北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

【おまけ】海の男たちに幸あれ!

2011-07-31 23:59:21 | Weblog



 釧路川の岸壁に外来の小型サンマ漁船が集結をし始めた。

 フィッシャーマンズワーフMOOの岸壁には岸壁炉端が営業中だが、ここから見ても、やはりサンマ船がたくさん来ると賑やかで絵になる。港には船があるべきなのだ。

 船籍を見れば岩手県や宮城県からの漁船が多く、話を聞伺うと現地の岸壁はまだ復旧が出来上がっておらず、早目の釧路寄港となったよう。

 多くの船が出漁を控えて、長い竹を船の真ん中に取り付けて大漁と操業の安全を祈っている。


 棒受け網漁の小型サンマ船は8月2日解禁だ。海の男たちに幸あれ!


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釧路版事業仕分け2011終了

2011-07-31 23:45:17 | Weblog



 釧路市の二日間にわたる事業仕分けが終了。今年は23事業についてチェックが行われました。

 もともと民主党政権が始めた国の事業仕分けでは無駄を見つけて隠れ財源とするという目的がやや見失われて、官僚叩きショーの様相を呈していましたが、本来地方が行うべき行政事務見直しとはそのようなものとは異なるはず。

 我々が目指すことはルーチン化してしまって普段なかなか光や風の当たらない事業について、市民目線でどう感じるかを知ろうということにおいているので、国の物よりはずっと穏やかな形で進みました。

 昨年から始められた事業仕分けは、今年が二年目。仕分け対象となりうる事業は市側である程度整理したうえで約60事業ほどを提示して、そこから仕分け人の希望に応じて仕分け作業を行うことにして、今年は23件が実際に仕分けをされたのです。

 来年もう一度やることで、ほぼ全部の事業を一度は提示した形になるのでそこで一区切りをつけたいと考えています。


    ※     ※     ※     ※     ※


 今年の事業仕分けに当たっては、判定のなかでの『廃止』という文言を『抜本的見直し』に変えました。文字通り事業を止めるべきという印象が強くなりすぎていて、その後の判断に強く影響を与えすぎるという反省が込められたもの。

 また仕分け人の方々には事前に対象事業を十分説明し、必要に応じて現場や施設を見てもらって予備知識を十分に得ていただくということも心がけました。

 今日の仕分け結果としては、『抜本的見直し』はゼロ。『改善・見直し』とされたものが14、『現行通り』とされたものが9という結果になりました。

 仕分け作業終了後に私からお礼のあいさつをした後で、仕分け人の皆さんたちから感想を伺いました。

「作業は四班に分けられたために、本当は担当したかった事業を見ることができなかった」

「他の方の意見も聞けて随分勉強になった」

「仕分け人になったと分かったとたんに、周辺から『あの事業を中止させてほしい』とか、『この事業をよく見てほしい』などという声が寄せられたが、かといって自ら仕分け人に応募するという人は少なかった。もっと多くの市民が市政に関心を持ってほしい」

「仕分け人に、もっと若い二十代くらいの人もいた方が良かった」

「団体推薦の委員が多く、一般市民公募の委員が少ないと感じた」

 などという声があった一方で、「ある事業を見たいと言ったら市役所の担当の方の説明が実に上手だった。とても感心したのでご担当の方に伝えておいてほしい」と言った評価の声もありました。

 説明する市側の担当者も少し場の雰囲気に慣れて説明が上手になったでしょうか。

 
    ※     ※     ※     ※     ※


 今年の事業仕分けは今日で終わりですが、関心を持って発言した内容が実現したのかどうかや、引き続き関心を持った事柄について追い続ける時間は十分にあります。

 今後とも市政に関心を持ち続けていただくとともに、この経験をご友人やお仲間に伝えることで関心の輪を広げていただくと良いのですが。

 また今回は地元の情報発信手段「ライブ釧路」さんのご協力でこの模様がustreamでも配信されています。


 仕分け人の皆さん、ライブ釧路の皆さん、そして傍聴人の皆さん、お疲れ様でした。皆さんのご協力に心から感謝申し上げます。 
  
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あなたでなくちゃダメなのよ

2011-07-30 23:45:42 | Weblog

 【朝七時半の品川高層ビル街】


 朝九時の飛行機で羽田から釧路へ帰ってきました。

 品川東地区の高層ビル街の写真を携帯で撮って、Facebookにアップして、「『東京の皆さん、さようなら。僕は避暑地へ帰ります』ってコピー、かっこいいと思いませんか?」と写真とともにアップしたら、20人以上から「いいね!」をいただきました。

