北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

飛行機の乗り方

2008-02-29 23:09:42 | Weblog
 最終便で札幌へ。明日は次女の高校卒業式なのです。

 空港で、(そういえば帰りの便のチケットはどうしたんだっけ?)と思い出しました。帰りの飛行機の便はネットで予約してネット上でクレジットカード決済をしたのです。便利な世の中です。

 決済をした後に、「決済が終了しました」というメールが飛行機会社からは来たのですが、そういえば手元にチケットはありません。帰るときの予約便に乗るにはどうしたよいのか不安になったので、空港で職員の方にネット予約での飛行機の乗り方を尋ねてみました。

 すると「そうですね、もうチケット発行という考えではなくなったんですね。え~と、携帯へ二次元バーコードが送られてきていませんか?」
「いいえ、もらっていません」

「それでは決済されたカードはお持ちですか?」
「はい」

「それでは当日、決済されたカードを自動チェックイン機に入れてください。それで本人確認が出来ますので搭乗券が出てきます」
「なるほど、ありがとうございました」

 なるほど、搭乗券を手に入れるという概念がもう無くなったとはおどろきです。カードも携帯もないようなお年寄りなんかはどうするんでしょうかね。

  *    *    *    *    *

 そんな会話の後になって、飛行機会社から予約便の確認メールが携帯電話に届きました。二次元バーコードも取得できました。

 こんな情報社会の最前線に追いついているのはなかなか大変ですが、社会のコストを抑えるには利用者側も情報化社会に飛び込まないといけないのでしょう。

 たかが飛行機のチケットですが、自分だけチケットを受け取ってみたところでシステム全体がダウンしてしまえば一蓮托生の身の上。全てが情報化される社会の空恐ろしさに抵抗するすべもなさそうです。

 せいぜい早い安い『便利』を享受しながら、自分で出来る自己防衛をするくらいしかなさそうですね。
 
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男はつらいよ

2008-02-28 23:45:44 | Weblog
 仲の良い友達から「飲めないか~?」と元気のない電話。

 なんだか落ち込んでいる様子を感じて、予定した会合をキャンセルして急遽そいつと飲むことにしました。

 話を聞けば、なるほどいろいろと落ち込むような話の連続。しかしまあ苦しい話は人に打ち明けて気が楽になり、楽しい話は人に話して幸せを倍にするということもあるだろうから、それもまた良し。

 助けてやれないのがもどかしいけれど、一つ間違えば自分がそう言う立場になることもあるかと思うと、ある種の運命的な役目と役割も感じてしまいます。

 仕事は処理できる奴がいるときに発生するもの。「こいつじゃ処理できまい」と思うような人しかいないときには事件も起きないものです。

 天が与えた試練と思って乗り越えてくれることを祈るばかり。

 おっと、我が身も試練を超えて行かねば。

 男はつらいよ。
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半公的なテキ屋さん

2008-02-27 23:46:07 | Weblog
 今日的な広場像を語る第三回目の懇談会が開かれました。

 都市の広場には、ゆとりや防災性の向上の意味がありますが、それに加えて賑わいの創出や環境改善の期待などもあります。要するにたくさんのニーズや期待があるわけ。

 しかしながら新しいビル開発に伴ってわずかに生み出される公開空地のようなスペースは、建物に容積のボーナスをもらうために供出されるという開発者にとっての犠牲的な意味はあっても、それが地域社会により多く貢献しようという意欲は薄いというのが現実です。

 それもそのはず、あまりお金はかけたくないからです。

 しかし自分の建築敷地だけのことならばそうだとしても、地域の道路や緑地などの公的なスペースと一体となって地域の環境や賑わいの改善につなげるようなことがあっても良いはず。

 道路管理者や公園の管理者も、管理権限をことさらに前面に出さずに安く管理が出来て地域も喜ぶような事だって可能なのです。

 イタリアやスペインでは、まちなかのカフェが歩道に堂々とテーブルや椅子を出してお客さんへのサービスをしているのが当たり前の風景なのだそう。しかしそれも、その見返りとして地域に一定の対価を支払ってその資金が巡り巡って地域づくりに役立つというシステムができあがっているからなのです。

 公物管理者が権限を少しだけ認定団体に対して認めて、その対価はまちづくりに使われるというそんなサイクルがあっても良いのではないでしょうか。

 昔はお祭りの夜店はテキ屋さんが仕切っていて、その世界の中で一定の秩序が保たれていましたが、現代版の半公的テキ屋さんがいても良いのではないでしょうか。

 道路などで商売をするのが一律にいけないのではなくて、地域の賑わいにつながるような地域貢献が大きい商売は良くて、その賑わいからもうけをむさぼるだけの商売ならば駄目、というような、目利きがあると良いのですが。

 これも意見を交わしてルールを作る地域の力が試される場面です。真の地方分権には、煩わしさに耐えてルールを作る作業を行えるような地域力が求められるのです。
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自分は当てにならん

