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ほそかわ・かずひこの BLOG

<オピニオン・サイト>を主催している、細川一彦です。
この日本をどのように立て直すか、ともに考えて参りましょう。

衆院選予測1~自民党は単独過半数を維持か割るか

2021-10-14 11:26:42 | 時事
 私は近年、選挙のたびに週刊文春の予測記事に注目して、SNSで紹介しています。ほかの週刊誌、新聞社、通信社の予測に比べ、なかなかよい予測をしてきた実績があるからです。週刊文春は、本年10月21日号に「10・31総選挙 自民、想定外! 289全選挙区完全予測」と題した記事を掲載しました。
 この予測記事は、政治広報システム研究所代表の久保田正志氏と同誌編集部が情報分析を行ったもの。
 記事は、内閣支持率の低さを指摘し、甘利氏の幹事長起用等の影響に言及。
 議席数の予想は、自民党は現有の276議席から32議席減の244議席。単独過半数(465議席中の233議席)は辛うじて上回るというもの。内訳は、選挙区で210⇒171、比例区で66⇒73。
 ただし、久保田氏は「4年前の選挙では激戦区が70程度でしたが、今回は120と一気に増えました。復党問題への対応や閣僚の失言など一歩間違えば、激戦区はひっくり返る。そうなると単独過半数割れも現実味を帯びてきます」とも予想。
 岸田首相が目指す任期中の憲法改正については、「改正発議に必要な3分の2、310議席には全く届かない」との見立て。
 公明党は、現有29議席から4議席増やして33議席。自公の与党で、合計277議席と予想。仮に自民が単独過半数割れになっても、自公では過半数を維持できるという予想と読めます。
 立憲民主党については、現有の110議席から5議席増やして115議席と予想。選挙区では48⇒81と増加だが、比例区では62⇒34と激減。差し引きではわずか5議席の増。
 自民が減らす分、共産が12⇒17、維新が10⇒26、国民が8⇒12などと野党が増加と予想。立民は伸びず、共産、国民に成果を取られ、維新が躍進するという感じです。
 今後、投開票日までの18日間に、何が起こり、世論はどう動くか。注目していきたいと思います。

「令和3年自民党総裁選」をアップ

2021-10-02 08:23:04 | 時事
 9月初めから9月末までブログとMIXIに自民党総裁選について書いた拙稿を編集して、マイサイトに掲載しました。まとめてお読みになりたい方は、下記へどうぞ。

■「令和3年自民党総裁選~岸田氏が勝利、高市氏は健闘、河野氏は惨敗」
http://khosokawa.sakura.ne.jp/opinion13-06.htm

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自民党総裁選9~新総裁は岸田文雄氏に決定

2021-09-29 16:49:04 | 時事
2021.9.29
 自民党総裁選。NHKの中継を見ながら。
 第1回投票は、1位岸田氏256票、2位河野氏255票、3位高市氏188票、4位野田氏63票。岸田氏と河野氏で決選投票へ。
 議員票で河野氏は86票しか取れず、岸田氏の146票、高市氏の114票に劣りました。ほとんどの予想は河野氏が1位と見ていたのに、岸田氏に1票越されたのは、直前に急速に勢いを失い、支持者が離れたからでしょう。相当数が高市氏、野田氏に乗り換えた模様です。片や「選挙の顔」を求めて、片やリベラル色を求めて。
 決選投票で、都道府県票は河野氏39票、岸田氏8票が確定済。議員票では、岸田氏がこの差を埋め、さらに河野氏に大差をつけて勝つ可能性大。
 第1回投票の1位が決選投票でも勝つのは、政権の安定をもたらします。

2021.9.29
 再び中継放送を見ながら。
 自民党新総裁は、岸田文雄氏に。決選投票で岸田氏257票、河野氏170票。87票差。
 河野氏は1回目の投票で地方票で169票を獲得し、110票の岸田氏に差をつけましたが、議員票では逆に岸田氏の146票に対し、河野氏は86票しか得られませんでした。決選投票ではさらに議員票で差をつけられ、岸田氏の249票に対し、河野氏は131票に終わりました。
 私は、今回の総裁選で高市氏が明確に保守の主張をしたことで、岸田氏も態度を明らかにせざるを得なくなり、精神に芯が入ったと見ています。また、対照的に河野氏はリベラル色が際だち、それを隠そうとする姑息さが露呈しました。
 その点で、今回の総裁選で、河野氏の当選を阻止し、自民党を保守政党であり続けせしめ、日本を底なしの転落から救った最大の貢献者は、高市早苗氏だと思います。
 新総裁の岸田氏にとって、高市氏をどう生かすかが、最初の重大課題です。それが来たる衆議院選挙の結果を左右することにもなるでしょう。

2021.9.29
 私は9月11日に次のように書きました。
 「今回の総裁選について、私が現状を見るところ、高市氏が一気に勝利するのは奇跡に等しい。それでも奇跡を起こせるかどうかは、今後、主要メディアに出演した時にどれだけ視聴者に強烈なアピールをできるかによるでしょう。ネットの力は、潜在的には強力だが、日本ではまだまだです。
 現実的かつ客観的に考えると、高市氏は今回、有権者に力強くアピールして次の総裁選で勝利を目指すのが戦略的と思います。今は岸田氏・河野氏の優位は容易に崩れないが、どちらが次期首相になっても、大した宰相にはならない。その後、高市氏が真の保守の政治家として、本格的な長期政権を担う。おそらく安倍政権に次ぐ高いレベルの政権になるでしょう。今回は、新政権で重要な閣僚に入り、政権のぶれない軸となってもらう。官房長官か外務大臣か防衛大臣が良いと思います。岸田氏が新総理なら彼女を重用するでしょう」
 結果の出た現在も同じ考えです。(了)

●追記

2021.9.29
武藤弘氏のコメント
 「今回の結果を見て、良かったと思えるは二つ。河野氏の芽が摘まれた可能性があることと、岸田政権の誕生に影響力があったのが、二階氏でなく、3Aであったように見えることではないでしょうか。当然、今後の政局を動かすパワーの在処も、これまでとは大きく変わることが期待されます」

ほそかわのコメント
 「なるほどそうですね。岸田氏は最初に党役員任期3年制を打ち出して、二階氏に挑みました。二階氏は様々な画策をしたものの、どれも功を奏せず、最後まで迷走状態で、岸田総裁の誕生にほとんど影響力を発揮できませんでした。これによって、二階氏の悪しき権威が失墜し、自民党における売国的な親中派を抑え込むことが可能になりそうです。
 一方、安倍・麻生・甘利三氏3Aは岸田総裁の誕生で、河野・石破・小泉三氏の小石河連合に政権を奪われることなく、これまでの保守政策の継続を確保できました。今回の総裁選で従来の派閥単位の統治が機能しなくなり、派閥によっては分裂傾向を生じるでしょうが、岸田氏・高市氏や3Aらのリーダークラスがその状態をどうやって党の活性化の方向に転じうるかに注目したいと思います」

2021.9.30
 自民党総裁選に関する産経新聞記者、阿比留瑠比氏のまとめです。
 「今回の総裁選では、石破氏が終わり、河野氏も正体がばれ、小泉氏も実力のなさが露呈し、二階氏も終わり、河野氏を勝ち馬とみて乗っかろうとしたベテラン政治家も終わりました。ある古い一時代の自民党政治が逝きました。河野氏や小泉氏が目指したのとは違う形で、世代交代が進んだのです。そして、それは高市氏の出馬と、安倍氏の強力な支援がつくった新しい世界だと言えます」

 高市氏は安倍氏の再々出馬を懇願していましたが、安倍氏にその意思がないので、「私が出たろうか」と出馬を決意。そこからフルスロットルで驀進。安倍氏は彼女の信念にあふれた主張を聞いて、全面的に支援活動。安倍氏が行ったアベノミクスや憲法改正の推進、安全保障強化、価値観外交等を継承し、発展させられるのは高市氏しかいないと確信したものでしょう。
 阿比留氏がとらえているように、高市氏の出馬と安倍氏の強力な支援が、石破氏・河野氏・小泉氏・二階氏らを駆逐し、これまでの自民党政治を変えることになりました。ただし、単なる年齢階層的な世代交代というより、自民党の中の保守系リベラル(リベラル右派)と売国的な親中派が結託した勢力を押し返し、自民党を、真の保守(日本の伝統を尊重する伝統尊重的保守)の政党への再生の道へ引き戻した、と見るべきと思います。

2021.9.30
 皇位継承問題は、日本と皇室の歴史を踏まえれば、今回の自民党総裁選で最も重要な争点でした。次の総理大臣の任期において、安定的な皇位継承のための方策が決定される可能性が高いです。そういう時期に、もともとは女系継承容認の河野氏ではなく、「女系天皇は考えるべきでない」と明言する岸田氏が総理大臣になることは、わが国の伝統・国柄・文化を堅持するために、誠に良いことです。

「日本の尊厳と国益を護る会」への岸田氏の回答
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○例外なく男系天皇が継承してこられたという歴史・伝統を踏まえれば、女系天皇は考えるべきでなく、女性宮家の創設についても慎重であるべき。
○安定的な皇位継承策については、旧宮家の男系男子が皇籍に復帰する案も含め、女系天皇以外の方法をしっかり検討する。
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自民党総裁選8~いざ決戦へ。次の総裁即ち総理大臣は誰に

2021-09-29 08:33:13 | 時事
●候補者の情報の続き

◆河野氏

2021.9.26
 河野氏の親族企業問題。

 八幡和郎夫氏曰く「河野家が問題なのは政治を道具にして必要な政治資金を得るだけではなしに大変な蓄財をし、さらに勢力拡大を図り総理まで財力に任せねらっていると言うことなのです」。

 今回、長く外務大臣を務めた洋平氏の時代から、共産中国との関係を通じて活発に蓄財をしてきたことが明らかになりました。
 また、週刊文春によると、河野太郎氏のファミリー企業から合計6700万円の政治資金が太郎氏に提供されてきたとのことです。そのカネが中国企業とのビジネスで得られたカネであれば、裏で中国共産党が河野氏を資金的に支援してきた可能性があります。
 
2021.9.28
 八幡和郎氏のFBポスト
「日本端子問題ですが、これでも適切だとか太郎さんの問題でないとかいいます?

1993年 河野太郎が日本端子に入社。自動車,電気機器の部品の開発生産及び海外輸出を担当。
1994から1996年 河野洋平が外相に(94~95は副総理兼任)
1995年に北京に北京日端電子有限公司合弁会社を設立(共産党系企業が40%出資)、
1996 河野太郎が小選挙区制以降に伴い中核的地盤の平塚市を含む選挙区から代議士に
1999~2001年 河野洋平が外相再任」

2021.9.27
 有本香氏の夕刊フジ「以読制毒」より

ーーーーー
 海外事業がほぼ中国のみで展開されている「日本端子」について、多く の国民がいぶかしく思うのは、不釣り合いな合弁相手だ。
 同社のサイトによると、関連会社である北京日端電子有限公司(北京 市)の合弁相手は「北京京東方科技集団股分有限公司(BOEテクノロ ジーグループ)」だという。ディスプレーで世界屈指のシェアを持ち、営 業規模2兆円を超える大企業が、100分の1以下の規模の日本の中小企 業に、特例的な株式比率での合弁を許してきた。その理由は「日本端子 が、河野ファミリーの会社だからではないか」と誰もが思う。(略)
 BOEには別の重大な疑惑もある。筆者が最も関心があるのもこの件 だ。昨年3月、オーストラリアのシンクタンク「オーストラリア戦略政策 研究所(ASPI)」が、世界80以上の有名企業のサプライチェーンに 組み込まれている中国の工場で、8万人以上のウイグル人が強制労働させ られているという詳細な報告書を発表した。その中に、中間業者として BOEの名も記されている。
ーーーーー
 
 売り上げ155億円の日本端子が、売り上げ2兆3000億円の北京公司と合弁会社を設立。あまりに不釣り合い。中国共産党が、日本の有力政治家、河野親子を操るためではないでしょうか。

2021.9.28
 松林利一氏のFBポスト
 「マスコミは、河野太郎新政権を誕生させ、その後直ぐ、日本端子・中共疑惑を下に攻撃を始め、河野政権を倒し、野党連立政権の樹立を図っている。
 彼等は、河野太郎候補の日本端子(株)疑惑を報道しない。特に、朝日、毎日、東京各紙、NHK、TBS、等は絶対に報じない。立憲民主党と日本共産党の、連立政権を生み出す計画を持つからである」

 左派野党は、また小沢一郎氏を参謀に担ぎ出し、反自公の選挙共闘による政権交代を画策しています。大いに要注意です。

●現状分析と将来展望6

2021.9.28
 権力におもねらず、反日左翼の謀略にも負けないジャーナリスト、山口敬之氏の記事より。

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 今日(註 9月27日)午後段階で、総裁選について永田町では、以下のような予測が出回っています。

◆第一回投票(議員票+党員党友票)
・河野 117+170 =287
・岸田 120+110 =230
・高市  75+ 80 =154
・野田  21+26 =47