 たんちょう釧路空港へ降り立った時の空気にほっとするのはもう釧路人の証です。

 夕方ちょっと時間があったので、知人を誘って家の近くの釧路川の支流を探検に行ってきました。水温は16℃で足をつけていたら震えが来るほどの冷たさ。朝30℃の東京にいたことが信じられない温度差です。

 この水温の低さなら鱒の類もまだ元気に泳いでいるだろうけれど、良く見るとどの川も護岸工事が進んでいて生き物にとってはつらい河川環境であることが分かります。

 治水はもちろん大切ですが、治水・利水に加えて河川法の三本柱には環境が加わっているのですから、もっと生物生息環境に配慮してもよさそうなものだと改めて思いました。

 もっとたくさん現場を見なくてはいけません。


 【夕方5時の釧路市郊外。シカが平気で里に…】  


    ※     ※     ※     ※     ※


 昨日のブログ記事の中に、観光庁の方と話したくだりがありました。

 観光庁の方から、
「休暇の過ごし方の発想を変えることが考えられます。旅先で何かしないと焦ってしまう気持ちを変えましょう。ぼんやりと本を読んだり、ただ涼んでいるだけだって良いじゃないですか。旅先で何かをするために旅をすると考えるか、とにかく都会を離れたい、東京にいないことに意味がある、というだけの旅だって良いのではないでしょうか」と言われました。

 この意見に対して私は、「なるほど。ただ東京にいたくない、と思った時にそれではどこへ行こうか、というときに選んでもらえるような魅力に磨きをかけるのは地方の頑張り方の問題ですね」と答えたのですが、どうもこの先方の意見に違和感がありました。

 その違和感の正体が何なのかを考えていてやっと気づいたのは、このお相手はやはり物事を東京を中心に考えているということで、私は釧路を中心に考えているということした。

「東京でなければどこでも良い、東京でないことに意味がある」などというのはやはり東京であることの痛烈な意識の裏返しだということです。

 それを私は釧路を頭に描きながら、「それなら釧路を選んでほしい」と思っているのに、先方は「いや、別に東京でなければどこでもいいんです」というのでは、なんだか議論がかみ合わない道理です。

 しかしこれほど旅先の地方を馬鹿にした話もありません。

 結婚に例えると、女性に「いや、別に男なんて誰でもいいのよ。私を振ったあの人以外だったら誰と結婚したっていいのよ」と言われているみたいです。これって男としてやっぱり腹立たしくはありませんか?女性だったら男性にそう言われたときのことを想像してみてください。

(くそー、それなら『やっぱりあなたじゃなきゃダメなの』と言わせて見せるぜ!)と思うのが当たり前というものです。いや、そうでなくては!

 そんなわけで、都会人をぎゃふんといわせる「あなた(釧路)でなくちゃダメ」という魅力磨きと自覚強化の現場探査を実施中。

 我々は自分の町を中心に考えるべき。


「随所に主となれば立処真なり」(臨済録)なのです。
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休暇を前向きに~ポジティブ・オフ運動

2011-07-29 23:06:05 | Weblog
 国交省では半年に一度、国交省都市局から地方自治体へ出向している職員が集まって会議を開催します。この場では、それぞれの自治体の情報交換と併せて、国からの情報伝達などが行われます。

 出向している職員は約40人以上いますが今日集まったのは全部で32人でした。中には政令市の副市長もいれば、北から南まで様々な都市で活躍している人たちが集まるといろいろと面白い話が聞けます。

 今回話題提供の中心となったのは仙台市へ行っている方で、まさに3.11の大震災と津波被害として一体何が起こったのか、またその後の復旧・復興計画についてどのように考えているのかを皆真剣に聞いていました。

