北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

電動ドリルの修理完了 ~ ワカサギ釣りで壊して修理

2020-01-31 11:26:00 | Weblog

 

 先週行ったワカサギ釣りの際に、扱いが悪くて壊れてしまった電動ドリルの修理が完了しました。

 「正転⇔逆転」のレバーが壊れて、逆転方向に回らなくなってしまったのです。

 ワカサギ釣りの穴をあけるアイスドリルを装着して穴をあける際に、ドリルが引っ掛かってドリルが暴れた際に壊れてしまった模様。

 これではドリルやスクリューねじを締め付けはできても取り外すことができず困ります。

 マキタの営業所へと持ち込んだところ、「部品があればすぐに直せそうですが…」と言いつつやはり部品がなくて預けておいたもの。

「修理が完了しました」とのことで受け取りに行くと、なんと修理代は税込み924円という良心的な価格。

「ワカサギ釣りのドリルをつけた際に壊してしまいました」と言うと、「ドリルの刃はちゃんと研いだ方が良いと聞きますね」とのこと。

 ただ道具に頼るだけではだめ。

 道具の正しい使い方というのもちゃんと勉強しないといけませんね。


       ◆


 知人から譲っていただいたチケットで札響の定期演奏会へ行ってきました。

 休憩をはさんだ後半の演目はベートーベンの交響曲7番。

 私、クラシックはあまり詳しくないのですが、(どこかで聞いたことがあるぞ)と思ったら、ドラマ「のだめカンタービレ」で使われていた曲だったのだそう。

 演奏会の後は妻と居酒屋へ。

 洋風レストランではなくて聞いた音楽にはそぐわないけれど、たまにはこういう時間も良いですね。

 

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ゲストハウスで地域の活性化をする現場最前線

2020-01-30 23:25:10 | Weblog

 

 昨日の都市計画学会北海道支部での議論の続きですが、年度内にもう一度開催するセミナーの概要が少し固まってきました。

 前回のセミナーは昨年10月に、札幌市内とその近郊でゲストハウスを展開している柴田涼平さんと林匡宏さんをお迎えして、建物であるゲストハウスとその活動の向こうにあるコミュニティについてのお話を伺い、大変盛り上がりました。

 そしてこうした取り組みは、やや空洞化しつつある北海道の町並みをどうするか、という問いへの答えの一つのようにも思えました。

 また、地域をつぶさに見てゆくと、このようなゲストハウスづくりにすでに取り組み始めている、あるいは今まさに取り組もうとしている人たちが結構いることもわかってきました。

 そこで今回は「空き家のリノベーション」という取り組みが、地域社会での人口減少に対抗し、地域活性化や地域再生に貢献するのではないか、という考えのもとに、実際の現場に出向いてみよう、という企画を立てています。

 具体的には、3月末の28日(土)または29日(日)のどちらかで(まだ日程は調整中)、空知地域の赤平市に赴いてゲストハウスの先駆者や地元の人たちの声を聴き、意見交換をしてみよう、という計画です。

 赤平にはちゃんとした宿泊施設がないということで、『ゲストハウスを作って地域の核を作りたい』と頑張っている人がいます。

 そういう人たちを応援したいという気持ちもありますし、こうしたイベントをきっかけに新たな繋がりやネットワークができることを期待したいものです。

 市街地の空洞化に悩む他の市町村の担当者にもできれば加わってもらって、その現状を見て欲しいところ。


 セミナー後には懇親会も予定しているとのことで、札幌周辺の参加者だったら日帰りになるかもしれませんが、一緒に勉強してみませんか。
  

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スマートシティは北海道のまちを救えるか

2020-01-29 23:27:05 | Weblog

 今日は都市計画学会北海道支部の幹事会が開かれて、これまでの事業進捗の確認やこれからの進め方について意見を交わしました。

 私は1月20日に東京の本部で開催された理事会に出席したので、そこでの議論の様子などを支部に報告するという場面がありました。

 そんな中、先日の理事会で興味深かったのは、都市計画学会に新年度から「スマートシティ特別委員会を作りたい」という提案があったこと。

 「スマートシティ」という単語は、やや漠然としたイメージが強いですが、基本的にはAI(人工知能)や情報通信技術を駆使して、エネルギー消費や環境対策、交通対策など様々な切り口で効率性の高い都市運営を行えるまちを作ろう、という理解です。