◆決選投票
 河野 約150
 岸田 約230
 しかし、この数字を鵜呑みにしてはいけません。そもそも、この第一回投票の国会議員票の予測では、「態度未決定」の議員が50人もいる事になっています。
 今、本当に態度を決めていない人は、30人を切ったと私は見ています。
 そして、細かく現状を分析した結果、
「総裁選で河野太郎が勝つ可能性は限りなくゼロに近づいた」と言えます。
 要するに、
「次の日本の首相は、岸田文雄か高市早苗のどちらかになる」
という事です。
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2021.9.27
 自民党総裁選。選挙まであと2日。

産経新聞の記事Aより
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 議員票は岸田氏を河野氏と高市早苗前総務相が追う展開で、野田聖子幹事長代行は伸びを欠く。議員の約1割が態度を明らかにしていないか未定な上、党員らの投票は続いており、情勢は流動的だ。
 岸田氏は岸田派(宏池会、46人)を固め、細田派(清和政策研究会、96人)や麻生派(志公会、53人)のベテラン、来年の参院選に向け安定感を求める参院議員らが支持する。旧竹下派からは35~40人程度が支持に回る見通しで、岸田氏は3割超の120票を固めた。(略)
 序盤情勢で岸田氏と競っていた河野氏は伸びが鈍っている。「選挙の顔」や世代交代を求める岸田派以外の6派の中堅・若手、菅義偉首相に近い約30人らの支持を得て3割をうかがう。当初は河野氏支持だったが、離れた議員もいる。
 高市氏は2割を超えた。高市氏を支持する安倍晋三前首相の出身派閥である細田派の6割超のほか、麻生派、旧竹下派、二階派(志帥会、47人)や保守系無派閥議員に一定の支持がある。
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 この記事の特徴は、他社の予想に比べて、高市氏の支持数を低くしていること。大雑把に見ると、議員票は、岸田氏が120票台、河野氏が110票台、高市氏が80票程度。野田氏については言及がありませんが、10~20票と見て、未定の部分が50~60票。これを現在の割合で分配すると、岸田氏135~140票。河野氏125~130票、高市氏90~95票というところか。
 別の記事では、決選投票となった場合の都道府県票は河野氏が優勢で、47票中の30票前後を取るとの予想。残りの17票については、言及なし。私は、岸田氏15~16票、高市氏1~2票かと思います。
 この記事の予想では、第1回投票で河野氏1位、岸田氏2位となるはず。決選投票で高市氏への議員票がそのまま岸田氏に加わると、地方票を足して、岸田氏が241~252票で、過半数の215票を超えて勝利するということになりそうです。

産経新聞の記事Bより
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 自民党総裁選(29日投開票)は、4候補が1回目の投票で過半数を得られず、上位2人による決選投票に進むとの見方が強まっている。有力視されるのは1回目の投票で河野太郎ワクチン担当相が1位となり、決選投票が①河野氏と岸田文雄前政調会長②河野氏と高市早苗前総務相-となるケースだ。岸田、高市両陣営の「2位-3位連合」による逆転が可能か否かが焦点となっている。(略)
 決選投票は議員票382票と党員・党友票47票の計429票で争い、第1回投票に比べ議員票の重みが増す。①のケースは河野氏不利との見方がある。河野氏の「脱原発」や年金制度改革、党の部会を軽視する発言などに反発が広がっているためだ。
 一方、岸田氏は新たに旧竹下派(平成研究会)の支持を得るほか、安倍晋三前首相や麻生太郎副総理兼財務相とも関係が良好だ。決選投票で安倍氏が支持する高市氏の票が乗りやすい環境といえる。
 ②の場合は複雑だ。高市氏は主に保守系議員の支持を受ける。岸田派(宏池会)をはじめ岸田氏に近い議員はリベラルな考えが多く「高市氏には乗れない」(岸田派幹部)との声も多い。野田聖子幹事長代行の票も多くが河野氏に流れる公算が大きい。
 一方で高市氏が2位の場合は党員票を想定以上に多く獲得したことになり、「選挙の顔」とみた議員が高市氏支持に多く流れることもあり得る。河野氏が所属する麻生派(志公会)会長の麻生氏が「高市氏を推す」との情報もある。
 河野氏の陣営は「党員票の多数を得た候補を決選投票で逆転すれば、批判されて衆院選で痛い目にあう」と牽制(けんせい)する。これに対し閣僚経験者は「河野氏の党員票が5割以上なら逆転は許されない雰囲気になるが、5割未満なら『反河野』が半数以上いることになり、逆転は許される」と話す。決選投票の場合でも、1回目の党員票の行方がかぎを握ることになりそうだ。(略)
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 この記事は、高市氏が2位になった場合、岸田氏に近い議員のうちリベラルな議員の多くが河野氏に流れる一方、「選挙の顔」とみた議員が高市氏支持に多く流れることもあり得るという見方をしています。この両方が起こると、プラスマイナスがかなり相殺されることになりますね。

2021.9.28
 自民党総裁選。前日の予想。

産経新聞の記事より
 「岸田氏を支援する甘利明税調会長と、高市氏を後押しする安倍晋三前首相が会談。決選投票で河野氏を上回るための『2、3位連合』に向けて腹を合わせたとの見方が広がった。この後、岸田氏側は選挙対策本部の会合を開催。出席者によると、決選投票で高市氏が河野氏と争うことになったときは高市氏の支援に回ることを確認したという」

 これらのことは、当然予想されてきたことです。問題は、高市氏が第1回投票で岸田氏を上回って2位になった場合、岸田派以外で岸田氏に投票した国会議員が決選投票でどれくらいが高市氏に投じ、どれくらいが河野氏に投じるかです。私は、大まかな試算ですが、河野氏に流れるのが25%未満なら高市氏が勝つ、40%も流れると河野氏が勝つと予想しています。この河野氏に流れる割合に関する予想記事を目にしませんが、この割合がポイントになると思います。

2021.9.28
 9月26日フジテレビの「Mr.サンデー」で、木村太郎氏が「自民党が真の保守政党であれば高市さんが勝つ」と語ったとのことです。主要メディアで、このような予想がはっきり語られたのは、めずらしいのでは。
 ただ、現在の自民党の実態は、真の保守政党ではなく、伝統尊重的保守と経済優先的保守に、保守系リベラル(リベラル右派)が加わった保守とリベラルの混成集団です。今回の選挙は、自民党が真の保守政党に再生できるか、それともリベラル政党に変質するかの分かれ目です。

2021.9.28
 決戦前夜。夕刊フジが新政権の予想記事。「高市新総裁で岸田幹事長」「岸田総裁なら高市官房長官」。
 いいと思います。

2021.9.29
 自民党総裁選は、いよいよ本日。
 岸田氏と高市氏の両陣営幹部が昨夜、東京都内で会談し、決選投票で岸田氏と高市氏のどちらかが河野太郎ワクチン担当相と対峙することになった場合、両陣営が協力することで正式に合意したことを両陣営の関係者が明らかにした、と産経新聞が伝えています。
 河野氏の年金政策やエネルギー政策などが不安定だという問題意識を共有し、総裁選後に控える衆院選や来年の参院選に向け、「政権の安定性」を重視する観点から共闘することを決めたとのことです。
 選挙コンサルティング会社・ジャッグジャパンの代表・大濱崎卓真氏は、河野氏と岸田氏による決選投票の末、岸田氏が勝利する確率を「95%」と断言。「台風の目」となった高市氏については「ここに来て勝利が遠いことが見えたため、岸田さんに投票した方が得策と考える人たちも出てくると思います」との見方。
 「残りの5%」は、〈1〉河野氏の党員票が他候補を大きく引き離す〈2〉岸田氏が党員票で3位となる―の2つの場合。「『世論が岸田さんはノーなのに、推していいのか?』という空気が議員内に流れて河野さんとなるのでは」との見方です。
 日本の運命に関わる天下分け目の決戦。自民党党員116万人、そして党所属国会議員382人の選択やいかに。

 次回に続く。

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自民党総裁選7~新総裁の選出へ、直前の動向

2021-09-26 08:05:40 | 時事

●候補者の情報の続き

◆河野氏

2021.9.21
 河野氏が親族企業「日本端子」と尖閣諸島について語りました。

産経新聞の記事
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河野氏、親族企業の中国との関係「政治活動に影響全くない」
2021/09/21 12:09

 自民党総裁選に出馬している河野太郎ワクチン担当相は21日の記者会見で、親族が経営する企業と中国企業との関係性から、首相に就任した場合の中国政策への影響を懸念する声がインターネット上の一部で出ていることについて「私の政治活動に影響を与えるということは全くない」と明言した。同社株の保有についても「資産報告を毎回しっかりやっており、何の問題もない」と答えた。
 また、尖閣諸島(沖縄県石垣市)をめぐり、約8年前に米オバマ政権時代に駐日米国大使を務めたジョン・ルース氏と面会した際、河野氏が「あんな石ころのような尖閣諸島で日中関係にひびが入るくらいならくれてやればよい」という趣旨の発言したという情報がネット上で拡散されていることについて、「ガセネタだ。フェイクニュースだ」と全面的に否定した。
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2021.9.22
 河野氏と親族企業「日本端子」との関係。本人は記者会見で「私の政治活動に影響を与えるということは全くない」と明言し、同社株の保有についても「資産報告を毎回しっかりやっており、何の問題もない」と答えましたが、その言葉通り信じる支持者が何割いるか。共産中国に絡むことだと主要メディアや左派野党はこれ以上追求しないかな。

北村晴男弁護士のツイート
 「河野氏がどう弁明するかは関係ない。客観的に、中国共産党に生殺与奪を握られている親族企業があり、それがギリギリの政策決定にどういう影響を与える可能性があるかが重要。そして、これまでの河野氏の主張が悉く中国と自身のファミリー企業に有利なものである事実を、偶然と見るべきか否かである」
黒瀬深氏のツイート
 「いや弟が勝手にやってるだけの会社ならばまだしも、河野太郎氏も株主であり会社を所有しているわけでしょう。自分の会社が中国にどっぷり依存しているのに、果たして安全保障や外交などで中国に強気に出れるのかなと。すごく疑問が残ります」

松林利一氏のFBポストより
 「中国で会社を設立する場合、出資比率上で制限があるが、日端社は、共産党から優遇措置を受けている。
 中国内に複数の工場他を持つ会社のオーナーが、今、自民党総裁選に出ており、当選すれば、自動的に内閣総理大臣になる。
 中共が、工場等を人質として、河野太郎新総理大臣に圧力を掛ければ、ほぼ何でも通ってしまう」

浅香豊氏のFBポストより
 「河野太郎氏の親族企業の『日本端子』と中国の京東方科は合弁で『北京日端電子』を営んでいる。そして京東方科の董事長の陳炎順氏は全国優秀党員に選ばれたエリート共産党員であることがわかった。マスコミがこの件を報じないのはひどい話だ」

三木慎一郎氏のツイート
 「日本端子の中国子会社である『北京日端电子有限公司』は、日本端子60%、京东方科技集团股份有限公司40%の出資比率であり、河野二郎氏は副董事長であるが、京东方科の董事長である陳炎順氏はエリート共産党員であり、今年6月に全国優秀党員に選ばれたレベルの共産党員です」「つまり、簡単に言いますと、日本端子が120万ドル出資、残りの80万ドルは、共産党トップクラスの企業が出資して作られた会社が『北京日端电子有限公司』という事です。合法ですが…共産党の血が40%入っている事。モラルの問題です」

2021.9.22
 河野氏の親族企業問題。

ジャーナリスト、西村幸祐氏のFBポストより
 「現地法人製造の太陽光パネルの端子は、China企業が製造する太陽光パネルに接続されるが、そのパネルがウイグルで製造されたものか、素材、部材にウイグルで造られたものが使用されると、米国の制裁対象になる可能性がある。
 現地法人だけでなく日本端子本社も制裁対象になる可能性もあり、さらに日本の経済安保でも規制対象になるのではないだろうか?」


2021.9.26
 河野氏の親族企業問題。

松林利一氏のFBポスト
 「日頃、日本端子(株)と取引をしている実務家から、生の声が届いた。
 『日本端子(株)は華為(Huawei)のバックグラウンド・システムを下支えしています。システム構築には必要不可欠な製品で、第三国でおいそれと生産する事が出来ないような代物を手がけています。これは、通信機器や半導体業界では有名な話で広く知られています。』」

 河野氏の親族企業であり、河野氏が株主である日本端子は、華為(Huawei)ことファーウェイと深い関係にあるということです。米国のトランプ前政権は、次世代移動通信システム(5G)からファーウェイを中心とする中国企業の排除を進めました。米国が規制の対象にしているのは、ファーウェイと取引をしている外国の企業を含みますから、当然、日本企業も対象です。場合によっては、そうした企業と取引している銀行も対象になるので、規制を恐れる銀行から融資を受けられなくなる企業も出ると見られます。

