北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

土地が少ない方が効率的に使える

2017-05-31 23:56:49 | Weblog

 以前東京にいた時に、三年間にわたり、ほぼ毎週のように都内を一人で自転車で巡る見学サイクリングをしました。

 東京という場所と地理は、これをよく知らない田舎者にとって、敢えて時間と手間をかけて勉強しないと身につかない奥深さがありました。

 そんな東京にあって、北海道には全く見当たらないので「実に興味深」かったのが、木造住宅密集地域、いわゆる「木密(もくみつ」でした。

 これは東京では、関東大震災や第二次世界大戦で焼け出された後に、被害が少なかった地域に被災者が移り住み、その後高度成長期に無計画に建築物がつくられたために、発生してしまった地区で、具体的には、JR山手線の外周部で、環状7号線と環状8号線の間の地域に多くみられます。

 つまりいわゆるこのあたりが当時まだ都市化がされていなくて、可住地になりやすかった「郊外」だったのです。

 この木密地域は、道路の幅員や公園などの空き地の配置などが事前に計画されなかったために、はば2mなどとても狭い道路に面して木造の家が密集しているもの。

 防災行政的には目の敵で、まさに想定される首都直下型大地震に見舞われると、真っ先に倒壊→発火して火元になる→延焼してゲリラ的に各所から火事発災して大災害になる、というシナリオが描かれています。

 当時在職していた、都市再生機構としても、行政からの委託を受けて都市改造をしている先駆的な地域もありましたが、実際は入り込むことが極めて難しい地域でした。

 その最大の原因は、土地の持ち主(1)とその上に建つ家の持ち主(2)、さらにその家に住む住民(3)の組み合わせがバラバラなこと。

 土地も家も持ちそこに住んでいる組み合わせが同じ人である、AAAという組み合わせもあれば、土地の持ち主と家の持ち主と住民が全部違うABCという組み合わせもあり、こういう人たちの利害を、一定の地域全体で調整して賛同を得るということが実に難しいので、行政も簡単にはタッチできないでいるのです。

     ◆

 さて、そういう観点から見る土地利用としては問題山積みの木密地域ですが、ここを日曜日の昼間などに自転車で走っていると、まあとても静かでのどかな閑静な住宅地。

 それもそのはず、道が細いので車が入ってこれないんですから、車の騒音がないのです。

 明けた窓からラジオで甲子園の実況中継が聞こえてきたり、猫の鳴き声が聞こえてきたり。実に穏やかな時間が流れる町内の姿がそこにあります。

 おまけにこういうところに近い商店街はとても大流行りしています。なにしろ皆車を持っていないので、歩いて行ける範囲のお店に行くしかないし、人口密度も高いのですから、木密地域とセットの商店街は、地域と一蓮托生のなくてはならない存在なのです。

 こういうところでも住民の皆さんは緑や植物が欲しくて、家にぴったり寄り添うようにして鉢植えの木や花を飾っています。

 庭とか土地の余裕はないけれど、静かで植物が身近な住宅地ってありだよな、と思います。


 で、なぜそんな話をしたかというと、ようやく我が家のプランター栽培のトマトやらキュウリが出そろったところなのに、木密地域の人たちに比べると土地利用、空間利用の仕方が甘いな、と思ったから。

 使える部分が少ない方がずっと効率的に使う術が上手になりますね。

 我が家ももっと上手に空間を使えるようにしなくては。

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花粉症が終わってアウトドアの季節

2017-05-30 23:39:43 | Weblog

 