 ただそうなると、情報通信インフラや電力エネルギー系インフラが多い本州の中堅都市以上の問題だろうな、と思っていたところ、「いやいや、北海道にだってそういうまちづくりに関心を持っている自治体はあるよ」との声。

「あるよ。それは一つには首長さんのアンテナの高さと、それをやらないとわがまちがもうサステイナブルにやっていけないんじゃないか、という危機感があること。そしてもう一つは、やはり地元に大きな企業があって資金的にも多少はバックアップしてくれるようなところだな」

 具体的には、無人バスの運行で地域の公共交通を支えるとか、自然エネルギーを使ってお金のかからない行政サービスをするといったことが考えられます。

 北海道はどうしても人口が少ないうえに、自治体といっても集落どうしが離れている「散居性」がデメリットになってビジネスとしてお金儲けが難しい条件不利地です。

 しかしその広さと面積を逆手に取るような新しい技術の進歩を使って、北海道での暮らしがより良いものになるような様々な試みに期待をしたいところです。


 ちなみに東京の特別委員会では、ワーキンググループとして「都市像ワーキンググループ」「合意形成ワーキンググループ」「ビジネスモデルワーキンググループ」という三つの立ち上げることとしており、それぞれにどのような課題があって、解決に向けた提案があるのかを検討することになっています。

 新しい科学技術は、人々が集まって暮らす都市においてどのような便利と魅力を生み出してくれるでしょうか。

 北海道も頑張っていろいろな提案を地方からしてほしいものです。

 

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白いじょんば? ~ 白いのには理由がある

2020-01-28 22:57:02 | Weblog

 

 北見で開催中の「Life Style Fair」という住宅設備関係の見本市に参加しています。

 わが社の舗装面修理用のアスファルト合材「マイルドパッチ」も展示していますが、ご家庭用ということならばまあ春先の雪解け後のための情報提供。

 日々の一番の需要家である道路管理事業者さんたちはもうすでに買い溜めてあって、道路舗装の修理にあたっています。

 今年は雪が少なくて今の時期でも日中に雪が融けて夜には凍るという、一番舗装を痛める気象条件が発生しています。

 春先の道路の傷みが心配ですが、道路走行には気を付けてください。


     ◆


 展示会場をつらつら眺めていて面白いと思ったのは、近くで展示していた「白いのには理由がある」と書かれたプラスチックのじょんば(雪かき道具)。

 ところがじょんば(雪かき道具)かと思ったのは実は「畜産農家用の作業道具」でした。

 姿形は雪かき道具と全く同じなのですが、展示していた方に伺うと「色の白い道具を作ることが畜産農家のためになると考えています」とのこと。

「色が白いというのはどういう意味があるのですか」と訊くと、「まず雪かきならば色がついていた方が雪が良く見えるので、白くはない方が良いです。そのため、本来の原材料は白いのですがそれにわざわざ顔料を入れて赤や黄色の道具を作っているというわけです。そしてわざわざ色を付けることで強度が弱くなっている側面があります」という返事。

「なるほど」
「この道具は雪ではなく、畜産農家の方々が飼料を家畜に寄せたり、糞尿を取り除いたりするのに使うことを想定しています。そのときに色が白いというのは、丈夫で壊れにくいということに加えて、糞尿に血が混じるなどの異変を色で察知しやすくします」

「ふーむ」
「さらに、雪かき道具を使っている方は多いのですが、雪かき道具って夏くらいに作ったらそれで在庫をして後は売るだけで、春先以降のシーズンオフには在庫がないこともしばしばですが、うちはそのために年中通じて供給できるようにしていますし、パーツ単位でも販売していますので供給ができます」

「ふむふむ」
「それになんといっても、健全で健康な家畜づくりには衛生的な環境イメージの"白が似合う"と思います」

 考えてみれば、長靴や白衣なども白色というのは衛生的なイメージがありますね。

 これに限らず、世の中にはまだまだいろいろな工夫がされた商品でも知られていないものがあるんだなあ、と思った次第。

 電動工具なんか結構欲しいものもあったなあ(笑)。

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今年は流氷観光のチャンスだ

2020-01-27 22:37:02 | Weblog

 今日から二泊三日で、網走~北見方面への出張。

 網走も今朝がたから降った雪で白い原野が広がっています。

 オホーツク地域の冬の観光の目玉である流氷がどうかと思ったら、「流氷は例年通りに南下しています。ただ、紋別地域では沖を南下して先に網走周辺に接岸するかもしれません。
 
