北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

「一升餅」を背負ってもらおう ~ 今日は和風の誕生祝

2022-06-30 22:52:11 | Weblog

 昨日は孫の一歳の誕生日。

 昨日は西洋風の「スマッシュケーキ」のイベントでしたが、一日遅れて今日は純和風の「一升餅」でお祝いです。

「一升餅」のお祝いは、子供に一升(10合≒2kgほど)のお餅を背負わせるというもの。

 重さの一升に「一生」を賭け、目出度いお餅を掛け合わせることで「一生食うに困らない」とか「一生健康に」などの願いが込められていると言います。

 やり方も、30年前の我々が子供に対してやったときはお餅を風呂敷に包んで背負わせたものですが、今日では「一升餅のお祝いセット」もあるのです。


  【お餅とリュックサックのセット】

 娘はそれを購入して、お餅は紅白のあんこ入りの小分けの袋入りのお餅にして、背負うのもちゃんと赤ちゃん用のリュックサックが用意されています。

 リュックサックに紅白の大福もちを詰め込んで背負わせてから立たせます。

 と言ってもまだしっかりとは建てないのですぐに座り込んでしまうのですが、それでいいのです。

 立てれば「身を立てられる」、座り込んでしまったら「家を継ぐ」、転んだら「厄落としができる」と解釈して、全部めでたくなるのですから。

 そんなわけで、孫の一升餅のお祝いも無事終了。

 明日からも健康で過ごしてくださいね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

孫の一歳の誕生日 ~ スマッシュケーキってご存じですか?

2022-06-29 22:25:16 | Weblog

 今日は三人目の孫の一歳の誕生日。

 そうか、もう誕生から一年が経つのか、という感慨と、(一年はあっという間でいよいよ時の経つのが早く感じられるなあ)という悲しさがまじりあった気持ちです。

 孫を生んだ次女は旦那さんが中国赴任中のため、幼子を抱いて中国で暮らすことを諦めてこの1年間は日本の我が家で同居しながら孫を育てています。

 しかしそのおかげで結果的に、孫の成長を日々目の当たりにするという幸運な時間に恵まれて、ジジババとしては望外の喜びに浸っています。
 
 そんななかでの今日の一歳の誕生日、和室におめでとうの飾りつけをして誕生会です。
 
 さて皆さん、"スマッシュケーキ"ってご存じでしょうか?

 "smash"というのは、「粉々に壊す」とか「割る」「粉砕する」など、はちゃめちゃに物を壊すような意味です。

 それでケーキをsmashするというので、これは赤ん坊が手づかみでケーキを食べ散らかすのを見て、それを写真や動画で撮影するというイベントなのです。

 赤ん坊の食べ散らかし方が絵になるというので、普段はできないようなことを赤ん坊にさせてあげるのがだいご味なのだとか。

 これはアメリカ流の一歳の赤ん坊の誕生日を祝う行事で、今日本でも少しずつ流行りつつあるのだそうです。

 娘もそれがやりたくて、スマッシュケーキ用のケーキを作って孫の前に出して、「ほら、食べていいんだよ」と手づかみを促します。

 ところが敵もさるもので、こわごわでなかなか手を出しません。

 そういえば、普段は何か危ないことをしようとすると「それはダメ!」「アップです」と叱られているのですから、突然ケーキに手を出しも良いんだよ、と言われてもびくつくのも仕方がないのかも。

 わずかに勢い余って手にクリームがついたりすると、それに驚いて困ったように泣き顔になってしまいます。

 まあ親が狙ったような絵は撮れませんでしたが、これもご愛敬。

 無事で健康なこの1年に感謝です。

 一歳の誕生日、おめでとう!

