北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

旨いお米と羊蹄山の春

2018-03-31 23:56:56 | Weblog

 美味しいお米を売ってもらいに、蘭越町までドライブをしてきました。

「蘭越なんか、どこで作ったって旨い米になる。まずい米を作る方が難しいんだ(笑)」というK岡さんのところで、希少品種「ゆきさやか」と定番品種「ななつぼし」を分けてもらいました。

 ついでに先日静岡旅行の際にお世話になった、浜松のマツヤマ君のところへ「ななつぼし」を送りたいという話をすると、マツヤマ君と面識のあるK岡さんも、「そうか、それなら俺も『ゆめぴりか』を送っておくわ」ということになりました。

 マツヤマ君のところへは、蘭越のK岡さんのお米がいずれ届くことでしょう。

 K岡さんからは、「せっかく送るんだから、二種類の米を食べた感想を送ってほしいな」というリクエストがあり、これはまたちょっとした宿題にしておきます。


 前回こちらのお米を買って、キャンプ先で土鍋で炊いた時は、あまりの旨さに本当におかずもご飯の友となる副食も一切なしで、ご飯を三杯食べました。

 是非とも北海道で最高の米のご飯を食べてみてほしいものです。


    ◆


 ある雑誌で、「採用者には薄謝進呈」という表紙の写真を募集していて、年明けに応募したのですが、どうやらダメだったよう。

 年4回発行の雑誌で、今年がダメなら来年の春用の写真を撮っておこうと、ドライブ途中の国道5号線から羊蹄山を正面にみる構図で何枚かを撮影してきました。

 これで来年は賞金ゲットの予定です。

 

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これからの買い物は、セルフ化が進みそう

2018-03-30 23:05:00 | Weblog

 職場の女性が、「先日ユニクロ系列のファッションショップ"GU"へ行きましたが、セルフレジで、おまけに複数の商品をかごに入れて、そのままレジの機械に入れると合計が出てくるんです。便利なんですけど、すごいなあと驚きました」と教えてくれました。

 そういえば近くのビルの中にGUが入っていたことを思い出して、お店を観てきました。

 本当にセルフレジの機械が並べられていて、お客さんは順番に機械が空くのを待って、空いたところへ行き清算をしています。

 調べてみると、GUではもう3年も前から実験的にこの方式を始めていたのだそう。

 お店で買い物をするときの不満ランキングで必ず上位に入るのがレジの待ち時間なのだそうで、このセルフ方式だと清算時間が従来の1/3で済むのだそう。

 おまけにさらなるポイントが、セルフであれば商品を包むのも自分で行うという事。

 店員がやればそこでまた時間がかかるのと、包み方の上手下手が気になったりもするものですが、自己責任でやればそういう不満も解消されてしまいます。

 なるほど、こういうやり方ならばお店側の店員の人数も少なくできて、回転が速くなりさらに不満やクレームも少なくなり、さらには棚卸の際にも商品を探す時間が一気に短縮されるという、一挙四得というわけですね。

   ◆


 そもそも「日本的おもてなし」などといって、接客の丁寧さや相手のことを慮るサービスを前向きに評価しがちですが、サービスを受ける側にすれば、何かと丁寧に説明されるよりもさっさといなくなってほしい、と思うことだってあるかもしれません。

 そういうことが選べられれば良いけれど、一方的に自分の時間を使ってサービスを押し付けられるというのは、本当に喜ばれているのかどうか見極めてみることが必要です。

 わざわざ人手と人件費をかけたサービスが相手にフィットしないとなると二重に無駄になってしまいます。

 サービスをセルフ化することが、人件費の節約だけではなく作業の効率化とクレームの出にくい環境を整えられるというのは、生産性向上の観点から実に興味深いところです。

 そしてセルフ化を実現させたのも、「複数のアイテムを一括処理できる」、「遠くのものを識別できる」といった特長を持つRFIDというICタグの登場と価格の低下があればこそ。

 生産性向上のためには、こうした技術の一般化と価格低下が必要ですが、最後にはそれを使って、生産性を上げるという強い意識があるかどうかのような気もします。

 もっとも生産性が上がらないといわれるサービス産業ですが、いよいよ技術がそれをクリアする時代が来るでしょうか。 

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維持管理ができなくなる日が来る

2018-03-29 23:55:55 | Weblog

 

