北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

正しい「パチンコの負け方」

2021-08-31 20:29:58 | Weblog

 

 先日、パチンコが好きという知人と話をしていて、「パチンコの負け方」を教えてもらいました。

 「勝ち方」ではなく「負け方」です。

 その知人曰く、「私も普段はあまりパチンコをしなくなりましたが、どうしてもやりたくなったら妻から1万円の小遣いをもらってパチンコ屋に行きます。パチンコって、店は売り上げの20~30%を差し引いて残りを客に還元するというシステムで商売が成り立っているんです」
「じゃあ勝つのは偶然かまぐれですね」

「まあそこで大当たりを確率を上げるためにはホールに玉の入りやすい良い台を探すことなんですが、やはり多くの人は負けます(笑)」
「じゃあダメじゃないですか」

「だから同じ負けるのでも負け方があるんです。僕は、妻から1万円をもらってパチンコ屋に行くと、まず1万円札を両替して500円玉を4個つくります。そして残りの8千円でパチンコをして、勝てば良し、負けてもその8千円でそれ以上はお金をつぎ込みません。そうすると手元には500円玉が4個で2千円が残ります。家に帰ったらその500円玉4枚を500円玉貯金箱にいれます。
 どうです?1万円でパチンコをして、勝てなくても2千円は手元に残るんですよ」
「なんだか狐につままれたような気がしますが、結局パチンコには8千円しか使ってないんですよね」

「今のパチンコは、8千円と1万円では勝てる確率にほとんど差がありません。8千円で運よく勝てなければ、それ以上は相当つぎ込まないと勝てません。それならば店側かすめ取る2割分は自分の手元に残してやろうと。いいでしょう?」


 どうみても私には「8千円の負け」ではないかと思えまが、彼はその2千円は「負けなかった分だ」と言い張ります。

 パチンコの正しい負け方、皆さんはどう思われますか?(笑)

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営業トークは、面白情報を惜しみなく与えよう

2021-08-30 23:12:26 | Weblog

 

 今日から二泊三日で網走~帯広方面への出張で、今夜は網走泊まり。

 網走の夜も、緊急事態宣言によって営業は夜8時までのお店が多く、お酒も「提供は7時まで」の張り紙に、なんだか飲む気力も失せてしまいます。

 現地の情報収集と同時に挨拶回りをするのが主な目的なのですが、コロナ対応もあって、在宅勤務のために職場には不在の方も多く、挨拶回りも難しい日々が続きます。

 タイミングもあるのですが、車を走らせながら(ちょっと立ち寄ろうか、どうしようか)と迷うことがあります。 

 振り返って分かっていることは、そんなときはとにかく立ち寄ってみるのが正解。

 挨拶回りの訪問先は、会うのが初めてで警戒されたとしても、2回目、3回目と訪問の回を重ねるごとに親しみが増してきます。

 ほんの一瞬であったとしても、立ち寄ったというその記憶は相手にとってもボディブローのように印象が積み重なってゆくのです。
  
 そして訪問のお土産を渡しますが、一番喜ばれるのは記念品や販売促進用などのモノではなく、なによりも『情報が一番』。

 現地にへばりついている人たちには、営業で走り回った他の地域で驚いたことや感心したこと、参考になったことなどを教えてあげるのが一番のお土産です。


 最近はお土産話として、リモート会議の進め方で感心したこと、を伝えると喜ばれます。

 それは、リモート会議では、参加者に発言させるよりもチャットの機能を使って、思うところを打ちこませることで参加のハードルを下げると良い、というものです。

 私がある研修会を見学していたときに、その講師はリモートで講義をしているにもかかわらず、誰もが答えられそうな単純な質問をして、受講者からはチャットで回答することを求めていました。

