北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

留守番をしながら久しぶりのフライ巻き

2024-07-07 22:57:24 | 釣りのはなし

 今日は珍しく、妻が会合に出かけて私がお留守番の日になりました。

 妻を町なかに送った後は家に戻りましたが、妻のいない家での自由な時間というのは珍しいこと。

 それならそれで、と、足りなくなったフライを巻きました。

 別に妻がいてもフライは巻けるのですが、こういう時間の空き方ってなかなかなかったので新鮮でした。

 それにしても、孫と同居していたときにはまともにフライを巻くことがなかったので、3年ぶりくらいでしょうか。

 巻き方も忘れていて始めはぎこちないかんじでした(笑)。


      ◆


 今日一生懸命に巻いたフライは、釣りの師匠直伝の羽根虫っぽいフライ。

 前回釣りに行ったときに、あの警戒心の強いヤマベが偽餌と気づかずに飛びつくようにして食いついてきたのでその効果は証明済みです。

 もっとも品質はバラバラで、巻くたびに「もっとこうすればよかった」とか「次はもっとバランスよく巻こう」と改善点に気がつくので、すべて同じタイプはありません。

 どこかしら違ったものでも、たくさんの数を作る中で形やバランスなど品質がだんだんに安定してゆくものです。

 まだ明るいうちからぬるいビール(私は冷たいビールが苦手なので常温にしてあるものを用意しています)片手に手作業に没頭するというのもいいものですね。

 のどかな初夏の一日になりました。 

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久しぶりの、川での実釣

2024-06-23 23:02:34 | 釣りのはなし


 南富良野方面へ車を走らせて、今年初めての渓流での実釣をしてきました。

 足の怪我で、明後日の火曜日までは「長靴禁止ね」とドクターから言われているのですが、もう痛い感じもないので我慢しきれませんでした。

 ポイントはあらかじめ国土地理院の地図で当たりをつけておいて、後は現地で車を停められる場所を探して川に入れるかどうかを確認します。

 最初に当たりをつけて行ってみた場所は、旧道を入って行けば橋があってそこから川に入れるかと思ったのですが、実際には橋は落とされていて、道が途絶えたところから川までは落差があって入れませんでした。

 まあそういうこともありますね。

 次は小さな川を渡る橋のところに車を停めて、小さな川を下って本流に入るポイントにトライ。

 こちらは良い渓相に恵まれていて、チビヤマベの反応が豊かです。

 いかにもいそうなポイントに、師匠直伝の羽虫のフライを投入すると良型のヤマベが食いついてくれました。

 さらにはニジマスが飛び出して遊んでくれました。

 妻は久しぶりの川でライントラブルに苦しんでいましたが、見事にヤマベを一匹釣り上げて二人してボウズ逃れのラッキーな一日になりました。


 久しぶりの川での実釣でしたがとても楽しめました。

 いよいよフライが足りなくなってきたのでそろそろ巻かなくては!


 