 ようやく春のシラカバ花粉症が収まったようです。

 花粉症のない方にはこの不快な状況は分からないかもしれませんが、くしゃみと鼻水と目のかゆみに約一か月近く悩まされました。

 ようやく自転車通勤ができる季節になったのですが、花粉症を避けるためにサングラスとマスクを着用してのサイクリング。

 この状態だと、朝など気温の低いときはサングラスが自分の息で曇るので視野が狭くなりとても危険です。

 最近は眠たくならない薬もあるので助かりますが、本当にこの時期は生活の質が下がります。

 数少ない対応策として、鼻の中を塩水で洗浄したりもするのですが、いつもいく耳鼻咽喉科の先生に言わせると、「僕は止めなさいって言ってるんだけどね」とのこと。

「なんでですか?」ち訊くと、「だって鼻って水を通すようにはできていないんだもの。それは無茶だよ」と一刀両断。

 こちらとしては、上手にやれば鼻の奥がツーンと痛くならないように水を通せるので、自己防衛としてやっています。

 医療が進歩して、こういう症状をなくしてほしいですね。

          ◆ 

 さて、いよいよ6月になると北海道でも多くの川でヤマベの解禁です。

 秋田で山菜取りの女性がクマに襲われた事件では、女性はクマ鈴をつけていたにも関わらず襲われたようで、人間の気配を怖いと思わない新世代クマが登場しているようで警戒が必要です。

 入念に準備をして、今年も渓流へGO!

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札幌釧路会で釧路の頑張りを知る

2017-05-29 22:28:06 | Weblog

 

 今日は札幌釧路会に出席してきました。

 多くの参加者は釧路出身の人たちで、今は札幌に住まいしている人たちが釧路を懐かしく思って参加しているようです。

 釧路市役所からは蝦名市長が来てくれて、今の釧路市の様子をテーマに講話をしてくれました。

 最近釧路が話題になったのは、人口減少により今は人口が北海道4位の釧路ですが、5位の苫小牧とわずか600人差に迫られて、順位が逆転するのは時間の問題とされたこと。

 蝦名市長は、「そう報道された後に、人口の移動があって、今はその差が800人まで拡大したんですよ(笑)」と言いながらも、「人口を五歳ごとの塊で分析してみると、15~19歳、20~24歳の人口がものすごく市から出てしまっています。これはつまり進学と就職が釧路は弱いという事。そこを強化することが大事です」と分析しています。

 進学で一度釧路を出たとしても、就職で再び釧路へ戻ってくるような魅力がこの地になくてはいけません。


 市長は、「企業誘致、特に工場誘致と言うのは必ずしも良いと思わない」と言います。

「なぜなら、そこに工場がある必然性がなければ、『儲からなくなった』という理由であっという間に撤退してしまう。そういう事例があるではありませんか。そういう意味で、そこに工場がある必然性がなければだめなんだ、と」

 そこで釧路に最近進出してきたのが『野菜工場』で、製紙会社の熱を利用するのと、全道でも有数の日照時間が多いことを活かした室内での野菜栽培が釧路ならではの土地柄を生かした産業に結び付くと力説します。

 また、秋から冬の夕日観光もだんだん知られてきましたが、一時営業されて長く途絶えていた釧路港内の遊覧船も営業を再開したのだとか。

 産業、そして観光振興と、そろそろ釧路も攻めの姿勢が強くなってきたようです。

 市長からは「ふるさと納税もよろしく」との発言も。札幌にいる応援団の頑張りも試されますね。

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道具が良いとモチベーションが上がるのです

2017-05-28 23:46:46 | Weblog

 家を建ててから15年目に入り、そろそろいろいろな部分が傷んできています。

 端的なのは部屋の角で壁紙を張り合わせるコーキング部分。粘り気が失せて割れてくる部分が散見されるようになりました。

 家のちょっとした修理は自分でやってきましたが、いよいよコーキングの修理もやらなくてはいけません。

 最初はチューブ入りのコーキング材でちまちま修理をしていたのですが、修理面が長い箇所では効率が悪くて疲れるばかり。

 効率を上げるには良い道具を、ということで、いよいよコーキングガンを買ってきて本格的な修理を開始。これを使えば、軽く握るだけで効率的にコーキング材を押し出すことができます。

 道具が良いと、次の作業をしたくなるのでモチベーションがあがります。

 名もなき家事にとって大事なのは、実は「次もやりたくなるモチベーション」です。

 そういう意味で、良い道具は名もなき家事のための最大のサポートです。

 そんなわけで、ガラス掃除の良い道具があるんですが、買ってくれないかなー、(チラッ)。

 