 なるほど、何人もが同席しているところで手を挙げて堂々と意見を言うのはかなり勇気が必要で、それを平気で行える人はそう多くありません。

 そのため会議はいつもシーンとして、講師や発表者の声だけが響いておしまい、ということがよくあります。

 ところがそれを、声を出さずに意見を伝えられるチャットと言う機能をうまく使うことで、列席している人たちに参加を促す効果があるというわけです。

 かつては会議を聴いているだけの人のことをROMと言いました。"Read Only Members"の頭文字を取ったもので、旨いことを言うものです。

 そんなぱっとしない会議をより積極的な意見交換や、たくさんの質問と回答が出るような熱のこもった会議にするためにも、リモート会議ソフトを上手に使うという工夫があるのではないか、という話題です。

 これは、リモートでの会議が多くなった昨今ではグッドタイミングの情報と言えるでしょう。

 
 このように、ちょっと興味を引くような面白い情報をポンポンと提供して短時間で辞去する、そういう訪問を繰り返していると、次からは(今度はどんな情報を聞かせてくれるだろう)と、嫌な客ではなく楽しみな客になることができるでしょう。

 情報は、「10提供して1もらえる」くらいなものではないかと思っています。

 たくさんの面白情報を頭の引き出しに入れて、営業トークを実り豊かなものにしましょう。

 さて、明日も走ります。

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お題は「夏の忘れ物」です

2021-08-29 22:58:34 | Weblog


   【夏の忘れ物】

 

 さて、これは一体何でしょう?答えのお題は「夏の忘れ物」としました。

 今日は町内の8月の枝葉処理カレンダーに合わせて、庭に植えた野菜類の整理をしました。

 今年もトマトを始め、夏野菜類を植えましたが、シーズンを通じて病気も出ず大いに収穫がありました。

 3本の苗で始めたキュウリも、今年は露地植えでうまくいき20本くらい穫れて喜びもひとしおです。

 しかしながらもう季節も最盛期を終えたことで雌花の着きも悪くなり、もう刈り取りをすることに。

 茎を切り大きくなった葉を取っていると…、「うわ!」

 葉っぱに隠れて収穫しそびれた大キュウリがみつかりました。

 その長さは30センチ以上、果たして食べられるのかな(笑)

 私が見逃していただけなのですが、夏の忘れ物と言うタイトル意外に呼び方が思いつきませんでした。


     ◆


 娘の誕生日祝いに車庫で焼肉パーティをすることにして、長女夫婦と孫たちも合流してきました。

 今日で生後2カ月になる次女の孫は、生まれて初めての焼肉パーティ。

 今日はずっと寝ていましたが、人生であと何度バーベキューをするのでしょう。

 孫たちは自転車を持参してきましたが、下の孫はまだ自転車が乗れないのだそう。

 兄の自転車を借りて家の前の道路でおぼつかなく乗っているので、「近くの公園に行って練習してごらんよ」と公園に追いやりました。

 兄弟は1時間ほど遊んでいて、帰ってくるなり下の孫は「自転車に乗れるようになったよ」とのこと。

「本当かい?どれどれ」

 すると本当に足を地面につけることなくすいすいと自転車を乗り回しています。


   【すい~すい、と】

「おお、すごいすごい!」今日来た時にはまだ乗れなかったのが、ほんの少し練習させたことで乗れるようになっていました。

 夏休みを終えたところで子供の劇的な変化の瞬間を目の当たりして、その成長を感じることができました。

 こちらは夏の収穫と言えるでしょうか。

 夏の終わりを感じ始めた一日でした。

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ゲームや楽器を売り払いました ~ 断捨離で経済を回そう

2021-08-28 22:48:57 | Weblog

 

 娘が整理した大量のゲーム機器とゲームソフトを売り払ってきました。

 はじめに、家の近くのGEOへ行き、ゲーム機器とソフトを見積もってもらいました。
 
 こちらでは、プレステ3の本体が一番高く売れて4,500円。あとは売れても1,000円とか100円、持ち込まれるものの数が多いようなものは10円というものまで含めて、なんとか1万円以上で売ることができました。