 河野一族危うし。そして、もし河野太郎氏が首相になったら、日本国が危うし。

2021.9.22
 河野氏が、中国外務省の華春瑩報道局長との自撮りツーショット写真で左胸につけているバッジは「天安門バッジ」だという指摘が。



 このバッジは、中国共産党員しかつけられないものだという指摘もあります。実際そうなのでしょうかね。観光土産や宣伝のために外国人にも配ったものということはないでしょうか。

2021.9.23
 河野太郎氏の親中ぶりは、父親の洋平氏ゆずり。河野洋平氏の外務大臣時代から、中国共産党中央党校と日本の官民交流事業が行われていたとのことです。

山岡鉄秀氏のFBポスト
 「なんと河野洋平外務大臣時代から中国共産党中央党校と日本の官民交流事業が行われていた。それが未だに外務省HPに掲載されている。
 中国共産党中央党校とは、中国共産党幹部党員の教育研修機関。本事業を通じた交流は中国での将来の要人となり得る若手幹部の知己を得る極めて重要な機会とのこと。
 完全に浸透工作ツールであり、洗脳とスパイ養成の機会を提供するに等しい。連綿と続く河野家の中共支援活動を今断たねばならない」

◆4人の候補者の比較

2021.9.22
 対中非難決議。中国の新疆ウイグル自治区や香港などでの人権弾圧を非難する国会決議に関するアンケートに対し、総裁候補のうち、岸田・高市・野田の3氏は、質問に対して「採択すべき」と回答。一方、河野氏の事務所は「回答しない」と回答してきたとのことです。

2021.9.24
 河野氏側は、対中非難決議に関して22日の時点では「回答しない」と連絡していました。その翌日、「時期は分からないが、採択すべきだ」と回答したとのことです。
 本音は、採択したくないが、選挙で勝つためには、反発を食わないように回答しておこうということか。

2021.9.23
 自民党総裁選の候補者たちの著書の売れ行き。高市氏の『美しく、強く、成長する国へ』(ワック)は、初版1万7000部、6回にわたる重版で、今月21日時点で13万7000部。1週間で10万部超えとなった本は、出版元のワックでは初めてとのことです。河野氏の著書『日本を前に進める』は初版5万部、4回の重版、17日時点で累計発行部数は5万9000部。発行部数で見ると、高市氏の本は河野氏の本の2倍以上。重版の部数では12万部と9000部ゆえ、高市氏の本の勢いは10倍以上で圧倒的です。
 岸田氏の本は高市氏・河野氏の本に埋没し、野田氏の本はほとんど存在感がないようです。
 私は高市氏の本を読みました。テレビやネットで視聴する彼女の発言が、長年にわたる真摯な調査研究・政策立案あってのものだということが良く分かります。票が欲しくて有権者に猫なで声ですり寄って最敬礼までする多くの政治家と違い、心から国民のことを思って考えた政策を訴えている姿勢に感動を覚えます。

2021.9.24
 候補者の4人とも、台湾のTPPへの加盟申請を歓迎し、支援する考えを示した。台湾のWHOへの加盟についても、そろって後押しする考えを示しました。
 まともな反応です。ただ、河野氏については、本気で加盟の実現を支援するかどうかは、今後の行動を見る必要があります。

●現状分析と将来展望5

2021.9.25
 政府は、菅首相の後任首相を選出する臨時国会を10月4日に召集することを閣議決定しました。今月29日に決まる自民党新総裁が、衆参両院本会議の首相指名選挙で第100代首相に選出される見通しです。

時事通信の記事より
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 決選投票となれば、河野氏には不利との見方がもっぱらだ。政府・与党の従来方針に反する年金や原発政策を掲げていることや、根回しを軽視する政治手法に根強い反発があるためだ。議員票を呼び込むため、陣営の閣僚経験者は「党員票で6割を取りたい」と語った。
 岸田文雄前政調会長(64)は、自身が率いる岸田派(46人)のほか、最大派閥の細田派(96人)と第2派閥・麻生派のベテランが主な支持基盤だ。決選投票に残り、高市早苗前総務相(60)の陣営との「2位―3位連合」による逆転を想定する。
 だが、高市氏の予想外の猛追に、岸田氏陣営は危機感を募らせる。てこ入れのため、1人当たり最低5議員に呼び掛けることを確認した。岸田氏ではなく高市氏が決選投票に残った場合は、「高市氏には乗れない」「政策的には河野氏の方が近い」との声が陣営には少なくない。
 高市氏は細田派出身の安倍晋三前首相から全面支援を受け、保守系議員らに浸透。党員の反応も悪くないことから、陣営幹部は「かなりの手応えだ」と語る。ただ、高市氏が2位に入るとタカ派色を敬遠して他陣営が河野氏に流れるとの見方もあり、勝算は立っていない。
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 第1回投票で高市氏が2位に入ると、岸田氏に投票した議員のうち、決選投票では、かなりの部分が高市氏ではなく河野氏に投じるだろうという予想ですね。その票数がどれくらいになるかは、調査・分析されていません。岸田派については、領袖の岸田氏が自分が3位になった時はどうするかを、派閥議員に明確に示せば、大体まとまるでしょう。問題は、他の派閥や無所属議員で第1回で岸田氏に投じる議員が、高市氏が2位になった場合に、決選投票で高市氏と河野氏のどちらを選ぶかどうかでしょう。
 今回の総裁選は、自主投票としている派閥が多く、従来のように派閥ごとに積み木のように票を積み重ねる計算が有効でないので、予想は極めて難しいです。
素人の気楽さで、そこを大胆に予想してみます。
 岸田氏を支持する国会議員は、第1回投票でもし河野氏が1位、高市氏が2位になると、決選投票で誰に入れるか決めねばなりません。自民党における保守を赤、リベラルを青で表すならば、高市氏は赤、岸田氏は赤紫、河野氏は青紫、野田氏は青に位置します。赤と青の間にグラデーションがあります。岸田氏の支持者は赤紫だが、その中にも赤に近い側と青紫に近い側があります。赤に近い側の議員は高市氏に入れる。しかし、青紫に近い側の議員は河野氏に入れると考えられます。
 さて、ここで岸田氏の支持者が高市氏と河野氏に分かれた場合、どれくらい河野氏支持に流れた場合、高市氏が破れ、河野氏が勝つかが検討点です。
 私は9月20日の掲示で、高市氏が驚異的な躍進を加速し続けた場合、第1回投票で岸田氏を抜いて2位になることも考えられるとし、決選投票では、2位の高市氏と3位の岸田氏が組み、両者の合計は240~260票となり、過半数の215票に達して高市総裁が誕生すると書きました。その予想をもとに試算すると、第1回投票における岸田氏への票のうち25~45票が河野氏に流れた場合、高市氏は破れ、河野氏が勝つと予想されます。
 20日の掲示で、私は第1回投票で岸田氏は130~140票を得ると仮定したのですが、それが高市氏に20~30票食われるとすると、100~110票。そのうち25~45票が河野氏に流れるというのは、25~40%という割合になります。
 そこで結論としては、決選投票で岸田氏の支持層から25%以上が河野氏に流れると、高市氏は破れ、河野氏が勝つ。逆にある程度、河野氏に流れても、それが25%未満であれば、高市氏が勝利すると考えられます。

2021.9.25
 FNN・社会調査研究センターなどが共同で、終盤戦に入った自民党総裁選挙について、全国1万人規模のインターネット調査を実施。9月25日にNTTドコモ「プレミアパネル」から対象者を無作為に抽出し、メールで協力を依頼。1万90人から有効回答。
 自民党の支持層に限ると、河野氏が47%、高市氏が28%、岸田氏が18%、野田氏が4%と、高市氏が2番手。しかも、岸田氏に八きり水をあけています。保守系の高市氏と岸田氏を足すと、46%。リベラル系の河野氏と野田氏を足すと、51%。5ポイント差になっています。
 毎日新聞と社会調査研究センターが1週間前のl18日に行った全国世論調査では、自民党支持層で、河野氏50%、高市氏25%、岸田氏14%、野田氏3%でした。リベラル系の河野氏・野田氏は計53%、保守系の高市・岸田氏は計39%で、14ポイント差でした。1週間立って行われた今回のFNNと社会調査研究センターの調査結果では、この差が5ポイントとなっています。
 二つの調査は対象と方法が同じではないので、厳密な比較はできませんが、数字だけ見ると、保守系の支持が増えています。また候補者別では、河野氏(50%→47%)と岸田氏(18%→14%)の支持が下がり、高市氏(25%→28%)の支持が上がっています。この変化は、ある傾向を示しているのではないかと思います。
 注意したいのは、いずれもアンケートに答えた自民党の支持層は、必ずしも党員党友ではなく、投票権があるのはあくまで国会議員と党員党友に限られることです。国会議員と党員党友の動向は、これらのアンケートでは分かりません。
 さて、実際の投票、そして決選投票で、どういう動きと結果が出るか。日本の針路を分ける重大な選挙となります。その針路は、116万人ほどの自民党員の判断に委ねられています。日本の人口の約100分の1の人たちです。私は特定の政党に所属せず、自民党員ではありませんので、党員の方々に賢明な判断を期待します。そして、最後は382人の自民党の国会議員の選択で、事実上、次の総理大臣が決まります。彼らには私利私欲・派利派略ではなく、有権者から国政を託された者として、本当に国家・国民を思って確かな選択をしてほしいと思います。

 以下随時掲載。

************* 著書のご案内 ****************

 『人類を導く日本精神~新しい文明への飛躍』(星雲社)
https://blog.goo.ne.jp/khosogoo_2005/e/cc682724c63c58d608c99ea4ddca44e0
 『超宗教の時代の宗教概論』(星雲社)
https://blog.goo.ne.jp/khosogoo_2005/e/d4dac1aadbac9b22a290a449a4adb3a1

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自民党総裁選6~告示、討論会、自主投票多く混戦模様

2021-09-21 08:05:32 | 時事
●候補者の情報の続き

◆高市氏を中心に

2021.9.17
 高市氏は、首相に就任した場合、電力供給のリスク対応に向け、「小型核融合炉開発を国家プロジェクトとする」という持論を訴えています。
 核融合炉は、現在実現可能性のある原子力の平和利用の最高の方法だと思います。また、これから情報通信の高度化で急激に需要が増す電力をエコロジカルに生産するための切り札になるでしょう。
 日本の首相を目指す政治家の中に「小型核融合炉開発を国家プロジェクトとする」と訴える候補が現れたことがうれしいです。しかも、それが真の保守の候補であることが素晴らしいです。真の保守は、日本の伝統を尊重し、自然との調和を大切にする保守でなければならないからです。

Energy shift の記事より
 「核融合炉とは、太陽で起きている『核融合反応』を地上で再現させようという原子炉の一種だ。太陽は、水素原子同士の核融合反応によって生じた熱によって燃え続けている。この『核融合反応』を再現できれば、CO2を排出せずに膨大なエネルギーをつくり出すことができる。しかも、核融合炉は高レベル放射性廃棄物を発生させず、海の中にある重水素といった資源だけで発電できるとされている」

2021.9.17
 朝香豊氏のFBポストによると、出陣式の参加者が一番多かったのは、高市氏で93名。続いて、河野氏が80名程度、岸田氏が74名、野田氏は不明とのことです。
 朝香氏曰く「高市候補への支持は世間で思われている以上に厚い」。

2021.9.17
 告示がされ、4人の候補者による所見発表演説会。そこで、あまり触れられなかったが、実は最も重要な論点の一つが皇位継承問題。次の首相のもとで、安定的に皇位を継承するための方策を決めることになるから。この点について4人の候補の見解は、下記の通り。

産経新聞の記事より
ーーーーー
 安定的な皇位継承をめぐり、共同記者会見で岸田、高市両氏は「女系天皇」を否定。河野氏は政府有識者会議の中間整理を「尊重する」と述べたが、女系天皇を明確には否定しなかった。野田氏は「選択肢に女系天皇が含まれる」と述べた。
ーーーーー

2021.9.17
 自民党総裁選の候補者所見発表会。4人の候補の中で、本当に自分で追求し、しっかり練り上げた政策を訴えていたのは、高市氏だけですね。

2021.9.18
 高市氏は、弾道ミサイルを相手国領域内で阻止する「敵基地攻撃能力」の保有をめぐり「敵基地を一刻も早く無力化した方が勝ちだ。使えるツールは電磁波や衛星ということになる」と主張。同時に「向こうから発射の兆候が見えた場合だ。こちらから仕掛けたら駄目だ」と強調。その上で「強い電磁波などいろいろな方法でまず相手の基地を無力化する。一歩遅れたら日本は悲惨なことになる」とも語っています。
 これに対し、河野氏は「(敵基地攻撃能力の保有は)ずいぶん前の議論だ。今は多くの場合、ミサイルは、移動式発射台に載って移動するので、『敵基地攻撃』という概念ではなくなってきている。ミサイルを撃ち落とす能力や日米同盟の中で、抑止力をどう高めていくかという議論をしていく時代になっていく」というのが持論。高市氏の主張を「敵基地攻撃能力は昭和の概念」と批判。
 だが、いかにミサイル迎撃システムを整えても、完全な防備はできないので、自衛権の行使として、敵基地攻撃能力を持つべきという議論は、いま令和の時代にこそ行われていること。サイバー技術や電磁波攻撃等で、敵の攻撃能力を無力化することは、国防の最先端の課題。河野氏は、それに「昭和の概念」と悪しきレッテル貼りをしているだけです。根本にあるのは、自衛のためであっても中国や北朝鮮を攻撃する能力は持たないという特定アジア諸国へのおもねりでしょう。これで元防衛大臣とは。

◆河野氏

2021.9.18
 河野太郎氏の父親・洋平氏が、父親として居ても立ってもいられず、息子への
 いわゆる慰安婦問題で河野談話を出し、日本を貶めた張本人。だが、自民党はその大罪をごまかして、三権の長である衆議院議長に。
 こういう自民党の体質が、日本をおかしくしてきました。これで洋平氏の息子・太郎氏が首相になるならば、自民党は日本は衰亡させる“自滅党”になります。
いい加減、馴れ合い、もたれ合いを止めなさい!

