前回の記事では、アメリカではFRBによる緩和削減のニュースに大きく反応し、全米ネットのテレビでも金利に関するニュースがたくさん流されていたというお話を差し上げました。そして、14年の長期金利予測のコンセンサスは10年物金利で3%の前半程度で、私はそれより上昇を見込んでいると申し上げました。
金利予想は簡単に当たるものではないと思います。ボンドの帝王と言われる世界最大の債券投資会社ピムコのCEOビル・グロス氏も、この3年は予想をはずしまくっていて、交代が噂されています。にもかかわらず(笑)金利に関する私の考えを申し上げますと、10年物金利が3%の後半に届くことは大いにあり得ると見ています。はずしても、私は交代しません(笑)。
その理由をかいつまんで言えばアメリカ経済の強さにあります。
そしてアメリカの強さに頼る日本も含めた海外の国々もアメリカ向輸出の量的増加と、強いドルを稼げることから従来より大きな恩恵を受け、各国もよい循環に入る可能性が強いと見ているからです。
アメリカ経済の強さはこれまでと違い、金融サービスとIT分野から製造業へとシフトを始めています。金融サービスとIT分野は雇用の広がりがさほど大きな産業ではありませんが、製造業は裾野の広さから雇用の広がりも非常に大きいのです。昨日も「ボーイング社が民間主力機である787Xの組立工場を海外では行わず、国内に新設することで組合と合意した」というニュースがありました。17万人を超える従業員の大半が国内で働く大企業です。理由は組合が年金などのコスト削減に同意したためです。
アメリカの雇用が回復を強めている背景はシュールガス革命によるものもありますが、こうしたエネルギー関連以外の製造業の国内回帰の動きもあるのです。
では金利はどこまで上昇するのか。
10年物金利が4%を超えてどんどん上昇するとは見ていません。アメリカの雇用はかなり強い数字が今後も出現するとは思っていますが、インフレ率は簡単に上昇しないとみているからです。
強いドルは以前の日本と同じで、インフレを抑制する大きな力を持っています。そしてもちろんFRBもインフレが許容限度を超えそうになれば、いつでも引き締めに入ることを躊躇しないからです。
こういう話までしてしまうと、ちょっと先を行き過ぎている感があるかもしれませんので、このあたりまでに留めます。
では次回は、実際に米国債を含めたドル債に投資を考えている方に向けて、投資のタイミングについて私なりの考えをお知らせしたいと思います。
金利予想は簡単に当たるものではないと思います。ボンドの帝王と言われる世界最大の債券投資会社ピムコのCEOビル・グロス氏も、この3年は予想をはずしまくっていて、交代が噂されています。にもかかわらず(笑)金利に関する私の考えを申し上げますと、10年物金利が3%の後半に届くことは大いにあり得ると見ています。はずしても、私は交代しません(笑)。
その理由をかいつまんで言えばアメリカ経済の強さにあります。
そしてアメリカの強さに頼る日本も含めた海外の国々もアメリカ向輸出の量的増加と、強いドルを稼げることから従来より大きな恩恵を受け、各国もよい循環に入る可能性が強いと見ているからです。
アメリカ経済の強さはこれまでと違い、金融サービスとIT分野から製造業へとシフトを始めています。金融サービスとIT分野は雇用の広がりがさほど大きな産業ではありませんが、製造業は裾野の広さから雇用の広がりも非常に大きいのです。昨日も「ボーイング社が民間主力機である787Xの組立工場を海外では行わず、国内に新設することで組合と合意した」というニュースがありました。17万人を超える従業員の大半が国内で働く大企業です。理由は組合が年金などのコスト削減に同意したためです。
アメリカの雇用が回復を強めている背景はシュールガス革命によるものもありますが、こうしたエネルギー関連以外の製造業の国内回帰の動きもあるのです。
では金利はどこまで上昇するのか。
10年物金利が4%を超えてどんどん上昇するとは見ていません。アメリカの雇用はかなり強い数字が今後も出現するとは思っていますが、インフレ率は簡単に上昇しないとみているからです。
強いドルは以前の日本と同じで、インフレを抑制する大きな力を持っています。そしてもちろんFRBもインフレが許容限度を超えそうになれば、いつでも引き締めに入ることを躊躇しないからです。
こういう話までしてしまうと、ちょっと先を行き過ぎている感があるかもしれませんので、このあたりまでに留めます。
では次回は、実際に米国債を含めたドル債に投資を考えている方に向けて、投資のタイミングについて私なりの考えをお知らせしたいと思います。
具体的に私も動けそうで楽しみです。
またトンチンカンな質問です
こういう強いアメリカの経済の時は、新興国の為替や経済はどういう状況になるものなのでしょうか?
