銚子・角巳之・三代目

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だから私は....。

2009年11月26日 | 日記・エッセイ・コラム

010 清澄祭で行われた講演会....。今話題のCRMに関するご講演が東京から第一人者をお招きして開催されました。私も拝聴させて頂きましたが、本当に有意義な時間でありました。政府もデフレ宣言し、破滅的価格競争の様相を呈している昨今、生産者やメーカー等、モノやサービスを創り、それを生業(なりわい)にしているすべての人がその(破滅的な価格競争)に巻き込まれまい....と試行錯誤している中、その対極にある概念....。ややもすると、価格競争に巻き込まれまいとするがために、その本質を理解せず、その形だけ真似る方々もいる....。商売に利用したいだけでしょ...と、ちょっと斜めに考えていた自分もおりましたが、ご講演を拝聴し、何か目からウロコのような感覚でありました。要するに非常に深い内容であり、適当に形を真似て云々なんて代物ではない...。CRM...Cause Related Marketing の略で、Causeとは大儀なんて訳したりしますが、同様に社会的課題などとも訳すようです。昨今、若年層に広がる、社会的起業への関心の高まりにも通ずるところがあるのかもしれませんが、この内容、流行や何かでは理解できないし、表層を真似るだけでは危険ですらある....と思います。が、現代を読み解くキーワードの一つに違いはなく、これを機に、より深く勉強しようと思った次第であります。講演の締めくくりに、地域を救うことができるのは、地域の企業と地域住民だけである....と。だから私は、これを買う。だから私はここにいる、だから私は、だから私は.....。だから私はこの街に住んで、この街の仲間と....。だから私はこの仕事を....。いわゆるマーケティングに関わる分野の話で、最優秀と言われるマーケティング担当者が究極的に行き着いた姿...。社会が成熟化を迎えると湧き出てくる当然の帰結のような気がします。デフレ下で価格に敏感な消費者を前にして、いたずらに価格競争を煽り、挙句の果てに自社のブランドが毀損されていく....。これに気付いている人、実はかなり多い。私の知っている限り、価格競争を煽るようなマーケティング担当者は皆無で、ブランド価値を上げる=綺麗なイメージ写真等で化粧された姿を見せるのではなく、その本質に、ある種の狂気じみた情熱を持って迫っていく....。ブランドとは、それを作った人、育てた地域を含め、ある種の生き様であると....。すべからく本物の時代を迎えているのだと思います。業界の垣根が壊れ、その産業に対する参入障壁が低くなっていくと、玉石混合の混乱期を経て、まさに今...。だから私は....。深いです。


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