 しかし、スロットに刺すタイプのゲームソフトならば取扱説明書がなくても買いますが、CD-ROMタイプのソフトは取説がなければ買えないそうで、紙袋二つ分が返されてきました。

 返してくれずにそのまま処分してもらっても良いかと思ったのですが、娘によると、別な中古品を扱うブックオフという店ならばまた対応が違うかも、ということで、午後はそちらに持ち込むことに。

 今度は今はもう使わなくなった昔のカセット・MDプレイヤーと、ヤマハのサイレントギターが2本あるのでそのうちの1本も追加で持ち込みました。

 こちらのブックオフでは、GEOでは買ってくれなかった取説のないソフトも買ってくれて1,400円ほどになり、またギターとカセットプレイヤーなどは14,000円にもなりました。

 ただしその内訳は、ギターが13,000円とのことで、ほとんどがギターのお値段でありました。

 こちらにはエレキギターやフォークギターは結構な数がありましたが、サイレントギターはさすがに品揃えがありません。

 大きな音を出さずにヘッドフォンで聴けるサイレントギターならば、マンション住まいの方などが欲しがること請け合いなので、これは良い値段が付きました。

 おかげで、家の中が少し整理できて、使われないままに押入れのスペースを占拠していた品々がいくばくかのお金に変わり、もしもそれを買ってくれる人がいたならばそこでもまた経済が回ることでしょう。

 昔の思い出はこういうときに邪魔になるもので、もったいない気持ちをぐっと抑制し、勇気を奮って一歩前に出ることが必要です。

 少しは断捨離らしいことができてホッとすると同時に、やはり一度やれば前に踏み出すことも次につながりやすいように感じました。

 それにしても、10円という値付けは(売れなければ引き取ってくれるだけでも良い)と思っていながら、(10円で買うんだ)とちょっと複雑な心境です。

 でもまあ、これで断捨離と家の整理の癖がつくと良いかな。

 さあ、勇気を出してどんどん整理をいたしましょう。

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物事はデータで語りましょう ~ 「日本の構造 50の統計データで読む国のかたち」を読む

2021-08-26 21:49:19 | 本の感想

 

 「日本の構造 50の統計データで読む国のかたち」(橘木俊詔著 講談社現代新書)を読みました。

 日本の現代社会を統計データという数字で理解しようという本で、経済だけではなく、教育・労働・賃金・生活・老後・福祉・地域格差・財政と多岐にわたるテーマで論じられています。

 統計は、過去の記録をたどることで「今」を表す独立的な指標だけではなく、過去からの変化の様子やどれくらいの割合のことなのか、さらには他国との比較をすることで、世界の中の現代日本社会の立ち位置を示してくれます。

 まず我が国の現状を概観しておきましょう

①経済では、戦後の20年にわたる高度成長期の後に、オイルショックがあったが、それを乗り越えた安定成長期に入った。その後バブル経済に入るがそれが崩壊したのちに大不況、そして「失われた20年、30年」という低成長期に入り、いまだにそれが進行し、さらにコロナ禍で不況は深刻化している。

②企業活動では、終身雇用、年功序列に代表される労働環境が、アメリカ式の経営方式へと変化し、安定・平等から至上主義・競争賛美・能力実績主義へという変化の過程にある。

③家族の役割が大きいことは、我が国を特徴づける一つの特質であった。しかし今日、かつての皆婚社会から未婚・非婚が増加するようになり、離婚の増加、出生率の低下が深刻になり、三世代同居が消えるなど、家族の絆は弱まる社会になりつつある。

④福祉のありようにも家族の変容が大きく影響している。老後の支援・看護・介護は家族の役割だったが、家族の弱体化により様々な問題が顕現化している。
 今後は、福祉は自分で担うという自立意識を強めるか、または年金・医療・介護などへの社会保障制度を充実させるか、という選択が必要になる。