 仙台市は海沿いに農業集落が広がっていたのですが、ここが大津波による激甚被害を受けて集落はほぼ壊滅状態となりました。

 これらについては、災害危険区域という区域指定をかけて集団移転を図る方向を打ち出しているのだそう。

 また海岸と市街地の間を走っている道路についてはかさ上げをして堤防道路のすることで将来の津波被害を防ごうという計画もあるそうです。

 それぞれ事業費も相当かかるのでしょうが、住民の将来の安全を都市計画・まちづくりでやろうとしているその行く末を見守りたいと思います。

 また大きな被災を受けてから復旧復興のためにお金を使うのであれば、被災前にある程度安全・安心のために投資をして被害額を減らすということもあるはずで、これを減災と言います。

 被災先進地のまちづくりを勉強して、釧路市にとってもどのような減災のための事前の施設整備がありえるのかを参考にしたいと思います。


    ※    ※    ※    ※


【ポジティブ・オフ運動】
 観光庁を訪ねてご挨拶。道東への観光入れ込みがなかなか戻らなくて困っていますが、北海道横断道の開通を活かし、またタンチョウの台湾交流、さらに来年がタンチョウとまりもの特別天然記念物指定60周年などいろいろなプラスの話題を組み合わせて上手に使いながら地域ブランドを向上させたいと説明をしました。

 観光庁幹部の方からは、「ポジティブ・オフ運動を始めて休暇取得や外出や旅行を楽しむことを促進したい」というお話を聞きました。

 この運動には優良企業もどんどん賛同しつつあり、休暇に対する考え方の革命を起こしたいくらいの意気込みが伝わります。

「観光地の宿泊施設も、新しい発想が必要なのじゃないかと思うのです。それはこれまでのように、一人あたりいくらという単価設定を変えられないか、ということです」
「…と言いますと?」

「一人一泊5千円と言われると、子供が生まれて家族が増えるとどんどん旅行の経費が高くなるために行きにくくなりますよね。欧米などでは旅行する宿泊施設は一棟で定額という形が多いので、これなら2人より3人、3人より4人で一緒に泊まる方が一人あたりは割安感が出てきます。宿泊施設には抵抗があるかも知れませんが、旅行しやすくなるような新しい商品提案をもっとしていただけると良いですね」
「私の場合はそうやって釧路に訪れてくれる人をどうもてなすか、に感心があります。釧路へ来てどうやって時間を潰しているのだろうか、と思うのですが」

「そこにも休暇の過ごし方の発想を変えることが考えられます。旅先で何かしないと焦ってしまう気持ちを変えましょう。ぼんやりと本を読んだり、ただ涼んでいるだけだって良いじゃないですか」
「旅先での時間がもったいなくはありませんか」

「旅先で何かをするために旅をすると考えるか、とにかく都会を離れたい、東京にいないことに意味がある、というだけの旅だって良いのではないでしょうか」
「なるほど。ただ東京にいたくない、と思った時にそれではどこへ行こうか、というときに選んでもらえるような魅力に磨きをかけるのは地方の頑張り方の問題ですね」 
 
 
    ※    ※    ※    ※


   【阿寒川の中は涼しいのです】
  
 
 最近フライフィッシングを始めて阿寒川などをよく見ることが多くなりましたが、こんな川の傍でデッキチェアを広げて昼寝をする、なんてことが魅力的で素敵だ、と思う人が増えるなんて日が来ないものでしょうか。

 課題は自らそう思う地元の人(ロコ)が増えることだし、ロコが思いを実際に発信することなのではないか、と思うのです。まずは地元の人たちが地元を楽しまなくては、ね。


 暑い東京出張が今日で終わり。すっかり釧路人になった私としては早く釧路へ帰りたい~。ふ~!  