 道路の舗装の穴ぼこが、今年は特にひどいような気がします。

 周りの知人に聞いてみても、そのように思っているという人がほとんどで、なかには、「二車線の道路の走行車線側が穴だらけなので、ずっと追い越し車線を走っていたよ」という人もいました。

 今年は例年になく雪融けが早く、それでいて今の季節はまだ夜は寒くなります。

 そのため、今の季節は「凍結融解」と言って、日中溶けた水が舗装の割れ目から染み込んで、それが夜に凍って霜柱となって舗装を持ち上げて割れ目が広がるという悪循環が繰り返されてしまいます。

 融けると凍るが繰り返されて道路が傷みやすい時期が長く続いたのが今年の春と言えそうです。

 良く見ていると、道路管理者も苦労していて、維持管理を頼んでいる業者さんに、穴ぼこは合材を入れて修繕しています。

 ところが穴の発生が多すぎて、直すまでの時間差でずいぶん穴が多いように見受けます。

 またさらに、ただ穴を埋めるだけでは、その隙間からやはり水が染み込むので、翌年の春にはまた穴があく繰り返しになってしまいます。

 ある程度いたんだ舗装は、全部剥がしてしっかりと舗装をし直して水が染み込まないように維持管理をするのが本来のあるべき姿なのです。

 あまりに道路の状態が例年よりも悪いので、(よく道路を走っているドライバーさんたちも文句を言わないものだなあ)と思っていたところ、北海道ハイヤー協会とバス協会が、北海道開発局に対して「道路の穴ぼこがひどくて業務に支障が生じている。なんとかしてほしい」という陳情をした、という話を聞きました。

 (ついにユーザーからも不平不満が出始めたか)と思ったのと、これからはこういった道路を実際に使って商売をしている人たちと連携をして、道路を直さないと大変なことになる、という運動論を展開していく必要を感じました。

 お金がないからと我慢する日々が続いていますが、このままだと、将来道路の傷みが尋常ではなくなって、予算がちゃんとついて、「さあ直してください」と言われても、傷みが広がる量が、年間に修繕する量よりも多くなり、いくらやっても追いつかないという状態も危惧されます。

 いずれ少子高齢化で、建設業界も若者が少なくなり人手不足にもなってゆく恐れが強いことから、早めに修繕をやり始めないと手遅れになりかねません。

 文明国というのは、社会が新しいイノベーションを続けるという事がある反面で、これまで作り上げた資産はちゃんと維持管理をすることまで意識が回っている国のことを言うのです。

 前には進むけれど、残されたものがボロボロというのでは、文明国を名乗るには値しません。

 道路だけではありません。橋やトンネルに、水道や下水道、多くの公共建築物もメンテナンスが必要です。

 今そこにある危機とは、社会的資産の維持管理が難しくなることなのです。 

 

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札幌ドームの北広島市移転 ~ さて、札幌市として何が悪かったのか、の私見

2018-03-28 23:56:56 | Weblog

 

 北海道日本ハムファイターズの新しい球場が、隣接市の北広島市になるという計画が打ち出されました。

 北広島市から誘致の動きが出た後追いで、札幌市もいくつかの場所を提示して誘致活動を展開しましたが、市の提案箇所はどこも「帯に短したすきに長し」。

 そもそも「札幌ドームを出る」という決断をされた以上、交渉のイニシャチブは日ハム球団が握ることになるのは当然ですし、日ハム球団が交渉上手だと思ったのは、北広島市と札幌市を競わせたことです。

 このことで、道庁までを巻き込んで、北広島市と札幌市との支援メニューの充実合戦になり、ポーカー用語で相手より多くのベットを積み上げる「レイズ」をし合う羽目になりました。

「ここで弱気になったら、相手に持って行かれる」という疑心暗鬼で支援策が積みあがるのを、日ハムさんとしてはさぞ喜ばしく思ったことでしょう。

 嫌味でもなんでもなく、「交渉事というのは競わせてうまくいく」という鉄則を貫いていたようにお見受けしました。


    ◆


 とはいえ、いざここにきて、札幌ドームから日ハム球団が去ったことによる経済的マイナスが語られるようになりました。

 地下鉄東豊線の収支が悪化するとか、ドーム周辺のお店の収益が下がるとして批判的な声が今になって上がってきています。

 こんなことは、「もしそうだったらどうなるか」という想定などはこんな話が出たときにまず行っていたはずで、小出しにする条件闘争によって最後は折れてくれるはず、という読みが失敗したという事でしょうか。

