銚子・角巳之・三代目

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緩衝地帯②

2019年09月08日 | 日記・エッセイ・コラム
今から20年くらい前でしょうか。私、オーガニックの検査員協会の方々に大変
お世話になっていた時期がありました。オーガニック野菜への関心や畜産物への
応用など、世相が盛り上がり、スーパーマーッケット等でも正しい知識の習得と、
お客様方への伝達が急務であったにも関わらず、私自身が全くの無知であったためであります。
その後、法整備もされ、基準が決まり...。ただ当時は、オーガニック畑のお隣で、従来通り
の農法を営む生産者さんから苦情...。お宅の畑で農薬使わないから、私の所に虫が集まって
しまうではないですか...。緩衝地帯決めましょう。でも自然の営みゆえ、完全に防御出来ない
...。何か先進的なことをすると、かならず生じる従来からの踏襲との軋轢...。オーガニックの
基準の問題であったものが、ご近所トラブルに発展し...。そんな話、良く聞きました。
時代が進み、基準という数値、あるいは点の世界から、そもそもオーガニックとは何ですか?
という根本的な問いが出てきて、ある達人から、それは持続可能な農法で収穫された収穫物の
総称であるというお話を聞き、腑に落ちた...。時代が進み、SNS等で生産者(畑)と個人が
繋がる時代が到来し、オーガニックの認証マークの有無よりも、生産者そのものと繋がる安心感
の時代に。とにかく情報がどんどん出て来る...。最近思うに、この緩衝地帯、防御するための
数値の世界から、安心を得るための心の世界に変わってきているように思います。日本人どうし
が日本語で会話しているのだけれど、ある種の通訳。必要だ。あまりに情報が多い時代はなお更。
これも緩衝地帯の新たな役割か...と。

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