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「〇〇できない」のが笑えるのも芸のうち

2022-06-28 23:34:30 | Weblog

 

 今日も今日とてテレビでは「アメトークスペシャル 踊れない芸人※」があって、リズムに合わせて体を動かせない芸人の皆さんに笑わされました。

 漫才やお笑いでは名を挙げた人気者が集まった回でしたが、ひな壇の一人が「漫才なら良い仕事をするのに、こんな場所に呼ばれて悲しいです」といった趣旨のことを言っていましたが、一芸に秀でた人だからこそ、「そんな人がこれができないなんて」というギャップを笑いに変えられるということでしょう。

 何かができて人気者になれる人たちは、何かができないことも笑いに変えられるのだから立派なものです。

 ただ、心の片隅で(こういう、何かをできないことを笑いものにするのはある種のイジメに近いのではないか)という危惧が少しは残ります。

 しかし、(いやいや、芸人さんというのは、自分が何かをできないことすら笑いに変えるような特別な人たちであり、笑われることすら恥ずかしいことではなくて芸なのだ)という納得もできたりします。


 結局は、プロがやる世界のことであって、その中での線引きの問題であったり程度の問題であったり、渦中にいる人たちの気持ちの問題であったりして、良い子はまねをするべきものではない、ということなのです。

 ほとんどの人はそういう理解で番組を楽しんでいると思いますが、なかにはそれが気に食わないという人もいるでしょうから、ちょっと難しい時代になったのかな、という感じもします。

 
 それにしても、「踊れない…」というくくりで集められた芸人さんが、たまに素晴らしく踊れたりするのを見ると「おー」と拍手を送りたくなります。
 
 視聴者の多くはできない人が頑張ってできるようになる姿を応援して、癒されているのだと思います。


     ◆


 今日の「アメトークスペシャル」のもう一つのテーマは「好きな菓子パンはなにか」というものでした。

 芸人さんたちがいろいろなパンを紹介していましたが、私の場合は中学校の時に食べていた、銀色の紙に包まれていてチョコでコーティングされたコッペパンのような「銀チョコロール」と、ポテトサラダを挟んだ「サラダパン」が思い出の菓子パンでした。

 最近の菓子パンだったら…なんだろう、菓子パンらしい菓子パンって食べなくなったかもしれません。

 ちょっと寂しいかも。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

地域振興・観光振興の15条件 ~ 掛川で教わったこと ~

2022-06-27 22:27:30 | Weblog

 

 今週、ある団体の研修講師をするのですが、その時のテーマは「地方自治体を考える」ということにしました。

 そもそも面と向かって、地方自治体とは何か、どんな課題があって、それに対して我々は何ができるか、などという事をあまり考えないものです。

 それを今回は少し真面目に、しかし現場で起きている話題を中心にお話ししようと思っているのです。

 ところで、その一コマとして、地域振興・観光振興があるのですが、ここでかつて私が掛川市の助役だった時代に、当時の市長として仕えた故榛村純一さんのセリフを引用しようと思い立ちました。

 確か、「基本5条件」「背景5条件」「拡大5条件」などといって全部で15項目あったように覚えているのですが、その全体像が思い出せません

 紙の資料を探したのですが見つからず、(そうだ、自分のブログにメモしてあるかもしれない)と思って探したところ、なんと2年前にやはり研修講師をした際に、同じようにその15条件を探したという記録がありました。

 2年間に研修講師をして、その時に使ったかどうかも覚えていないのは不覚でしたが、こうして記録に留めておけばなんとか検索できるのがうれしい時代になりました。

 ちなみに、榛村さんが『観光開発と地域振興の15条件』として唱えたのは、「基本5条件」「背景5条件」そして「拡大5条件」の合計15条件でした。


 上記の5条件×3は以下の通り。

 基本5条件 –  見・食・買・遊・美

 背景5条件 – 歴史、お祭り、人、宿、夢

 拡大5条件 -交通アクセス、周遊ルート、国際、学術、近者喜ぶ

 
 地域振興・観光振興にはこうした要素や条件があることで伸びるという榛村さんなりの分析ですが、上手に分析するものだと感心します。

 特に最後の「近者悦ぶ」というのは論語の「近者悦べば遠者来る」から引いた一言です。

 観光の見ものや要素があれば、それはそれで人を引き付けますが、ただそれだけではだめだと。

 近くにいる住民たちが楽しそうにして喜んでいるのを見て初めて、遠くから来た人たちもそれを面白がってくれるものだ、という意味です。

 まさに観光振興のキモは、他所から来た人を喜ばせることだけではなくて、まずは自分たちが自分たちのまちを楽しんで面白がって幸せを感じているかどうかだ、ということにあるのではないでしょうか。