2021.9.20
 河野一族と共産中国との関係。

藤原道明氏のFBポストより
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 河野がなぜ媚中か。親兄弟が自分の子会社を中国にだけ3社も持っているんだって。そりゃあ、中国に厳しい態度はとれんだろう。そんなことをすれば子会社が追出されるだろう。身ぐるみ剥がれて。

【本日のヤフーニュース、総裁選四候補討論~河野太郎が中国に弱腰な理由に関する投稿の一例】

 河野さんが、なぜあんなにも親中なのか?と疑問に思う人は多いだろう。
 その一つの答えかもしれない会社が、河野さんの地元にある。日本端子株式会社、という企業が、神奈川県平塚市にある。河野さんの地元だよね。
 その日本端子株式会社の大株主は、河野さんの父で、元自民党総裁の河野洋平氏。そして代表取締役は、河野洋平氏の次男であり、河野太郎氏の弟でもある河野二郎氏。
 この日本端子には子会社が3社あるんだけど、全部中国にあるんだよ。

・北京日端電子有限公司
・昆山日端電子科技有限公司
・香港日端電子有限公司
 
これを、みんなはどう思うだろうか?
 仮にも、自民党総裁=次期総理になるかもしれない候補者の、最も近い親族が大株主であったり代表取締役である企業が、中国と親密で良いのだろうか?
 総理の一族が中国で会社経営して、利益・便宜を得ているなんてことが、許されるのか?
 中国共産党との関係は?
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松林利一氏のFBポストより
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 河野太郎候補の推薦人に名を連ねた自民党議員宛てに、この情報を転送しよう。仮に総理になっても、このスキャンダルで政権は短命で終わり、自民党も同時に終わる。
 河野太郎候補は、日本国と日本国民を守る事より、日本端子株式会社を守る事を優先する。靖国神社解体の言明、イージス・アショア廃止の件、敵基地先制攻撃の否定、全ての理由は、「河野家の中国内工場を守る為」。
 平塚に本社を構える日本端子株式会社は、端子・コネクタを主力商品として設計、製造、販売をする優良企業である。河野洋平氏が大株主で役員を勤め、次男の二郎氏が代表取締役の河野家会社である。今回、自民党総裁候補の河野太郎氏も以前在籍していた。
 中国三カ所、北京、昆山、香港に工場兼販売会社を持ち、別途、広州に貿易会社を所有している。もし該社の関係者が中共批判をすれば、中共は笑みを含みながら、陰険に報復をする。
 河野太郎氏が、総裁から総理になったとしても、中共批判をすることは難しい。尖閣を獲られても、沖縄を盗られても、何も出来ないのでは無いか。もし、勇気をふるって、尖閣に上陸した人民解放軍を撃退或いは射殺した場合、中国に在る3工場は間違いなく閉鎖され、全ての資産は没収され、河野家は借金を背負う事になる。
 河野太郎氏は、家族を路頭に迷わすより、尖閣を中国に献上し、靖国神社を解体する道を進むのでは無いか?

日本端子株式会社
http://www.nt-web.jp/jp/company/connected.html
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 日本端子の端子は、中国製の太陽光パネルに使用されているとのことです。

2021.9.20
 河野一族と共産中国の関係。

Naotoshi Saito氏のツイート
 「河野太郎氏の弟が社長の会社が中国共産党関連企業と合弁会社を作り、河野太郎氏側に政治献金を渡していた。」(作成者: @cyokuriさん)

 日本端子から自由民主党神奈川県第十五選挙区支部へ寄付金として、平成24年から令和元年に、合計1,255万円。

◆野田氏

2021.9.17
 野田氏は、政治家としての自分の能力の程度を知りませんね。客観的に自分を評価できず、他者との比較も出来ないのでしょう。首相を目指して自民党総裁選に出るレベルの人ではありません。

2021.9.20
 野田聖子氏に関する情報。

松林利一氏のFBポストより
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 自民党総裁選、いろいろと賑やかになってきた。
 先日の東京地裁、裁判官は、「野田聖子(候補)の夫は、元暴力団組員である」と判決文に書いた。
 2日前土曜日の朝鮮日報日本語版は、「野田氏も日韓女性親善協会の会長を務めている。在日韓国人3世の夫と、2011年に体外受精で誕生した障害を持つ息子がいることでも知られる。」と書いた。

韓国系の夫持つ野田聖子幹事長代行が出馬表明、朝鮮日報、9月18日(土)
http://www.chosunonline.com/.../09/18/2021091880005.html(註 リンク先は細川が貼り直したもの)
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●現状分析と将来展望4

2021.9.18
 Daily Will 2021.9.17付けに「『急伸する高市』vs『河野・二階傀儡政権』」と題した気骨あるジャーナリスト、山口敬之氏の記事が。鋭い分析・予想。さすがに読み応えあり。

ーーーーー
(略)各種世論調査で1~3ポイントと、出馬しても惨敗必至の野田聖子も、「決選投票のコマ」として考えると、俄然意味が出てくるのだ。
 要するに、二階氏としては、

(1)高市が伸びている以上、決選投票は避けられない
(2)地方票のボリュームが少ない決選投票では、岸田票と高市票を足し合わせた「2位3位連合」に河野は勝てない
(3)しかし、野田に恩を売って出馬させれば、野田は高市から「女性宰相期待票」の一部を、河野・岸田から「リベラル・ジェンダー票」の一部を掠め取る事が出来る
(4)第一回投票で野田が25+αの国会議員票を獲得すれば、それは即、決選投票で二階が自由にできる票となる

という見方をすれば、全ての現象の辻褄があってくるのである。(略)

二階氏の胸の内を図らずも暴露したのが9/13、河野による「石破への協力要請」だ。
二階氏の地元、和歌山3区には、秘書で三男の伸康が張り付いている。二階氏は、近い将来選挙区を伸康に譲りたいと考えている。
 しかし、その席を虎視眈々と狙っているのが、安倍親衛隊で参議院議員の世耕弘成元経産大臣である。
 もし、安倍に近い高市や岸田が勝てば、二階氏は選挙区の息子への禅譲に失敗し、和歌山の二階王国は崩壊する。
 しかも、河野は出馬にあたって安倍にも麻生にも挨拶に行っている。このままでは、たとえ河野が勝っても、幹事長職を安倍・麻生に取られてしまうリスクがあった。
 そこで、

・河野にマスコミを引き連れて石破に協力を要請するよう申し向け、
・安倍麻生vs河野太郎という全面戦争の構図を作らせた上で、
・河野を勝たせる事によってのみ、
・和歌山を含む全ての選挙区の公認権を一手に握る、幹事長職を自身で掌握出来るのである。

 河野自身にとっては石破への協力要請は、完全な悪手だ。石破が引っ張ってこれる議員票はたかが知れている。
 それに引き換え、「河野ー石破連合」の結成に嫌気をさした細田派や麻生派から流出してしまう票の方が遥かに多い。
 もし、河野自身が石破に協力を要請したかったのなら、マスコミにバレないように密約を結べばよく、わざわざカメラの前で石破に頭を下げて安倍・麻生を敵に回す必要は、河野自身には全くなかった。
 「河野」と「安倍・麻生」を完全に分断したい二階の思惑通りに行動した河野。
 これで二階と河野の「主従関係」がはっきりと浮き彫りになった。
 もし河野が首相になれば、二階の息のかかった人物が幹事長になるだけでなく、事実上の「二階傀儡政権」となる。(略)
ーーーーー

 私が付け加えるならば、「河野・二階傀儡政権」はその背後に中国共産党政権があり、日本を中国の属国としていく亡国の政権になるということです。

2021.9.18
 毎日新聞と社会調査研究センターが18日に行った全国世論調査の結果。誰に総裁になってほしいか尋ねたところ、なんと! 高市氏が岸田氏を抜いて第2位に躍進。
 一般回答者では、河野氏43%、高市氏15%、岸田氏13%、野田氏6%。自民党支持層では、河野氏50%、高市氏25%、岸田氏14%、野田氏3%。
 高市氏は、さらに伸びしろがあるでしょう。ただし、保守の岸田氏を食うのではなく、リベラルの河野氏を食うのでないと、河野氏の優位を覆せません。
 先の世論調査は自民党支持層にしぼると、河野・野田のリベラル系チームは計53%、岸田・高市の保守系チームは計39%。14ポイント差。
 仮に高市氏が躍進を続け、第1回投票で河野氏が過半数に届かぬ票数で1位、高市氏が2位になった時には、2人による決戦投票へ。ここで、高市氏は河野氏に勝てるか。勝者になるには、国会議員票382票(竹下亘氏死去で1票減)、都道府県票47票、計429票の過半数215票を取らねばなりません。岸田氏支持者の多くは高市氏に投票すると見て、岸田・高市連合で215票以上に行けるか。

2021.9.18
 共同通信社が17、18両日、自民党総裁選について電話で調査。全国の党員党友の支持動向を探ったもの。新総裁にふさわしいとしたのは、河野氏48・6%、岸田氏18・5%、高市氏15・7%、野田氏3・3%。
 党員党友による地方票は党員党友の投票を全国集計し、得票割合に応じてドント方式で配分する仕組み。それで試算すると、地方票382票のうち河野氏は210票を超えたとのこと。また、「まだ決めていない・分からない」と答えた13・9%を除いて試算すると、岸田氏は80票前後、高市氏は70票前後を獲得する見込み。野田氏は10票程度となるとのことです。
 河野氏が地方票を210票超も獲得し得るとすれば、石破氏への支持票が多数回っているためでしょう。
 さて、仮に「まだ決めていない・分からない」と答えた13・9%についても、上記と同じ支持率を当てはめると、河野氏は236票超に。これに加えて国会議員票を147票(38.5%)取れば、第1回投票で過半数にて勝利が可能になります。
 現状を見る限り、147票まではいかず、決戦投票になるのではないか。とはいえ、各派閥で議員の自主投票の割合がかつてなく大きいので、予測は大変困難な状況です。

2021.9.20
 共同通信社の世論調査を基にした考察の続き。
 素人の気楽さで、私の予想を書いてみます。
 現状において、第1回投票で河野氏が過半数を取って勝利する可能性は、低い。おそらく決選投票になるでしょう。
 決選投票は、国会議員票382票プラス都道府県票は47票の計429票のうち、過半数の215票を取った者が勝者。第1回投票との違いは、地方票の影響力が小さくなること。
 仮に河野氏が第1回投票で党員党友票を236票獲得した場合、この割合は61.8%。決選投票で、野田氏への票を河野氏に加えて試算すると、河野氏は都道府県票47票のうち、29~31票を得そう。これを基にして過半数215票を取るには、河野氏は議員票が184~186票必要。だが、河野氏はそこまで得票できないと予想します。
 各種世論調査の結果をもとに予想すると、第1回投票において議員票は、岸田氏が1位で130~140票、次いで河野氏が120~130票、高市氏が110~120票、野田氏が10~20票。
 決選投票で岸田氏と高市氏が組むと、両者の合計は240~260票。過半数の215票に達するでしょう。河野氏は野田氏と組んでも、130~150票。河野氏が決選投票を制するには議員票が184~186票必要ですが、36~54票足りないということになります。岸田総裁が誕生します。
 しかし、高市氏が驚異的な躍進を加速し続けた場合、第1回投票で岸田氏を抜いて2位になることも考えられます。その場合、高市氏は主に岸田氏の票を食うでしょうから、両者の得票数の割合が変わると考えられます。決選投票では、2位の高市氏と3位の岸田氏が組むことになり、両者の合計は240~260票。過半数の215票に達し、高市総裁が誕生するでしょう。

 以下随時掲載。

************* 著書のご案内 ****************

 『人類を導く日本精神~新しい文明への飛躍』(星雲社)
https://blog.goo.ne.jp/khosogoo_2005/e/cc682724c63c58d608c99ea4ddca44e0
 『超宗教の時代の宗教概論』(星雲社)
https://blog.goo.ne.jp/khosogoo_2005/e/d4dac1aadbac9b22a290a449a4adb3a1