 聞くところによると、日ハム球団側による施設借り上げに関する交渉は過去何年にも及んでいて、決してあっさりと決裂したわけではない、ということのよう。

 ある程度時間をかけた交渉でも、一向にらちが明かなかったということは、ドーム側が条件を緩和する余地が少なかったことが考えられます。


    ◆


 札幌ドームの利用規則は、札幌市の条例で定められています。

 「札幌ドーム条例」があって、具体的なことを定めた「札幌ドーム条例施行規則」があり、さらに細かい「取扱要領」と「利用規定」まであります。

 これだけの施設を管理するのですから、しっかりと文章で管理の在り方を定めておくことはとても重要です。

 それに、日ハム球団のように大口の上客には、ある程度利用料について便宜を図る余地だって、条例には定められています。


 ところが、利用規定には融通の利かないことも書かれていて、催事の運営については、たとえば、「もぎりチケット係数業務」や「託児業務」、「大型映像装置管理操作業務」、「イベント清掃管理業務」、「イベント物販業務」、「周辺雑踏警備業務」、「イベント施工管理業務」については、「会社が指定する業者に行わせるものとし、利用者は、独自に業者を指定することはできない」とされています(利用規定9条)。

 このあたりには、例外規定なども見当たらなくて、交渉できる余地がないようで、こういうあたりに、ビジネスの可能性を広げたい大口利用者の不満もたまりそうです。

 こうしたことに限らず、管理の決まりが条例や規則などで定められていて、柔軟に対応できる余地が現場にはないというのでは、良い管理をするための個別最適の決め事が、結果的に大口の利用者を逃がして全体最適にならない、という事例をよくみかけるのです。

 公共施設によくありがちな「公共のためには、特定の者に対して利益誘導をすることがはばかられる雰囲気」というものが、特例を認めさせなかったということがないでしょうか。

 市全体に利益を与えるならば、特例だってなんだって柔軟に使えば良くて、それは行政者の範疇ではなくて、全体を考える政治のマターであるような気もします。

 さてさて、何を反省すればよいのやら。

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言いにくいことを言う方法

2018-03-27 21:56:05 | Weblog

 ある会合で、知人から「いやあ、頭の上がらない先輩から、筋の悪い依頼事があって困っているんだ」という話を聞きました。

「『ある原稿を本にしてくれ』と言われているんだけど、引用物の著作権のクリア問題とか、結構ハードルが高いんだ。でも消極的な態度を見せると、『なんだお前!ちゃんとやれ!』と無茶な檄が飛ぶ。やりきれないよ、まったく」

 どうやらあまり気の乗らない案件を頼まれて、断るわけにもいかず悩んでいるようです。

「小松さん、どうしたらいいと思う?」

 そう訊かれたので、こう答えました。「なるほど、自分が傷つかないように、依頼に対してやんわりと異を唱えるにはどうするか、ということですね」

「そうなんだ。でもまともに反対すると激怒されちゃうしなあ」

「そういうときは、他人に仮託するという方法がありますよ。『会議に諮ったら、こういう問題を指摘した人がいたんですよ』と言うんです」

「あ、なるほど。自分の意見として反対するんじゃないんだ」

「そうです。自分が言うと怒られそうなことも、他人の口を借りて、『こんなことを言う人がいたんですよ~』と言うんです。言いにくいことも人が言っている風にして、問題があればそれを指摘するということもあるでしょう」

「それいいなあ。やってみるよ」

 ちょっと言いにくいことを上手に言うテクニックって、役に立つときがありますね。

 さて、彼の結果を聞いてみることにしましょうか。うまくいくかな?

 

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楽天詐欺メールにご注意を ~ それにしてもよくできてる

2018-03-26 23:55:55 | Weblog

 