 懐かしく掛川で教わったことを思い出すのにもデジタルの力を借りなくては難しくなりました。

 大事なことはきちんとメモしておきましょうね。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

然別湖の釣り、グレートフィッシングの顛末

2022-06-26 22:48:08 | Weblog

 

 土曜日の然別湖。

 前日の豪雨も夜半には止んで早朝の天気は曇りでした。

 とりあえず雨が降らなくてよかった、と思ったのもつかの間、いざ釣りに出ようとして受付を訪ねると、「今日は強風のため、いくつかのポイントへいけません」と注意がありました。

「一番奥の音更湾と湖の中央部分は行かないでください。手漕ぎの船では強風のために流されてしまう心配がありますので」

 なるほど、雨は降っていないものの確かに朝から山の木々が揺れるほどの強い風が吹いています。

 湖の中央は、深いところを沈むフライを流すことでミヤベイワナが狙える好ポイントなのですが今日はそれはできません。

 おまけに知り合いのスタッフの方から「この雨がどう出るか…、ちょっと水温が上がってきているので(冷たい水を好む)魚が下にさがっているかもしれませんね」という嫌な情報も。

 まあまずは湖に漕ぎ出しましょう。


     ◆

  
 いざ湖上へ。 しかし思った以上に風が強いです。

 手漕ぎのボートでは船を同じ場所に置いておくことが難しく、片方が常に操船してなくてはならず、さらにはそれでも岸に寄ってしまったり岸から離れたりと、安定した釣りには程遠い状況です。

 山の陰なら少しは風が当たらないのじゃないかと湖対岸のウグイス湾を目指して湖を横断。

 ようやくついた対岸ですが、やはり船が風に押されて思ったところに船を止めておくのは難しい。

 釣りの方はなにやらピチャピチャとライズがあるように見えるのですが実はそれはウグイでした。

 たまにガツンと釣れても上げてみるとやはりウグイばかり。

 対岸の湾を反時計回りにポイントを探しながら移動しましたが、今日は釣りのお客さんたちも多くて良好なポイントは相当いじられている感じ。

 私の場合一本だけ強烈なかぶりつきがあったのですが、勇んで合わせすぎてラインが切られて終了。いわゆる「合わせ切れ」というやつで大物を逃がしました。

 一方沈むラインを湖深く沈めてミヤベイワナを狙う作戦も、湖中央には出られず、また操船もあたふた、おまけにやはり雨のせいで水温が上がってミヤベイワナは湖の下深くに潜んでしまったようで一向に姿が見えません。

 結局本日の釣果はゼロ(涙)。

 おまけに船着き場に帰ろうとするといよいよ向かい風が強くなり、自力で湖を横断して帰ることが難しくなりました。

 まあそういう場合はエンジン付きボートに曳航のサービスをお願いすれば有料でどこへでも連れて行ってくれるので、無理はせず素直にボートをお願いして帰りました。

 それにしても、3年ぶりにようやく開催された然別湖グレートフィッシングは現地の知人にも会えましたし、湖の感触や木々の緑を眺めることができて懐かしい風景に再会できた大きな喜びを得ることができました。

 前泊ではホテル風水でゆっくりと温泉に浸かって美味しい料理に舌鼓を打ってのリゾート気分。

 まあこういう旅も良いじゃありませんか。魚ちゃんたちにはまた次回会うことにします。

 