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週末はキャンプとビッグファイト松本

2024-06-09 22:09:22 | 釣りのはなし


 週末はキャンプで過ごしました。

 場所は中山峠を越えた喜茂別町の「雪月花廊」という廃校になった小学校を利用したキャンプ場。

 木造の校舎は横に長くて、一角にレトロなレストラン&カフェもあります。

 かつてはご夫婦で管理されていたのが、旦那さんが亡くなり今は奥様とお子さんたちで切り盛りしています。

 道路から入ると校舎の手前に校庭だったような広場があり、こちらでもテントを広げることができます。

 しかし本来のキャンプ場は後者の裏手の広場で、こちらに早い者勝ちでテントを張れるのと、校舎に近いところに5か所の電源が取れるRVパークがあります。


 こちらの広場には簡易な水場があるので表側よりは便利です。

 テントを設営してから校舎を見学すると、長い廊下に夕日が差し込んで実にノスタルジックな雰囲気。


 体育館も残されていて、簡単な運動などもできるので子供さん連れにはいいんじゃないかな。


     ◆


 ここでキャンプをするという事は尻別川という釣りに最高の川があるのですが、足の指の骨を折ってしまった私はドクターからまだ長靴を履くことが禁止されています。

 しかし考えてみると、長靴は禁止されていますが短靴を吐いて歩くことを禁止されているわけではなく、釣りをすることが禁止されているわけでもありません。

 となると、キャンプ場からほど近い場所にある管理釣り場「ビッグファイト松本」に行くべきでしょう。

 ビッグファイト松本へ行くのは、亡くなった残間さんと出会った頃なのでもう10年ほど前かもしれません。

 本当に久しぶりに行ってみると、かつてはプレハブ小屋だった受付が新しい建物に移っていました。


 聞けば2年前に建てた管理棟で、管理スタッフが泊まれることに加えて、敷地内に設置したキャンプ場のお客さんが利用する水場とトイレなどもこちらに集約されています。

 こちらでキャンプをすると釣り料金が安くなるというのですから、これはアングラーにとっては朝夕の釣りもできるので最高ですね。

 釣り場の池も前回来た時よりも数か所増えていてバラエティに富んだ風景の中で釣りが楽しめます。

 
 そんな我々夫婦ですが、例によってまったりしすぎて朝着くのが遅くなり、釣り開始は9時過ぎに。


 当然朝間詰を逃してしまったわけで、歴戦の勇者たるニジマスには投げるフライがことごとく無視されるという辛い釣りになりました。

 ガガンボだめ、カディスだめ、アントだめ、沈めてだめ、ストリーミングもだめ、セミもだめ…と、ただでさえ少ない引き出しを総ざらえでなげること3時間、ようやく一匹だけが食ってくれました。


 可哀想なのでもちあげることもなく妻に写真を撮ってもらいましたが、釣れたときの写真の撮られ方が分かりません(笑)。

 食ってくれたのはダメ元で投げたロイヤルコーチマン、これで出る日が来るとは思わずに見よう見まねで作ったフライでした。


 4時間で一匹でしたが、時間帯も悪いので、次回は朝夕どきの良い時間帯を狙いたいところです。

 ウェーダーを履かなくても釣りができるならそれもよし。

 楽しい週末になりました。
 

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北海道の秘境、朱鞠内湖で孫と娘とワカサギ釣り

2024-02-11 20:54:46 | 釣りのはなし

 

 もうすぐ札幌を離れる娘と孫と、思い出を作ろうとこの三連休は北海道の秘境朱鞠内湖にやってきました。

 定宿のレークハウス朱鞠内がなんとか取れて、二泊三日の朱鞠旅、昨日は到着するだけにして今日の日曜日にワカサギ釣りに出ました。

 宿から眺める早朝の日の出も美しいのですが、今日ばかりはガツガツせずにゆっくりと朝食を取ってから湖に出てゆきます。

 朝8時前とのもなると駐車場はほぼ満車状態で、湖面にはたくさんのテントが並んでいて、(こんなに朱鞠内湖のワカサギ釣りは人気なんだ)と改めて驚きます。

 トイレの関係もあるので、あまり遠くの釣り場には向かわずに前浜の適当なところに穴を開けようと思ったら、漁組の方がいて「ここがいいよ、機能も学生さんたちが来て釣れてたからね」という穴のポイントを教えてくれて、あまり苦労をせずにテントの場所が決まりました。

 水深は3mほどですが、魚探には魚影も濃く出ていて釣果が期待できそうです。

 とはいえ今回は、とにかく娘と孫に釣らせるのが目的。

 私自身は釣らずに餌替えや魚外しなど、妻と娘と孫のサポートに回りました。

 2歳半の孫がぐずったりいやがったりせずに釣りに参加してくれるかどうかが一番のポイントだったのですが、始めこそグダグダだったのが大人が釣りをする動作を観ていたのか、後半はそこそこやる気になってくれて賑やかな釣りになりました。

