石灰棚にせき止められた数多くの湖の間には、無数の小さな滝が連続するのがクロアチアのピリトビチェでしたが、雄大な岩山から落差の大きな滝が流れ落ちる場所がヨセミテ国立公園です。筆者が訪問したのは40年近くも前のことなので、アクセスなどの状況は変わっているでしょうが、公園の自然はそのままと思います。今回は、サンフランシスコから日帰りも可能な、アメリカ西海岸を代表する世界自然遺産のヨセミテ国立公園を紹介します。
ヨセミテ国立公園は、サンフランシスコの東250km、車で3時間半ほどの距離にあり、年間350万人もの観光客が訪れるそうです。シェラネバダ山脈の西側にあり、公園全体の面積は3,000k㎡ととてつもなく広いのですが、大部分の観光客が訪れるのは18k㎡ほどのヨセミテ渓谷です。このヨセミテ渓谷は、マーセド川が侵食で削った谷に、氷河期の氷河がさらに谷を削ってできたU字谷で、渓谷の両側には削り残された急峻な花崗岩の岩山がそびえています。
巨大な岩の塊の岩山は、渓谷から1500mもの高さのがあるものもあり、日本の層雲峡となどとは比べ物にならない迫力があります。エルキャピタンは、年間を通じて登れるロッククライミングの人気の垂直の絶壁ですし、ハーフドームは球を真っ二つに切り取ったような形が面白い岩山です。
これらの岩山から流れ落ちるのが無数の滝で、739mと北米最大の落差を誇るヨセミテ滝も、その一つです。ヨセミテ滝は何段かに分かれて落下しており、1段のみの落差の大きな滝は、リボン滝といってヨセミテ滝とは別にあります。ヨセミテ滝の滝口は、はるかかなたの岩山のくびれたところで、最上段だけを見ると、日本の那智の滝とちょっと似ているように思います。他にもたくさんの滝があり、人気が高いのはブライダルベール滝のようですが、これらの滝は真夏の渇水期には消滅するものも多いのだそうです。
これらの地形の中に、動物や植物の自然も豊富なようで、鹿や熊もいるようですが、見かけたのは少々不恰好なリスだけでした、このリスはマーモットだったのかもしれません。かつて、幹に開けた穴を車が通り抜けている巨大な木を絵本で見た記憶がありますが、これはシェラネバダ山系の西に自生するジャイアント・セコイアです。セコイア国立公園で保護されていますが、ヨセミテにも、その林もあります。さすがに幹にトンネルは開けられていませんが、落ちている松ぼっくりは巨大でした。
ヨセミテ国立公園では、数々の外来生物の繁殖に悩まされているようです。人や物の往来が激しくなり、水際でのチェックに手が回らなくなるのは、自然公園だけの話ではなく、一国の生態系でも同じ状況です。日本でも外来種によって、固有種が絶滅に瀕している状況は数多くあります。最近では、セアカゴケグモの被害がニュースになっていますが、破壊されるのは物だけではないようにも思います。物としては見えませんが、インターネットなど、通信が便利になった副作用として、一国の文化が絶滅危惧種になっているように思います。
ヨセミテ国立公園は、サンフランシスコの東250km、車で3時間半ほどの距離にあり、年間350万人もの観光客が訪れるそうです。シェラネバダ山脈の西側にあり、公園全体の面積は3,000k㎡ととてつもなく広いのですが、大部分の観光客が訪れるのは18k㎡ほどのヨセミテ渓谷です。このヨセミテ渓谷は、マーセド川が侵食で削った谷に、氷河期の氷河がさらに谷を削ってできたU字谷で、渓谷の両側には削り残された急峻な花崗岩の岩山がそびえています。
巨大な岩の塊の岩山は、渓谷から1500mもの高さのがあるものもあり、日本の層雲峡となどとは比べ物にならない迫力があります。エルキャピタンは、年間を通じて登れるロッククライミングの人気の垂直の絶壁ですし、ハーフドームは球を真っ二つに切り取ったような形が面白い岩山です。
これらの岩山から流れ落ちるのが無数の滝で、739mと北米最大の落差を誇るヨセミテ滝も、その一つです。ヨセミテ滝は何段かに分かれて落下しており、1段のみの落差の大きな滝は、リボン滝といってヨセミテ滝とは別にあります。ヨセミテ滝の滝口は、はるかかなたの岩山のくびれたところで、最上段だけを見ると、日本の那智の滝とちょっと似ているように思います。他にもたくさんの滝があり、人気が高いのはブライダルベール滝のようですが、これらの滝は真夏の渇水期には消滅するものも多いのだそうです。
これらの地形の中に、動物や植物の自然も豊富なようで、鹿や熊もいるようですが、見かけたのは少々不恰好なリスだけでした、このリスはマーモットだったのかもしれません。かつて、幹に開けた穴を車が通り抜けている巨大な木を絵本で見た記憶がありますが、これはシェラネバダ山系の西に自生するジャイアント・セコイアです。セコイア国立公園で保護されていますが、ヨセミテにも、その林もあります。さすがに幹にトンネルは開けられていませんが、落ちている松ぼっくりは巨大でした。
ヨセミテ国立公園では、数々の外来生物の繁殖に悩まされているようです。人や物の往来が激しくなり、水際でのチェックに手が回らなくなるのは、自然公園だけの話ではなく、一国の生態系でも同じ状況です。日本でも外来種によって、固有種が絶滅に瀕している状況は数多くあります。最近では、セアカゴケグモの被害がニュースになっていますが、破壊されるのは物だけではないようにも思います。物としては見えませんが、インターネットなど、通信が便利になった副作用として、一国の文化が絶滅危惧種になっているように思います。