 
  【湖対岸よりホテル方向を望む】

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雨の中を道東へ ~ 明日は然別湖での釣り

2022-06-24 20:26:11 | Weblog

 今日は休暇を取って東への旅に出ております。

 道内はほぼ全域で雨という事で、東に向かう雨雲の下を走ったような感じで目的地に着くまでかなり強い雨に見舞われました。

 で、本日の目的地はここ道東鹿追町の然別湖。

 毎年この初夏の時期と秋に期間限定で釣りが解禁される、「然別グレートフィッシング」に参加するです。

 このイベントは一昨年、昨年とコロナのために中止でした。

 昨年は一度は『実施する』との情報で事前にお金を振り込んだ後の中止決定で、お金も返金になりガッカリしたことを思い出します。

 3年ぶりにようやく来ることができた然別湖での釣りは楽しみで仕方ありません。

 天候も前日の今日の夜半までは雨ですが、明日は曇り後晴れとのまずまずの予報で気温も上がりそう。

 
 こちらのグレートフィッシングに初めて参加したのは2013年の7月のこと。なんと今年で10年目になるのですね。

 初めての時は私がサクラマス一匹で妻は残念ながら一バラシで終わりました。

 その後はミヤベイワナにも会えたり、ニジマスも釣れたりと楽しい思い出がよみがえります。

 今日は雨模様のためにホテルの窓からは対岸の通称"くちびる山"が見えませんが、ホテルのお菓子が「くちびる山」でした。

 山の本当の名前は天望山ですが、稜線に二つのピークがあるのが湖に移ると上と下の唇に見えるのでくちびる山。

 明日の早朝晴れれば見えることでしょう。


 今日のところはゆっくり温泉に浸かって美味しい料理を食べて明日に備えます。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

若者が選挙に行かない理由 ~ 選挙の投票先に正解はないのに

2022-06-23 23:52:19 | Weblog

 

 いよいよ参議院選挙が告示されました。

 選挙のたびに話題になるのが若者の投票率の低さです。

 昨日のNHKの夕方のラジオ番組でまさに「イマドキの若者が投票に行かないワケ」という話題が出されていました。

 これに、花園大学の師茂樹(もろ・しげき)教授が学生に行ったアンケート結果が紹介されていたのですが、これがなかなかの驚きでした。

 アンケートは大学生に対して「選挙に行く?行かない?」「どちらにしてもその理由」をシンプルに問うというもの。

 アンケートの結果は、「行く」という方が「行かない」よりも少し多いくらいだったと言います。

 師教授が面白いと思ったのは「行かない」と答えた学生の理由でした。

 もちろん「関心がないから」という答えもあるのですが、「自分の一票で国を間違った方向に導きたくない」という答えや、「自分には知識が足りないから、そんな無責任な状態で投票に行くことはできない」、さらには「間違った投票はしたくない」という趣旨の答えがあったのだそう。

 司会者が「間違えたくない、というのは責任を重く感じているのでしょうか」と問いただすと師先生は、「なんというか、選挙に正解があると思っている節がある」と感じていて、本来ならば政治の勉強をすれば答えが分かるのに自分はまだ未熟であるという意識があるのだろう、と。

「若者は必ずしも無関心ということではないのですか」
「はい、無関心の者もいますが、その反面ネットで政治記事を読んでいる学生もちゃんといます。それは大人もおなじでしょう、若者だけという事ではないと思います」

 師先生は、そうした考えの背景には、意見を言っても良いのだという教育が欠けている、また他者に対して意見を述べたり誰かを批判することに抵抗を感じているという回答もあったそう。

「批判が相手を傷つける悪いことだ、と思い込んでいる人がいるようだ」と先生は感じています。

 正解を求めたり、間違った答えをしたくないという心理があるというのは驚きでした。

 間違っていても自分の意見を述べることは正しい、ということは日本社会の強い同調圧力から見ると邪魔ものに見えたりするのかもしれません。
 
 自分と敵対する人がいるものだ、自分と価値観が合わない人がいるものだ、という前提で、そういう人たちと付き合っていきながら社会を形成してゆくというのはもやもやするものだが、現実社会とはそういうものだ、という思いが育っていないのでしょうか。