 大人なら電動リールでバンバン釣るところですが、娘と孫なのでプラスチック製の手巻きのリールに、一番安いワカサギ竿をつけて格好だけ"ワカサギ釣りらしい"格好で釣りをします。

 とはいえ、「まだ動かさないで待って」と言っても竿を振り回すし、「まだ巻かないで」と言ってもどんどんリールを巻くわで、はちゃめちゃなのですが、それでもまぐれでもなんでもワカサギをヒットさせて一人でワカサギを釣り上げました。

 孫の人生のプロフィールに、「2歳で朱鞠内のワカサギを釣る」と書くことができる一生の称号を手に入れたというわけで、今回はるばる朱鞠内湖へ来たかいがあったというものです。

 ホテルのスタッフの皆さんにも良くして頂いて、こういう秘境に馴染みの定宿があるという豊かさを大いに感じました。

 娘と孫との良い思い出ができました。


     ◆


 夜にロビーでくつろいでいると、漁組の組合長にしてNPO理事長の中野さんがやってきて、よもやま話になりました。

 昨年、釣り人が一人で釣りをしているときにクマに襲われて無くなるという大変な悲劇に見舞われた朱鞠内湖ですが、こんな大自然の土地にあっては熊との付き合い方、共存と言うのは大きなテーマです。

 中野さんは今、ハンターになるための狩猟免許を取得している真っ最中なのだそう。

「昨年の熊騒動もあって、熊や鹿といった動物を撃つことができるというスキルが大事なんだと思いました」と言いつつ、「ぜひとも小松さんも狩猟免許を取ってくださいよ」とひとしきり口説かれました。

 今中野さんは、「やはり地元にハンターがいなくてはだめだと思って、息子と娘にも免許を取らせていて、僕自身も免許取得中です。小松さんもぜひ」と言います。

「僕などはもういい歳ですから無理ですよ」
「いえいえ、全然!50代の僕が、免許の講習の部屋では若い順に下から二番目ですよ。あとは70代、80代の人だっているくらいですから、まだまだ60代なんて若い部類ですよ!」

 中野さんは、「やはりもっと道民全体に、熊とどう付き合うのか、という議論が欠けているように思います。話は両極端で、危ないから殺せ、と言う人がいれば、可哀想だから殺すな、と言う人もいる。そのどちらも熊と人間の距離感を保ちながら共生するという視点が欠けているように思いますね」と、熊と人との共生を図るような価値観が育つことを期待しているようです。

 さすがに私もハンターの免許まではもう無理だろうと思いますが、もっと若い人たちに、実は趣味としても奥深い"狩猟"ということに関心を持ってもらっても良さそうに思います。

 
 自然に近いという事は、都会と違ってそれだけ自然との付き合い方がより濃密で繊細な関係性を求められるという事なのでしょうね。

 朱鞠内湖は北海道の中でも秘境の中の秘境です。
 

 

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たかがワカサギ釣りも追求すると奥が深い

2024-02-04 22:00:51 | 釣りのはなし

 

 氷上ワカサギ釣りのシーズン真っ盛りです。

 全道の有名な釣りポイントでは多くのワカサギ釣りファンがテントを張って風から身を守りながらの釣りを楽しんでいることでしょう。

 私も先日、妻と友人らと早朝からワカサギ釣りを楽しんできたのですが、テントを張るのに随分と手間取りました。

 行ったのはいつものホームグラウンドの湖なのですが、湖面上に雪が全くなくて、降った雪も解けて凍って、全編氷の上という感じ。

 普段はコーチスクリューという長さ20センチくらいの木ねじのお化けを湖面にドリルでねじ込んでテントを固定させるのですが、そのネジが回せど回せど一向に入りません。

 先が甘くなっていたのかもしれませんが、同行の友からも「何やってるの?」とあきれて笑われる始末。

 こういうちょっとした道具にも慣れたベテランはこだわりの一品があるわけで、「コーチスクリューも長さ30センチのものじゃなきゃダメだよ。中途半端なものを使うからだめなんだよ」と指摘されてしまいました。