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自民党総裁選5~風雲を呼ぶ高市氏が奇跡を起こすか

2021-09-19 10:11:04 | 時事

●候補者の情報の続き

◆高市氏

2021.9.12
 高市氏は「日本経済を立て直すため、危機管理投資、成長投資に予算の比重を置く」と述べ、具体例として、新型コロナウイルス対応をあげ、「治療薬やワクチンを日本で作るための投資に国費を使うべきだ」とフジテレビの番組で訴えました。
 危機管理投資、成長投資の対象を、国民の健康と生命を守るという観点から考えることは重要です。今後もデルタ+4等の新たな変異種の出現やさらなる新型のコロナウイルスの発生の可能性があります。治療薬やワクチンの国産をやらないと、わが国は常に欧米の製薬業界の市場の立場に甘んじることになります。

2021.9.16
 高市氏は、サナエノミクスで金融緩和、緊急時の機動的な財政出動、大胆な危機管理投資を総動員し、物価安定目標2%の達成を目指すとし、時限的にプライマリーバランス(基礎的財政収支、PB)の規律を凍結すると主張しています。
 私は、デフレ下では積極財政を打つべしという意見なので、高市氏の主張に賛成です。下記のグラフを見れば、PB規律がいかに日本経済の成長力を奪っているかが分かります。



土木工学者・社会工学者・評論家、藤井聡氏のFBポストより
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 今、高市候補が主張し麻生財相が反発する等して俄に注目を集めているプライマリーバランス(PB)規律。
 PBが如何に日本を破壊したのかがよく分かるのがこのグラフ。各国・地域の名目GDPの推移グラフです。ご覧の様にPB規律が導入されてから、日本は全く成長出来なくなってしまっているのです!
 そもそも日本がPB規律を始めて掲げたのが橋本内閣期の1997年。当時それはPBと呼ばれていませんでしたが、「赤字国債削減」目標が始めて掲げられたのです。それは現在のPB黒字化目標と同様の内容・機能を果たすものです。
 それ以後、日本は国債を十分出せ無くなった結果、消費増税をやったり支出カットを行う方針が採用されるようになり、全く成長出来ない国になったのです。
 小泉政権期には、それが改めて「PB規律」と呼ばれる様になり、単に国債を「削減」するだけでなく「ゼロ」にする(=PB黒字化にする)ことを目標とするものへと先鋭化されます。
 リーマンショック時に一時期撤廃されるのですが、元財務大臣だった菅直人総理が再び設定。PB撤廃の折角のチャンスが水疱に期してしまいます。
 そして今、コロナ禍によって再び事実上PBが撤廃される状況になっています。今こそ、PBを完全に取り除くチャンスなのですが……麻生氏はPBを堅持すると言い張っています。
 このままでは、日本はPB規律によって永遠に成長出来なくなり、アジアの貧国に堕落してしあうことは火を見るよりも明らか……
 このコロナ禍で事実上PBが撤廃されているこの機会に、PBを撤廃することが絶対に必要なのです. 
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2021.9.14
 産経新聞が高市早苗前総務相へのインタビュー記事を掲載。発言の要点。

・台湾有事は「日本への脅威でもある。国民の命を守れないぐらいの事態に発展しかねない。自衛権の発動に近い状況となる可能性が高い」
・蔡英文総統は「毅然(きぜん)としていて、憧れの女性でもある。とても会いたい。台湾との協力関係はしっかりと進めていくべきだ」
・台湾で親中政権が誕生した場合、中国への技術流出の危険性に備えた対応が必要。
・外交の基軸は日米同盟。「米国は最も信頼できるパートナーだ。さまざまな情報や技術を共有していかなければ日本はとても守れない」「安倍晋三前首相のように世界の真ん中で咲き誇る日本外交が実現できたら素晴らしい。(新型コロナウイルス禍で)リモート会議が多くなるだろうが、できるだけ発信力を強めていきたい」
・中国当局による新疆ウイグル自治区などでの人権侵害行為を非難する国会決議は「必要だ。先の通常国会での見送りは悔しかった」。早期の決議を目指す。
・歴史問題について「中韓両国は不正確な情報を世界中にさまざまな手段で発信している。日本はあまりにも『歴史外交』が弱すぎる」
・歴史外交を強化するため、内閣官房に省庁横断的な部署を設けることが有益。
・初の女性首相に就く可能性について、「女性だとか男性だとかではなく、一人でも多くの自民党の同志が衆院選で勝つために全力を挙げる」

2021.9.15
 高市候補の産経インタビュー記事について。

門田隆将氏のツイート
 「高市早苗氏が『蔡英文総統は憧れの女性。会いたい。対中非難決議は必要。通常国会での見送りが悔しかった、歴史問題では中韓が不正確な情報を世界に発信。日本は"歴史外交"が弱すぎる。強化のため、内閣官房に省庁横断的な部署を設けたい』と。遂に"中国を恐れない"政治家登場。」

 なぜ多くの政治家が中国を恐れるか。カネ、女、スキャンダル等で弱みを握られているからでしょう。それがなければ、高市氏のようにまっとうな発言が出来るはずです。

2021.9.14
 古屋圭司衆議院議員(元国家公安委員長、拉致議連会長、日本会議国会議員懇談会会長)が高市氏支持を表明し、同氏の選挙対策本部長に就任。自らの考え方を下記にて公表しました。

ーーーーー
自民党総裁選挙に向けて私の考え方。

 ここ数日は、SNSでの発信は控えておりましたが、この度の総裁選挙において私の対応を決意しましたのでご報告申し上げます。
 総裁選挙には、3人の立候補が決定していますが、私は
『高市早苗候補』
を支援することとしました。
 多くの同志からの要請もあり、高市候補の選挙対策本部長を務めます。
 その理由は、

一.国民の支持層はそれぞれ、保守2割、無党派6割、リベラル2割の比率は殆ど変化していません。無党派はその時の政治情勢で動きますが、保守とリベラルはここしばらく不変でした。そして保守の9割以上を自民党が獲得してきましたが、今はその比率が低くなっています。だからこそ今保守の柱が必要です。
二.現在立候補を予定している候補の中で、真の保守は高市候補一人です。
三.今まではメディアへの露出が少なかったため、国民の皆様の認識は殆どありませんでしたが、立候補決定後は多くのメディアに出演し知名度と共に間違ったレッテル「右寄り」の誤解も取れつつあります。それは経済はじめ農林水産業、また社会保障問題など幅広い政策を自らの言葉で訴えていることでも明らかです。
四.高市氏本人も、幅広い政策立案能力と行動力、メッセージ力、信念を持ち合わせています。

 私は、多くの同志からの要請もあり、高市早苗候補の選挙対策本部長を務めることになりました。
 17日から告示の自民党総裁選挙において、党員の皆様への投票依頼はもちろんのこと、多くの国会議員への働き掛けを徹底して参りたいと思います。党員の皆様にはぜひとも高市候補をご支援お願いします。
 皆様のご理解とご協力をお願いします。
 なお、周到な事前準備を重ねてきましたが今夜から正式に選挙対策本部も立ち上げスタートしました。
ーーーーー

2021.9.16
 安倍前首相が SNS で高市早苗候補への支持を公に表明。

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 コロナ禍の中、国民の命と生活を守り、経済を活性化する為の具体的な政策を示し、日本の主権は守り抜くとの確固たる決意と、国家観を力強く示した高市早苗候補を支持いたします。
 世界が注目しています。
 皆さま宜しくお願い申し上げます。
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 決起集会「高市早苗先生を総理にする緊急集会」には、ビデオメッセージを寄せ、「100代目で女性首相が誕生すれば世界が注目する。皆さんの力を高市さんに与えてほしい」と支援を呼び掛けたとのことです。
 安倍氏による高市氏支援の呼び掛けは、影響大と思います。石破氏以外の大物政治家で、特定の候補者への投票を有権者に呼び掛けて大きな反響を起こせるのは、安倍氏のみでしょう。

●現状分析と将来展望3

2021.9.13
 日刊ゲンダイが「安倍前首相は真っ青…チルドレン90人“造反”で総裁選『高市氏支持』まとまらず」という記事を出しました。9月13日付です。

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 自民党の1~3回生議員が立ち上げた「党風一新の会」が、総裁選(17日告示、29日投開票)を巡り、“派閥一任”の意思決定に猛反発している。安倍政権下で当選してきた安倍チルドレンの反乱に、“生みの親”は慌てているようだ。
 「党風一新の会」の呼びかけ人は70人に上る。細田派16人、岸田派13人、麻生派と竹下派が各10人、二階派6人、石破派4人、石原派1人、無派閥10人と横断的な構成だ。
 驚くべきはその規模で、現在90人が入会。自民党衆院議員のうち3回生以下は126人だから、7割超の勢力を誇る。
 代表世話人を務めるのが、最大派閥・細田派に所属する福田達夫衆院議員。祖父に赳夫元首相、父に康夫元首相を持つ“政治エリート”だ。慶大法学部卒、米ジョンズホプキンス大高等国際関係学研究所留学、三菱商事出身というキラキラの経歴も手伝って、「清和会(細田派)のプリンス」とされている。
 10日に行われたオンライン設立総会では、総裁選候補者と若手の意見交換の場を求める提言を採択。総会後、福田氏は「派閥一任で総裁選の行方を決めないことはほぼ達成できた」と胸を張った。
中心に河野“カレー派閥”
 こうした若手の動きに真っ青なのが、総裁選で高市早苗前総務相を支持する安倍前首相なのだという。90人のうち多くが、河野氏支持に回るとみられているからだ。
 「3回生以下は事実上、安倍政権下で誕生した安倍チルドレンです。安倍さんが推す高市さんに協力するのが筋といえば筋ですが、総裁選は来る総選挙の顔を選ぶものなので、若手にとっては死活問題。勝てる顔を選ぶとなると、『高市さんではね……』と二の足を踏むのは当然です。岸田さん(前政調会長)も、河野さん(ワクチン担当相)に比べて人気が劣る。若手は河野さんに乗るのが得策だと考えているでしょう」(自民党関係者)
 7年8カ月にわたった安倍政権の力の源泉は、最大派閥を「右向け右」でコントロールできたことにある。しかし、今回の総裁選は高市支持ではまとまらず、出身派閥の細田派も自主投票になる可能性が浮上。そこに若手の“造反”となれば、安倍氏が慌てるのもうなずける。
 「もともと清和会(細田派)自体が、設立者である福田赳夫さんの流れを組む福田系と、かつて派閥会長を務めた安倍晋太郎さんの安倍系が混在している。福田(達夫)さんの父・康夫さんも、安倍さんと親しかったとはみられていない。そのためではないでしょうが、『党風一新の会』の提言には、『安定政権が続く中で強引ともとられる政権運営や、国民意識と乖離した言動や行動も散見されるなど』と、わざわざ安倍政権を批判する内容を書いている。福田(達夫)さんはむしろ、河野さんと近いのではないか。河野さんを中心に若手や中堅が集まる『火曜会』に、福田さんも参加しているといいます。その会で一緒にカレーを食べて親睦を深めているようです」(前出の自民党関係者)
 「安倍1強」支配も崩れ始めている。

 これは、決してガセネタの煽り記事ではありませんね。
 自民党の1~3回生議員の多くは、安倍氏が首相として選挙で連戦連勝してきた時代に当選した議員。本当の選挙の厳しさを知らない。自分の実力で支持層をしっかり獲得できていない。そのため、安倍氏退任後の選挙で、再選に不安を抱えている。
 議員は、選挙で負ければ、ただの人。下手をすれば、無職の浪人。天下国家を思う大きな志のない政治家は、日本の運命よりもわが身の明日を思って、自分が生き残るために「選挙の顔」を求めるのでしょう。
 いざとなったら、大義、道義、恩義よりも、私利、功利、実利。そういう議員は、生き残ってもあまり役に立ちません。

2021.9.15
 石破氏が出馬見送り。

(1)推薦人が20人確保できず、立ちたくても立てないのか。
(2)出てもまた勝てないなら、終に沈没するのを恐れるのか。
(3)なかなか自分の出方を決められない愚図な性格なのか。
 それとも、
(4)じっくり立候補者の動向を見て、党員党友票を多く取れる自分を、有力候補者にいかに高く売るかを見極めてきたのか。

 最後の(4)だとすると、首相になりたくて石破氏の支持を得たい河野氏に、強気の条件を出して約束を取り付け、河野=石破連合を立ち上げて、自己の目的を追求しようとする魂胆であり、なかなかの策士だということになるでしょう。
 しかしながら、古人曰く「策士策に倒れる」。
 河野氏が本気で「リベラル太郎」から「保守太郎」に変身したいなら、石破氏の支持を得て総裁の座についたら、石破氏との約束(幹事長? 副総理級?)を反故にして、石破氏を切り捨て、安倍氏・麻生氏らと保守主義者の大連合を創るという手があるでしょう。
 突き放された石破氏は、自民党を出て、左派・リベラルの野党連合を率いて首班を目指すかも。ついていくのは、十名程度か。

