北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

ある年を境に…

2017-06-30 23:54:56 | Weblog

 夕方に技術士の集まりで講演を一本やりました。

 最近の道路の維持管理の現状と課題を中心にまちづくり論までを一時間半ほど語って、意見交換をしました。

 話の枕は、「皆さん、最近道路が傷んでいると感じませんか?」というもので、うなずく方が多くおられました。

 その原因にはいろいろな状況がありますが、やはり舗装が傷んでも『予算がない』という理由で修繕ができないことにつきるでしょう。

 舗装事業協会の会員企業が受注する年間の道路の補修・修繕工事額を見ると、それは一目瞭然。

 平成22年を境に、補修・修繕の費用が格段に減らされており、それがいまだに戻ってはいません。まさにこれが政権交代だったということ。

 このままでは後世に負の遺産を残すことになるのは火を見るより明らかで、今が正念場です。

 
          ◆ 


 講演が終わった後の懇親会では、話の内容に関するものもありましたが、「予定時間にぴったり終わるその調整力がすごいと思いました」と変なところに関心をされました。

 私が愛用する時間表を見せてあげて、「こういう工夫を積み重ねていくとうまくなりますよ」と言うと、「実は今度小学校で、建設業について話をする機会があるので、参考にします」と言ってくれました。

「会場全体を俯瞰できるようになると、時間の出し入れができるようになりますよ。練習ですね」

 場数を踏んで、慣れてほしいものです。


 明日から釧路へ行って釣りをしてきます。どんな時間が過ごせるでしょうか、楽しみです。
 

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ウニは英語で何という

2017-06-29 23:37:30 | Weblog

 

 東京から大学時代の友人が遊びに来て、地元の友人夫婦とともに札幌で歓迎会をしました。

 明日から利尻・礼文へ向かうのだという事で、天気が良いと良いですね。

 計画では利尻島でレンタカーを借りて礼文島へも車で渡るつもりだったようですが、利尻~礼文間のフェリーはすでに予約で満車。

 しかしフェリーに車を乗せても、礼文島で改めてレンタカーを借りても同じくらいの値段だという事で、礼文で新たに一台を借りることにしたそうです。

 礼文島は今初夏の野草が咲き誇る季節なので、それを見るのが楽しみなのだと。我が国最北の地を楽しく味わってほしいと思います。

 彼女の友達に英語の得意な人がいて、「日本の料理を英語に訳して説明するんだけど、材料自身に馴染みのないことも多いので、大変なのよ」と笑います。

 そんななか、「ウニって英語でなんて言うか知ってます?」というので、考えたところで知らないものは分かりません。

「残念!答えは、"Sea urchin"(シー・アーチン)でした」

「アーチンってなあに?」

「へっへー、ハリネズミのことでした。見た目からわかるよね」

 わらび餅、こんにゃくなど、日本の食べ物を英語で説明しようとすると大変みたいです。

 利尻・礼文で美味しいウニをたくさん食べてみて欲しいですね。良い旅を祈ります。

 

 

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馬産地日高を訪ねて、馬を運ぶ道路について考える

2017-06-28 23:38:42 | Weblog

 

 今日は新日高町静内で競走馬を生産、育成する岡田牧場を訪問しました。目的は、馬を道路で運ぶ際にどのような問題や困りごとがあるのかを知りたいと思ったことで、知人を介して岡田隆寛さんを紹介していただいたのです。

 岡田さんはこの牧場の三代目で、雌馬50頭を所有していてこの地域では中規模の牧場とのこと。

 実は私自身、日本一の馬産地である北海道に住んでいながら、馬のことについてほとんど知りませんでした。

 馬のビジネスって、血統が良くてレースでの実績のある親から生まれた雌の馬を買って、それに実績のある雄にお金を払って種付けをし、生まれた子供を育てて売る、というもの。

 馬って、寒さにはめっぽう強いけれど暑さには弱い生き物。ここ日高はそうした温度が馬を育成するのに適した地域で、もともとは軍馬を生産するのに適した場所だったのが、今の競走馬の産地につながっているのだそうです。そんなことも良く知りませんでした。


          ◆  


 さて、知らないと言えば、馬をどう扱うのか、なんてことも全く知りません。例えば、馬の妊娠期間は約11か月。メスの馬は子供を産んで二週間もすると次の種付けをするのです。