 まあとんでもないスタートでしたが、魚探の反応は上々で、穴に仕掛けを落とせばすぐにワカサギがかかるという感じが続きます。

 さらには、一匹を釣ったところで少しだけ電動リールを巻きあげて少し間を取ると、さらに二匹目、三匹目がかかる多点掛けも連続してありました。

 こうなると穴が一つでも調子よく連れて、200匹オーバーという良い釣りになりました。

 もっとも一緒に行った友人たちは、一人で左右に二つ穴を開けて、電動ロールも二本使い。

 これで右で釣れてそれをあげているうちに左がかかり、右の魚を外して沈めたところで今度は左のリールを巻きあげる…という釣りで、一人で500匹以上、ときには1,000匹を釣り上げるというのですから、まあとてもついて行けるものではありません。

「何匹釣れた?こっちは200だけど」
「ひえー、早いな、こちらはようやく80匹くらいだよ」

 私の場合、大抵友人の半分以下~4割ほど、というのが釣れる数の相場なのです。

 釣れる友人にそのコツを聞くと、錘の重さ、釣竿のメーカーと度の穂先を買うか、リールの先の穂先の角度、釣れたときの竿のあげ方など、全てにわたって旨い人なりの経験の数がありました。

 上手な人の真似をして自分のレベルを上げたいものですが、その友人の口癖は「釣りは道具だよ、道具! 本当に良いものを買わないとダメ!」です。

 安物でごまかすという考え方では上手にはなれないようですね。 

 

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シーズン二度目のワカサギ釣りに新アイテム登場 ~ 防災用にもなるストーブ

2023-02-05 23:25:39 | 釣りのはなし

 

 この週末は金曜日からいろいろとイベントが重なって書き記すことができませんでした。

 そんな中、とりあえず今日は「冬の北海道のアクティビティと言えばこれでしょ」ということで、今年2回目のかなやま湖での氷上ワカサギ釣りに行ってきました。

 前回の1月は朝5時半に現地について駐車場では10番目くらいに早い方だったのですが、今日は5時40分に到着したところ残りのスペースが7~8台くらいと言うギリギリの状態。

 朝6時到着では近い駐車場には入れなかっただろうとのことで、そういう場合はちょっと遠いところにやはり数十台分の別の駐車場があるのですが、きょうならばそちらも危うかったに違いありません。

 そんな大人気のかなやま湖ですが、今回は全部で4組の友人たちが集まってのワカサギ釣行。

 今回の目玉はテント内の暖房にアルパカストーブを導入したことです。

 このアルパカストーブ、元々は韓国のメーカーですが日本のJHIA(一般財団法人 日本燃焼機器検査協会)の認証を受けて、日本の厳しい基準に合格したもので、そのコンパクトさ、暖かさ、持ち運びに便利なケースも同時販売、そしてそれらを総合したお値段が安い、ということで今アウトドア界では大人気のストーブなのです。

 ワカサギ釣りではこれまでColemanのピークワンというガソリンストーブを使っていたのですが、どうにも小さいこととおまけにガソリンは低温下での取り扱いがちょっと難しいという事で、灯油のストーブに切り替えたのです。

 もちろんテントと言う狭い空間での燃焼なので換気対策などは気になるところですが、テントの小窓を開けて換気しても暖かさが勝るので寒気の寒さはほとんど気になりません。

 また本来は反射板を作るか購入して、テントに近くても熱がテント生地に伝わらないようにするとか、熱を電気に変えて回る扇風機もあった方が良いとかいろいろなオプションはあるのですが、まずはどんなものか使ってみたというところ。

