草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

人間の悪を冷徹に見据えるのが保守主義のシニズムだ!

2017年01月03日 | 思想家

現在の保守派の文化人に対する違和感はどこからくるのだろう。戦後を代表する保守派の論客の多くは、若いときにアナーキストに親近感を抱いていた。浅羽通明の『アナーキスズムー名著でたどる日本思想入門』では、田中美知太郎、猪木正道、勝田吉太郎を挙げているが、それらのアカデミズムとは別に、葦津珍彦がアナーキストの影響を受けたことはよく知られている▼田中は北風会なるアナーキストの勉強会に顔を出していた。猪木は若き日に帝政ロシア時代の女性テロリストに心酔した。勝田の感動の一書はクロポトキンの『一革命家の思い出』(大杉栄)である。葦津は「私の情感は、バクーニン、クロポトキンのアナーキズムに強くひかれた」(「老兵始末記」)と書いている▼浅羽は保守主義とアナーキズムの一致点を指摘している。「あらゆる権力は自己目的化し腐敗するという知的認識を、自らが仕切る権力だけには適応せず、マルクス主義国家のプロレタリア独裁権力だけは、いずれ死滅すると厚顔にも力説するダブル・スタンダード、欺瞞にして偽善…。あらゆる権力への不信を投げつけるアナーキストと、人間悪を冷徹に見据えて臆しない保守主義のシニズムが、これをいち早く見破ったのである」▼徹底したシニズムがあっての保守主義であり、それがすっぽりと抜け落ちているのは、単なるファッションだからだろう。暗い情念に突き動かされた経験がなければ、本当の保守主義者になるのは無理なのである。

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「二重国籍なんてスパイみたいじゃん」とたけしが蓮舫を一刀両断!

2017年01月03日 | 思想家

新年になったからといって、蓮舫の二重国籍問題が過去の出来事になったわけではない。アゴラの関係者も話題にしていたが、ビートたけしが東スポWebの1月2日付でその問題にズバっと斬り込んで、物の見事に蓮舫を一刀両断にした。蓮舫とは旧知の間柄であるだけに、インパクトのある爆弾発言である▼「野党第一党の民進党が蓮舫を担ぎ出しているのがおかしいよ。力ないもん、もし政権交代したら、蓮舫が総理大臣かい❓有権者だって、あれに政権わたすわけないじゃん。冗談じゃないよ。二重国籍なんてスパイみたいじゃん。台湾経由の中国のスパイだったら笑うだろうね」。国民の多くがそう思っているのを、ビートたけしが代弁したのである▼民進党の支持率が二ケタにならないのは、蓮舫が二重国籍問題で嘘を吐いているからである。それなのにマスコミは蓮舫を持ち上げている。反日国家の手が回っているのだろうか。蓮舫が「台湾経由の中国のスパイ」の可能性もあるのに、必死に弁護している。国民の思いと一致しないマスコミは、もはや存在そのものが悪である。蓮舫も民進党の代表を辞任しない限り、国民から物笑いの種になるだろう。とくにネットは、ビートたけしのその一言を受けて、これまで以上に蓮舫を批判することになるだろう。逃げ切ることなどできないのである。

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