⑤教育は、元来親または家庭の責任で子供に提供されるべきという考え方が強かったが、これでは豊かな家庭と貧困家庭による格差が生じている。日本の学歴社会には機会の平等はなかったといえる。

⑥本書の大きなテーマの一つは「格差問題」である。一億総中流社会は消滅しつつあり、富裕層・貧困層という二極化を生み、所得・資産格差が大きい国になりつつある。

 
 興味深いことは、他の国も同様ですが、現代社会を形作っているのは、統計に表れる数字だけではなく、そこに国柄・国民性としての価値観が顕れていることです。

 日本人は悲観的なものの見方をしがちな国民性があるため、そのため、物質的に満たされていてもどこかに不安があったり不満があって、「満たされた感」や「幸福感」が乏しいことが指摘されています。
 そして日本の幸福度は「G7で最低」という項目が登場します。

 
      ◆

 
 また気になるのは、労働時間が働き方改革の名の下に減少していますが、このことと同時に国民の勤労意欲が低下していると感じられること。

 さらに同時に企業が設備投資を怠ったことで生産性も下落の一途。

 今後我が国の経済再生がなされるかどうかは、国民全体が改めて一生懸命に働いて付加価値を生み出すために頑張って働くという選択をするかどうかにかかっている、という著者の言葉は重いです。

 また他の先進諸国と比較して、女性に対する意識の低さが際立っています。そのため女性の社会進出が阻害されていたり、母子家庭の貧困問題など、女性にまつわる格差の大きさが改めて際立っているように感じました。

 本書は、一つのテーマに対して3ページの解説文と1~2ページのグラフ・図表という形の説明形式で、50のテーマが語られていて読みやすく、理解しやすい工夫がされています。

 現代日本社会を数字で理解して、そこから反省やこれからへの展望を開くためのヒントが満載です。

 「現代日本の人間ドック」だと言えそうで、大いに参考になる一冊です。

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「足るを知る」というが、足るを知るとはどういうことか ~ 養老先生「自足」を語る

2021-08-25 22:56:06 | Weblog

 

 現代日本の「知の巨人」の一人が解剖学者の養老孟子先生です。

 ご本人はもう80歳を超えられて体の衰えは隠せませんが、先生から放たれる一言一言は、聴く側の予想を超えた言葉が多く、「そういう角度できますかねえ」と感心することしきり。

 今ネットで動画を探せば若い頃からの講演や対談がいくらでも出てくるので、これからもネット動画で勉強をさせていただこうと思います。

 そんな中で面白かったのは先日、東洋経済のサイトでアップされていた「東洋経済education×ICT」の「『医者が患者の顔を見ない』訳と教育」という動画でした。


【養老孟子先生が、『自足』をキーワードに新たな問題提起】
   https://www.youtube.com/watch?v=l8-kmu1Qkfc

 養老先生への問いは「GIGAスクール構想をどう思うか」というもので、これに先生はこう答えていました。

「先日奄美大島へ行ったら、同行の人とはぐれちゃって、何が起こったかと言うと携帯が通じないんですよ。少なくとも日本中どこでも携帯が繋がるようにしないと、デジタル社会もくそもないですよね(笑)」

「AIというのは理性的なものですから、教育で一番大切なものが落っこっちゃってる。最先端の方に行っちゃっている。そうじゃなくて、育っていく過程で必要なものが何だという事を真面目に考えてほしい。そういうことが大きく出たのが少子化であり、もう一つは若年層の自殺が大変多いという事。

 若い人の死因の一番は自殺ですからね。というのは、生きている意味が分からないというか、生きていてハッピーじゃない」。


 問い:ICTの進化で、考える力が失われる、知的好奇心が失われるといった意見もある

「問題はそういう事じゃなくて、要は理性的に頭で考えてることで世界が完全に把握できるのか、そこですね。だから自分の体の調子が良いか悪いか、自分が全体として満足しているのか具合が悪いのか、というのはその人その人が把握しないと行けなわけですよね。

