銚子・角巳之・三代目

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イカを見ると...。

2022年03月10日 | 日記・エッセイ・コラム

明日は3.11...。あれから11年ですか...。当日午後2時46分頃、私は漁港近くのポート
タワーの真下におりました。非常に大きな揺れで、外に出ると大きなタワーがしなっていた...。
その時刻、高台から見降ろすと漁港内ではちょうどヤリイカの水揚げが行われておりました。

セリ場に並べられた大量のヤリイカが海へと、あるいは陸上各所に流されて行きました...。
船は一斉に沖へと(避難の為)出て行きましたが、一の島灯台付近で折からの高波を真正面
から受け右往左往する漁船の姿、今でも忘れることが出来ない光景です。

東日本大震災の翌年から、毎年春先はヤリイカの大量水揚げが行われるようになりました。
東北で漁が出来ない為、南下するヤリイカの群れがそのまま銚子沖に流れてきた等が原因と
聞いております。いずれにしてもこのイカ(ヤリイカ)見ると往時を思い出す...。

人間が記憶を消す(忘れる)と言う行為は、今を生きていくために必要な知恵。震災直後は
イカを見ると怖い記憶が蘇る感覚さえありましたが、一定の時間を経てだいぶそんな感情が
落ち着いてきたようです。記憶を消し、記憶を消さない(常に備えを)今、イカを見ながら...。

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