土曜日の然別湖。
前日の豪雨も夜半には止んで早朝の天気は曇りでした。
とりあえず雨が降らなくてよかった、と思ったのもつかの間、いざ釣りに出ようとして受付を訪ねると、「今日は強風のため、いくつかのポイントへいけません」と注意がありました。
「一番奥の音更湾と湖の中央部分は行かないでください。手漕ぎの船では強風のために流されてしまう心配がありますので」
なるほど、雨は降っていないものの確かに朝から山の木々が揺れるほどの強い風が吹いています。
湖の中央は、深いところを沈むフライを流すことでミヤベイワナが狙える好ポイントなのですが今日はそれはできません。
おまけに知り合いのスタッフの方から「この雨がどう出るか…、ちょっと水温が上がってきているので(冷たい水を好む)魚が下にさがっているかもしれませんね」という嫌な情報も。
まあまずは湖に漕ぎ出しましょう。
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いざ湖上へ。 しかし思った以上に風が強いです。
手漕ぎのボートでは船を同じ場所に置いておくことが難しく、片方が常に操船してなくてはならず、さらにはそれでも岸に寄ってしまったり岸から離れたりと、安定した釣りには程遠い状況です。
山の陰なら少しは風が当たらないのじゃないかと湖対岸のウグイス湾を目指して湖を横断。
ようやくついた対岸ですが、やはり船が風に押されて思ったところに船を止めておくのは難しい。
釣りの方はなにやらピチャピチャとライズがあるように見えるのですが実はそれはウグイでした。
たまにガツンと釣れても上げてみるとやはりウグイばかり。
対岸の湾を反時計回りにポイントを探しながら移動しましたが、今日は釣りのお客さんたちも多くて良好なポイントは相当いじられている感じ。
私の場合一本だけ強烈なかぶりつきがあったのですが、勇んで合わせすぎてラインが切られて終了。いわゆる「合わせ切れ」というやつで大物を逃がしました。
一方沈むラインを湖深く沈めてミヤベイワナを狙う作戦も、湖中央には出られず、また操船もあたふた、おまけにやはり雨のせいで水温が上がってミヤベイワナは湖の下深くに潜んでしまったようで一向に姿が見えません。
結局本日の釣果はゼロ(涙)。
おまけに船着き場に帰ろうとするといよいよ向かい風が強くなり、自力で湖を横断して帰ることが難しくなりました。
まあそういう場合はエンジン付きボートに曳航のサービスをお願いすれば有料でどこへでも連れて行ってくれるので、無理はせず素直にボートをお願いして帰りました。
それにしても、3年ぶりにようやく開催された然別湖グレートフィッシングは現地の知人にも会えましたし、湖の感触や木々の緑を眺めることができて懐かしい風景に再会できた大きな喜びを得ることができました。
前泊ではホテル風水でゆっくりと温泉に浸かって美味しい料理に舌鼓を打ってのリゾート気分。
まあこういう旅も良いじゃありませんか。魚ちゃんたちにはまた次回会うことにします。
【湖対岸よりホテル方向を望む】