2021.9.15
 自民党総裁選。山岡鉄秀氏のFBポストを紹介します。

<2021.9.13付>
 「中国メディア『高市早苗->狂人』『河野太郎->親中派代表』 中国が誰が日本の首相に相応しいか教えてくれている。河野洋平は日本の名誉を毀損したが、河野太郎は日本を存立危機に陥れるだろう。自民党議員と党員は河野親子に日本を破壊されてもいいのかよく考えて投票して欲しい。自民党が国家滅亡のトリガーを引くのでは洒落にならない。今回の総裁選は誇張なく日本の命運を決める」

<2021.9.15付>
 「日本は誇張なく危急存亡の秋を迎えている。菅首相が二階媚中派を道連れに退陣した後、天が日本国民に与えた選択肢は二つ。高市政権で日本を死守するか、河野石破政権でチベット・ウィグルの道を歩むか。
 どの議員が誰を支持するかしっかりと見届けよう。これ以上の判断基準はない。現時点で旗幟鮮明にできない議員は勝ち馬に乗ることを考える小早川秀秋に過ぎない。日本は歴史的分岐点を迎えた」

2021.9.15
 "風雲を呼ぶ大和なでしこ" 高市早苗氏が総裁選で奇跡を起こした場合、衆議院選挙では女性票が多数、自民党に入ります。
 有権者の半分以上は、女性です。この事実は、重要です。
 有権者は、保守2割、無党派6割、リベラル2割。そのうち、無党派の女性の多くが高市自民党に投票。リベラル支持の女性も、左翼の活動家を除いて、高市氏への期待から自民党に多く投じるでしょう。

************* 著書のご案内 ****************

 『人類を導く日本精神~新しい文明への飛躍』(星雲社)
https://blog.goo.ne.jp/khosogoo_2005/e/cc682724c63c58d608c99ea4ddca44e0
 『超宗教の時代の宗教概論』(星雲社)
https://blog.goo.ne.jp/khosogoo_2005/e/d4dac1aadbac9b22a290a449a4adb3a1

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自民党総裁選4~河野氏が第1回投票で過半数を取るか

2021-09-17 10:51:48 | 時事
●候補者の情報の続き

2021.9.13
 中国共産党機関紙「人民日報」傘下の「環球時報」が、総裁候補を論評。
 なんと高市氏を「狂人」と悪罵。その一方、河野氏を「親中派」と絶賛。中国共産党指導部が誰を警戒し、誰を待望しているかが、明らか。
 岸田氏については、森友再調査を口にしてすぐ否定したのは、びびったと強調。一国の宰相になるかも知れない政治家が、びびり男と実に軽く見られています。

◆岸田氏

2021.9.12
 岸田氏は、先の通常国会で採択が見送られた中国当局による新疆ウイグル、内モンゴル両自治区などでの人権侵害行為の即時停止を求める決議案に賛意を示しました。「賛成だ。人権という基本的な価値を守ることは特に力を入れなければならない」と発言。さらに、総裁選で勝利した場合、人権問題を担当する首相補佐官を設置する考えも表明。「省庁横断で人権問題についての態勢を固め、国際社会に発信していきたい」と強調したと産経新聞の記事が伝えています。
 上記決議案に賛意を示したことは、大いに評価できます。ただし、人権問題は扱いを慎重にしなければいけません。中国のウイグル人・モンゴル人・香港市民の問題と、アイヌ、BLM、LGBT等を同じ価値観で取り扱うと、左翼・リベラル・フェミニストに食い込まれます。岸田氏がどこまで本気か分かりませんが、人権問題担当の首相補佐官に、誰を指名するかが非常に重要になります。

2021.9.16
 河野候補を支援する石破氏が今回の総裁選を「古い自民党と国民との戦い」などと指摘したことについて、岸田氏が「『変える』とか『新しい』とか言葉が踊っているが、具体的にどうするか明らかにすべきだ。その中身で本当にやる気があるのはどちらかを示すことが大事だ」と批判。
 石破氏の策謀を許すまじ。岸田氏の顔が「戦う男の顔」になってきました。

◆河野氏

2021.9.13
 戦狼外交の顔、反日の鬼女が、河野太郎氏とのツーショットでこの笑顔を見せるとは!(幼なじみ? 高校の同級生? まさか愛人?)
 河野氏は、中国共産党政府相手にどういう外交をやってきたのだろう。今後、彼が政権を取って、首相として、中国に対して、いかに強く非難を表明しても、この写真を出されれば、嗤われて終わりです。



2021.9.15
 河野氏と中国外務省の華春瑩報道局長のツーショット自撮り写真は、どういう時に撮影されたか。

島田洋一氏のFBポスト
 「2019年6月9日、刑事事件の容疑者を中国本土に引き渡せるようにする条例改正案に対し、香港で100万人規模の抗議デモが発生。
 デモの牽制を狙い、中国外務省の華春瑩報道局長が『香港駐留の人民解放軍部隊は忠実に防衛責任を果たす』と発言(7月26日)。
 河野太郎外相がその華氏と嬉しそうに自撮り写真を撮ってツイートしたのはそのひと月後。香港では抗議運動が続いていた。
 こんな人物を日本の首相にしてよいのか」

2021.9.14
 リベラル太郎の河野氏が率いる "自由"民主党は、"実質"民主党に。

2021.9.15
 リベラル太郎の河野氏が勝つと、こういう人事になる可能性が極めて大。

 河野太郎総理
 石破茂幹事長
 小泉進次郎官房長官

 立憲民主党、国民民主党、社民党などの左派リベラルや左翼は大喜び。
 中国共産党、韓国反日派も大喜び。

2021.9.16
 河野氏は「リベラル太郎」から「保守太郎」に変身中かと思ったら、やっぱり「リベラル太郎」だね。同性婚と選択的夫婦別姓に賛成。

2021.9.16
 ジャーナリストの安積明子氏によると、河野陣営では河野氏が「こんなに不人気だと思わなかった」と、悲鳴が上がっているそうな。gendai.ismedia の記事から抜粋にて。

ーーーーー
 そもそも総裁選の要となるのは職域団体票だが、その職域団体に河野氏は良く思われていないようだ。
 「長らく権益を守ってきた職域団体は、その既得権益を守ってもらうべく自民党との関係を重視してきた。だがその既得権益を否定してきたのが河野太郎。河野氏には自民党の秩序を破壊する“壊し屋”のイメージが定着しているようだ」(註 河野氏支持の国会議員)
 とりわけ反発を喰らっているのは「脱原発」の封印で、経済界の反発は相当なもの。ある経済関係者は怒りを込めてこう言った。
 「2050年までにカーボンニュートラルを実現するとなると、原発の利用を認めなくては必要なエネルギーが追いつかない。『自然と原発はなくなっていく』などという甘い考えで解決できるものではない。日本経済に『死ね』と言っているに等しい」
 河野氏の「上から目線ぶり」も総裁選運動の足かせになっているようだ。たとえば出馬会見で河野氏が「手柄話」として得意げに語ったワクチン供給だが、そのワクチンを接種すべき“かかりつけ医”の間では評判が芳しくない。
 9月7日の会見で河野氏は、予約されていないワクチンがかなり残っており、かかりつけ患者のみならず接種を希望する一般人に広く接種すべきと主張した。しかし自治体から医療機関に供給されて冷蔵庫に保管されているワクチンの使用期限は1か月で、医療機関は計画をたてて発注しているため、通常は残ることはありえないというのが接種を担当する現場の医師側の主張だ。
 こうしたことが災いし、現場の医師たちの反発が河野陣営に跳ね返る。
 「そもそも医師側も一生懸命にやっているので、もう少し“お願い調”ならともかく、ああいう風に言われると、カチンとくるらしい」
 誤解を生じやすい性格というべきか、それとも「人徳のなさ」というべきか。いずれにしても党員票を逃がしているが、石破氏を抱えることでさらに議員票を失うことになりかねない。
ーーーーー

 筆者の創作ではないかと思うほど、河野氏のイメージに合った話ですね。世論調査での人気の高さと、どちらが実態を表しているのか。

◆野田氏

2021.9.16
 野田聖子幹事長代行も立候補。野田氏の夫は「元暴力団員」と裁判所が認定、約10年間組員として活動。自民党では、配偶者が元反社会勢力である政治家でも総裁になれるのか。
 それはともかく、野田氏の参戦によって総裁選の票が分散。一度では決まらず、決選投票になる可能性が増したという見方があります。その影響を最も受けるのは、同じ保守系リベラルで政策的に近い河野氏でしょう。第1回投票で過半数を占めて勝利を決めたい河野氏としては、自分に入るはずの票を野田氏に取られます。ただし、野田氏への支持はほぼ議員票に限られます。10~20票程度か。

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 週刊新潮は、「『女性総理』の夢を壊した『野田聖子』総務相の『元反社夫』」と書いた。野田聖子氏は「事実無根」と否認し、夫・文信氏は「名誉毀損」だと東京地裁に訴えた。
 3ヶ月前、東京地裁で「原告の請求を棄却する。被告側記事で原告の名誉は毀損されていない。原告が指定暴力団・会津小鉄会の昌山(まさやま)組に所属していた元暴力団員であるとの記述は、真実であると認められる」、との判決が下った。
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 次回に続く。

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 『人類を導く日本精神~新しい文明への飛躍』(星雲社)
https://blog.goo.ne.jp/khosogoo_2005/e/cc682724c63c58d608c99ea4ddca44e0
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自民党総裁選3~石破氏の動向が鍵に

2021-09-16 10:09:52 | 時事

●三人の候補の情報の続き

2021.9.11
 出馬表明後の河野太郎氏は、発言が大変化。憲法改正、皇位継承、河野談話について質問されると、自分の主張のない抽象的な答え。突き詰めるとこれしか中身がないのか、総裁の座に就くまで正体を隠す演技か。

門田隆将氏のツイート
 自称”保守政治家”河野太郎氏は記者に”具体的な憲法改正案は?”と聞かれ「議論を見極め対応していく」、”今までの女系・女性天皇検討の必要性は?”には、「有識者会議の取りまとめに期待」と。”河野談話上書きの可能性は?”には「自民党政権が継承してきた歴史認識を受け継ぐ」・・・正体がバレないよう必死。

2021.9.11
 河野氏は、対中外交で王毅外相に卑屈な拝礼式の握手。反日の鬼女・華春瑩報道官とは自撮りで笑顔のツーショット写真。靖国神社には参拝せず、韓国の慰霊施設には神妙に参拝。
 特定アジア諸国に拝跪外交をしてきた最低の政治家ですね。河野談話を出した河野洋平氏の紛れもない息子です。首相になったら、中韓に恥さらしの写真を使われます。どんな言葉で偽装・粉飾しようとも、1枚の写真が正体を現します。



2021.9.12
 ○○太郎氏。総理大臣にすべき政治家ではありません。



2021.9.11
 高市氏は、尖閣諸島について、「実行支配を日本がしている大切な領土だ。領土を守るため、しっかり自衛隊と海上保安庁が動ける環境を確立していきたい」と語り、海上保安庁法や自衛隊法の改正を目指す考えを示しました。
 本気度が岸田氏、河野氏とは違いますね。
 尖閣を巡っては、河野氏に関して、西村幸祐氏が注目のツイート。
 「(略)8年前、ルース駐日米大使が自民若手議員と会食した。その際尖閣問題への見解をそれぞれに求めると、河野太郎氏が『あんな石ころのような尖閣諸島で日中関係にひびが入る位ならくれてやれば良い』と発言し、周囲は騒然としたという情報がある。河野氏の出馬会見で誰かこの真偽を確認して欲しい」

2021.9.12
 藤井勝氏(日本会議地方議員連盟)のFBポストを紹介します。
  「自民党総裁選挙の政策で防衛問題が争点になったことはほとんどない。
 しかも、宏池会の重鎮である、岸田氏をして、我が国を取り巻く状況の厳しさを語り、島嶼防衛の重要性を指摘している。
 これは高市氏が総裁選挙に出馬し、皇室、防衛、憲法、経済、夫婦別姓問題などの政策を堂々と提案した効果でもある。
 高市氏は初代女性総理を目指すに足りる政策ウーマンであることがわかる。
 そして、何よりも、総理として靖国神社昇殿参拝の実現を公言された、唯一の存在だ」

 ある人曰く「サナエあれば、憂いなし」。

2021.9.13
 岸田氏は、先の通常国会で採択が見送られた中国当局による新疆ウイグル、内モンゴル両自治区などでの人権侵害行為の即時停止を求める決議案に賛意を示しました。「賛成だ。人権という基本的な価値を守ることは特に力を入れなければならない」と発言。さらに、総裁選で勝利した場合、人権問題を担当する首相補佐官を設置する考えも表明。「省庁横断で人権問題についての態勢を固め、国際社会に発信していきたい」と強調したと産経新聞の記事が伝えています。
 上記決議案に賛意を示したことは、大いに評価できます。ただし、人権問題は扱いを慎重にしなければいけません。中国のウイグル人・モンゴル人・香港市民の問題と、アイヌ、BLM、LGBT等を同じ価値観で取り扱うと、左翼・リベラル・フェミニストに食い込まれます。岸田氏がどこまで本気か分かりませんが、人権問題担当の首相補佐官に、誰を指名するかが非常に重要になります。