 現地の営業先であった方に「流氷が例年通りにやってくるようで良かったですね」というと、「流氷は来そうですが、中国からの観光客が来ないみたいで困り果てています」という嘆きの声。

中国からの観光客の書き入れ時なのに、中国でのコロナウィルスによる新型肺炎の拡大による団体旅行の出国制限が始まって、観光業界は大痛手です。

 札幌にいるとニュースでは登別や定山渓温泉で現地の方が「困りました」という映像が繰り返し放送されていますが、実際は道内のいくつもの地域で予約キャンセルの問題が起きているということ。

 痛手には違いありませんが、裏を返せば今年は外国人観光客が減るためにわりとホテルの予約が取りやすくなるのではないか、とも考えられます。

 こうなれば、道内在住の人たちがこぞって流氷観光に赴いて助けるということも意味がありそうです。

 皆さん、今年は紋別~網走で流氷観光に行きましょう!今年は大チャンスです

 

 

 

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使えるのかなあ ~ 多言語翻訳機の進化

2020-01-26 23:07:51 | Weblog

 

 ちょっとした家電を買いに大型家電量販店に行きました。

 買い物の用事を足し終わると妻が「ちょっと欲しいものがあるんだけど」と言います。

 普段あまり家電商品を欲しがらない妻なので、「へー、欲しいってなに?」と訊くと、「ポケトーク」と言います。

 最近明石家さんまさんを使ってテレビでもよく宣伝をしている、多言語翻訳機です。

 二月に娘の結婚式で海外へ行くことになっているので、そうしたことへの準備として欲しいとのこと。

 私も以前から気になっていた道具で、一度使ってみたいと思っていたのです。

 店頭での商品説明を読むと、2年間はネットでのグローバル接続が含まれていて、その後も年単位や二週間単位の契約オプションがあります。

 また話す言葉の翻訳もある一方で、看板やメニューなど書いてある多言語も写真で撮影することで翻訳してくれるのだそう。

 海外旅行の時に翻訳機として使う使い方もありますが、普段から機械相手に会話をすることで言葉の学習もできるとのこと。

 日常の生活の質を向上させるかもしれない面白い道具が出たものです。

 ちょっと使ってみることにします。

 

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剣淵町桜岡貯水池でのワカサギ釣り ~ 魚体は小さいけれど良好な釣り場です

2020-01-25 23:35:33 | Weblog

 

