書通りにはいかないんです」

 白血球の数も体質かもしれないし、病気でやられて増産が間に合わないのかもしれないし、まあ人体は不思議で奥が深いということなのでしょう。

 薬も効いてよかった。本当にお世話になりました。


       ◆ 


 退院を祝ってさっそく居酒屋めぐり。南稚内近くの大衆居酒屋「えぞ番屋」さんへ行って乾杯。

 お刺身は小振りだけれど新鮮で種類が多く満足の一品。これだけでも漁師町として都会のお客さんをうならせることができそうです。

 でもまだ量は食べられません。病院の食事は量が少なく、胃の大きさもそれに慣れてしまったようで食での体作りはじっくり取り組まないといけないようです。

 子供の時の祖父のファッションイメージって、ちょっと緩めのズボンを腰まで上げてベルトでぎゅっと締めているという垢抜けないものだったのですが、今の自分がまさにそう(笑)。

 ズボンがすっかりゆるくなってしまって、それを以前よりもベルトの穴一つきつめでちょうど良い感じ。

 焦らずじっくり行きましょう。 

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