【ポジティブ・オフ運動】http://bit.ly/oTLw1m
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うろ覚えは敵だ

2011-07-28 23:45:12 | Weblog
 いよいよ今日は一日かけて霞ヶ関界隈でお世話になっている省庁へ地域や市の事業説明をして回ります。

 今日の東京は幾分暑さが和らいで、暑いことは暑いものの外にいる限りは何とか耐えられるくらいでした。

 しかし省庁によっては温度が低めのところと暑さを感じるところとがあって、おそらくは入っているビルの管理に負うところが大きいのでしょうけれど、それぞれの省庁のカラーがよく出ていて興味深いものがあります。

 もちろん温度管理と共に節電は各省庁の庁舎でも大きな課題ですが、ある庁舎では廊下の電気がほとんどついていなくて、訪ねようとする担当課の座席表が全く見えませんでした。
 
 考えた末に携帯電話を取り出して、そのパネルの明かりを頼りにして座席表を読みましたが、なんだかホラー仕立てのテレビゲームのようでした。


   【サイレントヒル2より怖いかも】



 かつて「サイレントヒル2」という、暗闇の中を自分の持つ懐中電灯を頼りにして進み、途中でモンスターキャラが出てくるというとても怖いテレビゲームソフトがありましたが、まさにそれに近い雰囲気があって半分は不気味でしたが半分は笑ってしまいました。

 節電はもちろん大事な取り組みですが、提供した情報が来客には分からなくても節電を優先するという割り切りは正しいのでしょうか。もう少し議論が必要に思います。


    ※    ※    ※    ※ 

 
 夜は東京の親しい友人を誘って旧交を温め合いました。互いに家族同士でキャンプを良くした仲で、子供の成長話に花が咲きました。

 二次会でカラオケに行こうということになり、そこで歌を歌っていたのですが、面白がって採点モードにしてみました。最近は画面に音符の高さと長さが表されるので、それに添った形で歌えば高い点数が得られる仕組みです。

 何曲か歌った後に画面の採点を見たら、「歌をうろ覚えで歌ってはいませんか?しっかりと練習しましょう」という寸評が出てきました。
 
 友人と、「機械に『うろ覚えなんじゃないの?この歌知ってるの?』と訊かれるのっていやみたらしくて腹立たしいなあ」と笑いあいました。

 霞ヶ関も節電の目的がうろ覚えでないことを祈るばかりです(笑)。

   
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釧路の目指すクールビジネス

2011-07-27 23:45:57 | Weblog



 北海道新聞の本日付夕刊に「クールビジネス」というタイトルの署名付きコラムが掲載されました。

 その内容は「釧路の涼しさを都会に持って行けないものかと考えるが、実はそんな実験が5年前に行われていた。苫小牧地区で冬に作った氷を首都圏に運んで冷房に使う試みだった」というもの。まさに私が担当していた雪氷輸送実験のことでした。

 実はこの記事を書いた報道部長のTさんが半月ほど前に私の元を訪れてきて雑談をしました。
 
 そのときはTさんから「昔の映像ライブラリを整理していたら、ヘルメットを被ったこままささんが映っていたのを見つけて、そういえば氷を運んでいた実験はどうなったのかと思い出したんですよ」と言われました。

 このときの雪氷輸送の問題意識は、北海道に向けて荷物を運んでくるトラックが帰る時に運ぶ荷物が少ないため高コスト構造になっている、ということで、空で帰るくらいだったら氷をちょっとした経費で運んでもらい、東京で冷房に使えないか、という発想でした。

 実験の結果は可能性がないわけではないものの、氷の安定的な製造や切り出す技術はもっとノウハウを積み重ねなくてはダメだというものでしたが、結果的にはその後燃料代が高騰したために全体のスキームが狂ってしまいました。

 氷を受け入れて冷房に使おうという建物の方は、嵐などで氷が届かなかった時のことを考えると氷に頼るだけではなくやはり電気による冷房装置も必要になるため、効率化も難しいというもの。なにより氷は重量があるので、その安全性を保つのも難しいという事が分かりました。

 ただ氷冷房が無理というのではなく、氷を動かさない条件で行えばかなり効率性も高まるというのが結論で、こういう形で冷熱を運ぶことを考えると電気は本当に安いのだな、と思ったものです」

