世界遺産と日本/世界の町並み w/IT

世界遺産と日本/世界の個性的な町並みをITを交えた筆致で紹介します。

新規登録の世界遺産の遺跡などは見損ねましたが、ジェルバ島は手ごろな費用でのんびり豪華に過ごせるリゾートです(チュニジア)

2024-02-04 08:00:00 | 世界遺産
 2022年度の世界遺産会議はロシアで開催予定でしたが、ウクライナ紛争で中止となりました。このためにサウジアラビアで2年分をまとめた会議が開催され、いつもより多くの世界遺産が新規に登録されました。これら新規登録の中から3か所ほどを取り上げて紹介しますが、今回のジェルバ島は、かなり広い島で、実は今回指定されたエリアには行けていないので、ジェルバ島の紹介になってしまいました。

 
 
 ジェルバ島はアフリカ北部のチュニジアの南部、ガベス湾の中にある北アフリカ最大の島で、面積は514㎢、屋久島よりやや広いくらいです。島とアフリカ大陸との間は狭いところでは7kmほどしかなく、南東部には橋がかけられていると言われていますが、かなりの部分は堰堤状でその上に2車線の道路が引かれています。筆者は、チュニジア南部の城壁都市であるスファックスから長距離バスでジェルバ島に行きましたが、バスはこの堰堤場を延々と走りました。バスの終着点と空港は島の北西部で、世界遺産に登録されているエリアは、空港のやや南側です。一方、筆者が訪れたのは島の北東部でホテルが集中する場所です。

 ジェルバ島の登録名称は「島嶼域での入植様式を伝える文化的景観」となっていて、古代から中世の地中海世界世界において、乾燥の激しい厳しい気候風土の脆弱な土地に人が住み定住する代表的な例ということのようです。世界最古のシナゴーグをはじめ、フェニキヤやローマの昔から多くの民族が残した遺跡が点在するようです。これらの遺跡を訪問しておけばよかったのですが、ホテル周辺でのんびりしてしまいました。

 

 
 

 島の北東部の海岸は、ホテルが林立するリゾートで、バスの起点で会ったスファックスや首都のチュニスとは、目に入ってくる景色が全く違います。おそらく、どこにでもあるリゾート言ってよいのではないかと思いますが、ヨーロッパから飛行機で2時間ほどの距離にあって、南仏などのリゾートより滞在費が安いというメリットのために、地中海を越えて多数の観光客がやってきます。このため、どのホテルも設備やサービスが整っている割に滞在費が安くて、ヨーロッパからの観光客は長期滞在をしているのではないでしょうか。

 ジェルバ島の前に泊まったスファックスで息子からファクスを受け取ったのですが、スファックスでファクスなんて、まるで冗談みたいな出来事でした。ネットが普及しない前には、海外のホテルの予約では、もっぱらファクスを使っていましたが、返事を送ってもらう時間を指定しても、日本時間の深夜にヒンジが来て閉口したものでした。このファクスは、以外にも健在で、固定電話はファクスのために残している人も多いようです。文字の種類が多い日本では、文字種の少ないアルファベット文化圏と違ってテレタイプが普及せず、文字を画像として送るファクスが発達し、技術的にも普及度にしても世界一だったようです。ただ、迷惑電話ならぬメイワクファクスの多さに悩まされます。


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