世界遺産と日本/世界の町並み w/IT

世界遺産と日本/世界の個性的な町並みをITを交えた筆致で紹介します。

フーコック島の南端にあるホントム島では世界最長のロープウェイに乗れるだけでなく、一日水辺でのんびりと贅沢な時間を過ごせます(ベトナム)

2023-08-20 08:00:00 | 世界の町並み
 前回はベトナムの南西部にあるフーコック島の産業ツアー的な部分を紹介しましたが、今回はフーコック島の南端から世界最長のロープウェイと、ロープウェイで渡るホントム島を紹介します。

 
 世界最長というロープウェイは、フーコック島の南端のアントイから海を渡り、いくつかの島に支柱を立ててホントム島までおよそ8kmの海上に引かれたもので、ギネス認定の世界最長のロープウェイです。8kmという距離は、東京駅を起点で考えると新宿を通り過ぎて中野駅近くまでという長大な距離です。これだけ長い距離なので乗っている時間も15分と長く、当然ながら交走式ではなく循環式で乗り場には次々とゴンドラがやってきて、乗り込んで乗り場を出るとかなりの速度で走り出します。距離と時間から計算すると時速は32km/h程度ということになります。

 
 
 
 フーコック島側の乗り場のアントイにはギリシャ神殿風の建物やカラフルな建物が建てられ、海に面して観覧席のあるイベントステージのようなものもあります。巨大なホテルもあって、レジャーランドのようですが、建物の色合いから受けるイメージはぽルドがるの町並みのような印象です。

 

 
 さて、アントイを出発したロープウェイは、どんどん高度を上げて眼下には青い海と数多くのヨットが停泊するヨットハーバーそして、アントイの町並み、これから向かう島々などが見渡せて絶景です。ゴンドラは前面ガラス張りで、どちらを見てもさえぎるものはなく、空いていたせいで30人糊を2人で占領です。ただ、高所恐怖症にとっては、かえってこの状態は少々怖さを助長するものでした。

 
 
 
 
 
 ロープウェイの到着駅のホントム島駅はイコールでウォーターパークの入り口で、ロープウェイの料金にはウォータパークの入場料を含む設定になっています。世界最長ロープウェイということで、ロープェイを乗るためにだけ往復する人もいるそうですが。ウォーターパークは名前の通り水遊びを中心とした公園で、南国らしい花々も魅力です。流れるプールやスライダーなどの遊び道具がそろっていますが、デッキチェアで寝そべってのんびりするのも贅沢な時間かもしれません。

 
 
 島内にはいくつかのレストランがありますが、筆者が入ったのはランチビュッフェを提供するレストランでした。2人で\3,500程度とリーズナブルで、食べ物の内容も豊富で手抜きは見られません、そのためか団体客と思しき集団が数多く入っていました。おまけに、フラダンスのショーまで行われました。我が国のDランドのように、食べ物の持ち込みを禁止して高額な料金を設定し、ハンバーガをかじって飲み物を飲んだだけで同じくらいのコストがかかるのとは大違いです。

 循環式のロープウェイは、ゴンドラを吊り下げるロープと走行させるためのロープがあって、動かすためのロープは常時動いていて、ゴンドラが走行時には、このロープをつかみます。吊り下げるロープではなく、レールが車体を支えるサンフランシスコのケーブルカーと原理は同じです。一方、交走式のロープウェイでは、ゴンドラを動かすケーブルは車体に固定され、2台が行ったり来たりをします。ロープウェイの場合は支えるロープは2台のそれぞれが引かれていますが、ケーブルカーでは中央の行き違い地点を除いて単線です。この行き違い地点で衝突しないか心配ですが、の制御にはコンピュータなんぞは使われていません。通常は車輪の内側にあるフランジに仕組みがあって、レールを挟むようなフランジのある車輪とフランジのない車輪を組み合わせています。一方の車体は右側に両フランジを、もう一方は左にあり、行き違い地点ではフランジに挟まれたレールに引っ張られて、右と左に向かいます、コンピュータのような誤動作はない自然流です。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。