 ときどきネットショッピングをしている「楽天」から、「【楽天市場】注文内容ご確認(自動配信メール)」というメールが2通入っていました。

 開けてみると見慣れた楽天のネットショッピングのお知らせメール。

 メールの内容は、私が「2DINオーディオ/ナビ取り付けキットを買った(んですよねー)」という確認メール。

 メールが来たのは3月22日と23日の二日間に2本来ていますが、この間は静岡に旅行中で、明らかに自分で買ったものではありません。


 ここで勘が良ければ、「可能性は2つ」とピンと来ます。

 ①は、自分のカード情報が抜かれて本当に注文されている可能性。

 ②は、これは偽メールで、不安に思ってメールの中のリンクにアクセスをすることでウィルスなどに感染する、という詐欺メールというわけ。

 そこで楽天の自分のアカウントで購入履歴や獲得ポイントを見てみると、自分自身が購入した履歴は残っていません。これで①の可能性は消えた。

 では②かと思って、よくよくメールを見てみると随所に不審な点が見られます。

(1)まず注文日時と送られてきた日付が合わないこと。
 →普通は、注文した時に即座に送られてくるものなので、これが変。

(2)問い合わせ先として書かれている電話番号がどうも怪しいこと。
 →ネットで書かれている電話番号の052-693-7315を検索してみると、メールが送られてきた日付前後で検索している人の数が急増していました。
 そしてコメントとして、「これは詐欺メールとわかりました。皆さん気をつけてください」という記述が数多く掲載されています。

 ここに至って、これが詐欺メールと確信。

 それにしても、以前送られてきた購入確認メールと全く区別がつかないほど、オリジナルと真似てあります。それに 送り主は「楽天市場(order@rakuten.co.jp)」となっていて、これも本当のアドレス。

 楽天サイトを見ると、「楽天カードを装った不審なメールにご注意ください」と注意喚起の表示があるものの、うっかりするとびっくりしてメールの中のリンクをクリックしてしまいそうです。

 危ない、危ない。デジタル直感を鍛えましょう。

 

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キャンプはセンス良く ~ 川の真上のウッドデッキにて

2018-03-25 23:59:59 | Weblog

 掛川市には、新幹線駅に加えて東名高速道路の掛川インター、そして第二東名高速の森・掛川インターという、ほぼ現代日本の文明社会の最たるような施設があって、現代の便利社会の最たるものに感じられます。

 ところがこの第二東名の森・掛川インターを降りてから車で走ること30分。掛川氏の北東部奥深く、「炭焼」という地区にあるのが「明ケ島(みょうがしま)キャンプ場」です。

 ここはもう携帯電話の電波も届かない地区で、下界との連絡はできないし下界からも連絡が来ません。

 私が十数年前にいたときにもこのキャンプ場はありました。当時はいかにも山奥の素朴なキャンプ場でしたが、便利なキャンプ場が数ある中で、そんな遠くて電波も届かないようなところでは人気も出るはずがありません。

 ところが、「電波の届かない」ということを「便利・不便」軸で考えるのではなく、「それでいい・それじゃいやだ」軸で考えれば、「それでもいい」と考える人だけが来てくれればそれでも良いのです。

 いや、それだけではありません。リニューアルの一つとして、川辺に張り出したウッドデッキが二つできました。大きい方のデッキは、まあるく作ってあるので「満月」と呼び、小さい方は半円に近いので「半月」と呼んでいます。

 まだ開業シーズンは始まっていないのですが、ここのリニューアルをプロデュースしたマツヤマ君から、「一度ここでキャンプをしてアマゴ釣りをしましょうよ」と言われていたので、意を決してやってきました。