 正直言って、「これは使える」という優れモノです。

 このサイズでこれだけの暖房効率でこの価格という組み合わせは、モノづくりでは世界に冠たる日本の国内メーカーでも作れていません。

 大きかったりお値段が高かったりで、これだけのコストパフォーマンスを実現しているストーブは国内メーカーでも無理なのか、それとも需要を見誤っていたのか、太刀打ちできていないのです。

 そもそもは、ワカサギ釣りのこともありますが防災用としても「電気のいらないストーブを買っておかなくちゃ」と家の中で話していたこともあり、アウトドアなどで普段使いのシーンが多いストーブとなると一石二鳥の良い買い物となりました。

 もっとも、このストーブをワカサギ釣りの湖上に持ち込むためには、運搬用のソリを追加購入しましたが、かえって運ぶ道具を分散できて良い形になりました。

 
 このストーブで十分に暖を取れた効果もあって、今日は釣りも好調。

 二人で265匹まで数が伸びて大満足。

 孫たちに唐揚げや天ぷらを食べさせるのはこれからのお楽しみです。


      ◆


 とても楽しかったかなやま湖でのワカサギ釣りですが、これが愛車セレナの最後のロングドライブとなりました。

 昨年2月に注文していた新しい車が明日以降納車になりそうだという事で、足掛け17年で15万キロにわたってわが家族を楽しい世界に誘ってくれたセレナとは今日でお別れです。

 まだ車検が残っているので、釣り友達に譲ることにしてあって、またどこかで会える時もあるでしょう。

 新しい持ち主の元で新しい世界を見てほしいものです。


 
 

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学びと真似び ~ それは伸びしろなのか

2022-07-12 23:25:02 | 釣りのはなし

 先週の土・日に参加した「十勝F.Fカレッジ&ツアー2022@ANDOOR」。

 気心の知れた友人たちと…というよりも、会えば気心が知れてしまうのがフライフィッシングなのかもしれません。

 実釣初日の土曜日、皆それぞれ4~5人のチームに分かれてそれぞれのポイントへ移動してゆく中、「小松さん、10時にKさんが十勝空港に到着するので、彼と合流してそれから好きなポイントに移動してください」という流れ。

「あ、あのう、僕はKさんに会ったことがないんだけど」
「あ、そうか。じゃあ、小松さんのウェーダースタイルの写真を撮って向こうに送るから、それなら向こうもわかるでしょ」

 そんなわけで、空港で私一人だけ釣りの格好をして来客を待つという始まりでした。

 到着した飛行機から降りてきたKさん、初めてお会いしますが到着ロビーのガラス越しにすぐに私に気づいてくれて、無事合流は成功。

 この日の十勝は気温23℃。

「なんか涼しいですね。東京を出るときはものすごく暑かったんですが」
「今日明日はこんな感じみたいですよ。さて、どこへ行きましょうか」

 釣りのポイントは先発のチームから「うちらのところが広いからこちらで一緒に始めましょう」という誘いがあり、そちらのポイントへ移動です。


 ポイントに着くと、まだフライ経験の浅い参加者へフライを遠くへ投げるキャストの練習をしている最中。

 水温も低くて「ウェーダーを履いていても長く水の中にいると寒いくらいだね」と、キャスト練習の講師が笑っています。

 そんななかに分け入らせてもらった初めてのポイント。 
 
 先行者の方が「あそこの先に一匹いるんですよ、ほらちょっと白くなったススキが二本並んで生えているところに」

 魚がそこにいるとわかっているのなら行きたい!

 何人かいがなかでも、「じゃ、私行かせてもらって良いですか?」とついしゃしゃり出てしまいました。

「できるだけ向こうの岸よりね」

 フライラインの先には、この日の朝に講師の一人の藤田さんが受講生全員にプレゼントしてくれた白い大き目のカディスのフライがついています。

「白、しかも大きい!」
「やっぱり見えないとだめなので大きいのが良いです、出ますよ」と教えられてのデカフライです。

 対岸の際となると投げすぎると草にからまるので手前から攻めたいところですが、距離を測りながらの3頭目。

 バシッと出た!お、うまくフッキングできた!