 職場の同僚たちと3人とワカサギ遠征にいきましょう、ということになったのですが、なにしろ砂川遊水池がまだオープンになっていない、というのが痛い。

 札幌の近場であまり良い釣り場が思い浮かばず、今回は和寒町の桜岡貯水池へ行ってみました。

 行く前の相談で、「ワカサギ釣りの道具はありますか?釣り竿は?」と訊くと、「ありますよ、手巻きのリールです。電動リールなんて邪道ですよ」との返事。

「いやいや、それじゃ釣れないよ。穂先も柔らかくないと…」
「いえいえ、今までもこれで釣ってますから」

 そんなやりとりをしているなか、一人が裏切って電動リールを購入(笑)。

「いやあお店の閉店セールで三割引きで売っていたものですから、まあいいかな、と」

 4人にテントは二張りだったので、電動リール組と手巻き組に分かれて釣りをすることになりました。

 最近は手巻きで釣ったことがないので、ちょっと面白い対決です。


      ◆


 桜岡貯水池は小さなダムで水を貯めた人口湖。

 なんと湖の真ん中に和寒町と剣淵町の町境があって、ダム堤体に近い下流側の剣淵町に「レークサイド桜岡」と言う温泉と宿泊もできるホテルがあります。

 ワカサギ釣りはここで駐車料一台1000円を払うと一人分の入浴券もついてくるのでお得。

 駐車場は湖の北側に2か所あります。

「上流が釣れているみたいですよ」という情報があったですが、今回は大勢の人たちが楽しんでいる下流部でトライです。

 しかしこの日の桜岡湖は積雪が3~40センチほどあって、雪を漕ぎながらの移動と設営。

 人が多いところを避けて少し奥へ向かい、そこで試掘を三本。

 電動ドリルと魚群探知機で探り、少しは魚の反応のあった場所でテントを設営しました。

 ここの氷ならばステンレスの6ミリ×150ミリのコーチスクリューが比較的楽に入ってゆきます。

 
 さて貯水場の水深は5.4mで、釣り始めてみると魚探にはそこそこの反応があります。

 これくらいの反応があれば、電動リール組は丹念に一匹ずつでも拾ってゆくことが可能なのですが、どうにもここのワカサギは魚体が小さい。

 始めは今年大人気の「茨戸フワ玉1号針」でやってみましたが、微妙にフックが弱く感じます。


 一方手巻き組のテントからは「穂先に反応があるのに食わない」「釣れない!」と悲痛な叫びが聞こえてきます。

 可哀想なので魚探を隣のテントに貸してあげたのですが、なにしろ魚体が小さいのでかなりシビアな合わせになってフッキングに苦労している様子がうかがえます。


 私も後半は仕掛けを1号針から「瞬貫ワカサギ0.8号」に替えて、マメに餌交換をすると明らかに反応が向上しました。

 やはり魚体に合わせた仕掛けを組み合わせた方が良いですね。


     ◆


 朝札幌から出たので、釣りの時間は9時半から3時でしたが結局私が132匹、同じテントの電動リールの同僚が50匹ほど。

 一方手巻き組は2~30匹とちょっと残念な結果になり、やはり電動リールと性能の高い穂先の差が出た感じです。

 さて、いざ撤収というときになってトラブル発生。

 なんと私の電動ドリルの回転方向スイッチが壊れて逆回転しなくなってしまいました。

 それで困ったのはテントを押さえていたコーチスクリューのペグです。

 必死になって手でねじって取りましたが、プライヤーもあればよかったかと反省。

 文明の利器に頼りすぎていたかな。

 
 釣り終了後に上流部の駐車場も見てきました。

 ちゃんと除雪して管理されていますが釣り人の足跡はあったもののテントはありませんでした。上流での釣りも一度チャレンジしてよいかも。

 なおこちらにはトイレはありません。

 釣り場の印象としては、駐車場が管理されているし魚はいるしトイレも完備してあるので、札幌からは遠すぎますが旭川近辺の方にはちょうどよいポイントだなあ、という感じ。

 私の釣ったワカサギは同僚に差し上げて本日の釣り終了。

 新しいポイントの引き出しがまた一つ増えました。

     

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漫画の力 ~ 恩人の訃報に接して

2020-01-24 23:27:25 | Weblog

 また恩人の一人が亡くなりました。

 我が家が辛かった時に、「小松君、そういうときは笑える漫画を読むといいと思うよ」と言って、『じゃりんこチエ』という漫画五十数巻を段ボールで送ってくださった方。

 娘も含めてみんなで読んで笑ったものでした。

 しかしその五十数巻、最後の方はない巻があったので、中古書店へ行って買い足したりもしました。

 数年ほどそのまま預かっていたのですが、あるとき電話が来て、「あのとき送った『じゃりン子チエ』はまだあるかい?ちょっと別な人に貸したいと思うので送り返してくれないかなあ」とのこと。

 感謝を込めながら段ボールに詰め直して送り返したものです。

 辛くてただうつむいているときは、漫画でもなんでも開いて笑うということにエネルギーをもらえるものだ、とわかったのはそのときでした。

 今や我が家の本棚は漫画でかなりのスペースを取っていて、皆元気になりました。

 ありがとうございました。  合掌

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氷のメリーゴーラウンドや ~ アイスカルーセル

2020-01-23 23:30:45 | Weblog

 

 今日と明日は、雪国の暮らしを提案し考える「ふゆトピアフェア」が苫小牧市で開かれています。

 新しい北の暮らしを実現するうえで、最新の技術や商品、取り組みなどの展示会もあって、寒さと雪に負けない北国の知恵を感じ取ることができます。
 
 興味深いアイディア満載のなかで、特に今日面白そうだったのが「ぐるり道南観光推進協議会」さんが出していた「アイスカルーセル(ice carousel)」というイベントでした。映像を