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釣りの釣果は袋一杯に

2017-05-27 23:01:50 | Weblog

 

 前回海へ釣りに行ったときのお話。

 例によってガヤくらいしか釣れなくて、まったく今年の春は釣れない海となりました。

 昼過ぎになって、しだいに風がついて波が高くなってきたので(もう潮時だな)と諦めて撤収開始。

 それにしても海釣りと言うのはどうしてこうもゴミが放置されているのでしょうか。

 とにかく釣りたいということで頭が一杯になっているのかもしれませんが、帰るときは来たときよりもきれいにして帰りたいものです。

 本当な魚を入れるはずのビニール袋にプラスチックゴミを入るだけ入れて、片づけのボランティア。

 撒き餌の袋も捨ててあるし、なかにはゴム手袋もありました。「自分の手だけは汚すまじ」と思っているのかもしれませんが、ゴム手袋があれば、最後まで手を汚さずにゴミ拾いもできるのにね。


   【撒き餌の袋に…】


   【手袋も捨ててある】


   【今日の釣果はゴミばかりなり】

 

こうやって善行を積んでいると、いつかは良いことがあるんじゃないかなー、神様ー!
    ____
   / ⌒  ⌒  \
  /( ―)( ●) \
  /:⌒(_人_)⌒::: | チラッ
  |    ー     .|
  \        / 

 

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「管理職」からの連想ゲーム

2017-05-26 23:58:58 | Weblog

 

 先日家でバーベキューパーティをしたときに娘の旦那さんとした会話。

「最近は忙しいのかい?」と訊くと「はい、結構忙しいです。でも残業代はちゃんと出るので、経済的には助かってます」とのこと。

「でも管理職の人はいくら残業をしても一定の手当てで終わりなんでしょ?」
「本当にそうなんです!みんな管理職にならない方が良かったって言ってますよ(笑)」

 職場の中ではよくある話で、残業代を払いたくないがために管理職を形ばかり増やすという会社もあると聞きます。

 管理職の意味とは何なのか考えさせられます。


          ◆ 


 だいぶ昔、まだ国土交通省が建設省と呼ばれていたころに、本州の事務所で所長をしたのですが、その事務所に組合活動に熱心な課長が転勤してくるらしい、ということになりました。

 課長と言えば管理職なのですが、その人は今度建設省で、管理職の組合を作る活動をしているというのです。

 管理職になると、被雇用者の団体である労働組合からは離れるというのが当たり前だった世の中に、今度は管理職たちでユニオンと言う名の組合活動をするというのです。

 管理職の組合と言うのは全く想定していない事態でしたが、憲法では、勤労者の団結権,団体交渉権,団体行動権を保障しています。

 そしてその一方で、労働組合法という法律では"労働組合"を、「勤労者が組織する団体」しつつも、労働組合に該当しないものの例として

1.次の者(以下「利益代表者」といいます。)の参加を許す労働組合
  ア.役員
  イ.雇入・解雇・昇進又は異動に関して直接の権限を持つ監督的地位に
    ある労働者
  ウ.労働関係についての計画・方針に関する機密事項に接するために,
    その職務上の義務・責任が組合員としての誠意・責任に直接抵触
    する監督的地位にある労働者
  エ.その他使用者の利益を代表する者

2.使用者から経理上の援助を受けるもの
3.福利事業のみを目的とするもの
4.主として政治運動・社会運動を目的とするもの

 …、と列挙していて、これを見る限り、管理職の組合と言うのは、団体として活動できるけれど、本来の労働組合とは異なり、労働者としての権利を強く主張する過激な団体にはなりえない感じ。

 それでも当時はどんな人が来るのかと、ちょっとドキドキして待ち構えていましたが、実際にはちょっと親分肌だけど基本的には道理の分かっている人で、仕事そのものに迷惑をかけるようなこともなく、地域にも熱心に入り込んで良い仕事をしてくれる人でした。