 ドキドキしながら慎重にラインを手繰ってランディングネットに納めることができて今回の一匹目をゲット。

 大きさからニジマスかと思いきや「あれ、これはヤマベですねえ、型もいいですね」と講師の堀さん。

 自分の中でもスマッシュヒットな一匹でした。


     ◆


 ところがそこからは苦戦の連続。

 一緒に行動したKさんは、そこここで「釣れました。でも小さいですよ、25㎝のニジマス」などと、ポンポン釣るのですが、私の方はなかなかかからない。

 主催者側の一人であるサトーさんからは、「Kさんの釣りをよく見てください。非常にソフィスティケートな釣りですから」と事前に言われていましたが、(なるほど、こういう洗練された釣りもあるんだ)という印象です。

 ラインがふわりと水面に落ちて、そのあとにポンポンとラインを出して長くフライを水面上で流します。

(あんな釣りはできないなあ)と思うのと、またフライも条件によってどんどん替えて、「フライをどんどん小さくしてみたら釣れました」というトライアルも確か。

 私の方はわずかに習ったようなことしかできなくて、やはりいろいろな人の釣りを見て、キャストの仕方にしてもフライのチョイスにしても、「学び=まねび」でいろいろな形をもっと身に付ける必要を痛感しました。

 やはり見たものの数、経験した数を重ねる年季なのでしょうね。

 学びと感動と出会いの二日間でした。

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分かったのは2/6 ~ 釣りは奥が深いな

2021-11-21 23:15:40 | 釣りのはなし

 

 この週末から勤労感謝の日にかけての道内の天気予報では、風が吹かないのは今日だけという予報。

 釣りへ行くなら今日しかない、ということで今日も積丹方面へマメイカ釣りに行ってきました。

 私の場合のマメイカ釣りは「釣りを楽しむ」ということもありますが、教えられた釣りの方法が分かっているかどうかの確認の意味合いが強いので、これもまた修行のようなもの。

 「イカが仕掛けをつかんだ」という感覚は、手の感覚以外にも目で見て分かると教えられているのですが、今日の6匹の釣りでそれが分かったと思えたのはたったの2回。

 あとの4回は、まあ適当にやっていたら釣れちゃった、というもの。

 自分のイメージ通りに釣りの道具を駆使して、思うように釣れるようになるのは実に難しいもので、そこがまた釣りの奥深く面白いところでもあるのですが。

 
    ◆


 結局、お昼から釣り始めて夜の6時過ぎまで延々海に向かって竿を振り続けましたが、夕方4時過ぎから周りがようやく少し釣れ出しました。

 で、そこからポツポツと釣り上げる人が増えてきたのですが、それでも大きな波というほどではなく、結局私の釣果は6時間釣りをして6匹というありさま。

 それでもマメイカだけでなく一回り大きなヤリイカを一匹釣り上げたので食べられる量はマメイカ7匹分かな。


        【右上の一匹がヤリイカ】

 

 釣りも人生も修行。

 それが分かったころには寿命が尽きるのでしょうね(笑)

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「それなら釣れないわ」「なんで?」「尻に〇〇〇〇が(笑)」

