世界遺産と日本/世界の町並み w/IT

世界遺産と日本/世界の個性的な町並みをITを交えた筆致で紹介します。

三大モスクも魅力的ですが、コタキナバルには人工物以外にもラムサール条約認定のウェットランドなどの自然もあります(マレーシア)

2024-01-21 08:00:00 | 世界の町並み
 前回はコタキナバルの三大モスクを紹介しましたが、今回はコタキナバル市内にある博物館などの見どころを紹介します。

 コタキナバルの市街地は、北西の海に面して北東と南西方向に幅4km長さ6km程の斜めの広がりをもっています。南西端にコタキナバル国際空港があり、クア・ラ・ルンプールなどとの国内線だけでなく便数は少ないものの日本との直行便も飛んでいます。マレーシのボルネオ島は、自治権を持っているため、クア・ラ・ルンプールからの便は国内線ですが、到着するとパスポート・コントロールがあります。

 
 
 この空港の近くにあるのが博物館で、とんがり屋根で広い空間を持つ建物が建っています。展示は民族の歴史が中心だったように思いますが、入口から広がるメインホールには恐竜の骨格模型まであります。屋外には、かつて走っていた機関車や客車それに自動車などの乗り物も展示されています。

 
 
 
 町の中央当たりの海沿いにあるのが巨大なマーケットで、地元に暮らす人の台所と観光客の土産やレストラン需要を満たしています。魚、野菜それに果物と市場の中は売っている商品ごとに区画されていて、買うものが決まっていれば、区画を狙い撃ちをして、いくつかの店で商品を比べることができます。海に一番近いところは食堂のエリアで、海鮮料理が手ごろな値段で食べられるので、夕方ともなると、どこからもなく観光客がわいてきて集まってくるようです。宿泊したホテルの近くからも、車の多い道路を渡ることなく横断歩道橋が伸びてアクセスを確保していました。市場は、西向き海に面しているため、天気が良ければ、海に沈む夕日を眺めながら夕食ということもできます。

 
 
 一方、海とは反対側には、シグナルヒルという小高い丘があってコタ・キナバルの中心街の見晴らし台になっています。丘の麓には1905年に建てられた真っ白の姿が美しいアトキンソン時計塔が建っています。若くしてマラリアに倒れた初代の群長を記念して、母君が建てられたそうです。

 
 
 

 
 シグナルヒルの背後には、2017年にラムサール条約に認定されたコタキナバル・ウェットランドがあります。かつてコタ・キナバルの沿岸には広大なマングローブの原生林がありましたが、都市化のために、原罪では、このウェットランドにその面影を残すのみになっています。ウェットランドの広さは24ヘクタールですから新宿御苑の半分くらいの広さのところに、32種類ものマングローブの原生林が広がっています。内部は広大な湿地ですが木道が整備されてて、歩き回るのには困りません。マングローブの木々だけでなく、サギなどの鳥やサルを見かけることもあります。

 マングローブは特定の種類の樹木ではなく、汽水エリアに塩水の環境下で育つ樹木の総省を指すのだそうです。熱帯から亜熱帯に分布して、日本では種子島が最北の生育地で、ここは世界でも北限だそうです。マングローブも、ごt分にもれず伐採が進み、地球温暖化に影響を与えているそうです。地球温暖化を防ぐために、再生可能エネルギーを増やす掛け声が声高ですが、なぜかエネルギーの効率的な使い型にはあまり力が入ってないように思います。これだけAIとやらが発達しているのですから、コンピュータ制御によってエネルギー消費の最適化は難しくなさそうなのですが、このことは政治家にとって金にならないから力が入らないのでしょうか。


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