ときどき、美空ひばりさんの歌声が聞きたくなる。それでまたさきほどひばりさんの動画サイトを開いていたら、コメント欄に本日6月24日はひばりさんの命日であるとの書き込みがあった。ひばりさんが亡くなられて二十年ほどが経つだろうか。
わたしが見ていた、そのサイトでひばりさんが歌っていたのは「無法松の一生」だった。この歌は、もともと村田英雄さんの持ち歌だった。歌詞がよく曲もよく村田さんをはじめ多くの歌手が歌っている様子を拝見したけれど、やはり、わたしはひばりさんが一番だと思った。
「無法松」と呼ばれ福岡は博多に生きた一見粗野な男の悲哀と喜びがひばりさんの歌声によって何故もこうまで生々しく描出されてくるのだろうか。
「芸」とか「天才」と云ふ言葉だけでは解消も了解もできがたく、これぞわたしたちにもたらしてくれる根源的な問題であり、それはまた幸福かつ不思議な心象だ。
2015.06.24 横浜市
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