 そういうときに子供だとか若い人だったら、今まで生きてきた時間が少ないわけだから、その中にある程度以上の幸せと言うのがなかった可能性がある。そうすると『今後もどうせろくなことはない』ということが死にたいということと簡単に結びついちゃうんじゃないか。

 つまり、僕は少なくとも子供には幸せな時間を与えないといけないと思う。で、子供を幸せにすることができなければ、大人の幸せなんか到底見つからないですね。子供はそんな過大な要求をしているわけではない」


 「じゃあその幸せと言うのはなんだ」となると養老先生は、「自足です、自給自足の、自足。自分がどの程度満足しているか」だとおっしゃいます。

 で、「その自足とはなんだ」と言われると、もう面倒くさいから「猫を見なさい」と言うんだ、と。

「猫ならこの季節、家の中の一番涼しいところで寝ていますよね。そうじゃないところにおいても逃げていく。そういう一人ひとりが自足する、というのが理想的な社会だと思いますけどね」

 先生は、現代社会に適合して生きている人たちはそういう(体の状態を含んで)自足の感覚が失われているのではないか、と憂いています。

「満足している猫は、ほかの猫に食って掛かるようなことはしませんよね(笑)」

 「足るを知る」と口では言うものの、どんな状態が足りていることになるのかをちゃんと知りなさい、と養老先生は言います。

 養老先生の話し方を聴いていると、どこか亡くなった榛村元掛川市長さんを思い出します。

 榛村さんもよく、私などからの問いには斜めの角度から答えてくれたものです。

 まだまだ訊いてみたいことがあったなあ。

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歳を取るということ ~ じじばば笑うな行く道ぞ

2021-08-24 22:09:24 | Weblog

 

 先日、実家の両親を訪ねて様子をうかがってきました。

 91歳の父と88歳の母はいまだに支援や介護などの行政サービスを全く受けずに日々を過ごしていて、子供らとしてはありがたい限り。

 ただここまでくると、行政サービスの受け方もわからなくなっているのではないか、と逆の意味でちょっと心配です。

 今回の訪問で、「変わったことはないかい?」と訊くと、母親は「何をするにもこわい(=疲れが酷い)」と言い、腰と膝を悪くしていてもう床には座れずに座面が40センチくらいの椅子に座っています。

 父親の方は、「足に出来物ができたから皮膚科に行ってきた」と言うのですが、母親がその言葉をすぐに引き取って、「その皮膚科に行ってくるのが大変なのさ」と渋面をつくります。

「どうしたの?」
「皮膚科ってちょっと離れたところ生協の2階にあって、『自転車で行く』って言うから『タクシーで行きなさい』と言うだけど、まあ言うことを聞かない。しょうがないからバス停はどこで降りて、どこにあるかを紙に書いて持たせてバスで行かせたんだわ」

「それで?」
「案の定バス停を一つ乗り過ごして、そこから戻って病院に行ったんだね。でもなかなか帰ってこないのさ。10時くらいに家を出て、13時に病院に電話したんだけど、『11時くらいには出られましたよ』と言うしさ。薬をもらってから帰ってくるかと思ったけど、考えたら病院のところから内までのバスは一時間に一本しかないんだよね。でもまあ午後3時くらいには帰ってきたけどね」