   【生後一か月の子馬と母馬】

 種付けに行く先は、苫小牧市の東隣にある安平町の社台スタリオンステーションですが、まだ生後二週間の生まれたての子馬も一緒につれて種付けに行くことになります。そうしないとお互いに精神が不安定になって、運ぶ途中で暴れたりストレスが溜まって受胎率が下がってしまったりするのだそう。

 旧静内町から安平町へは日高自動車道を使って約一時間半の距離ですが、今は日高自動車道の路面が傷んでいるので、非常に困るとのこと。

「馬を運ぶのに道路の路面が悪いとどのように困るのですか?」
「馬を運ぶ時、私たちは4トントラックに馬を入れる箱を乗せて、その中に入れて運びます。馬は立ったままで運びますが、子馬も一緒に運ぶこともあって、揺れると不安定になりますし、特に橋を渡るときに大きくバウンドするようなことがあると、母馬が子馬を踏んづけたりするので気が抜けません。また路面が悪くて振動が多いとそれもストレスになります。ストレスがたまると汗をかいたりしてわかるのですが、そうなると受胎率が下がります」

「種付け料は妊娠してもしなくても払うのですか?」
「いえ、種付けは大体この時期に行うのですが、妊娠したことが分かった時に払い、ダメだったら払いません。しかしそこで妊娠していなければ、子供が生まれないその一年は無駄になってしまうので、大きな損失になります」

「道路が悪いとゆっくり走らないといけないという事ですか」
「そうです。でも高速道路をノロノロ走っていると周りの迷惑になりますしね。うちの若い子が運転して社台まで連れて行くときは『高速道路には乗らずに下の道をトコトコ走ります』と言っています(笑)」

 高速道路があっても使えないというのではなんとも残念な話です。


    【まあ、これはひどいですよね】
          ◆  


 ところで昨今の馬の売れ行きはどうなんでしょう。

 馬は需要があればセリで高値がつきますが、その需要はやはり日本の景気に連動しているとのこと。

 かつてバブルがはじけたときは馬を買う人が減り、長く苦しい年が続いていましたが、「ここ3年くらいは日本の景気の良さを反映して馬を買う人が増えました。ここ日高でもセリ値が上がっているんです」とのこと。

「一体どんな人が馬を買っているんですか?」
「首都圏を中心に、若いけれどIT企業で儲かっているような方とか、建設業も東京はオリンピックで良いようですね。最近は今まで見たことがないような種類の人が馬を買っていきますよ」

「馬を買う目的って何なんでしょう?」
「純粋に、自分がお金をかけて育てた馬がレースに出て頑張っているのを応援する、ということにつきますね。賞金で儲かるというのはほんの一部の馬主なので、自分好みの名前を付けたり、馬主として新聞に出たりするようなことを純粋に楽しんでいるようです」

 ちなみに、社台スタリオンにいる最高人気の牡馬はディープインパクト、あの有名な三冠馬です。種付け料は公表されていないものの、一回にウン千万円だそうですが、すでに予約で満杯だそうです。

 馬産地北海道に住む者としてはとても勉強になった一日でしたが、道路は地域経済を本当に支えているのか、ちょっと不安になりました。

 

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作物から目が離せない

2017-06-27 22:06:32 | Weblog

 夏の楽しみの一つはプランター栽培の野菜です。

 ようやくミニトマトにも実がなり始めて楽しみになってきたのですが、今年は雨と低温傾向が続いたので病気の苗も出て、防除やまん延を防ぐ作業に追われる羽目になりました。

 だんだんと薬の類も増えてきて、たかがトマト一つ育てるのでも随分いろいろなことを知らないといけないものです。

 トマトは、茎と葉の間から脇芽と呼ばれる芽が出てくるので「これは真面目に取ること」と覚えていたのですが、ネットを見ていて、「ある程度大きくなった脇芽は、挿し木で新しい苗になる」と知り、やってみることにしました。

 確かに切った脇芽に水を吸わせて土に植えていると、枯れずにやがて白い根が生えてきました。

 これならば簡単に苗を増やして多くの収量が期待できそうです。こんな裏技があったとは。

 

 でも毎日のように見回って、おかしな変化がないかと成長を見守るのは、一日も気が抜けませんね。

 楽して成果は得られない。農の世界はこれですね。

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機嫌の悪い人に会った時に思う事

2017-06-26 23:43:56 | Weblog

 