 でも大震災と津波、さらに原子力発電所の事故などでり電気が高価なエネルギーになるのなら、こうした実験に再び光が当たってもおかしくありません。


 しかし私としては、氷を運ぶのも良いけれど、やはり涼しい釧路を訪れてもらってその土地柄を味わってもらう方が好きです。釧路の数多い魅力を冷たい熱だけに収斂させてしまうのはもったいないことです。

 英語のクールには「かっこいい」という意味もあります。釧路の「クールビジネス」は涼しさに加えて、山と湖と湿原に原始河川という多様な自然を背景に、釣りやカヌー、登山にドライブなど他では得られない体験が得られる「かっこいい」という意味のクールもビジネスに結びつけたいものです。

  
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飛鳥Ⅱ、釧路港へようこそ

2011-07-26 09:52:45 | Weblog



 朝7時半に日本船籍では最大の豪華クルーズ船『飛鳥Ⅱ』が釧路港に来港しました。

 わざと幣舞橋を回って港を見ると、まさに今岸壁に着岸するところ。幣舞橋の夏の乙女の像と重ねると素敵な写真が撮れました。

 輸送艦『しもきた』が来た時も、昨年は西港の第3埠頭に着岸して見学会を催して参加者がほどほどだったのに対して、今年はこの耐震岸壁に停泊して多くの市民の目に触れたことで見学者が倍増したとか。

 都市景観の中に大型船が映る風景というのはまさに釧路ならではのもので、これまでの売り物だった夕焼けに加えてまた新しい魅力が加わることとなった。

 予算をどこにどう配分するかは一概に語られないけれど、これまでは非常に貧相な埠頭に着岸していたクルーズ船をこれからは堂々と誇り高くお出迎えができるようになった。地道なまちづくりの結果と言って良いでしょう。


    ※    ※    ※    ※


 歓迎式典では蝦夷太鼓の勇壮な演奏が披露され、多くの乗客の皆さんもデッキに出て楽しんでくれました。




 朝方は海霧が発生して、霧の上にわずかに姿が見えるだけでちゃんと入ってこれるか心配した、とのことでしたが、着岸の頃には雲一つない快晴の天気となり、素晴らしい第一印象になったことでしょう。

 
 市長からの歓迎挨拶、船長さんからの返礼が終わった後には、降りてくる乗客と入れ替わりに船内見学会に参加させてもらいました。




 エレベーターで11階にある展望ラウンジでは多国籍のスタッフに目を白黒させながらコーヒーをご馳走になりました。

 展望デッキの高い視点からの釧路市内、幣舞橋の風景も素晴らしく、風格ある都市に入港してきたというイメージが膨らみます。






 今日の夕方には出港してしまう飛鳥Ⅱですが、道東随一都市釧路の爽やかな一日をお楽しみいただきたいものです。

 Welcome 飛鳥Ⅱ !!!
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たんちょう釧路空港開港50周年

2011-07-25 23:45:07 | Weblog
 今日はたんちょう釧路空港の開港50周年記念イベントが開催されました。

 たんちょう釧路空港は昭和36年7月20日に1200mの滑走路をもつ空港として開港。その後は滑走路延長を伸ばし、西暦2000年からは2,500mの滑走路で運用を続けています。

 この地域は季節的に夏の間は海霧に悩まされる日が多く、かつては視界不良で降りられない飛行機が他の空港へ回る欠航率の高い空港でしたが、計器着陸誘導装置を設置して、有視界距離が短くても降りられる空港となりました。

 誘導する計器の精度も上がり、2006年4月からは国内最高クラスのカテゴリーⅢBを運用しており、有視界距離が約50mほどあれば降りられるようになり、劇的に欠航率が改善しました。

 2001年からは台湾からの国際チャーター便の受け入れも始まり、便数も増えてきましたが、この頃から国内線では機材の小型化や路線の集約化が始まり、地方空港受難の時代となりました。

 最も利用者が多かったときは年間99万人の利用を誇った空港ですが、現在では震災の影響も受けて70万人ほどに減少の一途をたどっています。

 諸外国はまだ放射能に対する不安をもっていて、福島の上空を飛んで北海道へ来るのに消極的ですが、そんななか台湾の復興航空だけは今回の50周年に合わせて国際チャーター便を一便飛ばしてくれました。

