ブログ・アビット

埼玉県新白岡の学習塾、アビット新白岡校の日常と教室長の日常をお送りします。

「埼玉入試フォーラム 2010」レポ(4)

2010-06-08 | 勉強コラム

100524、「埼玉入試フォーラム 2010」に出席しました。

私が最も気になったのは・・・。

「学力検査2回だと、できない子どもがしっかり不合格になる」
「学力検査を2回も受けての不合格はツライ」

この「学力検査2回話」は本当なのでしょうか?

今回からの記事は、「埼玉入試フォーラム」のレポではないですよ。
「学力検査2回」を考えていきましょう。

たしかに、理論的には・・・。
できない子どもが、しっかり不合格になりそうです★
2回のチャンスがあるのに、点数が届かないわけですから。

しかも、後期(2回目)は、志望校を下げた子どももいます。
それなのに、合格できていない場合は・・・。
単純にできないのか、志望校の設定を間違えているのか★

100527に、私立高校の先生がアビット新白岡校を尋ねてきました。
まあ、どの塾にも行っている中でのひとつですが。
その私立高校の先生に、直接聞いてみましたよ。

「今回、公立高校の学力検査が2回になりましたよね」

先生「ええ、倍率も高くなりましたよね~。近くにある上尾高校も高くなって驚きました」

「そうですよね~。それで、併願で入学の子どもは、2回公立高校に不合格ですよね」

先生「そうですね」

ということは、相当できない子どもが併願で入学してきましたか?

先生・・・いや、そんなことはないです(キッパリ)

「はあ(「埼玉入試フォーラム」の話と違うな・・・)」

先生「単願で入学した子どもよりも、できると思います」

「へえ~」

先生「単願で入学した子どもは、単願が決まった時期から、あまり勉強をしませんから。併願で入学してきた子どもは、最後まで勉強してきましたからね

「たしかにそうですね。単願の子どもは、途中で塾を辞める場合もありますし」

先生大学入試で頑張れるのも、どちらかというと併願の子どもですね。だから、単願の子どもが多くなると、進学実績は上がりにくいんです」

「そんな感じですか~」

先生「だから、単願の割合が大きくなりすぎず、併願の割合が増えるとよいとは思っています」

「でも、それだと安定した募集が・・・(ニヤリ)」

先生「そうなんです(苦笑)。バランスが難しいところですね」

「そうでしょうね」

先生「それよりも気になるのは、ほんの少しですが、公立高校不合格をいつまでも引きずるケースですね

「え? そんな子どもいるんですか? 義務教育じゃなくて、もうお世話になっている立場なのに。大学入試だけで考えたら、公立高校よりカリキュラムも充実してますよね」

先生「そうなんですけど・・・。いつまでも、モチベーションが上がらないというか」

「ええ~、私立高校、行かせてもらってるのになあ・・・」

そんなわけで、データ、話、頭の中だけでは、わからないことがありますね。
やっぱり、現場の話は臨場感や現実感があります。
両方をバランスよく取り入れていくことでしょうね。

次回ラストは、さらに学力検査2回を考えます☆

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