 ずっといろいろな方に会ってきて、この世で幸せに生きていくために最も大切だと思う事は、家庭の中でも組織の中にあっても、「機嫌を良くすること」だと思うようになりました。

 機嫌の悪い人の相手をするのは気分の良いものではありませんし、悪い機嫌の矛先がこちらへ向いているときは本当に困りものです。

 他人の機嫌の悪さが自分に伝染して自分の機嫌が悪くなると、今度はそれが人に伝染していきます。

 そうなると世の中は機嫌の悪い人ばかりになってしまいそうです。

 他人の機嫌の悪さは自分の中で溶かしてしまって、できるだけ外に出さないようにしたいものです。


 私は、人間は何度も生まれ変わって人間の暮らしを何度も繰り返すことで、記憶は消えているけれども魂が磨かれて、心穏やかで感情的にならない心構えの魂が形成されるのではないか、と思っています。

 なので、機嫌の悪い人に会うと、実は心の中で、(この方はまだ人間を何度もやっていないのじゃないかなあ)と思うようにしています。

 そのことでなんとか自分の機嫌が保つようにしています。

 心の中になんでも飲み込めるブラックホールがあると良いですね。

 良いことは自分が最初。嫌なことは自分で最後です。

 どうぞごきげんよう!

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1.3㎞を二往復~然別湖グレートフィッシング

2017-06-25 23:58:40 | Weblog

 

 朝5時に宿を出発して、然別湖畔には5時45分に到着。

 最近の湖での釣りに関する情報を仕入れてから準備を整えて、6時半に妻と一緒に二人乗りのボートで湖へ出航です。

 お目当ての一つのミヤベイワナは、湖の深いところに潜っているので船から水に沈むラインを垂らしながらボートを漕ぐ、ハーリングという引き釣りで釣ります。

 釣っているんだか、勝手にかかるのを待っているだけなのか微妙なのですが、そうやって釣るのだそうです。

 今日は二度ほどアタリがありましたが、いずれも釣り上げられずミヤベイワナとは今日も会えず終い。なかなか縁がありません。

 
 湖上での釣りらしい釣りは、岸辺の木の下あたりを狙うフライフィッシングです。こちらはたいていニジマスが出てくれて、30センチや40センチクラスの大型も期待できます。

 
 今日もなんとかボウズ逃れ程度には釣れたのですが、サイズでは妻に完敗。

 私は26センチのニジマスを釣り上げたのですが、妻の釣ったニジマスはなんと38センチ。

 然別湖の釣りでは妻に勝ったことがありません(涙)


          ◆  

 
 ところで然別湖では自力のボートで湖を自由に釣りするのですが、それこそ中島公園にあるようなボートで広い湖を移動するのですからなかなか大変です。

 今日は朝6時半に西側のホテル下桟橋から漕ぎ出して東の対岸へ移動し釣り。

 11時くらいに一度トイレタイムでホテルまで戻り、再び対岸へ漕ぎ出して釣り。最後に3時に桟橋へと戻ってきたのですが、風で少し流されながらのボート漕ぎはなかなかの難儀でした。

 実際にどれくらい漕いだのかと地図上で計測してみたところ、片道1.3kmありました。

 これを2往復+アルファなので、5㎞以上を漕いだ計算です。

 さすがにあとで背中に疲れと痛みが残っています(笑)

 さてさて、ミヤベイワナに会うためにあと何年かかるでしょうか。

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然別湖の前哨戦~十勝の川でニジマスを狙う

2017-06-24 23:19:34 | Weblog

 