「なんでタクシーに乗らないのさ?」と訊くと父は「いや、生来ケチなものでね」と反省のそぶりもありません。

 ここまでくると、命よりもタクシー代の方が惜しいくらいに思っているのでしょう。

 それは「自分はちゃんと行って帰ってこられる」という自信に裏打ちされているのでしょうが、はたから見る限りはまことに儚い自身にしか見えません。

    ◆

「それとさあ…」と母。「うちのお父さんは暑さが分からないんだよ」

「あらら」「この暑さだから窓を開けて風を入れようとするんだけど、気が付いたらいつの間にか窓が閉まっていて、この間はストーブを点けてたんだよ」

 以前も夏に布団を首までかけて寝ていると聞きましたが、歳を取ると暑さの皮膚感覚が失われることがあるようです。

 実はそれは、熱中症になりかけていてもその感覚がない高齢者がいて、介護現場でも深刻な問題のようです。

 そこでは寒がって夏でもセーターを着たがるるいうのですが、それを「何やってるの、暑いでしょ!」と無下に引きはがすのは、本人の自尊心を著しく傷つけるというのです。

 親にもだんだんそんな高齢者特有の問題が増えてきました。

「子ども笑うな 来た道ぞ じじばば笑うな行く道ぞ」という言葉を噛みしめています。

 
 

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スマホに繋がるスマート家電の売り場充実 ~ ホーマック発寒追分店

2021-08-23 22:52:03 | Weblog

 

 店舗パトロールで、DCMホーマック発寒追分通店を訪ねました。

 こちらは二階建てで、以前は二階部分には家具やソファなどが広く置かれていました。

 店舗の知り合いの方を訪ねると「今その方は2階のスマート家電の部門にいらっしゃいます」と言われ、(そんなコーナーはあったかな?)と思いながらエスカレーターを上ってゆきました。

 エスカレータで二階につくと、目の前に「つながる!スマート家電体験BASE」というコーナーが現れました。

 ちょうど知り合いのスタッフに会えたので、「以前はこのコーナーはありませんでしたよね?」と訊くと、「はい、今年の6月17日に常設コーナーとしてオープンしたばかりなんです」とのこと。

 最近はこの店舗の二階はトンとご無沙汰だったので気が付きませんでした。

 よく見ると、スマート家電体験の部分以外にも、テレビ、掃除機、エアコン、電気釜、シュレッダー…などなど、いわゆる大手家電量販店にもある品ぞろえですが、製品の数はぐっと絞られていて、迷うほどの数はありません。

 単純に商品を数多く並べるよりも、選ぶ対象を売れ筋のものにぐっと絞って、選びやすくする作戦でしょうか。

 また製品のメーカーはほとんどがアイリスオーヤマで、値付けレベルがいわゆる大手メーカーよりも格段に安い設定になっています。

 DCMホーマックは最近アイリスオーヤマとの共同企画に力を入れていて、価格破壊の商品を続々市場に投入しています。

 そしてこの「つながる!スマート家電体験BASE」のコーナーには、インターネットを通じて遠隔操作が可能なスマート家電という切り口で、スマホで見られるリモートカメラや、防犯グッズなど通信新時代の便利な暮らしを提案しています。

 私が気に入ったのは、既存のドアにも取り付けられる「スマートロック」。

 スマホと連動して、鍵がなくてもドアの鍵が自動的にロックされたり、スマホが近付くだけでドアが開く、という便利グッズです。

 ただ、装着できる鍵の形を選ぶので、確認せずに買うと、実際には付かないという恐れもあります。

 そういう場合は、家の鍵の写真を撮って担当のスタッフに付けられるかどうかを見てもらうと良いでしょう。

 さらに家中のリモコンのついた家電を一つのコントローラーでスイッチングするスマートスイッチなどもあり、スマホ時代の家電のコントロールは新しい時代になっていることを感じさせます。

 スマート家電という切り口でライフスタイルを新提案するというコーナーは面白い。

 ウケるんじゃないかな。
 

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関係人口の具体的な事例は「ふるさと納税」ではないかなあ

2021-08-22 22:45:16 | Weblog

 

 先日書いた「関係人口の社会学」という本の感想文。

 人口減少に悩む地方にとって、移住・定住を求めるのはハードルが高すぎるし、かといってただ観光に来てくれるだけでは日常の暮らしを安定的に営むための力にはなりえない。

 この両者の中間にあるのが、必ずしも地元に住みはしないがこのまちに関心をもって関わってくれる人が外にいるという「関係人口」という考え方です。

 ある研究者は「関係人口には『関心を持つ』という意識と『関与する』という行動の両面がある」と言いましたが、なるほど、と思います。

 紹介したこの本では、あるところから関係人口と言いながら、「『人口』とは数を意味しているが、関係人口に込められた含意は数と言うより『関わる人』そのものを指していると考えられるであろう」と数への意識を払い去って、移住などによりその町により深くかかわってくれる人について力点を置いた論理展開をしています。

