世界遺産と日本/世界の町並み w/IT

世界遺産と日本/世界の個性的な町並みをITを交えた筆致で紹介します。

地上も地下も驚きの景色のカッパドキア(トルコ)

2005-10-02 16:37:33 | 世界遺産
 EUの加盟でトルコが話題になっていますが、そのトルコの中央部に位置するのが奇岩で有名なカッパドキアです。地上の奇岩に加えて、ここには巨大な地下住居の跡が残されています。地下8階もある遺跡もあり、6万人を収容できたと推定されている大きなものもあります。いくつかの地下住居の収容人数を足すと100万人にも達するとかで、キリスト教徒が迫害を逃れるために隠れ住んだ場所と考えられてきましたが、それにしては規模が大きすぎるとのことで、何のために作られたかは謎に包まれています。
 一方、地上の祈願群に目を移すと、いろいろな形の岩が見渡す限りの原野に生えています。人間の形をしたもの、動物の形のものなど見ていて飽きませんが、きのこ状の物が多かったようにも思います。熱気球に乗って上空から眺めるツアーもあるようですが、時間が無かったのと、高所恐怖症の理由から参加できませんでした。これらの奇岩は侵食によって作られたとのことですが、その侵食は現在も進んでいるようで、ツアーの同行のメンバの中にカッパドキアの訪問が2度目の方が居ましたが、数年前にきたときにあった岩が崩れて無くなっている、との証言もありました。
 あたりはトルコ絨毯の産地でもあるようで、パッケージツアーでは必ずといっていいほど、お土産やさんに寄ります。作っているところも見せてもらえるのですが、筆者ではとても根気が続きそうも無い気の遠くなるような作業のようでした。1cm四方に何本の毛を織り込んでいるかで値段がきまるそうで、もちろん本数の多いほうが高価で見た目も緻密でツルリとした感じがします。生糸で織られた高価な絨毯はとても手が出ませんでしたが、送料込みで1億の羊毛の絨毯の買い物をしてしまいました。もちろん1億円ではなく1億トルコリラです。8年程前のレートで1,200トルコリラで1円程度だったかと思いますが、その後さらにインフレが進んだようですが、昨年にデノミをやったようなので1億の買い物は難しくなったかもしれません。
 じゅうたんを織っている姿を見ていると、30数年前のコアメモリを思い出しました。当時のメモリはドーナツ状のフェライトコアを磁化させてその磁化の向きで0,1を区別していました。メモリを書き込むのと読み出すために合計3本の線を1mm程度のドーナツの穴に通していって布状に織り上げていました。細かな仕事で、当然メモリの価格も現在とは5~6桁も違っていたでしょうか。電子部品の進歩にはいまさらながら驚きます。


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