2008-02-26 23:20:02 | Weblog
 昨夜は夜遅くまでとある会合で飲んで帰ってきたのでブログが書けませんでした。お許しを。

 その飲み会では、十分に料理をいただきお酒もたくさん飲みました。ところが家に帰ってみるとどうも小腹がすいてなりません。なんだか物足りない。

 冷静に考えれば、一日の消費量に足るだけのカロリーは摂取しているはずなのですが、体が空腹をうったえるのです。そこでついつい手近にあったお菓子やつまみなどを食べてしまうのですが、朝起きてみるとやはり夕べ夜遅くに食べたのが多かったことに気付きます。

 結局冷静に考えたときに「もう十分食べたはずだ」という判断が正しかったわけですが、体の要求に素直に応えた結果は食べ過ぎ、というわけ。

 事ほど左様に、自分の感情に従った判断ほどあてにならないものはないということです。

 自分自身をもう一人の冷静な自分がどこかで客観視して、「その感情的な判断は間違いだよ」と教えてくれて、それに従えるような意思が必要です。

 メタボになってしまう多くの人は、毎回の食事や飲み会の時にそういった冷静な判断ができずにいるということではないでしょうか。

 自分ほど当てにならないものはない。そこから考えを起こせば、少しは間違いを正すことも出来そうに思います。
 そう、落ち着いて冷静に。
 
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子育てはスローに

2008-02-25 23:44:40 | Weblog
 卒業を間近に控えた長女の追い出しコンパで、親からの手紙を後輩が読む、というサプライズ企画がありました。

 私と妻もそれぞれ手紙を書いて、企画した後輩の学生にそれを託しました。実はこの企画自体、昨年娘が始めたものなので今年もやるだろうという予想をしていて、親からの手紙が読まれるであろうことを事前に知っていたのでした。

 心の準備はできていたはずですが、やはり我々夫婦からの手紙が読まれると涙が止まらず号泣したとのこと。まあいろいろ頑張りましたから今日くらいは褒めてやりましょう。

    ※    ※    ※    ※

 町を歩いていて親子連れが気になるようになりました。親を長くやってきたせいかな。

 幸せそうな笑顔の親子連れもいれば、子供に厳しい親もいます。

 歩くのが遅い女の子の手をぐいぐい引いて、「何やってるの!」と怖い顔のお母さんがいました。子供はそう言われても速く歩くことが出来ずに悲しそうで、今にも泣き出しそうです。

 そういう、「今できないこと」が出来るようになるのが成長で、それを育むのが親なのに。厳しくしつけるのと、自分の不満をぶつけることを同じだと思っているのかな。

 もし私が透明人間だったら、そっとその女の子に近づいて耳元で「『なにやってるの!』って言われたら『一生懸命生きてるの!』って言い返してやんなよ」と言いたくなりました。

 子供の成長はゆっくりに見えるけれど、過ぎてみると早いものです。子育てはスロー・エデュケーション。

 たった一回しかない親という人生を考えると、子育ての時間がもったいなかったような気がします。もっと味わっておけば良かったなあ。

 
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やるせない週明け

2008-02-25 23:10:00 | Weblog
 やるせない気持ちでの週明け。

 知人らに事情を聞いてみても、報道以上のことを知るはずがありません。

 報道では容疑を認めているとのことですが、事実ならば実に残念な限り。
 報道されている内容も、捜査当局からの情報提供なので本当の真実は何なのかが分からず、もどかしい思いです。事実関係が早く明らかになって欲しい。

 我が組織ではこうした不祥事の場合、刑の確定を待たずに起訴された時点で懲戒免職になります。それだけ厳しさを求められる立場のはず。

 一度失った信頼を取り戻すのは簡単ではないけれど、まちに緑を増やすという良い仕事をすることで地道に取り返して行きたいと思います。

 はー、しかしまだ信じられないなあ…。 

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お騒がせして済みません

2008-02-24 21:03:07 | Weblog
 身内の組織から二人の逮捕者を出す事件が発生。全く信じられない出来事で、現実のこととは思えません。ものすごくショックです。

 事実関係はよく分かっておらず、報道以上のことを知ることも出来ません。

 しかしながら世間をお騒がせしていることを申し訳なく思いますし、まずは事実関係を明らかにして欲しいと思います。

 はー、ショックです…。
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春一番

2008-02-23 23:09:57 | Weblog
 用事があって銀座へ行ってきました。

 都内は午後から強い風が吹き荒れて、砂埃が舞って目に入りもう歩いていられない状態です。

 市ヶ谷当たりでは、看板を撤去する工事のための仮囲いが風で飛ばされて道路に落ちていました。交通規制が行われ野次馬も出る騒ぎになっていて、ここだけではなく、都内各地で突風による被害が出たようです。