 しかし私としては、移住のような高いハードルを越えてくる人ではなく、そこまでいかなくても関心と関与はする、という"人たち"を増やして、より多くからの支援を求めるやり方もあるだろうと思うのです。

 そこでもっとも手軽な地域支援、ふるさと支援の方策の一つが「ふるさと納税」ではないかと考えます。

 もちろん、単によりコスパの高い返礼品目当てで見も知らぬ自治体にふるさと納税をする人も多いのでしょうけれど、すくなくともそれをきっかけに縁のなかった自治体と新しい縁ができる効果はあるでしょう。

 また、やはりかつてお世話になった自治体、市町村への恩義をふるさと納税という形で返すという人も大いに違いありません。

 かくいう私も釧路や稚内、掛川などにはふるさと納税をすることでかつてお世話になった気持ちを返しています。

 まして地元出身ながら今は都会にいるという人や、ふるさとには帰れないけれどなにがしかの貢献はしたい、という人だって多いはずです。

 総務省が作成した「ふるさと納税ポータルサイト」には、ふるさと納税の意義がこのように書かれています。


 多くの人が地方のふるさとで生まれ、その自治体から医療や教育等様々な住民サービスを受けて育ち、やがて進学や就職を機に生活の場を都会に移し、そこで納税を行っています。
その結果、都会の自治体は税収を得ますが、自分が生まれ育った故郷の自治体には税収が入りません。


  そこで、「今は都会に住んでいても、自分を育んでくれた
 「ふるさと」に、自分の意思で、いくらかでも納税できる制
 度があっても良いのではないか」(出典:「ふるさと納税研究
 会」報告書PDF)、そんな問題提起から始まり、数多くの議論
 や検討を経て生まれたのがふるさと納税制度です。


 まさに「ふるさと」に対する寄与貢献であって、そこにはスーパースター的な要素は必要ないし、地元を訪れる必要もありません。

 でもふるさとに納税と言う形の寄付をすることで地域に恩恵をもたらしてくれる人の数が大勢いるわけです。

 私としては、このふるさと納税の形で地域に恩恵をもたらしてくれる人という意味での関係人口をもっと増やすことで、人口減少に悩む地方への支援をより強化できる方策に非常に期待をもっています。

    ◆
 
 今、高校の地理総合と言う新しい学科への支援を模索しているところですが、地方の高校の先生の中には、「地理総合の教科の中で人口減少問題を生徒に扱わせてみたい」と考えている方も多くいらっしゃいます。

 まずは人口減少で生じている地元の課題を洗い出したうえで、それがふるさと納税と言う形の寄付や、ふるさと納税以上に関心と関与をしてくれる関係人口を増やすことで解決につなげられないか、という視点の取り組みが良いのではないかと思っています。

 この機会に高校生に地元の問題を考えてもらうというのは実に意義深いことですね。

 期待が高まります。

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After the Love Has Gone – Leonid & Friends (EW&F cover) ~ 朝からやってくれたぜ

2021-08-22 05:22:24 | Weblog

 

先日紹介した、Leonid & Friends が最新作で、Earth Wind & Fireの名曲”After the Love Has Gone”をカバーしてくれました。

いつかやってくれないかなー、と思っていたところで、いつもながらオリジナルのEarth Wind & Fireの演奏の再現性が高いなあ。

Ksenia Buzinaちゃんも登場。男性のファルセットは女性の声とよくマッチングしますね。

嬉しいです。

【After the Love Has Gone – Leonid & Friends (EW&F cover)】 https://bit.ly/3sJR19i

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