 明日日曜日に、然別湖で釣りをするために今日は釣り友達と士幌町で宿泊。

 ただお宿へ行くのももったいないので、途中どこかの川で釣りをしましょう、ということで、釣り仲間の人脈を最大限に使って、十勝での釣りポイントを教えてもらいました。

 イブニングという、夕方から夜にかけての時間帯が良いという事で、待ち合わせの釣具屋さんで最新式の夜行ライトを購入。さて、威力を発揮してもらいましょう。

 
 道東道を使って十勝へと走ってきましたが、考えてみたら昨年の豪雨災害が発生してから初めての十勝の旅。

 橋を渡るたびに、川の木々がなぎ倒されてそれを片づけて護岸工事をしている痛ましい姿がみられます。

 川が安全になってくれるのと同時に、魚が住める川の環境も取り戻せる日がくるように望みます。


          ◆  

 
 目的のポイントでは、夕方五時過ぎのイブニング突入。

(ここならいそうだ)というポイントを丹念について歩くと、反応はあるもののなかなか釣り上げられません。

 いよいよ暗くなりかけた時に、ようやく一匹がヒット。30センチの良型のニジマスを釣り上げて、今日一日も記念すべき日となりました。

 イブニングの時間帯は、魚のお腹も減るしフライは良く見えないということで、釣りのタイミングとしては面白い時間帯なのです。

(もう少しやれるかな)と思ったところで、せっかく買ったライトを車に置き忘れたことに気が付きました。

「しまったー!」

 まったく間の悪いことに、陽が落ちると暗くなるのも早く、帰りは友人に足元を照らしてもいながら流れの中を恐る恐る車まで戻ってきました。
 
 良い道具を買っても使わなくては意味がないなあ(笑)。


          ◆  


 宿には9時過ぎに到着しましたが、それから近くの居酒屋へ繰り出して、今日一日を振り返りました。

 十勝にも良い川は多いですね。

 

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セミのフライ

2017-06-23 23:00:35 | Weblog

 明日から十勝方面へ釣り旅行に行くのですが、良い情報と悪い情報があります。

 良い情報は、ある川で夕方に大型のニジマスやトラウトがライズしていて、大物釣りの大チャンスだという事。

 そうなると釣れるためのフライもそれなりのものが必要です。

 といっても作っている暇もないので、釣具屋さんへ行って出来合いのフライを買ってきました。

 

 お目当ては、コロンとしたエゾハルゼミを模したフライで、一つでお腹が膨れるので、魚たちはハルゼミが大好物。

 まさにまだハルゼミの鳴いている頃は、ハルゼミに似せたフライが効くというのです。

 ハルゼミフライと言っても、形が違ったり色違いのものもあります。しかし人間にはよく似て見えても、魚たちにとってどう見えるかがポイントなので、こればかりは、実際に投入してみての反応を探るしかありません。

 明日の釣りが楽しみです。


 そして悪い情報が、然別湖でミヤベイワナを狙う明後日は天気が悪くなって雨模様だということ。

 気温も下がって寒くなりそうですし、そうなると魚の活性も下がるので釣れにくくなると。

 せっかく遠くまで行くのですから、なんとか釣りたいのですが、さてどうなりますやら。

 

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ものが運べない時代がくる?

2017-06-22 23:58:56 | Weblog

 

 今日は仕事の関係で、物流のお仕事をしているAさんを訪ねました。

 Aさんは私よりずっと若いのに、北海道の物流の今後に対する確かな目と行動力をもっていて、問題意識を解決するための行動をどんどん起こしています。

 人口減少時代のこれからの物流への問題点を尋ねてみると、「トヨタがやって成功した"Just in time"方式、つまり、在庫を持たずに必要な時にもってくるというシステムがもう通じなくなるんです」と時代が変わったことを深刻に受け止めています。

「"Just in time"方式のために、地域で在庫を持たなくなりました。それと同時に巨大ショッピングセンターの進出で、地方の問屋さんが激減しました。そのために、ものはなくなったら持ってくれば良いという考え方が広がったのですが、それは道路が通行止めにはならないしいつでも運んでくれる人がいるという前提のシステムです」
「なるほど」

「北海道では、災害は稀だとしても冬期の吹雪によって二日間も通行止めになるなんてことがしょっちゅうあるのです。誰もモノを運べないとなると、地域の中で必要なものがあっという間に枯渇してしまいますよ。効率性だけを追求するシステムは、稠密な都会では成立しても、地方部の人口が点在するような北海道では、別なことを考えるべきだと思います」

 確かに北海道では、吹雪になると安全のために道路の通行止めを簡単にするようになりました。

 通行する車両の安全は確保できても、社会全体の経済を巡る観点では決して全体最適とは言えないのです。


          ◆  

 Aさんは、これからいよいよ物流のコストが上がってくると懸念を示します。

「国交省が、トラック運送業での運賃・料金の適正化を図るため、運送以外のコストを適切に収受しようと、標準貨物自動車運送事業約款を改正することになりました。今まではなんとなくドライバーがかぶっていた労働を明確に分けてコスト化するというのです」
「そうなんですか」

