北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

中川町まるごと体験モニターキャンプ

2006-09-16 23:44:06 | Weblog
 今日から明日にかけては、道北の天塩中川町のナポートパーク10周年記念特別企画「中川まるごと体験モニターキャンプ」に行ってきました。
 片道300kmは走り甲斐がある距離です。

【中川まるごと体験】
 道北中川町にはナポートパークという北海道オートリゾートネットワーク協会加盟のオートキャンプ場があるのですが、最近なかなか利用が伸びず苦労しているのです。

 そこでオートキャンプ場の利用促進と、オートキャンプ場の利用が地域の振興に結びつく事などを目的に、オートリゾートネットワーク協会が中川町のナポートパークの十周年に合わせて企画したものです。

 今日と明日で中川町の魅力をたっぷりと味わおうということで、キャンプ場を中心としたメニューは盛りだくさんです。

 札幌からは片道300kmを走り、午後1時に現地に着くと、まずは入村手続きをしてから手ぶらキャンプのテント、タープ、椅子とテーブル一式を借りて設営開始。

 オートリゾートネットワーク協会の関係者も集まって裏方支援をしています。一般の家族参加は、10組くらいで、イベントにはこれに一般のキャンパーも加わって賑やかになりそうです。

 午後2時半からは森林散策とカヌー体験に分かれて、アウトドアメニューを楽しみます。私はカヌーに参加して、いつものコースで川下りです。

 今日は一般参加者ではカヌー経験者が一人もいなくて、私の3回目が一番の経験者でした。

 今日はカヌーとカヌーを二艘横に並べて棒と紐で固定した二艘船という形で川下りをするので、沈む心配は全くないのでした。

「じゃ、そちらの方の船はお父さん(私の事ね)がリードしてください」というわけで、私が左の船の後尾に座って、「右、頑張って!」とか「左、漕いで!」と声掛けをして8kmの川を下って行きました。

 二艘船に一緒に乗った家族は、遠軽から来たという男の子を二人連れたご夫婦の四人家族。次男坊のいたずらに苦笑いしながらの楽しい川下りとなりました。

    ※    ※    ※    ※

 カヌー体験が終わった後は、いよいよ私のメインイベントである蕎麦打ち実演です。

 できれば室内でやりたかったのですが、用意できる室内は野菜や料理の出る炊事場から遠いために、「できるだけ近くで見せてあげてくれませんか」という要望を受けて、久々にテント屋根はあるものの屋外で蕎麦を打つことになりました。

 粉は地元中川町産のキタワセという品種の粉です。少し粘りけがありましたが、のして切るのにはさしたる難点もありません。

 蕎麦を打ち始めると、各テントサイトから子供達が物珍しそうに集まってきて、「なにやっているの?」、「触って良い?」とちょっかいをかけてきます。

 上手にあしらいながら蕎麦打ち作業を進めて行きますが、中には目を丸くしてじっと見つめる少年もいて、一つ一つの動作に興味津々でした。

 君に手作業の面白さが少しは伝わっただろうか?いつかはこの世界を支えてくれるかな?

 さて蕎麦は無事に二玉で2.6kgが打ち上がり、田舎臭い黒々とした蕎麦ができました。もちろん私の蕎麦打ちポリシーは、「蕎麦は細く長く!」というもので、そのとおりの蕎麦ができました。

 途中からはイベントに協力してくれていた蕎麦好きの地元の人達にも囲まれて、質問を受けては答える一問一答の会話。

 下手に会話のネタを探して無理に会話を始めることもなく、蕎麦を打っている姿を見せるだけですんなりと会話になるから不思議です。一玉が打ち上がる頃にはもう知り合いになれるというわけ。こんな素敵な手業も他にはないのでは?

 汁は地元の道の駅で作ってもらったものを使わせてもらい、これがまた絶品で、蕎麦と上手くマッチしていました。

 蕎麦打ちを珍しそうに眺めていた子供達も「美味しい!」と言ってくれたので、まずは合格。手打ち蕎麦をふるまうと必ず現れるのが自称「無類の蕎麦好き」さんです。

 結構結構。あるだけお代わりしてくださいな。本当に見たまんまの手打ちの蕎麦がそのままたべられるのですから。中川町の地元の粉もなかなか結構な粉ではありませんか。他にはないものが売れるもの。まだまだ地元をバカにせずに自信をもった生活文化を保って欲しいものです。

    ※    ※    ※    ※

 夜は高校が私の五期後輩だという、中川町の亀井町長自らが登場する星空散歩ガイドの始まりです。

 町長さんが自分の望遠鏡や双眼鏡を持参して、星雲や星団など星空の面白い見物を案内してくれました。

 40代半ばから50代前半にはかつての天文小僧が多く、星空談義が始まるとマニアックな単語が飛び交います。

「駄目だ!これ以上話していると、だんだん東の空から面白い星座が昇って来ちゃう。オリオン座が見えちゃうと、もう徹夜になるから、今日はこれくらいにしましょう」が終わりの合図となりました。

 オリオン座には望遠鏡なら一度は見たい面白い天体がたくさんあるので、話題が尽きなくなってしまうのです。

 中川町なら肉眼でも天の川が白く見えます。オートリゾートネットワーク協会の人達ともこうしてキャンプする機械は滅多にありません。

 楽しいひとときの星降る夜は更けて行きます。うーむ、今夜は冷え込みそうだなぁ。

コメント
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