2021-11-13 23:19:18 | 釣りのはなし

 今日は友人たちに誘われて積丹のとある港でマメイカ釣りにいそしみました。

 先月は一向にダメでしたが少し釣れ始めた、という地元の情報で気合も入ろうというもの。

 現地で合流してからはバカ話をしながらも気の置けない友人たちとの会話が弾みます。

「小松さん、そんなところで釣っていたって釣れないよ」
「どうして?」
「だって尻に×って書いてあるじゃん(笑)」

 実際、尻に×だったからか、午後から始めても一向に釣れません。

 周りを見回してもほとんどマメイカを釣り上げている人はおらず、忍耐の時間が続きます。

「聞いた?枝幸港も鮭釣りのマナーが悪くて釣りが規制されているんだって」
「あ、そう?だんだん規制が厳しくなるような気がしますが困ったもんですねえ」

 そんな話をしているうちに夕方になって少しずつ周りから「釣れた」という声が上がり始めます。

 左右の友人も釣れ始めたのですが、私の竿にだけ一匹もかかりません。

「小松さん、連れた(ニヤニヤ)」
「まだ…」
「これからよ、ガンバ(笑)」

 そこからもややしばらく釣れなかったのですが、ようやく私の竿にもヒットが。

「やった!」

 ようやく4匹を釣り上げましたが、今日も釣り場全体に寂しい釣果で次こそと気合を入れなおしたのでした。


      ◆


 ところで、友人たちが先に帰ってからも少し粘っていた私。

 友人たちが釣っていた隣の場所には次の釣り人がやってきました。

 ところがその人は、ごそごそと釣竿を動かす機械をセッティングし始め、同時に強い光を放つ投光器をセットし最後にエンジン発電機を動かして釣りを始めました。

 この手の機械は最近流行っていて、小樽港などでは日常的に見るのですがそこから外れたこの港では投げ釣りを楽しむ人がほとんどで、とにかく釣りたいという機械仕掛けの釣りはここではほとんど見かけない釣り方です。

 まあそもそも管理釣り場でもない港では、違法でない限りどんな釣り方をしてもかまわないと言えばそれまでです。

 しかしそれにしても古くからの地元民を始め釣りファンには、釣り場ごとに明文化されていないなんとはないルールやマナーがあることを知っています。

 ただ釣れれば良いというのではなく、釣りを楽しむ場所と時間を皆で分かち合おうという精神です。

 私の隣に来た方の釣り方そのものは突き詰めれば最後は『気に入らない』という程度のことですが、ただエンジン発電機はいけません。

 風下にいた私にはもろに排気ガスの洗礼が押し寄せるとともに、静かな釣りを楽しんでいる場所へやってきてただ一人エンジン音を響かせているというのも内心愉快ではありません。

 隣で釣りを始めて小一時間もしたころ、なんとその御仁が私の方へやってきて「釣れてますか?」と話しかけてきました。

 こういう場合普通の釣り客同士ならば、多少の自慢話も含めて情報交換をするということは日常茶飯です。

 「そうですねえ、夕方にすこし釣れている時間帯があったんですが、それを過ぎてからはちょっとだめですねえ」と答えたところ、「そうですか、投光器を当ててもダメですかね」と来たので、ちょっとばかり虫の居所の悪かった私は「はあ、ここでは機械を使ったり発電機を使う釣りはあまり見かけませんね。私のライトも集魚と言うよりは釣り糸が見えるように明るくしているもので…」とやや愛想なく答えてしまいました。

 その方は「なるほど」と言って自分の場所へ戻ると、私の言葉に感じるものがあったのか釣れずに頃合いを感じたのか、そそくさと釣り道具をしまうとその場を離れてゆきました。

 私もライトの電池が切れたので納竿にしたのですが、道具を片付けながら先ほどの言い方にとげがあったことを大いに反省しました。

 どういう言い方で伝えれば私の思いは伝わったでしょう。

 せめて「釣り機械を使うのは良いとして、せめてバッテリーで静かで排気ガスが出ないやり方でやる方が良いですよ」と言えば良かったでしょうか。

 釣り人のマナーに答えはありませんが、私も冷静さを欠いた対応になってしまい大いに恥じるところです。

 大人のレジャーなのですから、時間と空間を共有し分かち合いながら楽しい時間を過ごしたいものですね。 

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