世界遺産と日本/世界の町並み w/IT

世界遺産と日本/世界の個性的な町並みをITを交えた筆致で紹介します。

シンガポール植物園は、人工物の多いシンガポールで珍しく自然豊かかなオアシスです(シンガポール)

2024-01-07 08:00:00 | 世界遺産
 マレーシアの第2の都市のコタキナバルからさほど遠くない場所で世界最大の花と言われるラフレシアの花が咲いているのが見られました。東京の熱帯植物園には、世界最大の花ということで模型が置かれていましたが、実物が意外と簡単に見れました。植物園は環境の異なる植物を含めて、その国では自然では見られない植物まで見れれることが多く、その典型がイギリスのキューガーデンです。イギリスの植民地政策の生家の一つで、世界中の植民地から集めまくった植物が植えられています。そのイギリスの植民地の一つであったシンガポールにも世界遺産の植物園があります、シンガポールで唯一の世界遺産ですが、今回は駆け足で回った植物園の北半分を紹介します。

 
 
 シンガポール植物園は、トランジットで空いた時間で駆け足で訪れた場所で、本当は全体を見てみたかったのですが、MRTの駅に近い北入口の近くを駆け足で回るだけでした。シンガポールには有名な植物園が2つあって、一つは世界遺産のシンガポール植物園で、他方はMRTのベイ・フロント駅近くのガーデンズ・バイ・ザ・ベイです。ガーデンズ・オブ・ザ・ベイは2012年にできた人口の造作物が気になる植物園で、いかにも力づくで作られた今次のする植物園で行ってません。今回紹介の植物園は、150年以上の歴史を持ち、ラッフルズが植物研究のために作ったといわれるもので、元は自然の森であったところです。面積は82ヘクタールで新宿御苑や東京ディズニーランドの1.6倍ほどですから、全部回ると最低でも3時間はかかると言われています。それを1時間ほどで回ったので、ほんの片隅を撫でた程度で、興味がわいた方は、ぜひ3時間以上をかけてゆっくりと訪問されることをお勧めします。

 
 
 
 
 
 筆者が入園したのはMRTのBotanicGardens駅からすぐのBukit Timah gateで、植物園の北端に近いところです。定評のある、園内なあるラン園からは遠くて、入園したゲートの近くをのんびりと散歩するということになります。植物園と言っても、植生は整理されているようですが、押しつけがましい説明パネルなどはあまりありません。ラン園を除いては入園が無料なので、市民の憩いの場になっているようです。子供たち向けのエリアもあるようでが、もちろん絶叫マシンがあるわけではなさそうです。散策路や池があって、それぞれに向いた植生が施されているように思います。ときおり、木立の上に近代ビルが顔を出して、都会の中の植物絵であることを思い起こします。

 シンガポールは、都市の中に緑があるのではなく、緑の中に都市があるのだと、観光立国を歌っていますが、旅行者には都合の良い国とは言い難い場面に遭遇します。空港にはコインロッカーが無く、空港から市内にアクセスするMRTは、現金では乗れず、乗車料金を払うカードも自国発行のカード以外は制約が多くて不便です。入国に際しても、入国カードは電子申請のみで、例外は認めていません。世界一の空港と吹聴されていますが、広すぎて土地勘のない旅行者にはきわめて不便です。コンピュータの画面上に浮いた幻の国のような感じを受けます。