草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

トランプの米国大統領就任を日本は奇貨とすべきだ!

2017年01月20日 | アメリカ

いよいよトランプが第45代の米国の大統領に就任する。就任式は20日午前11時半からワシントンの連邦議会議事堂で行なわれる。日本時間では21日午前一時半からだが、これをきっかけに米国は大きくチェンジするのではないだろうか。日本では未だに楽観論が支配しているが、そうは問屋が卸さないはずだ。世界は急速に緊張を高めてくるだろう▼移民、イスラム過激派掃討、雇用創出を中心に据えるとみられている。そのいずれを取っても保護主義への傾斜は明らかである。もはや日本の後ろ盾としてのアメリカではなく、自国の利益を優先する米国が登場するのである。日本が為替に介入し、円安を誘導しているとの批判を、必ずトランプはしてくる。日本の防衛費を予算の2㌫にすることも求めてくる。それにどう対処するかが安倍内閣の腕なのである▼ようやくアベノミクスで雇用が増えてきたのは、輸出産業の好調が背景にある。それが一変でひっくり返るようなことになれば、高い支持率を誇ってきた安倍内閣も、大変なダメージを受ける。防衛費の面でも応分の負担を強いてくる。米国からの圧力に対しては、自由貿易の原則を貫くとともに、国家として身構えるための予算については、国民の理解を得ながら、着実に整備していくしかない。兵器の購入だけでなく、国民の命を守るためのシェルターの建設や、食糧の確保などにあてるべきだ。いかなることが起きても、腹を据えて臨機応変に対応すべきであり、トランプの米国大統領就任を奇貨とすべきなのである。

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自由貿易の中止を告げるトランプの登場は日本存立の危機だ!

2017年01月19日 | 思想家

今の世界の不安定要因は、中共やロシアであり、ISなどの過激派や北朝鮮である。そこに、トランプのアメリカ大統領就任が加わるわけだから、世界はまさしくカオスの状態なのである。そこを日本が乗り切っていくのは、並大抵のことではない。日本国民が一致して、国家として身構えなければ、その先に待っているのは滅亡なのである▼とくにアメリカとの付き合い方ついては、日本人はよくよく考えるべきだろう。同盟国として遇するにしても、できるだけ対等な関係を構築すべきだろう。一方的にアメリカの言いなりになるようでは、日本の未来は暗澹たるものになるだろう▼小室直樹は日本がこれから直面するであろう危機を、あらかじめ予言していた。小室は『アメリカの逆襲』において「現在日本の経済は強大であり、たしかに多くの分野で世界一ではあるが、要するにそれだけのことで、アメリカが本気になって押さえこもうとすれば、ひとたまりもないのだ」と書いていた。日本が恩恵を受けている自由貿易体制に終わりがあることを、1989年の時点ですでに示唆していたのである▼「自由貿易がこんなにも長くつづくということは、歴史的にみると、例外中の例外だ。日本の成長を支えたのは、例外中の例外、偶然のなかの偶然、奇跡のなかの奇跡、長くつづいた自由貿易なのである」とも小室は指摘していた。トランプはそれを突き崩そうとしている。日本人が震撼して当然なのである。トランプの登場は日本の存立を脅かしかねないのである。

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トランプの登場やイギリスのEU離脱に象徴される欧米の没落!

2017年01月18日 | 思想家

日本人は明治以来、欧米を目標としてきた。戦後においては、なおさらその傾向が強まった。自由と民主主義が絶対だと信じてきたのである。しかし、それは幻想でしかなかった。アメリカでのトランプの登場や、イギリスのEU離脱がそれを物語っている。普遍的な価値を実現するのではなく、自国の利益に固執するのが現在の欧米の姿なのである▼私たちは日本人であることに、もっとこだわるべきではないだろうか。自らを卑下した自虐史観を排して、日本的な価値を主張すべきなのである。文明史的にみるならば、欧米の論理化された世界は、あいまいさを残す日本とは異質である。レヴィ=ストロースは『悲しき熱帯』(川田順造訳)のなかで、無文字社会と文字社会の違いに言及した。欧米の負の部分を取り上げたのである▼文字を手にすることは「人間が知識を保存する適性」が人間に与えられ、「現在と未来を組織する、より大きな能力をもたらす」ことになった。その一方で「文字の出現とともに、必ずあらわれた唯一の現象は、都市と帝国の形成であり、政治体制の中に相当数の個人を統合し、彼らをカーストや階級に序列化する」というように、人間による人間の支配が始まったのである▼文明と野蛮を単純に比較することはできないのであり、かえって文字によって人間は胡散臭い制度に縛られることになった。日本は未だに文字なき世界を引きずっている。言葉へのためらいがある民族である。その点をもう一度日本人が見直すべきだろう。欧米絶対の時代は終わったのだから。

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万世一系の皇統を否定する女系天皇は断じて認められない!