2021.9.13
 自民党総裁選は、9月17日告示、29日投開票です。高市氏は「日本経済を立て直すため、危機管理投資、成長投資に予算の比重を置く」と述べ、具体例として、新型コロナウイルス対応をあげ、「治療薬やワクチンを日本で作るための投資に国費を使うべきだ」とフジテレビの番組で訴えました。
 危機管理投資、成長投資の対象を、国民の健康と生命を守るという観点から考えることは重要です。今後、デルタ+4等の新たな変異種の出現やさらなる新型のコロナウイルスの発生の可能性があります。治療薬やワクチンの国産をやらないと、常に欧米の製薬業界の市場の立場に甘んじることになります。

●現状分析と将来展望2

2021.9.12
 NEWSポストセブン 2021.9.8 付けの記事を紹介します。自民党が9月4日、党員・党友を対象に実施した総裁選の情勢調査の結果をまとめた内部資料に基づく記事です。こうした調査は異例ですが、結果報告の資料が漏出したのは初めて。主要メディアの世論調査では、決して迫ることのできない党員党友票の動向を予測するものとなります。
 「石破―河野連合ができて候補者を一本化した場合はどうなるか。党員投票で2人の得票がそのまま加算されるとして得票をドント方式でシミュレーションすると、

1位 石破―河野連合 247票
2位 岸田氏 97票
3位 高市氏 39票

 と岸田氏に大差の1位となる。石破-河野連合は議員票383票のうち136票(約35%)を獲得すれば1回目の投票で過半数を取り、決戦投票なしで総裁選に勝利できる」
 
 石破氏が立候補するかしないかが、総裁選の行方を左右することが、従来の各種の予想よりはっきりしました。
 左派リベラルのメディアである週刊ポストは、河野=石破連合によるリベラル政権の誕生を煽っているのでしょう。私は、石破氏が不出馬の場合、同氏の支持票がそのまま河野氏にまわるわけではなく、岸田氏、高市氏にまわる票も出るだろうと思います。それがどれくらいになるかは分かりませんが。
 次に、この調査は9月4日時点のものゆえ、その後、高市氏が風雲を巻き起こし、風圧を受けた岸田氏が保守色を明確にし、河野氏が自らボロを見せ続けている中で、自民党党員党友の意識が大きく変化するかどうかもポイントになります。
 日本を愛する諸兄諸姉、日本を河野=石破連合に奪われてはなりません。

 下記に記事の全文を掲載します。

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NEWSポストセブン
【内部資料スクープ入手】自民党総裁選「党員調査結果」の衝撃 石破・河野一本化の舞台裏
2021/09/08 16:00

 新聞各紙は独自に自民党総裁選(9月17日告示、9月29日投開票)の世論調査を実施し、〈石破氏、党員票の優勢崩れる…若手議員「河野氏の後じんでは厳しい」〉(読売新聞オンライン9月7日配信)、「次の首相に、河野氏トップ31% 石破氏26%、岸田氏は18%」(東京新聞ウェブ版9月5日。共同通信調査)などと「河野氏のトップ」を報じている。しかし、総選挙と違って総裁選の選挙権を持つのは全国約113万人の自民党員・党友だ。一般有権者を対象にした新聞の世論調査は党員票の動向を正確に反映しているとは言えず、いわば国民の“人気投票”の域を出ない。
 実は、もっと正確な調査がある。本誌・週刊ポストが入手したのは、自民党がさる9月4日、党員・党友を対象に実施した総裁選の情勢調査の結果をまとめた資料だ。A4判1枚に整理された集計表には、「2021年9月4日 総裁選調査(調査対象:自民党党員)都道府県別」の表題がつけられ、都道府県毎に総裁選各候補の得票とその割合が一覧表になっている。

 質問は3項目。
【1】菅総理が辞退されたことで自民党に活性化が生まれると思いますか?
【2】総裁選挙で派閥の力が大きな影響を持ちます。あなたはどう思いますか?
【3】報道その他で立候補が予想される中であなたは誰に投票したいと思いますか?

 そして3問目に続いて、岸田文雄氏、河野太郎氏、石破茂氏、高市早苗氏、野田聖子氏、下村博文氏の6人の名前と、「まだ分からない」という選択肢がある。調査数は全国2135人となっている。

石破氏は31都道府県で単独トップ
 結論から言えば、党員の支持1位は石破氏。東京、千葉、埼玉など31都道府県で単独トップに立ち、全体の得票率は29%だ。
 2位は河野氏で地元の神奈川、大阪など8府県で単独トップ(全体の得票率21%)、3位の岸田氏は地元の広島、福岡など4県で単独トップ(同19%)、4位が高市氏で地元・奈良で単独トップ(同8%)、以下は5位野田氏(1%)、6位下村氏(0%)の順だ。他に、石破氏と河野氏が同率首位だったのが1県、岸田氏と河野氏が同率首位だったのが1県ある。新聞の世論調査とはかなり違う結果だ。
 そもそも自民党が総裁選直前に党員票の動向調査をするのは異例と言っていい。出馬する各陣営は情勢を知りたいだろうが、公平・中立に総裁選を実施運営する立場の党本部が事前に党員票の動向を調べる大義名分がない。たとえ内々に調査をしていたとしても、これまで結果が流出したことはなかった。
 形式的には、この調査は総選挙が近づく中、菅義偉首相が突然の総裁選不出馬を表明(事実上の退陣表明)し、新総裁を選ぶことになったことを党員がどう受け止めているかの意識調査の体裁がとられている。しかし、設問には政治的意図が感じられる。
 自民党の各派の中堅若手議員には総裁選での派閥の引き締めに反発し、自主投票を求める声が強い。そうした声に応じるかのように、設問【2】には、総裁選で「派閥による引き締め」(派閥幹部が誰に投票するかを決め、所属議員に対してその候補に投票するように指示して従わせるやり方)の是非を問う設問がわざわざ盛り込まれている。
 ちなみに回答は、「派閥の選挙では自民党は国民から見放される」が47%、「選挙に派閥が関わるのは仕方ないと思う、悪い事ではない」が53%と伯仲している。従来から行なわれている総裁選での派閥の引き締めを容認する意見が過半数なのは自民党のやり方をよく知っている党員ならではかもしれないが、「見放される」との回答が5割近くにのぼっていることは、各派も無視できないはずだ。
 また、設問【3】がこの調査の主眼だったと思われるが、それでも、まだ立候補者の顔触れが決定しない段階で、報道ベースで投票先を問うのも党の調査としてはフライングだろう(自民党総裁選挙管理委員会事務局に聞くと、「そうした調査については、承知していません」と回答)。
 ポイントは「決選投票になるかどうか」
 では、何のために党員票の情勢分析が必要だったのか。最近の総裁選各候補の動きをトレースするとその狙いが浮かび上がってくる。河野―石破連合(候補者の一本化)に向けた動きだ。
 今回の総裁選の構図は、これまでとは全く違う。自民党内に強い影響力を持っている安倍晋三・前首相と麻生太郎・副総理の2Aにとって最も望ましいのは岸田氏の総裁就任だとされる。岸田氏は政策的にはリベラルと見られているが、安倍政権で引き立てられ、政治力学的には2Aの流れを汲む“傀儡候補”と言っていい。2Aは自分たちの意向に逆らわない岸田氏が総理・総裁になれば従来通り政権に影響力を維持できる。
 しかし、菅首相の不出馬表明によって河野太郎・規制改革相や石破茂・元幹事長が出馬に動くと、菅首相は河野氏を支持、石破氏は二階氏に支援を求めた。2Aによって政権の座を追われることになった菅首相と二階氏が、河野氏や石破氏を担ぐことで岸田後継=2A支配の阻止に動き出したのだ。
 安倍長期政権以来、政権中枢で手を組んできた安倍氏、麻生氏、菅氏、二階氏の4人が、安倍―麻生VS菅―二階に分かれて戦う。今後も自民党の安倍-麻生支配が続くかどうかをかけた、自民党に久しくなかった、潰すか潰されるかの権力闘争に発展している。
 岸田氏優位と見られてきた総裁選の情勢は、河野氏らの出馬の動きで一変した。総裁選のカギを握るのは党員投票だ。
 「党員票では岸田より河野や石破のほうが強い。議員票でも、中堅若手議員には“総選挙の顔”には岸田総裁より河野総裁のほうが有利と考えている者が多いから、派閥の引き締めは利かなくなっている」(竹下派ベテラン)
 党員票だけでなく、有利と見られていた議員票でも岸田氏の優位は揺らいでいる。安倍氏のお膝元の最大派閥の細田派、麻生氏率いる麻生派でも中堅若手が自主投票を求め、2Aのグリップが利かなくなっている。そこで2Aは、岸田氏、河野氏、石破氏の事実上の“三つ巴”の戦いになった場合、票が割れて誰も1回目の投票で過半数を取れない事態を想定し、岸田氏を2位以上にして、決戦投票に持ち込む作戦に切り替えた。
 決戦投票は国会議員383票(と都道府県に各1票)による投票で行なわれるため、中堅若手の票が河野氏らに流れても、細田派、麻生派、岸田派、竹下派など主流派の大勢がまとまれば岸田氏が勝てるとの読みだ。安倍氏が高市氏の支援に動いているのは、リベラルの岸田氏とは肌が合わない自民党タカ派議員の票を高市氏にまとめさせ、河野氏や石破氏に流れないようにする狙いがある。高市氏を出馬させて票を分散させ、決戦投票に持ち込もうという“捨て石”作戦だ。
 菅首相―二階氏側が「岸田阻止」するためには、総裁選の第1回投票で河野氏、石破氏が1位と2位を占めるか、あるいは河野―石破のどちらかを出馬辞退させて一本化し、連合を組むしかない。

石破・河野の一本化なら「1回目で過半数」か
 どちらが勝算が高いか。
 件の自民党の党員への調査が実施された9月4日、二階氏は赤坂議員宿舎で石破氏を呼んで会談し、「出馬に必要な推薦人を二階派から出してもいい」と協力要請を受諾したとされる。ところが、その翌日から、石破派内では「石破氏は出馬を見送り、河野規制改革相を支援するべきだ」との意見があがり、石破―河野連合構想が急浮上する。反2Aの菅首相や二階氏にすれば、「河野―石破」連合は1回目で勝つために必要な戦略と言える。
 総裁選の投開票の手順は、党員・党友が往復葉書で投票し、投開票日の9月29日に各都道府県選管が開票、党本部(総裁選中央選管)で全国集計し、各候補の票を議員票と同数(383票)に換算してドント方式で配分する。開票結果は、党員票の結果が議員の投票に影響しないように議員票と党員票が同時に発表される。
 冒頭の自民党調査の結果から党員投票での各候補の得票(議員票に換算)をシミュレーションすると、石破氏と河野氏がどちらも出馬する場合は、

1位 石破氏144票
2位 河野氏103票
3位 岸田氏97票
4位 高市氏39票

 と票が割れる。
 議員票(383票)は岸田氏と河野氏が多く得票すると予想されるが、過半数を取るには河野氏が議員票280票、岸田氏は286票と、いずれも議員票の7割以上を得なければならない。派閥の引き締めが利かない状態では現実的ではなく、決戦投票にもつれる可能性が高い。
 では、石破―河野連合ができて候補者を一本化した場合はどうなるか。党員投票で2人の得票がそのまま加算されるとして得票をドント方式でシミュレーションすると、

1位 石破―河野連合 247票
2位 岸田氏 97票
3位 高市氏 39票
 
 と岸田氏に大差の1位となる。石破-河野連合は議員票383票のうち136票(約35%)を獲得すれば1回目の投票で過半数を取り、決戦投票なしで総裁選に勝利できる。
 「議員票は石破より河野のほうが取れる。河野が出れば所属する麻生派、細田派の中堅若手の票が見込めるが、石破には入らないからだ。党員票は石破のほうが多くても、一本化するなら石破が降りて河野に絞ったほうが勝ち目が高い」(二階派幹部)
 肝心の河野氏は、あくまで派閥の支持を得ようと親分の麻生氏や幹部のもとを回っている。だが、総裁選の勝敗は、2Aの政敵である石破氏と連合を組み、候補を自分に一本化することができるかどうかにかかっている。
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 次回に続く。

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自民党総裁選2~岸田氏か河野氏か高市氏か

2021-09-13 10:05:44 | 時事
●岸田文雄前政調会長という選択

2021.9.8
 岸田氏も、なかなかよいことを言っています。文字にまとめると、内容はまぁまぁなのですが、岸田さんの生の話には魅力や説得力がないですね。言葉に生命が通っていない感じ。

産経新聞2021.9.8付けより
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自民総裁選 岸田氏、憲法改正「総裁任期中に実現」
9/8(水) 21:57配信