 逆に考えると、相手の意見が違うと思ったらそれに対して自分の意見を述べることも相手を批判し、貶め、いじめることに繋がるという恐れや恐怖を感じているのかもしれません。

 間違っていても自分の思ったことは自分なりに正しいのだ、という価値観を育てるにはどうしたら良いでしょうか。

 間違いを正すという社会規範が強すぎるのでしょうか。うーむ、どうしたものか。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

函館からの帰路の途中で南茅部(みなみかやべ)の垣ノ島遺跡と縄文文化センターを見学する

2022-06-22 22:27:31 | Weblog


  【南茅部(みなみかやべ)の垣ノ島遺跡】

 

 函館市内での仕事を終えて、札幌へ帰る途中で南茅部経由を選択。

 渡島半島の右上にある南茅部町は2004年に函館市と合併して函館市南茅部となりましたが、地域内には令和3年に世界文化遺産として登録された縄文遺跡群を構成する国指定史跡があります。

 南茅部には「大船遺跡」と「垣ノ島遺跡」があって、なかでも垣ノ島遺跡の方には縄文文化交流センターがあり、道の駅にもなっているというわけでちょっと遠回りになりますが、こちら周りで帰ることにしたのです。

「道の駅縄文ロマン南かやべ」は、コンクリートの建物で裏側が見えないようになっていますが、右端の入り口から入って建物の裏手に回ると垣ノ島遺跡が眼下に見下ろせるようになっています。

 ちょろっと風景を見てみた気分になるのではなく、しっかりと見たい人にだけ扉は開かれているのと、もう一つはやはり自由に入れないようにして保護するという側面を強調しているように見受けました。

 そうした景観も保全する意識の通り、垣ノ島遺跡では遺跡そのものを土中に埋めたままにして保存。

 当時の住居跡を復元したようなところも穴だけで、大船遺跡のように住居の建物までを復元はしていません。

 ある意味見栄えがしないとも言えますが、その物足りなさは北海道唯一の国宝が展示されている函館市縄文文化交流センターで満たせばよいのでしょう。


     ◆

 博物館である函館市縄文文化交流センターは、縄文時代の土器や石器をはじめとする多くの遺物を展示する施設です。

 展示室は大きく4つに分かれていて、縄文時代の全体像や遺物から見える暮らしぶり、縄文人たちの精神世界を推し量る遺物などがあります。

 今頃ようやく流行ってきたSDGsは、持続可能な暮らしを追求する取り組みだと理解できますが、そんなことを1万5千年まえから分かっていて実践していたのが縄文人。

 身の回りから獲れるもので暮らせば過度な望みはいらないよ、と言っているかのようです。

 そしてここでの最大の目玉は何と言っても、内部が空洞の土偶「中空土偶」。北海道では唯一の国宝に指定されているもので、今日はなんとレプリカではなく本物が展示されておりました。

 この土偶は約3500年前と言いますから縄文時代の区分で言うと後期の後半というほぼ終わりころに近い頃に作られたもののようですが、その技術や文様の複雑さ、などで世の中に土偶は数多くあれど、そうした土偶造形文化の到達点と言える、との理由で国宝に指定されています。

 南茅部のこの施設は函館からも車で1時間ほどかかり、あまり交通の便が良いわけではありませんが、コロナがいよいよ収束したあかつきには、縄文文化の世界遺産登録を追い風に、多くの人たちが訪れてくれることでしょう。

 私自身もようやく訪れることができました。

 この夏は縄文文化に触れてみましょうよ。
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

外国人労働者受け入れの苦労 ~ 快晴の函館・江差

2022-06-21 20:45:51 | Weblog

 函館出張の二日目。

 朝から快晴で心地よい風が吹いている素晴らしい一日です。

 ただ車に乗っていると車内は暑いくらいで、そろそろ夏の風情が現れてきたようです。

 函館で知人の建設会社を訪ねると、社長はいたものの知り合いの部下の方がいませんでした。

「あの方はお出かけですか?」すると社長は「今彼は外国人労働者の書類を提出しに行ってるんです」と言います。

「外国から若い人を労働者で招くとなるといろいろ大変なんでしょうね」
「はい、本当に勘弁してほしいです。外国人を雇うには始めに実習生で3年雇用して、そこで一定のレベルになれば特定技能者としてもう2年働けます。
 そこからさらに一定の資格を満たせば、外国人建設就労者という身分になってそうなるとずっと日本で働けるというシステムなんです」