 苦しい時の友達が本当の友達と言います。

 私も8月には台湾を訪問して様々な協力へのお礼やら9月に台湾へ渡るタンチョウのペアによる動物園同士の友好関係協会、さらには国際チャーター便の本格的な再開への営業活動をすることになりそうです。

 
 台湾か…、行きたいけれどもし現地の方と夕食を一緒にしようものなら、「ホッターラ(イッキ)!」と言いながら互いに杯を空ける風習に耐えられるものかどうか…。

 まあ行ってみないことには始まりません。

 道東観光の再興にはとにかく訪問者を増やさなくては、ね。地域の魅力のさらなる先鋭化と充実が切に望まれます。



   【やれることはなんでもやらなくちゃ】
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マイロッドの初振り

2011-07-24 23:45:31 | Weblog
 頼んでいたフライ用の竿が手に入ったので初めてマイロッドでの釣りに行ってみました。


 注文していたGPSロガーも手に入って、これで釣りはもちろんアウトドアの記録も取れるぞ、と思っていたのですが、こちらは充電に失敗してデータを取ることができませんでした。

 ちょっと残念ですが次回からはうまくやれそうです。ちなみにこのGPSロガーには「フォトタガー」というソフトがついていて、撮影した写真の時間を頼りにして撮影した時にいた位置と写真をタグ付けさせることができます。

 記念写真などはたくさん撮りすぎると後になってからどこで撮ったのか分からなくなってしまうことがありますが、これなら後からでも、どこで撮った写真かをGPSデータで追跡することができます。

 カメラの日時設定は狂いやすいからマメに合わせておくと良いですよ、というアドバイスを友人からもらいました。

 世の中はなべてデータ管理の時代。データで自分の生活にちょっとした楽しみと付加価値をつけられるのですね。


    ※     ※     ※     ※     ※


 さて頼んでいた竿は、infanteというメーカーのもので6本組のコンパクトなタイプ。白い竿でちょっとオシャレです。


   【六本組はコンパクトになりますね】



  【まずは組み立てなくちゃ】


 リールも取り付けて準備は万端ですが、まだ今日が三回目の釣りなので初心者丸出し。疑似餌のフライももらいものだし教わりながら釣り糸に針を取り付けるのも一苦労です。何事も経験を積むしかありませんので地道に努力するだけです。


   【リールはラムソン】


   【こんな感じ、ちょっと素敵です】


   【infanteのロゴが】


 今日は朝から霧雨模様で川の状態が心配だったのですが、連れて来てくれたKさんは「雨なら雨で濁らない川にすればいいだけですから」といたって冷静です。今回も阿寒川で楽しませてもらいました。



   【たまには幅のあるところも】



 魚のポイントも教えてもらいます。
「あの岩から落ちている流れの先にいそうですよ」

 魚の居場所さえわかればあとはそこへ正確にフライを投げ入れるだけなのですが、これがなかなかうまくいきません。前回せっかく習ったはずなのに思い出すのに一苦労。

 ごくたまに上手くいくときと上手くいかないときのムラがあります。これまた練習しかありません。




    ※     ※     ※     ※     ※


 しかし阿寒川は優しい川なのでそんな私をかわいそうに思ったか、少しは遊ばせてくれました。今日の釣り果は山女魚が三匹。それぞれ20センチ、10センチ、23センチと来ました。


   【おお、やったー】


 投げ入れるフライにも結構食いついてくれていたのですが、当たった瞬間の私の動作が鈍くてまだモノにできないことが何度かありました。

「山女魚などは餌に食いついた瞬間に素早く反応しないとだめですが、ニジマスだと逆に早すぎて釣れないということもあるんです。どんな魚を相手にしているかをある程度見極められるようになるともっと面白くなりますよ」とKさんは笑います。

 私などはまだ到底そこまでは及びませんが、川の中でウェィダー越しに水の冷たさを味わいながら、鳥の声とせせらぎを聞き、一心不乱にフライを投げ込んでいると頭の中が空っぽになってストレスが吹き飛びます。