2017年01月17日 | 政局

日本の危機は中共による侵略や、北朝鮮からのミサイルの発射ばかりではない。反日国家に媚びた者たちが扇動する皇室の解体も阻止しなくてはならない。マスコミ関係者ばかりではなく、役人や政治家にも、それに呼応する動きがある。三島由紀夫が指摘していた通りで、小泉信三らのバックアップで行われた皇室の民主化とは、マスコミ受けを狙った「週刊誌天皇制」であり、下々と同じ人間であることを強調したのだった▼竹田恒泰が女系天皇を断固として認めないのは、筋が通っている。そもそもそれを主張しているのは、天皇制を廃止したい者たちであり、そのワンステップなのである。天照皇大神から始まる日本の皇室は「万世一系」であることが根本であった。アメリカが押し付けた日本国憲法すらも踏襲している。にもかかわらず、それを無視しようとしているのが女系天皇の容認なのである▼今こそ葦津珍彦の皇室論を思い起こすべきである。「神話時代とよばれる遠い古代から、日本には天皇が君臨された。実証史学の立場からは、それが何時いかにして始まったか分からないほど遠く古いことだ。その血統は天照大神に発し、天皇はその直系であると信ぜられて来た。この信仰により天皇は日本民族に対する無限の信頼感をもって君臨せられ、国民は忠誠の念をもって天皇を仰ぎ、君と民との間は深い『信頼と忠誠』の縁をもって結ばれて来た。皇統とは皇祖天照皇大神の直系であるとの信仰をもって、終始して来た血統である」(『土民のことば―信頼と忠誠との情理―』)。男系の天皇こそが血統なのであって、それを否定するようであれば、日本は日本でなくなるのである。

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被抑圧者の側に立たない独裁国家中共に媚びるなかれ!

2017年01月17日 | 思想家

マルクスが生きていたなら、間違っても中共を共産主義国家とは認めないだろう。そして、中共に尻尾を振る日本共産党のこともこきおろしたに違いない。圧倒的多数の人民を弾圧し、一握りの共産党員による独裁が行われているのが今の中共だ。「万国の労働者団結せよ」ではなくて、自国の利益をごり押しして、覇権を目ざしているのだから、もはや手が付けられない▼マルクスは『資本論』(長谷部文雄訳)の「第一版への序文」で「近代社会の経済的運動法則を暴露することが本著の最後の窮極目的であるが、―その社会、自然的な発展諸段階をとびこすことも、それらを立法的に排除することも、できない。だが、その社会は、生みの苦しみを短くし、やわらげることはできる」と書いている。今の中共は上からの力で共産主義を目指したのであって、マルクスのいう「社会、自然的な発展諸段階」を無視して暴走しているだけなのである▼シモーヌ・ウェーユが指摘した通り、マルクスの業績は「被抑圧者の闘争は今では、あたらしい抑圧にではなく、真の解放に到達するだろうことを、科学的に証明できると信じた」(『自由と抑圧』石川湧訳)ということであった。しかし、悲しいかな現実はそうではなかった。あくまでもイデオロギーとして利用されただけであった。ソビエトにおける歴史的な実験は失敗した。その現実と私たちは真摯に向き合うしかないのであり、中共に媚びる必要などないのである。

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安倍首相は利益だけのトランプに「和の精神」を説くべきだ!

2017年01月16日 | 国際問題

トランプの保護主義への傾斜は明らかで、国境税を課すとかして日本への圧力も強めてくるだろう。工場をアメリカに建設するように求め、アメリカからの輸出を最優先するのは、自国のことしか考えないからである。言うことをきかせるためには、あらゆる暴言が許されると思っているのだろうか▼日本の輸出が堅調なのは日本政府が介入しているからだ、と決めつけるのもクレーマーのレベルである。アメリカ自身が製造業から手を引いたのである。アメリカはITの分野では一人勝ちである。グーグルやアマゾンは世界を制覇している。その上にまた製造工場まで呼び戻すことになれば、アメリカ国内の格差は縮小したとしても、国家の間では貧富の差が拡大するばかりである。それが世界の平和にとって好ましいことなのだろうか▼安倍首相はトランプを説得する立場にある。それを世界中が待望している。アメリカニズムとはグローバリズムの代名詞ではない。アメリカにとって都合のよいことを押し付けるのがアメリカニズムなのである。高坂正堯は「国家は力の体系であり、利益の体系であり、価値の体系である」と断じた。力は軍事力や警察力である。利益は経済的な面を意味する。トランプを説得するには、和を第一とした日本の「価値の体系」を説明すべきである。今の世界にそれができる政治的指導者は、日本の安倍首相しかいないのである。

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日本を取り戻すことは「殖民地文学」からの脱却も含まれる!