 せっかく珍しいウッドデッキでのキャンプなので、東京に住む娘も「新幹線でおいでよ」と呼び寄せて、久々の家族キャンプ。

 昨日までの寺巡りも個人的には大満足ですが、実はこれこそが今回の静岡の旅のメインイベントなのです。

 
   ◆


 キャンプ場は、うねうねと左右に曲がり、上っては下る山道を延々と走ってようやく到着します。いやあ、遠い遠い。

 看板を見落とすと、途中で「この道で本当にいいのかな?」と不安になります。

 ようやく到着したキャンプ場は、入り口近くに二つのウッドデッキがあって、ワクワク感が広がります。

 案内をしてくれたマツヤマ君がタープを張ってくれます。ウッドデッキは、道路から川の上に張り出して作られていて、タープは周りの杉の木を利用して張ります。

 金属ポールすら使わずに、必要なら落ちている杉の枝を使って用を足せば良い。ワイルドだなー。

 あとはイスとテーブルとカセットコンロをセットして夜の準備は万端です。


    ◆


 やがて、一緒にキャンプをしてくれる友達が三々五々集まってきて、だんだんにぎやかに。初めて会う方もいますが、次に会うときはキャンプ仲間と呼べるでしょう。
 
 ひと通りキャンプの用意ができたところで時刻は17時過ぎ。

「ちょっとだけ釣りをしてみたい」と言って、川に出て見たものの、夕方の気温はもう低くて憧れのアマゴは顔を見せてくれません。再チャレンジは明日の朝です。

 さすがにこの時期の山の奥は底冷えする寒さですが、鍋を囲みながら飲むお酒に助けられて、笑いの絶えない夜になりました。 


    ◆


 さて、宮沢賢治の童話『注文の多い料理店』は、山奥に紛れ込んだ二人の漁師が、料理店から様々な求めを受けるお話。

 店からの注文は、「髪をとかせ」、「靴の泥を落とせ」、挙句の果ては「金属製のものを全てはずせ」といった不可思議なものでしたが、端から好意的に考えると、それなりに理由がありそうなものでしたが、実はどんどん危ない目に近づいていきます。

 ここ明ヶ島も、注文の多いキャンプ場かもしれません。

 スピーカーから流れる音は禁止です。音は、川のせせらぎとバーナーがゴーと燃える音、そしてカエルや鳥の鳴き声で良いのです。

 夜の街灯もほとんどありません。サービスだと思って回りを照らすよりも、自分のライトだけのほうが夜の星が美しく見えます。

 キャンプ場からの注文は「センス良く満喫してくださいね」という事に尽きるのです。それは、豊かな時間に近づくための優しい注文と言えそうです。


 翌朝のアマゴチャレンジ、狙った一投に一匹のアマゴが見事に食いついてくれましたが、残念ながら最後にばらしてサヨウナラ。

「会いたければ、またいらっしゃい」

 うーん、目の前でスルリと逃げたアマゴには、また会いに来なくてはなりますまい。

 キーワードは"デジタル・デトックス"。

 不便は不幸じゃないね。不便が幸せになる時間でした。

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浜松のウナギ ~ 美味しい店はここがポイント

2018-03-23 23:53:05 | Weblog

 

 昨夜も浜松に泊まって、午前中に浜松の友人のマツヤマ君に「ウナギを食べるにはどこがいい?」と訊くと「それなら絶対"うな正"ですよ。一緒に行きましょう」とのこと。

 浜松市内からはちょっと遠かったのですが、「絶対にここがいいですから」というお店は、ちょっとした小鉢にもセンスがあって、ウナギが焼けるまでの時間を味わい深いものにしてくれます。

「小松さん、うな重って結局、ウナギとたれとご飯の組み合わせでしょ。だから焼く前のウナギも見せてくれる気遣いもあるし、それに食べればわかるけど"ご飯が美味しい"。そういう一つ一つを大事にするお店はうな重一つでもやっぱり美味しいんですよ」

 ウナギの本場で、本当に美味しいウナギを食べることができてよかった。観光客が飛び込みで行くよりも、ローカルの友達にちゃんと情報をもらうことって大事ですね。

 マツヤマ君、ありがとう。


    ◆


 浜松を離れて、掛川へ向かう途中で、袋井市の「遠州三山」と呼ばれる名刹の中から、「可睡斎」と「油山寺」へ寄ってきました。

 夜に一緒に飲んだ掛川の友人はそれを聞いて、「昨日だけでお寺五か所もひどいべきけど、今日も寺ばかり行ってどうするんですか(笑)」、と苦言満載。

「回るところが偏っている。一人なら良いけれど、奥さんを連れて行くんだったらもっと景色の良いところとか、美味しいスイーツとか選びようがあるでしょ!」と、私のチョイスに駄目出しオンパレードでした。

 どうやら私の趣味を前面に出しすぎたようです。でも可睡斎の雛飾りなんかはやっぱり見ておいた方が良かったと思います。

 次回は全く違った切り口で静岡県を巡らないとだめかもしれませんなあ。次回っていつだー?