 管理職とは何なのか、とずいぶん考えた日々を懐かしく思い出します。


          ◆  


 最近は「家庭内管理職」なんて言葉もあるそうです。現役でバリバリ働いてい、一定の管理職として出世したお父さんが、引退・退職して家庭に入っても、上から目線の命令口調で家庭内のことに指図をする、迷惑な人になってしまっているという意味なんだそう。

 家庭は会社のように、命令で動くものではなく夫婦や家族が助け合いながらまとめていかないといけない、ということが分からない会社人間のままでいたりすると、奥さんのストレスの原因になり下がりますよ、ということ。

 「管理職」という単語にもいろいろな側面がありますね。

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「名もなき家事」があれば「名もなき仕事」というのもある

2017-05-25 22:51:39 | Weblog

 

 「名もなき家事」という言葉が話題になっていました。

 原典は大和ハウス工業(株)が発表したプレスリリースに会った記事で、夫婦の間の、家事に対する意識の違いを浮き彫りにしたアンケート調査の結果です。

≪参考≫「大和ハウス工業の「家事に関する意識調査」  http://bit.ly/2qZZg18 

 アンケートの結果としては、夫婦の家事参加に対するお互いの意識のギャップだけではなく、そもそも「家事」の定義についても夫婦で異なる実態などが浮き彫りになった、とされています。

 そしてそこで注目された単語が「名もなき家事」。どこの家庭でもやっている家の仕事を30項目挙げて、それを「家事と思うかどうか」という項目で、夫が家事だと認識していない家の仕事、つまり「名もなき家事」の存在がわかった、と言うのです。

 なるほど、確かに脱いだ服をしまわないことが多いし、脱いだ靴もならべないこともあります。そうした細かいちょっとした仕事が名もなき家事で、旦那さんがしていないのを主婦がしているという実態が明らかになったのです。

 今まで少しは家のことを手伝っていたつもりですが、名もなき家事を意識して夫婦のどちらもしないような「エアポケット家事」に注意して自分でもやってみるよう心掛けたいと思います。


          ◆  

 ところで主婦が思っているほどには旦那は思っていない、ということを敷衍すると、その逆に旦那が考えているほどには主婦も旦那さんのことを考えていない、とも言えそうです。

 特に仕事となると、私なども職場の仕事をこなしていながら、まさに「名もなき仕事」が多いことに気が付きます。

 はっきりとわかりやすい、広報誌の発行、だとか意見交換の日程調整などは仕事と思えますが、使ったファイルの整理だとか、もう書ききれないほどの名もなき仕事の積み重ねの上に、目に見える仕事らしい仕事があるのだと感じます。

 だから旦那さんが日曜日にぼんやりと仕事のことを考えていることもあるのだ、と思ってほしいのです。

 作業的な仕事は就業時間が来たら今日は終わりですが、「○日後までにレポートをまとめる」というようなものは一日中頭から考えが離れないものです。つまり、だらだらとまだらに仕事のことを考えているのです。

 お仕事が休みのはずなのに、仕事のことが頭から離れない、ということがあって、その中には「名もなき仕事」があるのだと思っていただけないでしょうか。

 お互いに相手のことを思いやる心が大切ですね。

 
 

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自分の仕事に囲まれて

2017-05-24 22:58:33 | Weblog

 若いときに大学でお世話になった、花卉園芸のT先生が87歳で亡くなり、お通夜に行ってきました。

 先生は若いときは本州の試験場で実験や研究に精を出し、北海道大学へ来てからは、若い人たちを育ててくださいました。

 退職後は、民間企業の施設でやはり花の研究を続け、「りさ」という名の胡蝶蘭の培養の研究をされておられたとのこと。

 今日のお通夜はキリスト教のやり方でしたが、祭壇は先生が生前に精魂を込められた胡蝶蘭「りさ」で埋め尽くされていました。

 生前によりよい社会づくりにつながるような貢献をして、その仕事の成果に囲まれてこの世とお別れするなんて素敵ですね。

 T先生のご冥福をお祈りいたします。

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需要の減少に対抗するには規制の緩和が必要なのです

2017-05-23 23:45:07 | Weblog

 