 これは、厚い氷の張った湖で氷を直径10mほどの円形に切り出し、一部分に穴をあけてそこに船外機をとりつけて動かすことで、円形の氷がゆっくりと回り出すという仕掛け。

 よくぞこんなことを考え出したものだ、と感心していると、「実はスウェーデンで遊び半分にやられていたものを持ち込もうと思っているんです」とのこと。

 白老のポロト湖でやられたときの動画がyoutubeにアップされていましたが、大きな円形の氷がゆっくりと回るという姿は実に不思議です。

【白老ポロト湖アイスカルーセル】 https://www.youtube.com/watch?v=gKgVIJxsmyk

 これは湖が凍り付く北海道ならではのアクティビティとして、実に面白い。

 そしてこれが、2月10~12日の三日間に、大沼国定公園で開催されるという告知のブースが出ていました。

 湖の氷を使ったアクティビティって、スノーモービルやワカサギ釣りくらいしか思いつきませんでしたが、こういう体験は絵になる面白さがあります。

 どうせならドローンを飛ばして空中からの映像を撮ってあげると、皆喜んでSNSにアップするのではないでしょうか。

 なんだかロマンあふれるアクティビティ、函館近くの方はチャンスです。


     ◆


 北国に長く暮らしすぎて、常識的な雪氷感しかもっていない人にはこういう発想はできないかもしれません。
 
 雪とか氷って、発想を飛ばせばもっといろいろな可能性があることを感じさせてくれました。

 それにしても、テントの中で一心不乱にワカサギを釣っていたら突然テントごと回転し始めたら驚くでしょうねえ。

 とんだドッキリになるかな(笑)。

 

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都市計画と自己責任論 ~ 理想はあれど実現しない

2020-01-22 23:35:56 | Weblog

 

 先日の都市計画学会での会話の続きです。

 都市計画と言うのは「計画論」であって、「良いことは勧め、駄目なことはやめるべき」ということを主張します。

 ある種の理想的な姿を事前にしっかり考えて、みんなで決めたのだからそれを実行しようよ、という立場です。

 そういう「あるべき論」を前提にすると、ハザードマップつまり災害危険個所を示した図面がつくられて、住むのに危険な場所がわかっているならそこに住むべきではない、と考えます。

 あるいは、どうしてもそこに住むなら応分の覚悟をすべきだ、と主張します。

 そこで「都市計画は、都市の中の災害危険個所についてどのような立場を取るべきか」という問いを発する方がいるのですが、実はそれに対する答えが見つかっていません。

 それは、いくら理想は語れても現実はそうなっていないから、ということです。

 実際日本の国土は山地が多く平野が少なく、その少ない平地に大勢の人が密集して住まざるを得ないのが現実です。

 広島市では2014年8月に安佐北区や安佐南区の住宅地などで長時間続いた豪雨のために大規模な土砂災害が発生しましたが、あのとき被災した人たちの中には、河川の洪水を避ける意味で高台に住んでいた方も多かった。

 土砂災害の可能性があるところに住んでいたせいだ、と自己責任の範囲と言う人もいますが、土砂災害を避ければ洪水被害の可能性のある場所になるわけで、災害可能性の全くない場所を選ぼうと思えば、そこに住民全員が住むことができないのが日本の国土ということです。

 理想の計画論はあっても、それは実現しないのだと。


     ◆


 話をしてくれた方には国土交通省の河川担当の偉い方が友人でいるそうです。

 その友人の方に「あなたはどこに住んでいるの?」と訊いてみたところ、なんと河川が氾濫すれば家の一階部分が水没する地域に住んでいるとのことだったと。

「どうして河川や災害の専門家のあなたがそんな場所に住んでいるの?」と訊くと、その友人は「一つにはやはりそこは便利なところで土地が安かったこと。そして河川氾濫で家が水没するときは、二階に上がって立っていれば呼吸ができるところまでしか水は来ないから、とりあえず死にはしない。だからそこにしたんです」と答えたのだそうです。

「災害の程度を理解したうえで、土地の値段や場所の利便などの要素を考えあわせたうえで納得と覚悟をしてその場所に住んでいるというのだから立派ですよね」とこの話を紹介してくださった方も感心していました。

 理想の形は描けてもそこにたりないものは理解したうえで納得と覚悟をする。

 それが強い人間の生き方と言うことでしょうか。


 それにしても現代日本では随分と「自己責任論」が強く語られ過ぎているのではないか、と思います。

 人はみんながみんな強い人ではないし、強くは生きられないもので、だからこそ助け合ったり保険や福祉のような形での再配分政策が形成されているのですが、どうも最近はこの再配分論が弱いような気もします。

 なぜそのような考えが増えてきたのかは現在勉強中なのですが、どうやら経済学と言う名の思想の流れが背景にあるようです。

 さて、都市計画の自己責任と相互扶助のあり方はどうなっているかな。 

 
 

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