世界遺産と日本/世界の町並み w/IT

世界遺産と日本/世界の個性的な町並みをITを交えた筆致で紹介します。

四谷の若葉のたい焼きはおいしいですが、迎賓館に持ち込んで食べることはできません

2016-08-14 08:00:00 | 日本の町並み
 かつては流れの速い水道が、川となり、島の麓とにあったお寺の門前町にあった藤戸饅頭は地域の名物でした。地域の名物といえば、東京の三大たい焼きというのをご存知でしょうか。人形町の柳屋、麻布十番の浪花家総本店そして四谷の若葉です。どちらの店も、行列が絶えないようですが、筆者は、かつて通っていた語学教室の近くの若葉によく行きます。今回は、若葉もある四ツ谷駅の西寄りの町並みを紹介します。

 
 若葉は、四ツ谷駅から新宿通りを新宿方向に5分ほど歩いて、細い道を左に入った住宅街の中にあります。近くの電柱を見ると、住居表示が若葉になっていて、店の名前は地名そのものです。他の2つは商店街の中にありますが、若葉の周りは普通の住宅街で、そこだけに忽然と行列が出現します。英会話の教室に通ってる頃は、土曜日の午後でしたが、多くても10人足らずの行列で、ほとんど無といった日もありましたが、最近は行列が店の正面から横の通りまで折れ曲がっていて驚きます。店の中で、たい焼きを食べることもでき、セルフサービスのお茶もふるまわれています。クラスメートを誘って食べに行き、長居を注意されたものです。(たい焼きの画像は、若葉のHPから拝借しました)



 
 
 
 
 迎賓館の内部は、5つの広間を中心に参観できます。各部屋ではボランティアガイドの方が質問に答えてくれるので、パンフレットに書かれていないことも解ります。ヴェルサイユに倣ったという装飾は、本家に比べるとやや小ぶりですが、なかなか華麗です。迎賓館として使うこともあって、手入れが行き届いていますが、かつてサミットで使われたフランスのお城は、掃除をしているのか疑いたくなるほど、汚れていました。国民性の違いでしょうか、日本では宮殿や寺院など、綺麗に掃除が行き届いていますが、フランスなどでは、埃だらけの所が多かったようです。駅の方から見える建物は、北側が見えているわけで、当然ながら逆光になります。天気の良い日には、噴水のある側から見る建物のほうが、輝いていて、より一層華麗に見えます。

 
 
 四谷といえば、思い出すのは四谷怪談ではないでしょうか。季節は、ちょうどお盆ですから、なおさらかもしれません。四ツ谷駅から西へ、若葉を通り越して500mほど、地下鉄の四谷三丁目の駅とJR信濃町を結ぶ通りの近くに於岩稲荷があります。もともと、お岩さんの実家の田宮家の屋敷社であったところへ、お岩さんを合祀したものだそうです。舞台などで、四谷怪談を上演する前には、お社にお参りをしないと祟りがあるとの話もありますが、モデルはあったようですが、そもそもが鶴弥南北のフィクションのキャラクタです。また、於岩稲荷は新宿区の四谷にありますが、元の話は豊島区雑司ヶ谷の四谷なのだそうです。

 
 
 
 ただ、この於岩稲荷周辺は、住宅街の中に神社やお寺が数多く集まっています。実験動物を供養する蟇塚のある笹寺、荻原宗固の墓がある本性寺、葬頭河(しょうつか)婆の石像がある勝興寺、三十六歌仙の絵がある須賀神社などなど。

 お岩さんは幽霊(人間由来)、塗り壁や一反木綿はお化け(モノや動物由来)、鬼太郎は妖怪(理解しがたい存在)といったところでしょうか。ただ、それぞれが、どう違うのかは、諸説あるようです。コンピュータで、表示される文字が判読できなくなるのもお化け(文字化け)の一種なんでしょうか。幽霊は、死後の世界を、どのように考えるか、霊魂の存在を認めるのか、などなど、宗教も巻き込んでの議論になります。この、霊の存在について、宗教とは切り離して、自然科学の手法で研究する人も多いそうで、電気分野の人が多いと聞いたことがあります。電気は、発見されるまでは、目に見えないため、概念すら存在し無かったわけで、霊という概念と似ているというわけです。将来には、、霊とは違った、全く新しい概念の存在が発見されるかもしれません。