世界遺産と日本/世界の町並み w/IT

世界遺産と日本/世界の個性的な町並みをITを交えた筆致で紹介します。

釜山はレジャーも食べ物も海の幸であふれているようです(韓国)

2016-08-07 08:00:00 | 世界の町並み
 ドイツ、台湾と温泉の紹介が続きましたが、お隣の韓国にも温泉文化があります。あかすりや汗蒸幕が有名で、ソウルなどでは、観光客相手の高級な温泉施設もあるようです。天然温泉もソウル近郊や大田近郊それに釜山近郊などにあります。今回は、その中の釜山を紹介しますが、筆者が行ったのは、天然温泉に行く時間がなく、釜山市内のスーパー銭湯風の施設でした。

 釜山は、韓国の南東端韓国第2の都市で人口350万人近くの大都市です。福岡から200kmほど、水中翼船で3時間足らずという距離です。東京から200km圏といえば静岡あたりで、東京から飛行機で飛んでも、福岡とほぼ同じ距離、それほどの近さです。成田や釜山の国際空港へのアクセスを考えると、飛んでる時間より、地上を這ってる時間のほうが長いのではないかと思います。しかし、そこは日本とは違う国で、言葉も文化も違うようです。

 釜山の天然温泉は、釜山の市街地から北に10kmほど、地下鉄に温泉地という最寄り駅まであります。マグネシュウム含有の弱アルカリ泉だそうです。一方、筆者が行ったのは、市街地の中のスーパー銭湯のような施設で、地下深くからくみ上げた海水を加温した温泉です。入っていたのは、アメリカ兵と思しきグループをのぞけば、地元っちばかりだったようで、そのためか日本の銭湯並みの料金だったように思います。本場のあかすりも経験してみましたが、驚いたのは、あかすりをやってくれる人たちも裸(むろん男性)だったことです。

 
 
 
 釜山では、天気があまり良くなかったのですが、海雲台というリゾート地に行って遊覧船に乗り水族館に入りました。遊覧船は1時間くらいの乗船で、五六島という名所までを往復します。この五六島は、「釜山港に帰れ」の歌詞にも登場するところだそうです。雨で、景色はいまいちでしたが、思いのほか乗船者数は多かったようです。水族館は、Sealife釜山アクアリウムという名称で、建物の多くが地下化されているので、あまり目立ちませんが、韓国を代表する本格的な水族館です。代表するだけあって、入場料もやや高めに設定されていますが、多くの親子連れでにぎわっていました。

 
 この海雲台で、昼食を食べたのですが、これが驚き、観光地のちょっと高めの程度のランチの料金でしたが、メインンお料理が出る前に前菜のちじみ、スープそれに動いているタコやホヤなどの刺身などでおなかが一杯になりかけました。そして出てきたメインは、大皿に4種類の刺身がてんこ盛りされ、焼き魚も添えられていました。その後に出る予定のチゲまでは手が出ませんでした。前の海で、あがる豊富な海の幸なんでしょう。

 
 
 海の幸といえば、市街地の南の海に面したところにチャガルチの市場があります。韓国最大級の海鮮市場で、朝鮮戦争の頃に露店で始まったものが、1970年にビルが建てられ、現在のように巨大な市場となったそうです。ビルといっても、吹き抜けのピロティ風のもので、そこの床にずらりと商品が並べられています。な団などは分かりませんでしたが、おそらく沿い分と安いのでしょう、多くのお客が来ていましたから。売られている魚なども、日本ではあまり見かけないようなものもあって、築地の市場めぐりと同じような楽しさがあります

 
 往路に空港から慶州に直行をしたために、釜山市内は最後の訪問になり、東大邱からKTXで釜山に移動しました。釜山の駅は、鉄道駅というより空港ターミナルといった雰囲気でしたが、乗車したKTXはフランスのTGV技術でできた初代の車両でした。新幹線に比べて細身で、山形や秋田新幹線といった狭さで、おまけに座席の向きは固定です。現在は、第2世代の車両が投入されて、少し改善されているとのことです。KTXは国際競争入札制度で建設が決められましたが、当時の日韓関係から日本勢は門前払いだったようです。KTXは動力集中方式を採用していますが、日本勢が勝っていたら分散方式の電車が走っていたかもしれません。ただ、ハードだけでなく、コンピュータ管理などのソフト面を含めた一つのシステムとして作られているので、どこかの国の高速鉄道より安心と思います。あちこちの国のハードを、あれこれとコピーをして、自国の技術だと吹聴し、統一性が無く、ソフト面がおざなりの鉄道は、やはり怖い。