「なるほど、そうなるとずっと国許の親に仕送りができるというわけですか」
「いやいや、彼らは仕送りなんかしませんよ。来るときに親や家族から借金をして日本までやってきて、ここで働ければ2~3年でその借金を返してしまって、あとは悠々自適ってわけです」

「え~、なんかイメージがちがうなあ」
「でもね、良い奴に当たるとそいつを引き留めるのが大変なんです。なにしろ質の良い労働者はどこも求めていますし、そうなると賃金の釣り上げ競争になっちゃいます。 一たび東京あたりから『うちにこないか?』なんて声がかかると田舎よりはずっと高い給料を提示されちゃいますからね」

 質の高い人ほどいなくなりやすいなかで仕事をつづけるというのは雇用する企業側にとっても不安定な状態ですね。

 
 さらに、「おまけに外国人労働者を受け入れるためには、受け入れる企業側に"建設省キャリアアップシステム"に登録しなくちゃいけなくて、そういう細々したことに結構お金がかかるんですよ」ともう一文句。 

 制度だけが複雑化して手間とお金がかかるというのも業界にとっては不満のタネのようです。

 担い手不足の問題は解決の方向性が見えません。


       ◆


 今日は昼にかけて江差町方面へ向かいました。

 とんち話で有名な繁次郎のひょうきんな像は変わりません。

 波も穏やかで、釣りに出たくなりました。


  【日本一小さい?道の駅】

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

函館観光は受け入れ準備整え中

2022-06-20 23:37:26 | Weblog

 今日から二泊三日で函館での挨拶回りと打ち合わせ。

 宿泊地は函館でも、途中で何か所も立ち寄りながらなので結構な距離を走りながらの函館旅です。

 函館では地元の先輩二人に声をかけて夜に一杯やりながら情報交換。

「小松さんが来るということで我々も飲みに行く理由ができたよ。考えたら、その後のコロナの所為もあって2年前に一緒にやって以来一度も飲みに行っていなかった」
「それはひどい」
「だってコロナのまん延中は来客もいなかったんですから」

 一件目の居酒屋では活イカがメニューにありました。

 早速頼んでイカソーメンで食べましたが、コリコリして良い食感が楽しめました。

 ゲソの部分は油で揚げてもらってこれもまた良いお味。

 以下も少しは戻ってきているようで、函館の観光客受け入れ準備は整いつつあります。

 
      ◆


「二次会はスナックに行きましょう」と片方の先輩が言いました。 

「…とは言ったものの、お店はまだやっているかなあ、なにしろ2年ぶりなものだから」

 電話をしてみると月曜日だけどやっているとのことで、「お金を使ってあげないとお店が無くなっちゃうよ」と言いながら3人して檀家周りにやってきました。

 到着したスナックはママが一人で回しているカラオケスナック。

 ママ一人だからこそ休業期間があったりしてもなんとかやっていけていて、一方で女の子を使っているようなお店だったらさぞ大変なことでしょう。

 まだまだ繁華街にも人は少ないようですが、観光客は少しずつ戻りつつあるようでもあります。

 帰りにタクシーに乗ると運転手さんが「この2年間のコロナ騒ぎで家飲みが増えて、その反動で外のお店で飲むという機運が失せてしまったような気がします」とポツリ。

 機運とか雰囲気って案外馬鹿にできない力を持つことがあります。

 経済を回すというような大きな目的ではなく、人と会って楽しもうという機運が元に戻るように増えると良いのですが。 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする