私は、9月11~12日の日記に、「衆院選予測:自民236、民主89で維新は58と躍進」と書いた。
http://blog.goo.ne.jp/khosogoo_2005/e/ff283ccb3493ea70078eddf86b5f1393
この拙稿は「週刊文春」9月6日号の政治広報システム研究所代表の久保田正志氏と週刊文春取材班による予測に基づく。久保田氏の予測では、自民大勝、民主大敗で、政権再交代が起こる。維新は小選挙区24議席、比例34議席の合計58議席と予測される。自民は単独で政権を発足するまでには及ばず、新たな連立政権を組む。自民党が従来のリベラル系路線で行くのか、保守系路線で行くのかが、新たな政権の方向性を決める。保守系路線ならば、自民+維新+たち日の296議席または自民+維新の294議席で過半数の241議席を超える。維新は、この予測よりさらに議席を伸ばす可能性がある。もし橋下徹氏が衆院選に自ら出馬すれば、もっと伸びるだろうと私は書いた。
その後、橋下氏は、国政政党として「日本維新の会」を立ち上げる準備を進めている。ここ数日内に、結成となるだろう。だが、維新は、これから旗揚げだというのに、支持率が急速に低下している。最近の読売新聞の世論調査では、比例代表投票先は、維新16%(自民31%、、民主14%)。朝日では維新5%(自民23%、民主15%)。政党支持率になると、読売では維新2%(自民21%、民主15%)。朝日では維新3%(民主16%、自民15%)だった。政党支持率が、2~3%とはひどく低調である。新聞によって読者層が違うとはいえ、大きな傾向は見て取れる。
9月11~12日の日記で紹介したが、8月1~2日に行った産経新聞社とFNNの合同世論調査では、維新が次期衆院選の比例代表投票先として約24%で、自民党22%、民主党17%を抑えてトップだった。うち東京での維新の支持率は、14.7%だった。ところが、9月13日に放送されたフジテレビ番組「新報道2001」が首都圏で行った調査では、支持率9.4%。同じく23日に放送された調査では、支持率4.8%。14.7%→9・4%→4.8%と約10ポイントの低下、約3分の1への減少は、劇的な急落である。
新党立ち上げへの過程が、維新に期待を寄せた人々の期待を裏切っているのだろう。考えられる原因はいくつかある。
・維新八策は依然として検討が不十分であり、国政政党としての政策が具体的になっていない。
・橋下氏は、プライベートな時間を国政に充てると言っており、国政への姿勢が甘い。
・現時点で、橋下氏は次期衆院選に出馬しないという意向を表しているが、氏に匹敵するような国政を担うリーダーとなる人材がいない。
・国政政党の代表が国会議員ではなく、大阪にいながら国政政党を運営できるのかという疑問がわく。
・国政政党を設立するため、現職の国会議員を募り、政党要件を満たそうとしたが、合流した国会議員に実力者がいない。
・自民・民主等から維新に乗り換えた国会議員が、選挙目当ての印象を与えている。
・公開討論会がお粗末で、幻滅を与えた。
・橋下氏の最近の発言に、見識が疑われることがある。
等々である。
これらの諸原因により、維新への期待は萎んできているようである。最後の橋下氏の最近の発言については、別に掲示する。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
●産経新聞 平成24年9月23日
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120923/stt12092321550009-n1.htm
「日本維新」支持率が急落 「新報道2001」世論調査
2012.9.23 21:54 [世論調査]
橋下徹大阪市長が代表に就く新党「日本維新の会」の支持率が急激に減少していることが、23日のフジテレビ番組「新報道2001」の世論調査(20日実施)で明らかになった。首都圏に限定した調査とはいえ、国政政党としての政策が具体性に欠ける点や、現時点で橋下氏が次期衆院選に出馬しない意向を示すなど党運営のしくみの分かりにくさが、支持率の低下につながっているとみられる。
同調査によると、日本維新の首都圏での支持率は4・8%で、前週13日の調査(9・4%)からほぼ半減した。産経新聞社とFNNが1、2日に実施した合同世論調査での「大阪維新の会」の支持率(東京)14・7%と比べると、約10ポイントの大幅な減少となった。