「ええ、現行の規定では、運送状の記載事項に『運賃、料金、燃料サーチャージ、立替金その他の費用の額』が含まれているのですが、『料金』『その他の費用』の内容についての細かな記載がありません。
 貨物の 『積込み又は取卸し』については、運送事業者が行うこととされていますが、そのコストについては約款に定めがないのです」
「それが変わるのですか?」

「はい、トラック運送業における書面化推進ガイドラインを改正して、必要な記載事項として『料金』を追加し、その例として示す料金を『待機時間料』、『積込み料』、『取卸し料』、『附帯業務料』などと整理されるようです。つまり今まで実質めり込んでいたこれらのコストを明らかにされていきます。これらが実現するのにはまだ時間がかかるかもしれませんが、こうした傾向だという事です。
 そうして物流コストが高くなると、特に北海道のように、モノが少なくてしかも遠いという地理的条件では特に厳しくなりますよ」

 物流のコストが高くなると、北海道の産品の質が良いと言っても価格で勝てないかもしれません。

「そのためにはどうしたらよいとお考えですか?」
「運送業者主体の非効率な配送システムから、業者が連携してトータルのコストを下げるようなシステムが必要です。ちなみに、私は『それは今必要ですか?』という荷物があると思うんです」

「今すぐに要らない荷物ですか?」
「はい、例えばコピー用紙なんかそうですね。(ちょっと足りなさそうだから注文しておこうっと)というくらいの荷物だったら、別に来るのが来週でも良い。しかし注文を受けたら、我々配送業者は指定の時間に届けようと必死になるわけです。こういう荷物だったら、配送日時指定に『来週でもいいよ』というカテゴリーを作って、それなら値段をグンと安くしてやるというサービスがあっても良い。そうなれば、配送業者は運ぶ荷物を、急ぐものといつでも良いものを組み合わせて効率的な配送計画を立てられるようになるかもしれません」


 地域の人口が減るとともに、物流を担う人口も減る。そうなるとコストも上がる。

 北海道が良いものを安く供給できる島であるためには、物流の勉強を疎かにしてはいけないようです。

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準備体操と助走は入念に

2017-06-21 23:36:41 | Weblog

 

 妻が「麻婆豆腐が食べたくて材料を買ってきたけど、作ってくれない?」と言うので、本当に久しぶりに料理の腕を振るいました。

 夕食の時に突然「作って」と言われたので、初めは(うーん、面倒くさいなあ)と思ったのですが、いざ材料を切り始めるとやっぱり面白くなってくるものです。

 実際に台所に立って料理をすると、包丁の切れ味が悪いのにも気がつくし、調味料が足りなくなっていることにも気が付きます。

 動き始めると体が覚えていてどんどん動けるのですが、動き始めるまでのリアクションが遅くなってきたのかな。


          ◆ 


 真冬のワカサギ釣り以来、春先は海釣りばかりやっていて、(やっぱり食べられる魚釣りは楽しいな)と思うようになりました。

 ようやく暖かくなって渓流でのフライフィッシングの季節が到来したものの、初めは(食べずにリリースする魚釣りに戻れるかな)とちょっと心配でした。

 しかし実際に川に出てみると、やはり魚との知恵比べは時間を忘れる楽しみがありました。

 風をさえぎる物のない海釣りに比べて、緑の林に囲まれて川の流れが時に静かに時に豪快に流れる音を聞いていると、それだけで遠くまで来た甲斐があったと思えます。

 
          ◆   

 川に出てみて、魚に反応の良かったフライがボロボロになって残りの数が少ないことに気づき、巻いておくことにしました。

 ところが、これまた道具立てをそろえるのがちょっと面倒くさいと思ったのに、用意をしていざ巻き始めるとこれまた時間を忘れる面白さでつい没頭してしまいます。

 始めると面白いことに取り掛かるときのエネルギーが弱くなっているのか、それともやりたいことが多すぎて頭がなかなか切り替えられないのか。

 最近、事を始めるための助走が少し長く必要になってきたかもしれません。

 歳を取ったら準備体操は入念に。脳も準備体操がいるのかもね。

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