 自民党総裁選(17日告示、29日投開票)に出馬を表明している岸田文雄前政調会長は8日、産経新聞の単独インタビューに応じ、総裁選に勝利し、首相に就任した場合には、自身の総裁任期中に憲法改正を目指す考えを示した。緊急事態条項新設を含む党の改憲4項目に言及し、「国会の議論を進め、国民投票に持ち込む。実現すべく最善の努力をしたい」と述べた。
 中国公船による尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺への領海侵入が常態化する中、対応強化のための海上保安庁法や自衛隊法の改正に関しても「必要であるならば法改正を含めて検討する」と語った。
 台湾海峡有事に際しては「日本国民の命や暮らしを守るために法律を適用して具体的な対応を行う」と述べた。また、平成25年に閣議決定した国家安全保障戦略をめぐっては国際環境の変化を踏まえ、「戦略の見直し、再検討すべきだ」との考えを示した。
 中国当局による新疆(しんきょう)ウイグル自治区などでの人権侵害に関し「人権や民主主義など基本的な価値を守るための発信は、より強めていく」と強調した。
 岸田氏はまた、安定的な皇位継承策については「女系天皇は考えるべきではない」と述べ、男系維持の考えを表明した。
 原発政策に関しては「世界最高水準の安全基準のもとで再稼働を進めていくことが大事だ」と語った。
 今回の総裁選に臨む心境については「(昨年9月の総裁選とは)覚悟が違う」と語った。
 インタビューに先立ち岸田氏は国会内で記者会見し、総裁選で掲げる経済政策を発表。先端技術や経済活動を安全保障と一体で捉える「経済安保」に一元的に対応する担当閣僚を新設する考えを示した。小泉純一郎元首相以来の規制改革を重視する新自由主義経済からの転換も訴えた。
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2021.9.10
 現状で出馬を決めた顔ぶれがこぞって保守的な政策をアピールする展開に。安倍前首相や党の岩盤支持層といわれる保守層に配慮した面がありそうだと産経新聞の記事が書いています。
 岸田前政調会長は、憲法改正について、「憲法改正を進めることは(党内で)確認している。国会で発議し、国民に投票してもらう作業を進めたい」と述べ、皇位継承について、女系天皇に「私は反対だ」と明言しました。全うな見解ですが、私には、高市氏が真の保守の立場から自らの信条と政策を訴えて、急激に支持者を増やしているのに対応するために、それに圧されて、同じ方向のことを言わざるを得なくなったものと見えます。
 高市氏が自民党本来の保守的な主張を明快に打ち出していることで、総裁選の議論がその方向に向かっているのだと思います。いわば高市効果であり、彼女が政策論争の中心になっているわけです。
 高市効果は、もともと保守的な岸田氏に対してだけでなく、リベラル色の強い河野氏にも及んでいます。このことは河野氏の項目に書きます。

●河野太郎行政改革担当相という選択

2021.9.8
 河野氏は、氏の支持を検討する石破茂・元幹事長への対応で複雑な立場になりました。世論調査で支持を集める石破氏との連携は党員や若手議員へのアピール材料になるが、石破氏と対立する麻生副総理兼財務相、安倍前首相との関係悪化を招くのは必至なためだと読売新聞が書いています。
 河野氏には、安倍氏・麻生氏に反旗を翻し、石破氏と組んで天下を取り、リベラルな政策で日本を変えようという野望があるのか(改悪ですが)。それとも、大それた考えはなく、石破氏を突き放して隅っこに追いやり、自民党多数派と連携して保守寄りの路線を取るのか。

2021.9.9
 河野氏は、明らかに、左派と親和的な保守系リベラルですね。

門田隆将氏のまとめ

・女系天皇 容認
・脱原発 賛成
・夫婦別姓 賛成
・移民受け入れ 賛成
・河野談話 容認
・緊縮財政 賛成
・旧宮家復帰 反対
・靖国参拝 反対

2021.9.8
 こりゃ、ダメだ。



藤井聡のFBポストより
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 総理の内政上の最重要課題はPB凍結によるデフレ脱却ですが外交上は中国に媚びない抗中外交.
https://facebook.com/Prof.Satoshi.FUJII/posts/3784827428284839
 この点で断トツダメなのは河野氏.
 尖閣を侵略しつつある国の華報道官とこの自撮り…本人は洒落のつもりでしょうがこの媚態は侵略されつつある国の外務大臣として100%アウトですむかっ(怒り)むかっ(怒り)むかっ(怒り)むかっ(怒り)むかっ(怒り)!
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2021.9.10
 高市効果は、もともと保守的な岸田氏に対してだけでなく、リベラル色の強い河野氏にも及んでいます。左派と親和的な保守系リベラルの河野氏が、急に保守色を見せ出しました。河野氏は、皇位継承について、「125代男系で続いているのが、日本の天皇の一つのあり方だ」と語り、女系天皇を容認する考えから変化を見せました。ただお粗末なのは、今上陛下は第126代であるという常識を欠き、その上、皇位が男系で続いているのは「一つのあり方」という認識。男系継承は、いくつかのあり方の中の一つのあり方ではなく、歴史的に唯一のあり方であって、だから万世一系と言い得るのですが、河野氏は、この基本的なことが分かっていません。また、「脱原発」の旗手であるはずが、急に主張を抑制し出しました。
 総裁、そして総理の椅子に座るには、多くの支持を集めなければならない。そのために、にわかに持論を曲げたり、引っ込めたりする政治家は、本物ではありません。総裁・総理を目指すなら、むしろ持論を、より信念と情熱をもって訴え、それによって賛同者を拡大すべきでしょう。

2021.9.10
 河野氏が出馬表明。自民党は保守政党だとし、保守主義について「保守主義は度量の広い、中庸なあたたかいものだと思っている」と述べました。保守主義とは何かの定義を示すことなく、保守主義についての自分のイメージを語ったものです。
 自分が一貫して保守政党・自民党の政治家であり、保守主義者だと打ち出したいのでしょうが、彼は自民党の異端児として名を馳せて来ました。安倍氏・麻生氏らとは異なる主張をしてきたリベラル色の強い政治家であるのは、多くの人が一致して見るところ。急に「リベラル太郎」から「保守太郎」に看板を書き替えるのは、私には何とも軽薄な挙動に見えます。
 また、河野氏は、「日本の礎は長い伝統と歴史と文化に裏付けられた皇室と日本語」だと語りました。良い見解なのですが、本当に皇室に価値を見い出す人間であれば、今上陛下を125代と間違えることはなく、皇位の男系継承を「一つのあり方」などという不見識を満天下にさらすことはないでしょう。
 もう一つ、日本語を挙げていますが、なぜ皇室の次に日本語を挙げたのか、明確な説明がなかったようです。本当に日本語の大切さを思う政治家なら、英文の翻訳をもとにした現行憲法が日本語を損なっているとして、真の日本語による憲法の制定を国民に訴えるでしょう。
 保守主義者こそ、歴史と伝統と固有の文化に基づく確固とした哲学と深い教養が必要なのですが、河野氏には、確固とした哲学も深い教養もないという印象を私は持ちました。高市氏とは好対照です。

2021.9.10
 河野氏は立候補表明で、つい最近まで女系天皇容認だったのに、有識者会議の男系継承維持の方針を尊重する構えに変化。また、自民党きっての脱原発派なのに、原発再稼働が現実的と多数意見に切り替え。総裁・総理の座につくためなら、持論を捨てるのか。それとも支持を集めるための演技で、勝利したら本音を打ち出すつもりか。
 ところで、立候補表明の演壇に立った河野氏が、左胸にブルーリボンバッジを付けていたことが、ネット上で話題に。今朝まで付けていなかったのに、急に付けた、と。私は、河野氏がどれくらいの頻度で、このバッジを付けているか知りませんが、バッジ装着も総裁選で票を増やしたいという計算かと思ってしまいます。

2021.9.11
 自民党総裁選。時事通信の記事より。

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河野氏、懸念払拭へ持論封印=脱原発、女系天皇―支持拡大狙い、ジレンマも
2021/09/11 07:11

 自民党総裁選へ出馬を表明した河野太郎規制改革担当相(58)が、「脱原発」などの持論を封印している。奔放な言動を不安視する長老らの懸念を払拭(ふっしょく)し、支持拡大を図るのが狙いとみられる。ただ、持ち味の発信力や改革姿勢が色あせれば、中堅・若手の支持が離れかねないというジレンマも抱える。
 「原発を当面再稼働していくのが現実的だ」。河野氏は10日の記者会見で、こう強調。自民党内きっての「原発ゼロ」論者だが、軌道修正した形だ。かつて女系天皇を容認する考えも示したが、この後の日本テレビ番組では「男系でつなげられればそれに越したことはない」と語った。
 河野氏は、「次の首相」を聞く各種世論調査でトップの常連。選挙基盤の弱い中堅・若手を中心に、「衆院選の顔」になるとして派閥を問わず支持が広がりつつある。会見では「実行力、突破力は誰にもひけは取らない」とアピールも忘れなかった。
 一方で、物議を醸した言動は枚挙にいとまがない。外相時代の会見で北方領土問題について問われ「次の質問どうぞ」と連発し、説明を拒否。防衛相在任時には迎撃ミサイルシステムの計画停止に関し、根回し不足で批判を浴びた。新型コロナウイルスのワクチンをめぐっては「令和の運び屋」になると豪語したが、供給は一時停滞し自治体の混乱を招いた。
 長老やベテランには、その資質を疑問視する向きが多い。所属する麻生派幹部は「集団行動が苦手。本当に首相になっていいのか」といぶかる。参院幹部は「来夏の参院選前には政権ががたがたになる」と危惧。河野氏を支持する意向の菅義偉首相も心配しているといい、ある有力議員に「支えてやってほしい」と直接依頼した。
 河野氏もこうした声を気にしているようだ。麻生派会長の麻生太郎副総理兼財務相と連日のように対応を協議。同派幹部や安倍晋三前首相ら長老にも出馬を事前に報告し、「政策は言われた通りにします」などと伝えた。会見で「(麻生氏から)支持を得ている」と主張したのも、ベテラン勢を取り込む思惑とみられる。
 ただ、持論封印は、持ち味を失うことと裏腹だ。世論の「河野人気」が低下すれば、中堅・若手の期待も失いかねない。河野氏はそのバランスに腐心しており、10日の二階俊博幹事長への出馬あいさつはわずか3分程度で切り上げた。河野氏に近い中堅は「ぶれたと見られるか、現実路線と評価されるか。世論の反応を見ないと分からない」と漏らした。
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●石破茂元幹事長という選択外

 石破氏を総理大臣にしてはいけない、と私は年来主張しています。今回もその主張を繰り返します。

・拙稿「石破茂氏を総理大臣にしてはいけない」
https://blog.goo.ne.jp/khosogoo_2005/e/3a0841aa668e857d05a0574208527697
・拙稿「石破茂氏は愛国的な政治家か」
https://blog.goo.ne.jp/khosogoo_2005/e/d0ef7435c2cca2380c771e4825f08277
・拙稿「石破茂氏に漂う偽善のにおい」
https://blog.goo.ne.jp/khosogoo_2005/e/fd803bed491aba884db5d1053afbb9bd

●現状分析と将来展望

2021.9.11
 9月10日、テレビ朝日の昼の番組「大下容子ワイド!スクランブル」は、高市早苗前総務相がただ一人のゲスト。主要な政策について質疑応答。休憩中に一部を見たのみですが、テレ朝が高市潰しのつもりで呼んだとすれば、思惑は大外れ。高市氏の政治家としての優秀さ、人柄のすばらしさ、リーダーとしての器量が際立つやりとりでした。
 その中で、高市氏が自分にはハンディがあるとして、前回の総裁選に出ていないので、100万人と言われる自民党員の名簿を持っていない、ほかの候補は名簿を持っているので電話等で呼びかけができるが、自分には告示の時までそれができないと語っていました。前にも高市氏はこのことを別の場所で語っており、相当のハンディなのでしょう。フルスペック方式ゆえ、全体の半分となる383票は党員党友票。ただでさえ知名度が低い高市氏が、投票直前まで党員の名簿を持たないために呼びかけが出来ないということは、党員党友票の獲得は非常に難しいということです。
 今回の総裁選について、私が現状を見るところ、高市氏が一気に勝利するのは奇跡に等しい。それでも奇跡を起こせるかどうかは、今後、主要メディアに出演した時にどれだけ視聴者に強烈なアピールをできるかによるでしょう。ネットの力は、潜在的には強力だが、日本ではまだまだです。
 現実的かつ客観的に考えると、高市氏は今回、有権者に力強くアピールして次の総裁選で勝利を目指すのが戦略的と思います。今は岸田氏・河野氏の優位は容易に崩れないが、どちらが次期首相になっても、大した宰相にはならない。その後、高市氏が真の保守の政治家として、本格的な長期政権を担う。おそらく安倍政権に次ぐ高いレベルの政権になるでしょう。今回は、新政権で重要な閣僚に入り、政権のぶれない軸となってもらう。官房長官か外務大臣か防衛大臣が良いと思います。岸田氏が新総理なら彼女を重用するでしょう。

 以下随時掲載。

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 『人類を導く日本精神~新しい文明への飛躍』(星雲社)
https://blog.goo.ne.jp/khosogoo_2005/e/cc682724c63c58d608c99ea4ddca44e0
 『超宗教の時代の宗教概論』(星雲社)
https://blog.goo.ne.jp/khosogoo_2005/e/d4dac1aadbac9b22a290a449a4adb3a1

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