さまざまな要因が関係するとおもうので、そんな簡単な話ではないでしょうが・・・
ただ、こういう強いアメリカの時は世界のお金が新興国からアメリカに集まると思い込んでますので、マレーシアやインドネシアとかずっこけそうになるのでしょうか?新興国バブル崩壊ってな事にはなら無いのか?
さっぱり判りません
マレーシアのクアラルンプールやジョホールバルの高級コンドミニアムって凄い勢いで建築ラッシュだそうですが、人が住んで無くてガラガラらしいです。その上外国人の最低購入金額も50万リンギットから100万リンギットに倍にアップしたみたいです。
一年ちょっと前より円が2割以上安くなってますのを見たりすると、日本人の2割の資産が減少し、アベノミクスって騒いでる割には、知らず知らず世界の貧乏に近づいているような気がします。
林様はまだまだこんなもんじゃないとおっしゃるかもしれないけど、私にとっての一年での2割の円安は私の中での円安スイッチがとっくに入っちゃってます(笑) 東京オリンピック後の日本がさらに怖くて想像できません。
あとお尋ねしたいのですが、マレーシアのリンギットという通貨と円の動きは何の通貨の連動に近いでしょうか?シンガポールドルと円の組み合わせの動きに一番近いのでしょうか?
ちょうどドルを揃えている最中なので、私もここに反応してしまいます。が、落ち着いて次回楽しみに待っています。
アメリカの経済と新興国経済についてですが、一般論で言えば連動性が高まっています。連動性はなにもアメリカと新興国だけでなく、先進国間ですら連動性が高くなっていて、そのために世界景気の振幅を大きくしてしまうようになりました。投資の上でも、地域的分散などが意味を失いつつあります。
ところが為替は別です。特に新興国の為替は国別の政策による操作が可能なため、経済原則で動いたと思いきや、突然ドルにペグして動かなくなったりしますので、要注意です。
マレーシア経済とリンギットについては一般的な知識しか持ち合わせませんので、ここではコメントは控えます。ななしさんの漫然としたバブルへの不安は、だれもが感じているようで、最近日本から移住した金融関係の仕事をしていた友人夫婦も、長くいるつもりはないと言っていました。
あまり答えになっていなくてすみません。
>私は新興国はシロウトが手を出す市場ではないと思っていますし・・
そうですよね。私の場合は本当にセコイしょぼい話でして、新興国に手を出す気(不動産投資や株など)は無いのですが、
現在ロングステイを検討しており、フィリピン、マレーシアがその有力候補です。年金はそもそも無い我が家なので、現地就労による(私にちょっとした技術があります)現地通貨でのしょぼい収入と貯蓄切り崩しを平行することになりそうです....その場合の金融資産は米国債だけで持つのか?現地通貨を持つ割合、即ち金融資産のポジションの取り方の割合、両替時期も含めたタイミングの取り方・・あ~~~超難しい......
きっと、あらかじめ住む予定の年数分の切り崩し用貯蓄金額ぐらいは現地通貨(マレーシアだとリンギット)で保有してても問題なし?残りが米国債^^
日本人なのに・・どこにも日本が無い・・・汗・・・・あはは^^
>最近日本から移住した金融関係の仕事をしていた友人夫婦も、長くいるつもりはないと言っていました。
そうなんですね
昔海外の企業に勤めてたりした人、即ちドル建で年金もらえる人だったらマジ最強なのでしょうね
どの程度の参考になるかわかりませんが、私なりの考えを本文に書くつもりです。
今年もよろしくおねがいします
リンギットについては、国の都合でドルペグにしたりはずしてみたり、予測がつきにくいと思います。
年数分の生活費をリンギットにしてしまうのは賛成できません。
日本の口座から現地のATMを使い現地通貨で引き出すことが次第に広がるようです。それができないとしても、なるべく円かドルで保有し、必要に応じて交換する。
もしくは日本の口座引き落としのカードを使用するのがお薦めです。カード決済のレートは、現金の為替レートより有利なことが多いと思います。
いかがでしょう。
年数分の生活費をリンギットにしてしまうのは賛成できません。
有難うございます
了解いたしました。