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浜名湖湖北五山巡り ~ 歴史の中の名刹ぞろい

2018-03-22 23:15:54 | Weblog

 今日は一日、車を借りて浜松市内と浜名湖周辺をドライブ観光してきました。

 浜松市内ではまず浜松城を見学。

 徳川家康が29歳から45歳の間、この城を預かって、この間三方ヶ原の合戦で武田信玄にボコボコにやられて打ち死に寸前に至るなど、いろいろと思い出の深いお城です。

 「出世城」とよく呼ばれますが、これは家康がいたことだけではなく、歴代の城主がのちに江戸幕府で重用されることが多かったことからそう呼ばれたとのこと。

 まあかつて家康がいて重要な城なわけで、そもそもそこには有能で信頼できる者しか派遣しないわな、ということなのでしょうが。

 浜松城公園ではもうすでに桜が2分~3分咲きで、木によっては満開に近い気もありました。

 思いのほか開花が早まって、来浜中に桜が見られたのは望外の幸運でした。

 城に桜はよく合いますね。

    ◆

 そこからは、これまでもこれからも簡単には行けなかった名所を巡ろうと、「湖北五山」に焦点を当てて、一日で五つのお寺を巡るという強行軍を実施しました。

 湖北五山とは、浜名湖の北側に位置していて、国指定重要文化財を保有している五つの古刹の総称のこと。

 浜松の近隣の掛川にいながら、自治体にいると他の自治体の観光地を巡るなどということはほとんどしませんでした。

 ある意味他の自治体はライバル的な要素もあるので、素直に楽しめなかったり、それを詳しく勉強しようなどという気が起きなかったのだと思います。

 そういう心残りを払しょくして歩く旅は、人生の宿題のようなものかもしれません。

    ◆

 さて、改めて湖北五山を列挙しておくと、浜松市の「初山宝林寺」、「龍潭寺」、「大本山方広寺」、「摩訶耶寺」、「大福寺」の五つのことです。

 所在地はみな浜松市ということになっていますが、市町村合併後の浜松市であって、かつては引佐(いなさ)町や、三ヶ日町という町にあったものです。

 合併前の静岡県にいた身としては、そういう町名で呼んだ方が自分の中ではしっくりくるなあ。

 
 それにしても、こんなに大きなお寺がちゃんと残っているとは改めて驚きました。

 宝林寺は、明国の僧「独湛禅師」によって開創された黄檗宗の寺院とのことですが、当時は先進的外国からの知恵を取り入れることにいかに必死だったか、ということもよくわかります。

 二つ目の龍潭寺は、日本庭園作庭の大家小堀遠州作と言われる枯山水庭園が有名です。一つ一つの石に意味を込める気持ちの入れ方が秀逸です。

 三つ目の方広寺は、よくもこんな山奥にこれだけの規模のお寺さんを作ったものだなあ、という感動。

 四つ目の摩訶耶寺の枯山水庭園も、シンプルながら趣のある石庭で見事でした。

 五つ目の大福寺は、受付に係の方がいなくて焦りましたが、お賽銭を箱に入れてこちらも庭園の見学ができました。

 いずれも、豊かな歴史としての、日々の営みの積み重ねの結果ですが、そこに何を感じるか、を大事にしたいですね。

 五山巡りの途中で、鍾乳洞の竜ヶ岩洞(りゅうがしどう)も見学をしてきました。

 ちょっと一日では詰めすぎた感のある行程でしたが、天気も回復してきて満足な時間を過ごせました。

 遠州は深堀するとやっぱり面白い。

 
 

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浜松市楽器博物館~楽器の進化がよくわかる

2018-03-21 23:56:52 | Weblog

 今日から週末の日曜日まで、静岡県浜松市と掛川を中心に旅行をしてきます。

 今日は静岡空港までの飛行機旅ですが、搭乗前に「静岡空港の風が強いので、降りられない場合は中部国際空港(セントレア)におりる」という条件付き搭乗。

 幸い機長の腕が良くて、無事に静岡空港に降りたててまずは一安心。

 
 空港で迎えに来てくれたM君から、デリカを借り受けて今日からはこれで静岡県西部の浜松周辺を観光して走り回ります。

 まずは「浜松へ行くんだったら、駅前にある『楽器博物館』へぜひ行ってください」という、地元の友人からの勧めで、楽器博物館へ行ってきました。

 現代に生きる我々は、完成した形の楽器だけが目に見えますが、最初にそれを考えて発展させるという営みがあったからこそ、今の姿があるのです。

 「ホルンの丸い形は、はじめは肩にかける楽器だからあんな形になったんです」とか、「リコーダーの穴の中は、音程を安定化させるために、吹き口近くの径が大きくて、先に行くほど細くなる円錐形をしています」なんて、説明を聞くまで知らないことばかり。

 楽器の進化のために、どれくらいの工夫があったのかを見るだけでも勉強になりますね。

 夜は浜松の友人たちに迎えられて、地元の話や週末にするキャンプ場の話で盛り上がりました。

 どこにでも友達がいるということはうれしいですね。

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