   【心を空っぽにして一心不乱】


 今度は自転車で行ける範囲の川を見てみようと思います。

 自転車で釣りに行けるなんて最高じゃないですか。 
 
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男鹿水族館のクルミ

2011-07-23 23:45:57 | Weblog
 秋田出張の二日目。朝八時にホテルを出発して一路男鹿半島の突端にある県立男鹿水族館GAOへ向かいます。

 実はここには今年の4月に釧路動物園から旅だった雌のシロクマの「クルミ」が雄の「豪太」に嫁入り中なのです。折角秋田県まで来たのですから、ぜひともその様子を見て飼育員や関係者の皆さんに宜しくお願いをしたいと思ったのです。

 しかしながら宿泊した湯沢市と男鹿半島とは、県内で最も東南の角から県内で最も北西の角まで離れていて移動には結構時間がかかったのですが、高速道路の効果は抜群。釧路も早く高速道路を繋いで欲しいものです。


   【湯沢から男鹿まで】


    ※    ※    ※    ※


   【男鹿水族館GAO】


 男鹿水族館では館長の千葉さんが出迎えてくれて、まずは水族館の中をご案内頂きました。正面には高さ8mほどの水槽が大きくあって、数々の魚が泳いでいます。担当の方に伺うと、やはり魚同士で食べたり食べられたりというのはあるそうで、厳しい世界です。




 またタコやイカなども寿命が1年足らずと短いようで、適宜補充しながら展示をしているのだとか。展示の苦労は並大抵ではありません。

 
 さて、魚類の展示を終えていよいよホッキョクグマとのご対面。まずは雄の豪太から。広い施設の中に小さなプールがあって、上からよく見下ろすことができます。

 こちらでは餌を与える時に、あちこちに隠すようにして与えているのだそうで、それを探させることで食事を飽きさせない工夫をしているのだとか。最初は手が入る高さに引っ込んだ棚を作って、観客に豪太の手を見せようとしたところ、豪太が大きくなって顔が入るようになってしまったのだそうで、豪太が餌を探して顔を突っ込む姿も人気なんだそう。何が幸いするかわかりません。




    ※    ※    ※    ※

 さて、いよいよクルミの方です。クルミは建物の反対側に豪太よりは小さめの施設があってそちらにいました。作りは旭山動物園のように手前のアクリル板越しにプールが見えるようになっていて、豪快なダイビングや泳ぐ姿が見えるようになっています。






 クルミの場合今年は初めての夏ということで暑いのか、寝る部屋との間の通路を行ったり来たりウロウロしていて、ちょっとストレスを感じているみたい。しかしそのうちプールにダイビングして泳ぐ姿を見せてくれて、とりあえずは元気な様子なので安心しました。

 さて豪太とクルミのカップルですが、クルミが到着した早々の繁殖期に同じ施設に二匹を入れてみたのですが、この時はお互いを意識しつつも豪太のテンションがやや上がり気味で、クルミを追いかけ回したりしてちょっとうまくいかなかったのだそう。

 ご担当の方からは「まだ最初だったので顔合わせ的にはあの程度かな、と思っています」という感想。今度の繁殖期は12月頃だそうで、次に期待が高まります。

 ちなみにクルミが14歳と女盛りなのに対して雄の豪太は7歳とまだ若く、女性経験がまだないのだそう。このあたりも不安材料ですが、あとは回りが見守ってあげるしかありません。


   【お嫁さん欲しい~】


 ところで、この二匹の間に子供ができた場合、その子の権利は母親側に生じるのだそう。豪太とクルミに子供ができたら釧路動物園が権利を持つ動物が増えるということで、ここでも期待は大きいのです。


 ここ男鹿水族館は平成17年にリニューアル開業をして利用者が大幅に伸びましたが、最近一時ほどの勢いがなかったところへのクルミの嫁入り。震災で気分も落ち込んでいたところですが、入場者も戻しつつあって、クルミも地元の皆さんに可愛がってもらっているようで安心しました。

 さて、冬には二世誕生の吉報を待っていますよ。
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