ほそかわ・かずひこの BLOG

<オピニオン・サイト>を主催している、細川一彦です。
この日本をどのように立て直すか、ともに考えて参りましょう。

友愛を捨てて、日本に返れ75

2010-04-16 12:08:38 | 時事
「日本再建のための12の課題」の4回目。

<課題9 家族の復権~生命のつながりの自覚を>

 GHQは、日本人の団結力の基盤が家庭にあると見て、日本の家族制度を改変した。憲法・民法を改正した。イエ制度は、封建的で個人を拘束するものとして廃止させた。個人を解放して、自由と権利を拡張した。人類学的には、直系家族型の制度を核家族型の制度に変えるものだった。それによって、集団主義から個人主義への変化が起こり、また父親の権威が低下した。戦後日本では、農村の村落共同体が解体されて都市化が進み、三世代同居の大家族は核家族に分解した。今日では、晩婚化・未婚化が顕著になり、少子高齢化が急速に進行している。少子化は、識字率の向上による出生率の低下という近代化の一般的傾向だが、わが国は、それが極端に進行している。
 人は、親子・夫婦・祖孫の生命のつながりの中で生まれ、また育つ。個人はアトム的個人ではなく、家族はアトム的個人の寄り集まりではない。家族は、社会の最小単位であり、また生命と文化の継承の場所である。父性と母性が協力し、それぞれの特徴を発揮するところに、健全な子育てができる。親の愛受けて成長した子供は、自己を確立し、自立した大人となり、自らも家庭をつくり、子供を生み育てる。そこに個人の自己実現が達成されるとともに、集団における生命と文化の継承が実現する。
 家族の復権なくして、日本の再建はなしえない。明るい家庭が、明るい社会の基礎である。調和のある家庭が、調和のある世界の基礎である。

関連掲示
・拙稿「家族の危機を救え!」
http://homepage2.nifty.com/khosokawa/opinion02a.htm

<課題10 生命力の発揮~健康と生命に基づく国づくりを>

 多くの人は病気になったら薬を飲む。薬が病気を治すと思っている。実はそうではなく、自然治癒力があるから治る。薬は自然治癒力を補助するに過ぎない。不健康な生活をして病気になり、安易に薬や医者に頼る。そのため、今日のわが国では、病院が続々と建てられても満杯になり、医療費が国家財政を圧迫し、財政赤字が増える原因ともなっている。これでは個人としても国家としても、健康な状態ではない。
 国民が健康を失えば、国家は衰亡する。健康という点から、国家のあり方を考え直すべきである。健康と生命に基礎を置いたものの考え方、生き方を回復する必要がある。
 生命力を発揮することができれば、人は医薬に頼らずに健康に過ごせる。また大抵の病気は治る。極度に生命力が発揮されるときには、ガン・難病等も治癒する。お産にしても、自然分娩で無痛安産ができる。健康で寿命を全うし、大安楽往生ができる。脳細胞が活性化し、頭部が隆起する。それだけ偉大な生命力が、人間には内在している。その生命の偉大さを自覚してこそ、個人・家族・社会・国家・人類の発展がある。
 まず自分に与えられている生命力を維持・増進するよう努力すること。そういう考え方を、個人も国家も基礎に置くことが必要である。脱少子化の取り組みも、ここに根本を置くべきである。

関連掲示
・拙稿「脱少子化は、命と心の復活から」
http://homepage2.nifty.com/khosokawa/opinion02k.htm

 次回に続く。

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