2017年01月15日 | 思想家

最終的には日本人は日本に回帰するのである。正宗白鳥が明治以来の日本の文壇について「殖民地文学」と決めつけたのは昭和3年のことであった▼「過去の平安朝文学や元禄享保の文学、文化文政期の文学に比べると、明治文壇は色さまざまの百花繚乱の趣きがあるが、それとともに殖民地文学の感じがする。そして、私などはその殖民地文学を喜んで、自己の思想、感情を培って来た。今日のマルクス主義、共産主義の文学にしたって、今のところ、私には殖民地文学に過ぎないように思われる」(『作家論1』)▼その根本は平成の世においても変わっていないのではないだろうか。いくら日本人が欧米人になろうとしても、それは土台無理な話なのである。白鳥もわざわざ引用しているが、夏目漱石の日記の記述を私たちは肝に命じるべきだろう。「我々はポット出の田舎者のアンポンタンの山家猿のチンチクリンの土色の不可思議な人間であるから、西洋人から馬鹿にされるは尤もだ」と書いたのである。日本人である自らを卑下した言葉ではない。いくら日本人が欧米人を真似ても、欧米人にはなれないことを、漱石は思い知らされたのである▼政治的には欧米と離れては日本の存立は難しいが、日本を取り戻すというのは、日本の文学を含めての問題でなければならない。村上春樹のような国籍喪失の作家よりも、日本人が培ってきた言葉を駆使した文学こそが待望されているのである。

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幻の名著である高橋淡水の『壮絶非絶白虎隊』が電子書籍に!

2017年01月14日 | 歴史

国恩に報いるための少年の死は会津なる雪の白さよ

高橋淡水の『壮絶非絶白虎隊』がこのほどアマゾンのキンドルにアップされました。明治42年に世に出た幻の名著で、会津戦争当時の関係者から取材して書かれており、幻の名著ともいわれています。笠井尚が解説文を書いているほか、間違いを訂正し、読みやすいように手を加えています。

 https://www.amazon.co.jp/%E5%A3%AE%E7%B5%B6%E6%82%B2%E7%B5%B6%E7%99%BD%E8%99%8E%E9%9A%8A-%E6%AD%B4%E5%8F%B2-%E9%AB%98%E6%A9%8B%E6%B7%A1%E6%B0%B4-ebook/dp/B01MT6TWY8/ref=sr_1_2?s=books&ie=UTF8&qid=1484364830&sr=1-2&keywords=%E7%99%BD%E8%99%8E%E9%9A%8A

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日本の民族の歴史と父祖の苦闘をうらぎらないのが若い世代だ!

2017年01月14日 | 思想家

林房雄は日本が国家として復活する日を信じていた。戦後の日本について「日本雄藩説」を唱えた。関ヶ原の戦いに敗れてから、雄藩としての力を蓄え、結果的に明治維新の担い手となった薩長のことが念頭にあったのだろう。一定の期間を経過しなければ、日本を取り戻すことはできないからだ▼林は『大東亜戦争肯定論』において、仏教の言葉である「入山」と「出山」を紹介している。「人に道を説くためには、まず山に入って仏に問い、おのれ自身に問う時間と修業が必要である」との見方を示した。「内容空虚の人間が、いくら世界をとびまわっても、何の役にもたたぬ」と述べた▼センセーショナルな話題になったその本が世に出たのは昭和38年のことであった。あれから50年以上経過したのである。日本はようやく「出山」のときを迎えたのである。林は「日本の息子たちは『歴史の呼び声』を待っている。正確に勉強し、健康に成長しつつ、静かに待っている。息子たちは決して日本民族の歴史と父祖の理想と苦闘をうらぎらないであろう」とも書いていた▼20代、30代の若い世代は、新たなる価値観を手にしている。もはや進歩派の亡霊でしかない民進党や共産党の嘘を見抜いている。日本が国家として再生することを切望している。お花畑に与するのではなく、現実の国際情勢に関して敏感である。山から下りて再び日本は立ち上がろうとしているのである。

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「日本人に死ねといっている」と憲法の改正を訴えた三島由紀夫!

2017年01月13日 | 思想家

三島由紀夫は予言者であった。自決する9か月前の昭和45年2月19日に「平和憲法は、偽善です。憲法は、日本人に死ねといっているんですよ」と語っていたからだ。昨夜のTBSの「Nスタ」で、英国の翻訳家のジョン・ベスターとの対談のテープが公表され、何を三島が考えていたかが明らかになった▼近年になって三島の言葉通りのことが起きてきている。核武装した中共は軍事的な覇権を求めて、虎視眈々と日本を狙っている。北朝鮮の核ミサイルも日本に向けられている。にもかかわらず、日本は憲法9条二項によって交戦権が否定されている。正当防衛権の範囲内でしか、自衛の措置を取ることができない。日本の防衛など不可能である。とくに、アメリカが東アジアから手を引こうとしており、日本は自力で侵略に対抗する以外にないのである。「日本人に死ねといっている」ような憲法に固執して、ウイグルやチベットのようになってよいのだろうか▼日本の危機を予測していたがゆえに、後に続く者たちを信じて、三島はあえて憲法改正を叫んで死んで見せたのである。その志を無視するようであれば、日本は滅亡するしかないだろう。三島が罵倒していた「曲学阿世の徒」でしかない憲法学者の意見よりも、現実に起きていることを直視すべきなのである。私たちは三島の死を無駄にしてはならない。祖国防衛の決意を固めることこそが抑止力にも結び付く。今こそ憲法改正なのである。

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