  

  

 気象庁はこの突風を「関東で春一番が吹いた」と伝えました。春先の突風が春一番ですが、これは春三番まであるそうですよ。強い風はまだ起こるみたいですね。

 季節の変わり目を感じさせる一日でした。

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ワンセグはこう使える

2008-02-22 23:27:26 | Weblog
 知人と四谷荒木町という一角へ飲みに行きました。

 この四谷荒木町というまちは、かつては大名屋敷だったのが、明治になってからは景勝地、そして芸者さんがいる花街として発展をしてきたところ。

 昔ながらの細い路地に、安くて美味しい小料理屋さんや個性的な飲み屋がたくさんあって、大都会東京の大いなる田舎の一角をなしているところです。

 今日は通りに面した沖縄料理のお店に入りました。

  

 中でママさんといろいろお話をしていたら、「先日『アド街ック天国』という番組に出たのよ」とのこと。しかも偶然に私もその番組をワンセグ携帯で録画してあったのでした。

 カウンターでワンセグを再生しながら「ランキングは第何位でしたっけ?」「10位よ、歌声の聞けるお店っていうくくりで紹介されたの」

 なるほど、第10位は音楽に特徴を持たせたお店を4軒紹介していましたが、そのなかでもお店の中で沖縄三線(オキナワサンシン)をママさんとお客さんが一体になって引きながら沖縄民謡を歌っているシーンが映し出されました。

  

 ここのお客さんたちはママさんから三線の弾き方や沖縄民謡を習って、ほとんどの常連さんたちは何か一つ楽器が出来るというすごい集団なのです。

 するとカウンターの隣にいて我々と一緒に仲良く話をしていた方が、「あ、その番組だったら、最初のシーンの後ろ姿が僕で、奥のあの女性は三線を引いていた娘ですよ」と教えてくれました。本当だ!テレビに映っている人たちが今目の前にいます!何か不思議な感じです。

 偶然飛び込んだお店に、偶然録画してあった紹介番組が重なり、偶然移っていたお客さんが隣にいる…。これを運命的に考えるとここの常連さんになりそうです。

 とっても気さくな沖縄料理の店。こういう出会いもまた面白いですねえ。 
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社会の信頼が揺らいでいます

2008-02-21 23:37:39 | Weblog
 冷凍食材から農薬が検出された問題で、今度は冷凍カツから今までとは異なる農薬が検出されたとか。

 高濃度のメタミドホスというショッキングな事件に比べると、どうやら使用している野菜の残留農薬らしいということで、世間も次第にこの話題には麻痺しかけている様子。

 しかしながら、見つかった製品も作った工場も、さらにはその時期も多岐にわたるということで、特別な事故や事件ではないという事が明らかになりはじめ、事態打開の方向が混迷をしています。

 つまりは今までは余りよく調べていなかったので分からなかったけれど、実は残留農薬が紛れ込んでいることは日常茶飯事だったということがわかったということ。

 もうこうなると、新たに残留農薬が見つかった製品を公表しても、消費者の側がいちいち覚えているとはとても思えません。説明責任はよいけれど、情報が洪水のように押し寄せてきたら手に負えないものです。

 危ないと分かった商品であれば販売会社の方が責任を持って回収をしているだろうという期待をして買い続けるという態度もありますが、中国の工場で作られた冷凍食材は当面は買わずにすませるという態度をとる消費者も多くなることでしょう。なにしろ他にも食べるものがあるのなら選ぶ側としては他の食材を選択するはず。

 商品が売れるためには、知らず知らずのうちに信頼という基礎があるのであって、その信頼の絆が切られてしまえば消費者なんて冷たい赤の他人に過ぎなくなってしまいます。

 その信頼の絆を形成するのにどれくらいの時間と努力と誠実さが必要だったかを思うと、信頼を失うのはほんの一瞬のことということがよく分かります。

    ※    ※    ※    ※

 同じように防衛に携わる人たちへの信頼を揺るがすような、高性能イージス艦と漁船の衝突事故も起きました。

 行方不明のお二人が早く見つかって欲しいと思いますが、これまた信頼を築き直すのにどれくらいの努力が必要になるでしょうか。

 自分たちを包む社会に対する信頼が失われると、人々は他人を顧みる事を拒否して、自己防衛に走りがちです。社会がその構成員からの信頼と忠誠を得ることが出来なければ不安が増して、社会は不安定になります。

 だから批判は批判としつつ、変えなくては行けないものは変えつつ、もう一度自分たちの手で社会を安定に向けるために何が出来るのかを考え、行動に移して行かなくてはなりません。

 不始末をアジるだけではなく、感情に溺れずに落ち着いてこれからをどうしてゆくかということを冷静で現実的に考えて行かなくてはならないと思います。

 身近な食から国を守るところまで、幅の広い信頼が揺らいでいます。

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