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http://blog.goo.ne.jp/khosogoo_2005/e/ff283ccb3493ea70078eddf86b5f1393
この拙稿は「週刊文春」9月6日号の政治広報システム研究所代表の久保田正志氏と週刊文春取材班による予測に基づく。久保田氏の予測では、自民大勝、民主大敗で、政権再交代が起こる。維新は小選挙区24議席、比例34議席の合計58議席と予測される。自民は単独で政権を発足するまでには及ばず、新たな連立政権を組む。自民党が従来のリベラル系路線で行くのか、保守系路線で行くのかが、新たな政権の方向性を決める。保守系路線ならば、自民+維新+たち日の296議席または自民+維新の294議席で過半数の241議席を超える。維新は、この予測よりさらに議席を伸ばす可能性がある。もし橋下徹氏が衆院選に自ら出馬すれば、もっと伸びるだろうと私は書いた。
その後、橋下氏は、国政政党として「日本維新の会」を立ち上げる準備を進めている。ここ数日内に、結成となるだろう。だが、維新は、これから旗揚げだというのに、支持率が急速に低下している。最近の読売新聞の世論調査では、比例代表投票先は、維新16%(自民31%、、民主14%)。朝日では維新5%(自民23%、民主15%)。政党支持率になると、読売では維新2%(自民21%、民主15%)。朝日では維新3%(民主16%、自民15%)だった。政党支持率が、2~3%とはひどく低調である。新聞によって読者層が違うとはいえ、大きな傾向は見て取れる。
9月11~12日の日記で紹介したが、8月1~2日に行った産経新聞社とFNNの合同世論調査では、維新が次期衆院選の比例代表投票先として約24%で、自民党22%、民主党17%を抑えてトップだった。うち東京での維新の支持率は、14.7%だった。ところが、9月13日に放送されたフジテレビ番組「新報道2001」が首都圏で行った調査では、支持率9.4%。同じく23日に放送された調査では、支持率4.8%。14.7%→9・4%→4.8%と約10ポイントの低下、約3分の1への減少は、劇的な急落である。
新党立ち上げへの過程が、維新に期待を寄せた人々の期待を裏切っているのだろう。考えられる原因はいくつかある。
・維新八策は依然として検討が不十分であり、国政政党としての政策が具体的になっていない。
・橋下氏は、プライベートな時間を国政に充てると言っており、国政への姿勢が甘い。
・現時点で、橋下氏は次期衆院選に出馬しないという意向を表しているが、氏に匹敵するような国政を担うリーダーとなる人材がいない。
・国政政党の代表が国会議員ではなく、大阪にいながら国政政党を運営できるのかという疑問がわく。
・国政政党を設立するため、現職の国会議員を募り、政党要件を満たそうとしたが、合流した国会議員に実力者がいない。
・自民・民主等から維新に乗り換えた国会議員が、選挙目当ての印象を与えている。
・公開討論会がお粗末で、幻滅を与えた。
・橋下氏の最近の発言に、見識が疑われることがある。
等々である。
これらの諸原因により、維新への期待は萎んできているようである。最後の橋下氏の最近の発言については、別に掲示する。
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●産経新聞 平成24年9月23日
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120923/stt12092321550009-n1.htm
「日本維新」支持率が急落 「新報道2001」世論調査
2012.9.23 21:54 [世論調査]
橋下徹大阪市長が代表に就く新党「日本維新の会」の支持率が急激に減少していることが、23日のフジテレビ番組「新報道2001」の世論調査(20日実施)で明らかになった。首都圏に限定した調査とはいえ、国政政党としての政策が具体性に欠ける点や、現時点で橋下氏が次期衆院選に出馬しない意向を示すなど党運営のしくみの分かりにくさが、支持率の低下につながっているとみられる。
同調査によると、日本維新の首都圏での支持率は4・8%で、前週13日の調査(9・4%)からほぼ半減した。産経新聞社とFNNが1、2日に実施した合同世論調査での「大阪維新の会」の支持率(東京)14・7%と比べると、約10ポイントの大幅な減少となった。
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