 海外インバウンド観光客が増加の一途をたどっています。

 海外からの観光客に対して、外国語で観光ガイドをしようと思うと、通訳案内士と言う資格が必要ですが、この資格は高度な外国語能力に加えて、日本全体の地理や歴史に対する知識が必要で、とても難関。

 そのため、増大するインバウンド観光客に対応できるだけのガイドの数を生み出すことができずにいました。そのため、「地域だけで限定的に活動を認める地域ガイド制度を作ってはどうか」などいろいろなアイディアがあったのですが、政府はこの3月に、誰でも通訳ガイド業務に従事できるようにする法改正を閣議決定しました。

 つまり、外国語能力も日本の地理・歴史の知識や説明能力がなくてもガイドをやって良いのだと。

 その人がガイドとしてやっていけるかどうかは、客の方が選ぶという形に委ねて、国はその品質まで問わないという大胆な考えの転換です。

 こうした転換の背景はひとえに、通訳ガイドになる人の数が圧倒的に不足しているからで、さらにその裏には人口減少や労働力の減少もあることでしょう。

 
          ◆ 


 オートバイの免許も、かつて排気量に関係なく大型バイクに乗るための限定解除=大型バイクの免許を取ることはとても大変でした。

 暴走族が幅を利かせた時代でしたが、そんなことをしているうちにバイクの免許を採ろうという若者はどんどん減って、バイクは売れない時代になりました。

 もっと早く見えない規制も見える規制も緩和しないと、人口減少社会を迎えて、需要が喚起できないという予測が成り立ちます。

 
 北海道ではサケ・マスを川で釣ることができません。もちろん資源保護と言う要請が強いのでしょうが、キャッチ&リリースによって、資源が保護出来て釣りも楽しめるという規制緩和くらいできないものか、と思います。

 規制緩和が叫ばれますが、もしかしたら見えない、見えにくいニーズがあるかもしれません。

 北海道を世界に冠たる観光の島にするためには、どのような規制緩和があるべきか。黙っていると人口はどんどん減ってゆきますぞ。

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年賀状も侮れない~30年ぶりの友人と再会

2017-05-22 23:59:27 | Weblog

 もう30年前に半年だけ霞が関の本省で一緒に仕事をした同僚から連絡があって、「月曜日に札幌へ行くことになっていて、見てみると泊まるホテルがあなたの職場のすぐ近くなので、会いませんか」とのこと。

「おお、懐かしい!ぜひ会いましょう」

 久しぶりに会った彼は、当時より白髪が増えていましたが、お互いに会ってしまえば30年前とはほとんど変わっていないように見えます。

 「当時の本省はなんだかわからないけど仕事が多かったねえ」という話題で笑いあいました。

 なにしろ彼は10月に着任した時から一週間家に帰らずに本省に泊まり込んで、それをいまだに奥様に愚痴られているとのこと。

 私も、当時は係長でしたが、10月からははじめ4人いた係長が3人になってしまい、一気に仕事の負荷が増しました。

 そのため通勤の片道1時間40分の往復時間がもったいないので、職場に置いてあるボンボンベッドで仮眠をとる形で月曜から金曜まで何週間も泊まり込んだものです。

 今で言うと超勤時間は、月に100時間以上。しまいには、守衛さんから夜遅くに「今日はお風呂はいいのかい」と電話がきたものです。

 友人の方は、「実現しないような長期計画を作るな!、なんて省内で責められて立ち往生しましたねえ」と笑います。出来もしない計画と言われたものも最後はちゃんと実現したのですが、なにもかもが夢のような時間でした。

 むちゃくちゃな時間を過ごしても、今はお互いに健康でいられるのは幸いです。

 再び会う事を約束して別れました。

 年賀状だけの付き合いになったなあ、と思っていたのですが、こういう縁が再びつながるのは素敵ですね。

 年賀状も侮れないものです。


   【〆は喜来登のラーメン】

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